iTunesに搭載されているWi-Fi同期機能を使っている場合、Wi-Fi接続に問題があると上手く同期することが出来ません。
このように、一口に「同期ができない」といっても、原因は様々。まずは原因を特定して、それに応じた対応を執る必要があります。
原因別の対処方法
原因がある程度絞り込めたら、次はそれぞれに対応した対処方法で改善を図ってみましょう。
Macに問題がある場合
再起動でも回復しない(あるいはすぐに不調に戻ってしまう)場合、iTunesを一旦アンインストールして、再度インストールし直してみましょう。
iTunes関連のファイルが破損していた場合、これで状況が改善できる事があります。
これでも改善できないときは、修理や買い替えを検討した方が良いかもしれません。
Windowsの場合は購入店やメーカーへ修理依頼を行います。
Macの場合は、Appleのサポート窓口に問い合わせた上で、宅配修理を依頼するか、Apple直営店や正規サービスプロバイダへ持ち込むようにしましょう。
- Appleサポート窓口
iTunesに問題がある場合
次はiTunesに問題がある場合です。
iTunesに問題がある場合は
- iTunesバージョンのチェック
- OSのチェック
- USBケーブルの確認
- 「iCloudミュージックライブラリ」の設定の確認
- iPhone容量の確認
- Wi-Fiとの同期ができるかを確認
するなどの対処法があります。
Wi-Fiルーターに問題がある場合
Wi-Fiルーターに問題がある場合、ファームウェアのアップデートで状況が改善することもあります。(操作方法はお使いのルーターの取扱説明書を確認してください。)
また、MacやiOSデバイスがWi-Fiルーターから離れていたり、ルーターとの間に障害物があると、電波が減衰して上手く通信出来ないこともあります。
ルーターに近づくと状況が改善するという場合は、より高出力のルーターに変更するか、市販のWi-Fi中継器を導入するのがお勧めです。
電波強度の問題ではなく、ルーター本体の不具合の場合は、メーカーの窓口に問い合わせた上で、修理や交換を依頼する事になります。
ただし、ルーターそのものが古いのであれば、修理に出さず新機種へ買い換えるのも1つの手です。
iOSデバイスに問題がある場合
iOSデバイスに問題がある場合、再起動で回復できなければ、初期化(リセット)を行うのも1つの手です。
ただし、同期ができないということは、iCloudバックアップに頼らざるを得ないので、作業にそれなりの時間が掛かることは覚悟しておきましょう。
ちなみに、初期化しても回復しない場合は、Appleへ修理に出すことになります。
修理代金の見積もりや修理方法は、Appleのサポート窓口へ問い合わせると教えてもらえます。
電話だけでなく、チャットやメールでも問い合わせできるので、ご自身のやりやすい方法で問い合わせてみましょう。
- Appleサポート窓口
デバイスのストレージに問題がある場合
次はデバイスのストレージに問題がある場合です。
デバイスのストレージに問題がある場合は
- iPhoneの設定アプリを開く
- 「一般」→「iPhoneストレージ」をタップ
でストレージ容量を確認することができます。
iCloudミュージックライブラリに問題がある場合
次はiCloudミュージックライブラリに問題がある場合です。
その場合は
- iPhoneの設定アプリを開く
- 「ミュージック」→「iCloudミュージックライブラリ」がOFFになっているかを確認する
でOK。
これがONになっている場合は、OFFに変更するようにしましょう。
Lightningケーブルに問題がある場合
Lightningケーブルに問題がある場合、修理はできないので新品を改めて用意することになります。
ですが、その前に裏技を。
iOSデバイス同梱のLightningケーブルは無料交換出来る?
iOSデバイス購入時に同梱されていたLightningケーブルは、本体同様にAppleの製品保証の対象となっています。
具体的には
- 購入後1年未満であること
- 人為的な破損ではないこと
という条件を満たせば、無料で新品に交換してもらうことが可能です。
筆者も2年ほど前になりますが、この保証サービスを利用して断線したLightningケーブルを交換してもらったことがあります。
最初は「Apple直営店まで行かなくちゃ駄目なのかな?」と心配していたのですが、実際には宅配便で新しいケーブルが届き、その場で宅配ドライバーさんに古いケーブルを渡すだけでした。
このように簡単に交換できるので、Appleの直営店や正規サービスプロバイダのお店へ行く時間がないという方でも安心ですね。
詳しくは、以下のAppleサポート窓口へ問い合わせてみてください。
- Appleサポート窓口
高強度タイプのLightningケーブルを使う
無料交換の対象がだった場合や、強度の高いケーブルを使いたいという場合は、サードパーティ製の高強度タイプのLightningケーブルがおすすめです。
ポイントはこの2つ。
- MFi認証の製品を選ぶ
- MFi認証は、Appleが動作保証を行った製品で、Apple製のケーブルと同様に使うことが可能です。
- この認証を受けていないケーブルは、正常に動作しなかったり、故障の原因となる場合もあるので、Lightningケーブルは必ずこの認証品を使うようにしましょう。
- 自分の使い方に合わせた強化タイプを選ぶ
- 一口に高強度タイプと言っても、「引っ張られることに強い」「ねじれに強い」など、その種類はさまざま。
- 自分の使い方に合わせて選ばないと、せっかく高いケーブルを買ったのに、あっという間に壊してしまったということにもなりかねません。
高強度タイプのLightningケーブルは、どうしても高価になりがちなので、上記2つのポイントやAmazon、価格コム等のレビューを踏まえた上で、慎重に購入するようにしましょう。
参考:高耐久タイプのお勧め製品
消耗品と割り切って安価なLightningケーブルをまとめ買いする
高強度タイプの製品は確かに長持ちするのですが、それでも壊れる時は壊れます。
また、ケーブル自体の強度を高めている製品の場合、どうしてもケーブルが固くなり、取り回しが悪くなる傾向にあります。
そうしたことが嫌という場合は、安価なLightningケーブルをまとめ買いして、消耗品と割り切って使うのも1つの方法です。
以前は安価なLightningケーブルというと非認証品ばかりでしたが、最近では信頼できるメーカーのMFi認証品もかなり安くなりました。
かつて、認証品のLightningケーブルは1本1,000円以上するのが当たり前でしたが、今では1m程度の物なら1本700円前後、複数本セット品だとさらに単価が安い物も珍しくありません。
小さなお子さんがいらっしゃるとか、ペットを買っているという方など、ケーブルが痛みやすい環境にお住まいの方は、高強度タイプを1本持つより、こちらの方がおすすめです。
参考:低価格タイプのお勧め製品
Amazonベーシック Apple認証 ハイクオリティー ライトニングUSB充電ケーブル 小型ヘッド設計 ホワイト 約90cm
価格:720円
JUNLEI ライトニング ケーブル 高耐久ナイロン
価格:1,199円
同期中にエラーが出た時の対処法
では同期中にエラーが出た時の対処法をご紹介します。
不明なエラーが起きました(-54)時の対処法
では不明なエラーが起きました(-54)時の対処法をご紹介します。
メディアファイルを統合する
まずはメディアファイルを統合する方法です。
メディアファイルがばらばらに保存されていると、不明なエラーが起きることがあります。
セキュリティソフトを停止する
次はセキュリティソフトを停止する方法です。
先ほどもご紹介しましたが、iTunesはセキュリティソフトに影響されることがあります。
同期中に、セキュリティソフトの影響を受けてしまうと不明なエラーが出る場合がありますので注意が必要です。
同期している最中はセキュリティソフトをOFFにしておくことが求められるでしょう。
同期するコンテンツを再ダウンロードする
次は同期するコンテンツを再ダウンロードする方法です。
いったんコンテンツを同期していても、途中で同期が遮断されてしまうこともあります。
そうなってしまうとコンテンツを再ダウンロードする必要がありますので注意が必要です。
少しづつ同期する
上記の3つでもダメな場合は、少しづつ同期していきましょう。
一気に同期すると、同期完了まで時間がかかるため途中でエラーが出てしまうこともあります。
そうなると0から再スタートになってしまうため、少しずつ同期していくようにしてみましょう。
【iTunes】自動同期をオフにする方法
ではiTunesで自動同期をオフにする方法をご紹介します。
手順①環境設定を開く
まずは
- iTunesを起動する
- メニューアイコンをクリック
- 「編集」→「環境設定」をクリック
でOK。
手順②デバイスをクリック
環境設定画面が開かれれば「デバイス」をクリックしましょう。
手順③”自動的に同期しない”にチェックを入れる
次に
- 「iPod、iPhoneおよびiPadを自動的に同期しない」にチェックを入れる
- 「Ok」をクリック
でOK。
最後にiPhoneと同期する前にiTunesを閉じて、PCを再起動しておきましょう。
これで自動的に同期することが無くなりました。
もし同期したい場合は同画面から「同期」をクリックして手動で同期するようにしましょう。