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[PS4]ルーターはIPフラグメントパケットに対応していない問題

PS4のインターネット接続診断で接続テストを行うと、「IPフラグメントパケットに非対応の可能性があります。」という表示がされる場合があります。今回はIPフラグメントパケットに対応していない表示が出た場合の対処方法について解説します。

PS4で「ルーターはIPフラグメントパケットに対応していない」と表示

「ルーターはIPフラグメントパケットに対応していない」というメッセージが出たとき、「ルーターのメーカーに問い合わせてください」というメッセージも表示されます。
その場合はメッセージが発生したソフトウェアのメーカーに対して、どう問い合わせるのかやどこをどう変更する必要があるのか、といった質問を具体的に聞いてみましょう。
確認が出来たらルーターのメーカーに問い合わせを行います。メッセージが発生したソフトウェアにバグがあって、正しくないメッセージを表示している可能性も考えられます。ルーターの設定変更で対応可能であれば、SONYまたはメッセージが発生したソフトウェアメーカーに対して、質問してみましょう。具体的には、メッセージの意味やメッセージが出る原因を聞いたり、ルーターの設定をどのように変更するのかを尋ねるのがいいかもしれません。またルーターの設定画面には、IPフラグメントパケットに関する設定は存在しません。

PS3とPSPで「IPフラグメントパケットに対応していない」と表示

PS3やPSPについても、IPフラグメントパケットに対応していないというメッセージが表示される可能性があります。ルーター側で対応できる場合があるため、ここではルーターの各型番ごとに対策方法を紹介します。

ETX-R

  1. セキュリティ設定項目のシステム設定を開きます。
  2. 「SPI」の項目のチェックを外します。

SPIはファイヤーウォールの種類の1つであり、内側から開いたポートを閉じるサービスです。上記の手順で解決しない場合、セキュリティ設定項目にあるパケットフィルタを開いてください。その後「LAN内から外部へのアクセスを制限する」の項目のチェックを外します。

WN-GDN/R3

  1. 詳細設定のセキュリティ設定を開きます。
  2. 「SPIを使用する」の項目のチェックを外します。

WN-G54

  1. セキュリティ設定項目のシステム設定を開きます。
  2. 「SPI」の項目のチェックを外します。

上記の手順で解決しない場合、セキュリティ設定項目にあるパケットフィルタを開いてください。その後「LAN内から外部へのアクセスを制限する」の項目のチェックを外します。

IPフラグメントパケットにPS4が対応していない問題の原因は?

そもそも、PS4で「ルーターはIPフラグメントパケットに対応していない」というメッセージが表示される原因は何なのでしょうか。なぜPS4でIPフラグメントパケットは正常に動作しないのでしょうか。結論は、PS4はルーターへ送信したパケットを自己処理できないのではないか?ということです。
IPフラグメントパケットは独立したパケットが複数あり、順番が入れ替わることがあります。また、ルーターは複数のパケットを1つにまとめることはできない仕組みです。
PS4はフラグメント化されるバイト数の多いパケットを優先的に使用しています。一度順序が入れ替わったパケットを、正常に解析することができないのが原因ではないかと考えられています。

バッファローのルーター使用の場合

 

バッファロー製のルーターでの対策は、無線LAN親機の高速アドレス変換機能を無効にすることで、IPフラグメントパケットが対応されない問題を解決することができます。高速アドレス変換機能とはアドレス変換を高速化する機能で、使用しない場合の制限事項はありません。手順を以下に紹介します。

  1. ブラウザのURL欄に「http://192.168.11.1/」を入力し、ログイン画面を開きます。
  2. ログイン画面で「ユーザー名:admin、パスワード:password、もしくはセットアップカードに記載されているパスワード」あるいは「ユーザー名:root、パスワード:(空欄)」を入力し、設定画面を表示します。
  3. 「Internet/LAN」の「アドレス変換」をクリックします。
  4. 「高速アドレス変換」の「使用する」のチェックを外し、「設定」をクリックします。

PS4の速度が遅くなる原因

「ルーターはIPフラグメントパケットに対応していない」というメッセージが出る原因として、PS4の回線速度が遅く、正常にパケットが処理されていない可能性もあります。ここでは速度が遅くなるさまざまな原因について紹介します。

1.PSN側に問題がある

1つめはPSN側に問題がある場合です。例えばパソコンやスマホで速度測定をする場合、速度測定対象のサーバーは自分が住んでいる近くにあるサーバーが割り当てられます。PS4はPSNのサーバーは海外となっているため、通信距離が非常に長くなっています。そのため、通信速度が遅くなることが多いです。またPSNサーバーは多くのアクセス数があると思われるため、混雑による原因も考えられます。ですが、PSN側が原因の場合はこちら側で対応できることはないため、PSNに問題がでていると把握しておくだけで良いです。

2.使用している周辺機器に問題がある

使用している周辺機器に問題がある場合もあります。PS4の回線速度が遅くなる原因としてはPS4本体(1000番台の型番)あるいはLANケーブルが考えられます。PS4の1000番台の型番は、無線の規格が「IEEE 802.11 b/g/n」のみに限られており、通信速度も遅いです。またLANケーブルも物によって通信速度のスペックが異なります。そのため、PS4の型番やLANケーブルをチェックしてみるといいかもしれません。

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