日常生活の多くをスマートフォンに任せる時代になり、iPhoneに保存されている情報の量は年々増えていますよね。そして写真や動画だけでなく、仕事のドキュメントや銀行アプリなど、機密に近い情報の管理もiPhoneで行っている人は多いでしょう。
その一方で、テクノロジーの発展に比例して、詐欺メールやスパム、偽サイトを使った巧妙な被害も確実に増加。したがって、スマホを守ることは、自分の生活を守ることという意識がますます重要になっているといえます。
そこで本記事では、iPhoneで利用できる最新の保護機能や、日常的に意識したい安全対策について詳しく紹介します。
iPhoneのセキュリティ対策が不可欠な理由とは
近年は迷惑メールや詐欺の電話が増加傾向にあり、加えて昔のような分かりやすい怪しさではなくなっているのが現状です。たとえば、荷物の不在通知を装ったSMSは非常に多く、さらにAI活用によって作られているため、日本語も的確。ネット世代である若者ですら、一瞬信じてしまいそうになるほどです。
また、見た目が本物そっくりの偽サイトに騙される人も増えています。デザインもロゴもしっかりと作り込まれており、指摘されない限りは気づかないレベルのものも存在。このことから、安全なサイトやアプリケーションのみを利用することの重要性が日に日に増しています。実際に、このような事例はオンラインカジノやネットバンキングの分野では多く前者であれば公的ライセンスの保持やSSL暗号化の導入、万が一の際に日本語で24時間対応できるカスタマーサポートの有無が、信頼できる運営かどうかを判断する際の目安になります。
そして、避けて通れないのがスマホの紛失リスク。外で急いでいるときにポケットから滑り落ちたり、タクシーに置き忘れたり。物理的に失う瞬間は誰にでも起こり得ることです。その上、iPhoneのパスコードを盗み見られ、さまざまなデータを奪われるというパターンもあります。そのような意味でも、落とした後どうなるかを考えた対策が必要です。
活用すべきセキュリティ機能
iOSのアップデート
iPhoneを使用していると、定期的にアップデートのお知らせが届きますよね。一方で、この通知が出るたびに「あとでいいや」と消してしまう人は少なくないのではないでしょうか。
しかし、iOSのアップデートには必ずと言っていいほど「脆弱性の修正」が含まれています。つまり、古いiOSを使い続けることは「弱点を放置する」ことに等しいのです。実際に、2025年11月4日にAppleはiOS 26.1をリリースしましたが、これにより50件以上の脆弱性に対処したと報告されています。
デザインが変わるわけでもないのに、毎回のようにアップデートの通知が届くのには理由があります。それがまさに安全性の確保であり、新しい攻撃に対応するための仕組みでもあります。
iPhoneは設定から自動アップデートも可能な上、夜に充電している間に更新が終わることも多いため、実際には時間を奪われるほどのものではありません。「使えてるからそのままで大丈夫」と考えるのではなく、iOSの更新は必ず行うものとして捉えるようにしましょう。
個人情報安全性チェックの活用
iOS 16以降では「個人情報安全性チェック」という機能が導入されています。名前のとおり、個人情報がどの相手やアプリと共有されているのかを一括で見直せる機能で、設定画面上の「プライバシーとセキュリティ」からアクセスできます。
仕組みとして特徴的なのは、写真や連絡先、位置情報といったデータの共有状況を一つの画面で俯瞰できる点で、日常的に管理していないと気づきにくいアクセス権限を簡単に洗い出すことができます。
また、この機能には「緊急リセット」というボタンが用意されており、身の安全に関わるような状況が発生した際に、共有設定を一気に切り離し、これまで共有されていたすべてのデータを自分だけのコントロールに戻すことが可能です。普段から「今どんな情報が誰と共有されているのか」を定期的に見直す習慣としても有効となるでしょう。
盗難デバイスの保護を設定
個人情報安全性チェックに加えて、iOS 17.3以降では「盗難デバイスの保護」という機能が追加されています。
これは、普段と異なる場所でiPhoneが操作された際に、たとえパスコードを盗み見られていたとしても、重要な設定変更をできないように制限する仕組みです。具体的には、盗難デバイスの保護をオンにしておくと、Apple IDのパスワードの変更やセキュリティ設定の編集、支払い関連の変更などは「生体認証」が必須となり、パスコードだけで突破されるリスクを大きく下げてくれます。
さらに、誰かによって重要な操作がなされた際には「時間遅延」という機能も動作し、デバイスを盗まれた直後でも、攻撃者が短時間のうちに情報を改ざんすることが難しくなっています。どんなに対策を行っても、iPhoneを日常的に持ち歩く限り、盗難のリスクを完全にゼロにすることはできないでしょう。しかし、この機能をオンにしておくだけで、万が一盗まれた際の被害を大幅に減らすことが可能です。
Safariの安全機能を理解
iPhone純正のブラウザであるSafariには、トラッキング防止や危険サイトの警告など、意外と知られていない保護機能が多数搭載されています。明確に意識しながら使っている人は決して多くはないと思いますが、危険なサイトにアクセスしそうになった時や、トラッキングされないようにするための仕組みが裏側で働いているのです。
たとえば、危険性のあるページにアクセスしようとすると、Safariが警告を表示してくれることがあります。こうした警告を「面倒だから」とスルーしてしまう人もいますが、実際にはセキュリティ上とても重要なシグナルです。また、トラッキング防止機能により、閲覧履歴を広告目的で追跡されにくいようにするなど、プライバシーの保護にも配慮されています。
なお、これらの機能は設定から細かく調整できますが、すべてを把握する前に、まずは危険なサイトに対する警告がどういう場面で出るのかを知っておくだけでも、誤って偽サイトを開いてしまうリスクを下げることができるでしょう。
ビジネスでもプライベートでも、インターネットを利用しない日はないと思いますが、ブラウザ側がどれほど安全性を工夫してくれているのかを理解しておくと、気づかないうちに危険なサイトへ誘導されるという状況を避けやすくなるはずです。
まとめ
iPhoneはセキュリティの高いデバイスではありますが、実際にはユーザーがどれだけ正しい設定を行っているかによって、その利点を最大限活用できるかどうかは左右されます。
しかし、実際は特別な知識が必要なわけではありません。本記事を読み終えたタイミングで、まずはほんの数分設定アプリを開いてみて、「後でやろう」と思っていた項目を1つだけても変更してみましょう。それだけでも、iPhoneは着実に安全な方向へ進むはずです。
