iPhone7 / 7Plusの在庫も大分安定してきたようで、街で使っている方を見かけることも多くなりました。「そろそろ、私も機種変更したい!」と思った方も多いのでは?そこで今回は、そんなiPhoneの機種変更時に知っておくべきデータ移行のテクニックについてご紹介します。
古いiPhoneから新しいiPhoneへ機種変更したとき、必要となるのがアプリや写真、音楽などのデータ移行。
iPhone同士の機種変更の場合、iTunesやiCloudを使うことで、簡単にデータを新たしいiPhoneへ移動させることが出来ます。
でも、そのやり方は意外と知らないもの。
この記事では、そんなiPhoneのデータ移行についてまとめてみました。
目次
iPhone→iPhoneへの機種変更 データ移行方法は2つ
iPhone同士の機種変更の場合、そのデータを移行する方法は大きく分けて2種類あります。
PC/MacでiTunesを使う方法
PCまたはMacにiTunesをインストールして、そこにiPhoneを接続してデータ移行する方法です。
作業にPCかMacが必要になる点は些か不便ですが、ネットを介さない分、多くの場合所要時間はこちらに分があります。
iCloudのバックアップと併用できるので、基本的にはこちらを使うのがおすすめです。
iCloudバックアップを利用する方法
iPhoneは、Wi-Fiに接続された時に全自動でバックアップデータを作成し、iCloudに保存する機能があります。
こちらは手動でバックアップすることもできるので、機種変更時のデータ移行にも利用することが可能。
PC/Macとの接続が不要という利点がある一方、Wi-Fi環境が必要な点や、ネットを介してデータをバックアップするので、作業に時間が掛かるという欠点もあります。
この記事では、両方の方法についてご紹介しますので、皆さんの状況に合わせて適切な方を選んでくださいね。
iTunesを使ってデータを移行する方法
iTunesを使う場合、このソフトに備わっている「バックアップ」機能と「復元」機能を利用します。
大まかな流れはこんな感じ。
- 古いiPhoneをPC/Macに繋いでバックアップする
- 新しいiPhoneをPC/Macに繋いで、古いiPhoneのバックアップデータを復元する。
それでは、具体的な方法をご紹介しましょう。
なお、操作方法はWindows版iTunesの場合です。Mac版も大きな違いはありませんが、一部若干違いがありますので、適宜読み替えてください。
iTunesのダウンロード先
PCにiTunesがインストールされていない場合、以下のURLからダウンロードすることが出来ます。
- ダウンロード先URL:http://www.apple.com/jp/itunes/download/
Macは最初からインストールされていますが、MacAppStoreの「アップデート」タブを開いて、最新版があればアップデートしておきましょう。
バックアップの方法
iTunesでのバックアップ方法(windows版iTunes 12.4.3の場合)
- PCでiTunesを起動させ、iPhoneをLightningケーブルで接続します。
- windows版ではメニューバーの「コントロール」の下辺りにiPhoneのマークが出ますので、それをクリック。
- 画面中段「バックアップ」の項目内にある、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れる。
- このパスワードを忘れるとデータを復旧できなくなるので、必ず忘れないように気をつけてください。
- 同じ項目内の「今すぐバックアップ」をクリックしてバックアップを開始する。
復元の方法
- PCでiTunesを起動させ、iPhoneをLightningケーブルで接続する。
- バックアップを取る際と同様に、iPhoneマークをクリックする。
- 画面中段の「バックアップ」から「バックアップを復元」を選択
- パスワードを訊かれるので、バックアップ時に使ったパスワードを入力。
- iPhoneの復元作業が始まるので、そのまま完了まで暫し待つ。
注意点
- PC/Mac側のストレージにある程度の空き容量がある必要があります。
- もし容量不足の警告が出る場合は、不要なファイルを削除するなどして、空き容量を確保しておきましょう。
- 基本的に、iPhoneのバックアップを取れないほど空き容量が不足しているのは、PC/Macにとってもあまりよろしい状態ではありません。普段から十分な空き容量を確保するようにしておくのがおすすめですよ。
- もし容量不足の警告が出る場合は、不要なファイルを削除するなどして、空き容量を確保しておきましょう。
- 暗号化バックアップを行わないと、アプリ内のIDやパスワード等のデータが移行出来ません。
- 例えば、LINEのデータが全て消えてしまいます。
iCloudバックアップを使ったデータ移行方法
続いては、PCやMacを使わず、Wi-Fiに接続したiPhone単独で行う方法です。
大まかな流れとしては、こんな感じ。
- 古いiPhoneでiCloudにデータをバックアップする
- 新しいiPhoneでiCloudのデータから復元作業を行う
では、順に説明していきましょう。
用意するもの
Wi-Fiルーター
この作業では、インターネットに接続したWi-Fiルーターが必須です。
こちらがない場合は、別途購入が必要となります。
なお、この作業はかなりのデータ容量を消費します。
モバイルルーターでも出来ないことはないですが、大量の通信で毎月の通信容量を食いつぶしたり、通信制限に突入してしまうこともあるので、あまりお勧めできません。
また。お店や公共施設等のフリーWi-Fiでは、大量のデータ送受信により他の利用者の通信に影響を与えることがあるので、必ず自身の回線で行うようにしましょう。(フリーWi-Fiの場合、データを大量に送受信すると、通信を制限されることもあります。これは作業が失敗する原因にもなります。)
充電器とLightningケーブル
作業中はバッテリーを大量に消耗するので、充電しながら行う必要があります。
充電器とLightningケーブルも忘れずに用意しておきましょう。
やり方
バックアップの方法
- ホーム画面から「設定」を開く
- 一覧から「iCloud」を開く
- AppleIDでサインインする
- AppleID未作成の場合は、新規で作成する。(無料)
- サインイン完了後、iCloudのメニュー一覧に表示される「バックアップ」を開く。
- 「iCloudバックアップ」がONになっていることを確認
- iPhoneがWi-Fiに接続されていることを確認
- 画面下の「今すぐバックアップを作成」をタップ
- バックアップ作成が終わるまで暫く待つ
- データ量が多いとバックアップに時間がかかるので注意しましょう。
- 画面下部の「前回のバックアップ」の横に表示される日時が、今日バックアップをとった日時になっていることを確認。
リセット~復元の方法
iPhoneにiCloudからのバックアップデータを復元できるのは、iPhoneの初期設定のタイミングのみです。
これから箱を開けてiPhoneの初期設定をするなら良いのですが、もし既にホーム画面まで行ってしまった場合は、以下の方法でリセットしてから作業してください。
リセット方法
- ホーム画面から「設定」をタップ
- 一覧から「一般」をタップ
- 一覧から「リセット」をタップ
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
- 作業中、パスコードを求められた場合は、それを入力します。
また、iPhoneを探すがONになっている場合は、事前にそれをOFFにしておきましょう。
復元方法
- 初期設定画面最初の「こんにちは(違う言語の場合もあり)」画面で、スライドしてロックを解除する。
- 画面に沿ってiPhoneの言語と地域の設定を行う。
- 「Wi-Fiネットワークを選択」の画面で、自分のWi-Fiの情報を入力して接続する。
- さらに設定を進め、「Appとデータ」の画面にきたら「iCloudバックアップから復元」を選択。
- AppleIDでログインする
- 復元したいバックアップを一覧の中から選択する
- 自動的に復元作用が始まる。
- データ量や回線状況によっては何時間もかかることがあるので、必要なら充電ケーブルに繋いで放置する。
- 「アップデートが完了しました」と表示されたら、画面の指示に従って残りの初期設定をこなす。
- ホーム画面に戻ってくる
- この時点では、まだ全てのアプリやデータが復元されているとは限らないので、軽く画面上で確認する。
- また、復元途中のアプリやデータ周りには触れないように注意すること。
注意点
この方法の注意点は、ネット経由でバックアップと復元を行うため、iPhoneの容量やネット回線の状況次第では、iTunes経由より時間が掛かることがあることです。
作業を行う際は、時間に十分な余裕をもっておくのがおすすめです。
SIMカードの移動も忘れずに
携帯ショップや家電量販店などで新しいiPhoneを購入した際は、その場でSIMカードの入れ替えが行われるので問題ありません。
しかし、Apple直営店等でSIMフリー版を購入した場合、ユーザーが自力でSIMカードの入れ替えを行う必要があります。
これを忘れると新しいiPhoneで電話やデータ通信ができなくなるので、十分注意してくださいね。
まとめ:結構簡単なiPhoneデータ移行
というわけで、今回はiPhone同士の機種変更におけるデータ移行の方法についてご紹介しました。
筆者も初めてiPhoneを買った時に衝撃を受けたのですが、iPhone同士であれば、データ移行は本当に簡単です。
こうした操作の手軽さと、そこからくる安心感は、iPhoneならではと言えるでしょう。
それでは、データをしっかり移行して、快適なiPhoneライフを♪