日本時間2016年9月8日に開催されたAppleの新製品発表イベントで、新型のiPhone7 / 7Plusが発表されました。今回は、そのスペックや気になる発売日をまとめてみました。
今ではすっかり秋の風物詩となった新型iPhoneの発表会。
2016年もそれが無事に済み、いよいよ財布の紐を緩める(あるいは締める)ときがやって来ました。
この記事では、いずれの決断をする場合でも役に立つように、iPhone7 / 7Plusのスペックや発売日等の情報をいち早くお届けします。
この記事の目次
- 1 アウトドアでも安心♪ 防水対応!
- 2 感圧式ホームボタン
- 3 鮮やかなディスプレイ
- 4 ステレオスピーカー搭載
- 5 高性能なA10チップを搭載
- 6 アナログからの決別……イヤホンジャック廃止
- 7 遂に7でも光学手ブレ補正対応!圧倒的に進化したカメラ
- 8 SuicaやiD、QUICPayに対応♪ 遂に日本でもApple Pay導入
- 9 選べる5色のカラーバリエーション
- 10 パワーアップしたバッテリー
- 11 増量されたストレージ
- 12 でも、お高いんでしょ?
- 13 いつから予約できるの?
- 14 気になる発売日は?
- 15 発売当日に予約なしで買えるの?
- 16 まとめ:買い替えタイミングなら買いではあるが
アウトドアでも安心♪ 防水対応!
iPhone7 / 7Plusでは、かねてから噂されていた通り、iPhoneとして初めて防水機能に対応しました。
IP等級はIP67。これは水深1mに30分間沈めても機能に支障が出ないレベルの防水性能です。
また、防塵機能も併せ持っているので、アウトドアで写真や動画を撮影する時にも安心して使うことが出来るでしょう。
海水などの場合は状況が違ってくるので一概には言えませんが、従来よりもアウトドア時に使えるケースの選択肢が増えたことは確かでしょう。
感圧式ホームボタン
初代iPhone以来、一貫して物理ボタンを採用してきたiPhoneのホームボタンも、遂に感圧式のタッチパネルに変更されました。
といっても、押し込むと押したような反応が指に返ってくる仕様になっているため、Android機の全面タッチパネル機ともまた感覚が異なります。
これは、12inch MacBookやMagic Trackpad2に採用された感圧式トラックパッドの技術を使用したもので、これらの機材を使っている方なら、その感覚も分かりやすいかと思います。
今までも毎年改良が重ねられていたとはいえ、ホームボタンはiPhoneでも最も壊れやすい部品の1つでした。
1番多く触るホームボタンの故障率が下がるのであれば、ユーザーとしては歓迎すべきでしょう。
鮮やかなディスプレイ
iPhone7 / 7Plusのディスプレイは、従来より25パーセント明るく、より見やすいディスプレイに進化しています。
写真や動画を撮影、閲覧する時や、電子書籍を楽しむ時にも、この差は大事なポイントとなるでしょう。
ステレオスピーカー搭載
iPhone7 / 7Plusでは、本体を横置きにした際に左右から音が出るステレオスピーカーがiPhoneとして初めて搭載されました。
これにより、iPhone単体でも従来機より迫力ある音楽や動画を楽しむことができるようになります。
片側からしか音が出ないことが気になっていた方には、朗報と言えるでしょう。
逆に、Bluetoothスピーカーを使っていた方には、あまり関係がないかもしれません。
高性能なA10チップを搭載
iPhone7 / 7Plusに搭載されたA10チップは、6sシリーズのA9チップと比較して通常の計算で40パーセント高速化、グラフィック部分では50パーセント高速化されています。
前述のステレオスピーカーとも相まって、3D多様したレースゲームなどをされる方には、特に恩恵が大きいと言えるでしょう。
他社のスマートフォン用CPUと比較しても、現時点では最高レベルの性能と言えそうです。
アナログからの決別……イヤホンジャック廃止
こちらもかねてから噂されていましたが、iPhone7 / 7Plusでは遂にイヤホンジャックが廃止されました。
今後のiPhoneのイヤホンは、Lightning端子に接続するタイプかBluetoothで接続するタイプから選ぶこととなります。
といっても、心配はご無用。iPhone 7 / 7PlusにはLightning接続のイヤホンと一緒に、従来型のイヤホンをLightning接続にしてくれる変換アダプターが付いてきます。
お気に入りのイヤホンがあるという方も、このアダプターで使い続けることができるので安心ですね。
ちなみに、Lightning接続の利点として、音質をイヤホンジャックよりも上げやすい点があります。
特にハイレゾ対応のイヤホンを検討している方は、これを機にLightning接続の物に変えてみるのも良いかも知れませんよ。
遂に7でも光学手ブレ補正対応!圧倒的に進化したカメラ
特に動画の撮影で威力を発揮する光学手ブレ補正。今まではPlusを関するiPhone専用の機能でした。
しかし、今回の7からはPlusのつかないiPhone7でも光学手ブレ補正が搭載されています。
高性能な3軸ジンバルなどには敵いませんが、それでも普通に動画を撮る分には十分な性能といえるでしょう。
また、7Plusの方には、新しくデュアルカメラが採用されました。
これは広角用とズーム用のカメラを分けたもので、両者の画像を合成することでより綺麗な写真や動画を撮影することができるのだとか。
7Plusには光学2倍ズームも付きますので、コンパクトデジカメレベルのカメラが欲しいという方は、7Plusがお勧めです。
SuicaやiD、QUICPayに対応♪ 遂に日本でもApple Pay導入
iPhone6から鳴り物入りで登場したApple Pay。クレジットカードをiPhoneに登録してお店やWebで使えるこの機能を待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか?
待つこと2年、遂に日本でもサービスが始まります。
SEまでの従来機種はWebとアプリケーション上での決済のみ対応ですが、7と7PlusはSuica/iD/QUICPayに対応したので、対応する実店舗や交通機関でも使用することが可能です。
今までおサイフケータイを使いたくてAndroidスマホやガラケーを使っていたという方は、これを機にiPhoneに乗り換えるのもアリでしょう。
補足:Suicaについて
本稿執筆時点で、Suicaの登録については以下の2パターンの方法が用意されていることがわかっています。
- 既存のプラスティックカードのSuicaを登録する
- iPhoneの操作でiPhone内に新しいSuicaのデータを作成・登録する
現在AndroidスマートフォンやガラケーでモバイルSuicaを使われている場合、それがiPhoneに移行できるのかは発表されていません。
また、iPhoneでのSuicaのサービスインも2016年10月予定なので、発売から暫くはSuicaの利用はできない点も注意が必要です。
選べる5色のカラーバリエーション
今回登場したiPhone7 / 7Plusは、iPhone5c以来となる全5色のカラーバリエーションを用意しています。
気になるカラーは以下の5つ。
- ゴールド
- シルバー
- ローズゴールド
- ブラック
- ジェットブラック
このうちジェットブラックは、ピアノの表面仕上げのような光沢のある黒で、他のモデル以上に大人な雰囲気が漂います。
ケースを付けないとか、透明なケースを使うことが多いという方は、このカラーもお勧めです。
ただし、毎年新色は他の色より人気が出て在庫切れになりやすい傾向にあるので、予約をする際にはそれも頭に入れておいてくださいね。
パワーアップしたバッテリー
iPhone7シリーズは、従来機よりもバッテリーの持ち時間が向上しています。
Appleの発表では、iPhone7が6sより2時間長く、7Plusは6sPlusより1時間長く使えるようになったとのこと。
もちろん、使用するアプリによっては大差がなくなってしまうこともあるでしょうが、緊急時の事なども考えると、長持ちするに越したことはありません。
増量されたストレージ
iPhoneはこの数年、最小ストレージ容量を16GBに保ってきました。
しかし、技術の進歩で大容量のファイルを扱うことが以前より増えた結果、それでは相当切り詰めないかぎり容量が不足してしまうという声もあったことは事実です。
それを踏まえてかはわかりませんが、今回のiPhone7 / 7Plusからは
- 32GB
- 128GB
- 256GB
と最小容量が倍にアップされることとなりました。
これで、今まで容量不足に悩んでいた方も選びやすくなったのではないかと思います。
なお、新色のジェットブラックは、9/8現在、Appleのページでは32GBモデルが用意されていません。
今後追加されるかは不明ですが、ジェットブラックを選ぶつもりの方は、ストレージ容量の選択肢が狭まることは覚悟しておいた方が良さそうです。
でも、お高いんでしょ?
本稿執筆時点では、各携帯キャリアからは販売価格が発表されていません。
例年、予約ギリギリまで発表されない or 発表されても他社の動向に合わせて変更されることが殆どなので、キャリア版を購入予定の方は直前までアンテナをしっかり張っておく必要がありそうです。
なお、SIMフリー版の価格については既に発表されているので、今回はそれをご紹介したいと思います。
SIMフリー版価格表(2016年9月8日時点 / 価格は全て税抜き)
iPhone7
- 32GB 72,800円
- 128GB 83,800円
- 256GB 94,800円
iPhone7Plus
- 32GB 85,800円
- 128GB 96,800円
- 256GB 107,800円
いつから予約できるの?
iPhoneはこのところ発売日の少し前から予約可能となるのですが、今回もその日程が発表されています。
予約開始日時:9月9日16時01分
当日はこの時間からAppleのサイトが非常に混み合うので、心して掛かりましょう。
また、既にiPhoneをお持ちの方であれば、Apple Storeアプリ(※アプリをダウンロードする「App Store」とは違うアプリなので注意)を経由すると、比較的スムーズに予約することができるようです。(筆者も昨年はこの方法で予約しました。)
Apple StoreでiPhone7を予約の方はコチラ
au・ドコモ・ソフトバンクでiPhone7を予約する
Appleが遂にiPhone7/Plusを正式に発表! | |||
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公式サイト |
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予約開始日 | 9月9日(金)16:01~ | ||
発売日 | 9月16日(金) | ||
容量 | 32GB/128GB/256GB | ||
カラー | ジェットブラック,ブラック,ゴールド,シルバー,ローズゴールド | ||
新機能 | 防水・FeliCa |
気になる発売日は?
今年の発売日ですが、昨年よりも早まり2016年9月16日を予定しています。
例年通りであれば、この日に発売する国の中では日本が1番早く夜明けを迎えるので、当日入手できれば世界最速で新しいiPhoneを手にしたことになりますね。
発売当日に予約なしで買えるの?
一昨年のiPhone6までは発売直後に在庫不足で入手困難になるケースも多かったのですが、昨年の6sシリーズでは比較的潤沢に在庫が確保されていました。
今回もこれまでの経験を踏まえて在庫が十分確保されていることを祈りたいのですが、どうなるかは当日になってみないとわかりません。
早く入手したいという方は、できれば9月9日16時01分からの予約開始に合わせてAppleのHPやAppleStoreアプリから予約をされた方が良いでしょう。
なお、以前はiPhone発売当日にAppleStore前に行列を作って購入するのが定番でしたが、昨年からはシステムが変更され、事前に店頭受取で予約をしておかないと購入できないようになりました。(iPhoneの発売初日から状況が落ち着くまでの間、この制限が行われます。)
適切な予約をしていなければ、AppleStore前に並んでも無意味なので注意しましょう。
また、家電量販店や各キャリアショップ前に並ぶというケースも見受けられますが、それも確実に入手できる保証はありません。
特に郊外のキャリアショップの場合、予約分だけしか入荷しないことも良くある話なので、事前に予約を入れておく方が確実でしょう。
筆者としても、深夜から行列に並ぶというのは、あまりおすすめしません。
まとめ:買い替えタイミングなら買いではあるが
というわけで、今回は発表されたばかりのiPhone7 / 7Plusについて、スペックの簡単な解説と実際の購入についての情報をお伝えしました。
今回のiPhone7 / 7Plus、買い替えのタイミングに来ている方であれば、スペック面では”買い”と言える機種だと思います。
ただし、一般に新しい機能を盛り込んだ製品は、その分不具合も出やすくなると言われています。
もし今すぐ変える必要はないという方は、2~3ヶ月様子を見て、使用者のレビューがある程度出揃うまで待つのも有効な選択肢ではないでしょうか?
それでは、買う人も、見送る人も、快適なiPhoneライフを!