mvnoとは何かを究極にわかりやすく解説。ドコモ・au・ソフトバンク回線の格安SIMの仕組みとデメリット、おすすめの格安SIM、よくある疑問(mvno事業者になるには総務省に認可が必要?mno・mvnoの違い)についても解説。
目次
MVNOとは?わかりやすく解説!
MVNOとは、「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体サービス事業者)」で、一見とても難しい印象ですが、実はとてもシンプルです。
よく「格安SIM」とセットで出るのが「MVNO」というワードで、「MVNOと格安SIMのちがいは?!」などと言われることがありますが、MVNOとは事業者の総称なので、簡単に言うと「格安SIM」を提供しているのが「MVNO(仮想移動体サービス事業者)」ということです。
このMVNOには、今話題のLINEモバイルや楽天モバイル、Biglobeモバイルなど多くの事業者が含まれています。中には携帯電話事業にはあまり縁のない「流通業者」なども含まれているのが特徴です。
多くの事業者が参入することで、docomo・ソフトバンク・auだけが通信業界を独占していた時代よりも多用×格安なサービスが提供されるようになっています。
MVNOの仕組み
※画像引用:Rakuten mobile
MVNOがキャリアよりも「格安料金」でサービスできる大きな理由は、通信システムをキャリアから借りているからです。
つまり、「莫大な費用が必要になるインフラ整備(アンテナや基地局の設置など)」にお金をかける必要がなく、サービスを提供できるということですね。
キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)の場合、通信システムの整備以外にも多くのコストをかけて運用を行っており、これによって「月額料金を高くせざるを得ない」というのが現状です。
MVNO | キャリア | |
通信網設備 | レンタル | 自社で設置 |
端末 | ー | 自社で開発 |
実店舗 | ー | 日本全国に展開 |
サービス内容 | シンプル | 複雑(多い) |
平均月額料金 | 1,000円程度 | 10,000円程度 |
MVNOはインフラコストが格段に安くて済むため、これによって利用料金が格安の通信サービスを提供できるというわけですね。
MVNOの事業者になるには「総務省」の承認は必要がない
携帯やスマホ用の電波の提供するには、国(総務省)からの認可を受けなくてはならないことになっています。
この認可を受けているのがdocomo(ドコモ)・ソフトバンク・auといったキャリアですが、MVNOの場合には認可を受けた企業の通信網を利用するため、総務省の承認を得る必要はないという仕組みになっています。
▼通信網レンタルの例
- LINEモバイル👈docomo回線|ソフトバンク回線をレンタル
- mineo👈docomo回線|au回線|ソフトバンク回線をレンタル
- UQモバイル👈au回線をレンタル
MVNOの通信速度はキャリアと同じ?
通信網を「レンタル」して運営、と聞くと「実際の通信速度って大丈夫?!」と思う人も多いですが、結論からいうとどのMVNOを選んでも十分な速度が出ます。
MVNO事業者はみなdocomo(ドコモ)・au・ソフトバンクのいずれかのキャリア回線を利用しているので、当然といえば当然ですね。
ただ、このMVNOの中でも通信速度が異なるのには少々複雑な理由があります。
※MVNO業者によって通信速度が違う理由は「MVNOのデメリット(次トピック)」で解説▼
MVNOのデメリット
スマホの月額料金を1/10程度にすることも可能なMVNOですが、デメリットがないわけではありません。
▼MVNOのデメリット
- キャリアメールが使えない
- キャリア決済ができない
- 時間帯によって通信速度が遅くなることがある
- LINE ID検索などが使えない(※LINEモバイルは可能)
キャリアメールに関してはgmailなどのPCに乗り換える、キャリア決済はクレジット決済にすれば解決できますが、「時間帯によって通信速度が遅くなる」という問題は避けて通ることができません。
※画像引用:SIMスマート
どのくらい速度が落ちるか、また最高速度はどのくらいかはMVNOによって異なります。
同じキャリア回線を借りているのに、MVNO業者によって速度が違ってくる理由は利用できる電波の「帯域」に差があるためです。
帯域の幅広さ=通信速度に比例 しますが、この幅を確保するにはある程度お金をかけて整備する必要があります。
道路などに例えて考えると分かりやすいのですが、いくら通行許可が与えられても道路の幅が狭いと、すぐに渋滞が発生してしまいますね。
MVNOを選ぶときのちょっとした豆知識としては、この道路幅にお金をかけているプロバイダ=一次事業者(一次MVNO)ということ。
具体的に言うと大手キャリアから直接回線を借り受けているプロバイダです。
▼一次事業者(一次MVNO)の例
MVNO(格安SIM)にした場合の月額料金比較
キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)で契約をしている人の多くは月に8000円~1万円ほどの月額料金を支払っています。
が、格安SIMの場合には通話料をいれても3000円程度に収まるのが一般的。
▼スマホの方は➡にスライド
最安基本料金 | ☎カケ放題料金 | 月額料金合計 | |
mineo | 700円 | 850円 | 1,550円 |
LINEモバイル | 500円 | 880円 | 1,380円 |
UQモバイル | 1480円 | (基本料金に込み) | 1,480円 |
おすすめ×人気の格安SIMプロバイダ
格安SIMの中でも特に人気があるのが5社です。
最新の格安SIM比較をしたい人は関連記事をごらんください▼
[icon image="finger1-b"]格安SIMの選び方とおすすめ比較ランキング!口コミ評判
MVNOに関してよくある質問Q&A
MNOとは?MVNOの違いは?
MNOはdocomo(ドコモ)やau・ソフトバンクなどの事業者を指す総称です。
MVNO=「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体サービス事業者)」なのに対し、MNOはV(仮想)が抜けています。
つまり自社が持っている通信回線で運営している(仮想でない)ということを表しています。
格安SIMのデータプランでも通話する方法がある?!
格安SIMでは①データSIM ②通話SIMの2種類のプランが用意されており、圧倒的に安いのがデータプランです。
このデータプランでは通話機能が使えないということになっていますが、実はAppStoreにあるIP電話アプリ(例:OCN電話 / 050plusなど)を使うと、データSIMでも問題なく通話機能を使うことが可能です。
スマホを使っていても電話は受信がメインというような人にはこの裏ワザがおすすめ。
まとめ
mvnoという単語を聞くと「なんとなく理解に時間がかかりそう」と思う人も多いと思いますが、実は意外と単純明快。
格安SIMのmvnoの仕組みがよくわからないことが理由で乗り換えを先延ばしにしている人には、mvnoのメリット・デメリットを元にキャリアからの乗り換えの参考にしていただければ幸いです。
【関連記事】