iPhone7 / 7Plusと同時に発表された、2017年の新モデル「AppleWatch series2」。同じseries2でも、素材別に3つのバージョンが用意されました。そこで今回は、比較的入手しやすいアルミ製とステンレス製モデルの違いについて、まとめてみました。
AppleWatchは、Appleから発売されているiPhone専用の腕時計型周辺機器です。
各種アプリの通知から運動や睡眠状態の計測まで、標準機能+別途アプリを導入することで、さまざまな用途に使うことが出来ます。
イメージとしては、ガラケーの背面液晶を腕時計型にして、運動計測などの追加機能をもたせた物といった感じでしょうか。
筆者も2015年発売の初代モデルを愛用していますが、一度使い始めると便利さから離れられず、AppleWatchのない生活は殆ど考えられなくなってしまいました。
決して万人に受けるデバイスではありませんが、ハマる人はとことんハマる、そんなデバイスです。
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目次
2016年のApple Watchは性能別に2モデルあり
そんな便利なApple Watchの後継機種が、2016年に発表されたApple Watch series1と同series2です。
series1は、初代Apple WatchのデュアルコアCPU化など、マイナーチェンジレベルの変化に留まっています。
本体に使われている素材も、初代Apple Watchではステンレススチールとアルミニウムから選ぶことが出来ましたが、今回のseries1についてはアルミニウムオンリーです。
一方のseries2は、より高性能なCPUの採用や内蔵GPSの搭載、耐水性能の強化など、初代Apple Watchの後継機種としての位置づけとなっています。
素材も初代Apple Watchと同様、ステンレススチール、アルミニウムの2種類から選ぶことが出来ます。
この他、series2では初代モデルで話題となった18k仕様のEditionモデルに代わり、本体素材としてセラミックを使用した新しいEditionモデルが用意されています。
ただ、こちらは初代モデルで100万円以上、series2でも10万円以上する商品のため、今回の比較には含めませんでした。
素材は違っても中身は同じ?
このように、Apple Watch series2のボディ素材は、通常価格帯のモデルでも2種類存在します。
当然、価格差もあるわけですが、その分だけ内部のハードウェアも性能が上がっているかというと、そうではありません。
やや高価なステンレスモデルも、少し安価なアルミニウムモデルも、中身のハードウェアの性能は同じです。
多くの電子機器は、同じブランド名でも、価格帯によって性能に差をつけています。
iPhoneで考えてみれば、分かりやすいですよね。
例えばiPhone7の場合、色の違いを無視すれば、3種類の価格帯のモデルが用意されています。
それぞれの違いは、ストレージ容量という名の性能差。
容量面で劣る32GBモデルが安く提供されると同時に、より容量の大きい128GBモデルや256GBモデルは高い価格が設定されています。
このように性能差の分だけ価格差を付けるのが良くあるケースなのですが、Apple Watchの場合はそれが当てはまらず、単純にボディ素材の価格差が反映されるかたちとなっているわけです。
違いはステンレスの重さと液晶ガラスの素材
ステンレスモデルとアルミニウムモデルの間に、内部ハードウェアの性能差がないことはわかりました。
これだけ見ると「高価なステンレスモデルなんて買う必要はない」と考えてしまいがちですが、果たしてそうでしょうか?
次は、ステンレスモデルとアルミニウムモデルの素材綿での違いを見ていきたいと思います。
ステンレスモデルは重量がある
これは最も簡単に感じることのできる違いですが、ステンレスボディのモデルの方が、アルミニウムボディのモデルよりも重量があります。
38mmモデルで比較した場合、こんな感じです。
- アルミニウム……28.2 g
- ステンレス……41.9 g
その差、実に13.7g。
僅かな違いに思えるかもしれませんが、腕時計として考えたとき、この重量差はかなり大きなものです。
ずしりと重たい物が好みの方はステンレスモデル、軽いほうが良いという方はアルミニウムモデルを選ぶのが良いでしょう。
液晶画面のガラス素材が異なる
ステンレスモデルとアルミニウムモデルでは、液晶画面に使用しているガラスの素材も異なります。
- アルミニウム……Ion-Xガラス
- ステンレス……サファイアクリスタル
ステンレスモデルで使用されているサファイアクリスタルは、高級時計の風防としても使われる非常に強度の高いガラスです。
あまりにも硬いため、表面を研磨するにもダイヤモンドを使用しないとならないとか。
御存知の通り、ダイヤモンドは地球上で最も硬い物質ですから、サファイアクリスタルの硬さがとんでもないものであることがわかります。
一方のIon-Xガラスは、残念ながらサファイアクリスタルほどの強度はないようです。
あくまで初代Apple Watch時代のものですが、こちらのYouTube動画によると、サンドペーパーで表面に傷がついてしまうとのこと。
ただ、筆者が使用している初代Apple Watch(Ion-Xガラス使用)は、購入から1年以上経過した現在も、液晶面に傷がついたりはしていません。
特に荒っぽい扱い方をしたり、傷が付きやすい場面に持ち込むといったことでなければ、アルミニウムボディのモデルで十分かもしれません。
ちなみに、サードパーティ製品でApple Watchのボディを保護するカバーや、液晶面をガードするフィルムも発売されているので、そちらで保護能力を強化するというのも有効な選択肢です。
で、結局どっちが良いの?
どちらを選ぶかは人それぞれですが、ここでは大まかなシチュエーション別に、どちらがオススメかをご紹介します。
スポーツで使うならアルミニウムモデル
スポーツ時に使うなら、軽量なアルミニウムモデルの方が良いでしょう。
筋トレで腕を上げ下げする度に、あるいはクロールやバタフライで前に進む度に、Apple Watchの重さが気になってしまうのは、あまり良い状態とはいえません。
素の状態での強度を求めるならステンレスモデル
「液晶に傷が付くのは絶対に嫌、でもケースやフィルムは使いたくない……。」
そんなときは、液晶ガラスの強度面で優れているステンレスモデルがおすすめです。
バンドに合わせて選ぶ
Apple Watchのバンドは、38mmケース用と42mmケース用で別れていますが、同じケースサイズであれば、ボディの素材が違ってもそのまま使用することができます。
もし、ステンレスとアルミニウムで迷ったときは、自分が使いたいバンドに似合う方を選ぶというのも1つの手です。
まとめ:万人受けはしないけど、あると便利なデバイス
というわけで、今回はApple Watch series2のボディ素材について、ステンレスとアルミニウムの違いや、シチュエーション別の選び方について取り上げました。
冒頭でも触れたように、Apple Watchそのものは、決して万人受けするようなデバイスではありません。
現状では、価格に対する機能面を考えると、決してコストパフォーマンスの良い製品ともいえません。
しかし、筆者のようにハマる人はとことんハマって、抜け出せなく鳴ってしまう、そんなデバイスでもあります。
Apple Watchが気になっているというそこのあなた、ちょっと高価ではありますが、是非一度試してみてください。
一度ハマると、これなしの生活は考えられませんよ。
それでは、快適なiPhoneライフを♪