Pornhub(ポルノハブ)は無料のアダルト動画サイトの1つで高い人気がありますが、ウイルス感染の危険性が低く安全だというのは本当でしょうか。
Pornhubのような無料のアダルト動画サイトには、悪質な広告が必ず表示されるため、これらを回避しながら安全に利用する方法を探ります。
ウイルス感染したかどうかを判断するための方法や、Pornhubに関するユーザーの口コミを紹介をしていきます。
Pornhubで動画をダウンロードすると罪に問われるのかどうかについても、法的な面から考察してみましょう。
目次
Pornhubはウイルス感染の危険性が低いという噂は本当?
Pornhub(ポルノハブ)は、2007年5月25日にカナダで設立された、無料アダルト動画サイトです。
Pornhubは無料アダルト動画サイトとしては、XVIDEOSと並び称されるトップレベルの人気サイトとして、日本国内でもよく知られています。
Pornhubは他の無料アダルト動画サイトと比べて、広告の露出が少なめという認識があるようで、このためウイルス感染の危険性が少ないと一部では思われているようです。
しかし本当にPornhubが安全に視聴できる動画サイトであるのか、誤解や過信があるのも事実と言えます。
本記事ではPornhubの危険性や違法性、また広告の種別やそれらに対する安全対策法などについてまとめました。
他の無料アダルト動画サイトより広告が少ないことから誤解されている
現実にはPornhubのへの広告の出現率は年々上昇していて、視聴者がより興味を抱くような画像等で誘導しているものが、圧倒的多数となっています。
視聴しようとするだけで画面が急に重くなる、いきなりライブチャットへの無料招待画面になるなど、ワンクリック詐欺でサイトへ誘導される危険性が常にあるのが実情です。
一見それが公式サイトであると思わせるような、紛らわしい広告例が多数報告されていますので、細心の注意を払いましょう。
つまりPornhubは安全で、ウイルス感染もそれほど多くないというのは、単なる風評に過ぎないということなのです。
それでもやはり、無料で視聴できるという面は大きなメリットですので、なるべく安全にPornhubを利用する方法を模索してみました。
Pornhubをなるべく安全に利用する方法を紹介
それではPornhubをなるべく安全に利用するための方法について、いくつかの注意点を紹介しましょう。
まずはウイルス感染せず、安全に視聴していける方法を解説します。
以下の注意点さえ守っていれば、ウイルス感染はしないということではありませんので、その点にはご注意ください。
不審な広告、見知らぬ変な画面などの誘導には細心の注意を払い、動画はダウンロードしないようにしましょう。
広告のクリックは絶対にしない
Pornhubに限らず、無料のアダルト動画サイトで視聴を行う場合、必ずと言っていいほど遭遇するのが各種の広告です。
視聴者に「見たい」と思わせる内容の、見ごたえある画像など、非常に凝った演出の広告がよく見られます。
しかし見たい気持ちを抑えて、絶対にクリックをしないと心掛けて実践すれば、ウイルス感染のリスクはかなり下げることができるでしょう。
以下に、決して触れてはならない危険な広告の、主な種類を説明します。
「動画の隣や下部の怪しいバナー広告」
動画の周囲に配置された怪しいバナー広告は、間違ってクリックしないよう注意しましょう。
PCで視聴する方は比較的避けやすいのですが、スマホでは広告が絶妙な速度で動くため、誤タップの率が急上昇する傾向にあります。
これらを興味本位でクリック・タップしますと、ウイルス感染に遭う危険性は非常に高くなりますので、絶対に避けてください。
Pornhubで動画を視聴している時には、動画周辺のバナー広告は安全のために、一切触れないという心掛けで丁度いいくらいです。
「ポップアップ広告」
ポップアップ広告をクリック・タップすると、他サイトへ飛ばされることがよくあります。
そしてそこでウイルスに感染する危険があるので、この場合の対処法は、ブラウザごとすぐ閉じるようにしましょう。
悪意があるかないかは、一目ではわからないので、ポップアップ広告は不用意にクリックしないようにすることが安全策です。
誘導されるままに進みますと、後戻りできない深刻な事態が発生し、取り返しのつかない状況に陥ってしまう危険性があります。
「バナー広告」
バナー広告のクリック・タップで、架空請求サイトや登録した覚えのないサイトへの入会案内の手続き完了画面へと、飛んでしまうことがあります。
押してしまった場合の対処法は、戻るボタンで後退することを優先せずに、そのまま閉じてしまうことがベストです。
バナー広告の誘導で、サイトにメールなどを送ってしまうと、その後執拗な脅迫まがいのメールが届くようになることがあります。
全ての広告はスルーすることが、ベストな安全対策と言えるでしょう。
見知らぬ変な画面は基本無視
見たことのないような、変な画面が表示されることもあるようですが、それらも基本は完全無視でいいしょう。
何らかの面白そうな内容へのリンクと見せかけて、全く無関係な誘導力の強い詐欺サイトへと、紛れ込ませることが常套手段なのです。
ともかく「触れない」ことが第一なのですが、間違って関わりそうになった場合には、どなたか専門知識のある方へ相談した方がいいでしょう。
アンチウイルスソフトを導入する
アンチウイルスソフト(セキュリティソフト)を導入しておくことで、PC内部に入り込もうとするウイルスはその場でスキャンされ安全に排除されます。
最近のアンチウイルスソフトには多機能で優秀なものも多く、メモリを圧迫しないクラウドタイプのものなどが増えてきました。
しかし悪質なことに、著名なアンチウイルスソフトと酷似したような警告を出して、無関係なサイトへ誘導するケースもあります。
注意してよく見れば見分けはつくはずですので、クリックは絶対に行わないよう注意しましょう。
ダウンロードは絶対に行わない
上記までの危険性とはやや異なりますが、動画のダウンロードは違法性に問われるリスクがあります。
それは「違法アップロード」された動画の場合です。
Pornhubは「投稿型」の動画サイトですので、日本の有料のAV作品などが違法アップロードで流出しているケースは多くあります。
これらのダウンロードもまた、罪に問われる可能性は十分あるのです。
主には著作権周辺への抵触の罪状と解釈され、場合によっては「2年以下の懲役刑」あるいは「200万円以下の罰金」まであり得ると考えられます。
ウイルス感染かどうか確認する方法について
ここでは、ウイルスに感染したかもしれない場合の、確認方法と安全対処策について説明していきます。
ウイルスの種別によっては、感染したことに全く気付かないようなものもあるのです。
ウイルス感染したことを自覚せずに、第三者へメール送信したりすると、被害が拡散する恐れがあるので注意しましょう。
①セキュリティソフトを使ってみる
セキュリティソフトは有料ソフトのものがほとんどですが、多くの著名ソフトでは「無料お試し期間」がありますので、その期間を有効に活用して使いやすいものを選択しましょう。
中には無料のセキュリティソフトも存在していますが、ウイルスのパターンをより早く感知しているのは、有料版であることが多いです。
無料版は有料のセキュリティソフトと比べて劣る点がありますが、ウイルスのスキャンと除去に関しては、十分な水準に達しているものもあります。
有料版の中には、ウイルス以外のパソコン・スマホ全般に関するサポート窓口を設置している企業もあるので、それらを活用するのもいいでしょう。
また、同一料金の範囲で、複数デバイスに導入してOKという形式のものもあるので、家族構成などに応じて見合ったものを選んでください。
②デバイスの挙動を確かめてみる
Pornhubを視聴して実際にウイルスに感染したかどうかは、PCの挙動を確かめることで発見できるケースもあります。
その方法とは、端末の動作が急に遅くなっていないか、端末が熱くなっていないかなどをチェックすることです。
この挙動の不審は、無許可での大量データ転送や、CPUへの過剰負荷などの場合に起こりやすい状態を指します。
これに当てはまる挙動があった場合には、ウイルス感染によるものとみなして、徹底チェックを行う必要性があるでしょう。
③アプリなどが勝手にインストールされていないか確かめる
見知らぬアプリが勝手にインストールされていないかどうか、チェックすることも重要です。
あたかも無害なアプリのように見せかけて、実態はウイルスを潜ませるようなものも存在します。
自分で身に覚えのないアプリなどが、勝手にダウンロードされていないかどうか、確かめることはウイルス感染チェック方法の1つです。
昨今では実在するアプリに酷似したものが多数存在するため、見分けにくくなってきましたので、疑わしい場合にはウイルススキャンをおすすめします。
④データ量が異常に増える
端末の使用データ量が、通常よりも異常に増えているようなケースでは、ウイルスが内部データを盗み出しているという危険性もあります。
通称「マイニング」と呼ばれる不審な挙動は、大量のデータを自分のPCを通じて、ネットに流すことがあるのです。
非常に悪質で高度なサイバー犯罪の手口には、これまでには考えられなかったようなものもありますので、より注意深くせねばならないでしょう。
Pornhub利用者の口コミ
ではここで、Pornhubに関する一般ユーザーからの口コミをいくつか紹介しましょう。
Pornhubを視聴するユーザー層は非常に厚く、パソコン初心者も多く含まれます。
【Pornhub利用者の口コミ】口コミ①
今日pornhubというサイトを見ていて、関連動画に間違えて飛んでしまったので前のページに戻ろうとしたら VPNを推奨します みたいなのが出ていたんですが、これってウイルスとかそういう感じのものなんでしょうか?
(引用:Yahoo知恵袋)
このような質問が投稿されていました。これは「FakeAV」と呼ばれている、一種の詐欺のようなもののようです。
基本、無視しておいていいとのことです。
【Pornhub利用者の口コミ】口コミ②
Pornhub などのビデオはダウンロードしたら、ウイルスなどに危険にさらされる事は、ありますか?
(引用:Yahoo知恵袋)
上記引用のような質問も寄せられていました。
基本、ダウンロードそのものでのウイルス感染は、心配しなくてもいいのです。
ですが、OSやアプリに関してはアップデートした最新版を使います。
加えて、アダルト動画サイトでは「偽広告(FakeAlert)」、また「ワンクリック詐欺」という手口が使われることがよくあるのです。
そして後述しますが、ウイルス感染への脅威よりも、むしろ動画ダウンロードで罪に問われるケースに、もっと注意すべきでしょう。
【Pornhub利用者の口コミ】口コミ③
これらの他には、Pornhubで無料会員登録をすると外国女性からいきなりフレンド申請が届き、外部サイトへの未知のリンクを貼られたとの口コミがありました。
このような不審な連絡に対しては、無視することが最良の対処法でしょう。
興味本位で乗っていくと、危険にさらされる可能性が非常に高いという、危機管理意識が大切です。
冷静に考えれば、自分のことを知るはずもない外国人から、急に連絡が来るはずがありません。
非常に狡猾な手口で誘ってくることもありますが、ありえない誘いだと確信して、断固拒絶すべきでしょう。
Pornhubの違法性は?
Pornhubを視聴すること自体に、そもそも違法性があるのでしょうか。
どのような利用の仕方をすると、法律的に問題となるでしょう。
近年「違法アップロード」に関しては、手出ししてはならないという啓蒙活動が盛んなので、これが違法であることは周知されつつあります。
では比較的多くの方が、気軽に行っていると推測される「ダウンロード」には、違法性があるのでしょうか。
視聴するだけなら違法にはならない?
Pornhubを含めた動画サイトでは、データをダウンロードさせて再生するものもありますが、動画の視聴の際にキャッシュ(複製)だけを保持する方式もあります。
このようなケースでのキャッシュは、著作権侵害には当たらないという解釈で、間違ってはいないようです。
つまり結論から言えば「見るだけ」の場合、違法とはならないというのが、法的な解釈になります。
昨今はこのような「ストリーミング再生」の動画が主流であり、見るだけなら手元には何も残らないという意味で、視聴を罪に問うことはないと言えるでしょう。
動画をダウンロードしたら罪に問われる?
しかしこれが、動画のダウンロードとなると、話は全く別になります。
まず注目すべきなのは、Pornhubなどの動画サイトにあるコンテンツは、そのほとんどが「違法アップロード」されたものであるということです。
違法アップロードされたコンテンツは、その時点で著作権を侵害した存在であることが、法律上重要となります。
違法アップロードが積極的に摘発対象となる昨今、その違法コンテンツをダウンロードすることも、同等の罪に問われるようになってきました。
サイバー警察では違法動画のアップロードや、その違法動画をダウンロードしたかどうか、調べて特定する技法がすでに確立されています。
違法アップロードは常に摘発の対象として監視されていますので、ダウンロードがさらに厳しい監視対象となることは間違いなさそうです。
違法性は主に著作権侵害に対する意味合いが強い
違法アップロードが違法行為である論拠には、「著作権」の侵害行為は容認しがたいという意味合いが強く反映しています。
AV作品であっても本来得られたはずの収益が、違法アップロードによって、収奪されてしまう点に大きな問題があるのです。
正規の料金で販売されるはずのコンテンツが、無断でアップロードされることに、違法性があるということになります。
制作物が無断で、無料にて公開されてしまっては、その作品は無価値に等しいものになってしまうのです。
この観点から違法アップロードされた動画を「ダウンロード」して保存することも、同じように罪に問われるという、法的解釈が成立します。
著作権侵害は「親告罪」なので被害届が出ない限りは起訴されにくい?
しかし現実には、著作権の権利者自身から、著作権侵害に関する明確な証拠提示がない限りは捜査対象になりません。
なぜなら違法動画アップロード、ダウンロードは「親告罪」という罪状に該当するからなのです。
「親告罪」とは、その実態が犯罪だとしても、「被害届」が出ない限りは起訴されない罪のことを指します。
つまり違法アップロードが確実であるという、決定的な証拠がない限りは、警察は捜査できないのです。
原則は上記のような解釈となりますが、悪質な行為に対しては、非親告罪が適用されるケースもあるようです。
当面は何も問題がなくても、ある日突然サイバー警察から、連絡が来るかもしれません。
「バレない」と思う慢心が逮捕への道?
違法アップロードは一切していないから自分は絶対安全で大丈夫、と思う慢心が逮捕への第一歩だった、ということもあり得るでしょう。
それはPornhubや他の動画サイトから、それらを違法と知りつつダウンロードした場合には、それは有罪になりえるということです。
ダウンロードの事実も、IPアドレスで追跡されれば、逃げ切れるものではありません。
今はまだその判例が非常に少ないだけなのだということを、十分認識しておきましょう。
まとめ
Pornhubでのウイルス感染の危険性や、その対処法についてまとめました。
Pornhubの視聴だけを楽しむのであれば、現行の法律の下では罪に問われることはありませんので、セキュリティソフトを導入して対策すれば問題ないと言えます。
しかし動画をダウンロードする行為は、そのコンテンツの違法性を認識しての行為とみなされ、今後は罪に問われる例が出てくるでしょう。
またPornhubの広告クリックから、詐欺や架空請求などが来る危険性もありますし、ウイルス感染のリスクは常にあります。
Pornhubを始めとする無料アダルト動画サイトは、自身の環境への被害と同時に、ダウンロードによって処罰対象になり得る危険性が大きな問題なのです。