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「Broad WiMAXは遅い」は間違い!速度の仕組みや制限について解説!

2020年4月17日

ネット上には「Broad WiMAXの速度が遅い」という評判がありますが、それは間違い!実は他のWiMAXプロバイダーにも起こりうる事態なのです。この記事ではBroad WiMAXの通信速度と速度制限、また速度制限の解除について解説していきます。

「Broad WiMAX(ブロードワイマックス)は通信速度が遅い」は間違い!?

出典:Broad WiMAX

Broad WiMAX(ブロードワイマックス)は株式会社Link Life(ライフリンク)が提供している通信サービスです。ここではそんなBroad WiMAXの通信速度の仕組みと、なぜ「Broad WiMAXが遅い」=「間違い」なのかを説明します。

WiMAXの通信速度はどのように決まるか

出典:Broad WiMAX

そもそも「WiMAXとは何なのか」から、「〇〇WiMAX」と名のつくポケットwifiの速度は何によって決まるのかを説明します。

〇〇WiMAXで使用する回線は同じ

WiMAXとは、KDDIの子会社である「UQコミュニケーションズ株式会社」が保有する回線です。実は「〇〇WiMAX」と名のつくものは全てUQコミュニケーションズの回線を借用しているにすぎず、同じ回線を使っているのです。つまり、Broad WiMAXは競合であるGMOとくとくBBやカシモWiMAXと同じ回線を使っているのです。

それではBroad WiMAXやGMOとくとくBBやカシモWiMAXは何かというと、いわゆる「プロバイダー」で「接続事業者」と言われる企業です。WiMAXのプロバイダーはUQコミュニケーションズの保有するWiMAX回線とユーザーとを橋渡しし、「接続する」役割をになっています。対してUQコミュニケーションズは「回線事業者」というもので、回線を所有し管理しています。したがって、WiMAXのプロバイダー各社は同じ回線を共有しているので、「このプロバイダーは遅い」というのはありえません。

速度は使用するモバイルルーター次第!

出典:Broad WiMAX

それでは、なぜポケットwifi(モバイルルーター)を使ってWiMAXに接続している人の間で、「Broad WiMAXが遅い」など特定のプロバイダーが遅いという話が出てくるのか。実はそれはモバイルルーターの性能とプロバイダーの評価とがごちゃごちゃになっているからなのです。

実際のところ、ポケットwifiの速度を決定づけているのはモバイルルーター端末の性能です。WiMAXの各プロバイダーは回線を借用しているだけで、WiMAXの回線自体を保有し管理しているのはUQコミュニケーションズなので、通信速度に影響を及ぼすものはモバイルルター端末しかないのです。

したがって、回線の通信速度はモバイルルーターの問題なので、「Broad WiMAXは遅い」というのは間違いということになります。

モバイルルーターは「Speed Wi-Fi NEXT W06」一択

出典:Broad WiMAX

通信速度の良し悪しを握っているのはモバイルルーター端末です。ではそのモバイルルーターがおすすめなのか。どうせ使うなら通信速度の早いものがいいですよね。そこでおすすめなのが「Speed Wi-Fi NEXT W06」です。「W06」と覚えておくといいでしょう。

ここでは「Speed Wi-Fi NEXT W06」のスペックを紹介します。

Speed Wi-Fi NEXT W06
製造元HUAWEI
通信速度(受信)※1.2Gbps
通信速度(受信)867Mbps
通信速度(送信)75Mbps
対応通信規格WiMAX2+/4GLTE
連続通信時間約540分
同時接続台数16台
重量約125g

※ハイスピードプラスエリアモード使用時

現在、各モバイルルーターの中での最速機種です。4GLTE回線を併用する「ハイスピードプラスエリアモード」を使用した場合、理論値で1.2Gbps(受信)と、各モバイルルーターの中でも群を抜いて早いです。ただ、ハイスピードプラスエリアモードという月間7GBの特別モードを使って、さらに理論値なので、実際ここまでのスピードは出ないのですが、それでも平常時最大867Mbps(受信)と早いです。

この端末はGMOとくとくBBカシモWiMAXでも選択することができます。

ポケットwifi各社のモバイルルーター(Speed Wi-Fi NEXTシリーズ)スペック比較

では、簡単に現在提供されているモバイルルーターを数点比較してみましょう。

W06WX06WX05W05
製造元HUAWEINECプラットフォームズNECプラットフォームズHUAWEI
通信速度(受信)※1237 Mbps440Mbps440Mbps708 Mbps
通信速度(受信)867Mbps440Mbps440Mbps558Mbps
最大通信速度(送信)75 Mbps75Mbp75Mbp75 Mbps
対応通信規格WiMAX2+/4GLTEWiMAX2+/4GLTEWiMAX2+/4GLTEWiMAX2+/4GLTE
連続通信時間約540分約690分約690分約540分
同時接続台数16台16台10台10台
重量約125g約127g約128g約131g

※ハイスピードプラスエリアモード使用時

このように比較してみると、Speed Wi-Fi NEXT W06が一番通信速度が速いことが分かるでしょう。ただし、若干バッテリーの消費量が多いので、外に持っていく際は、モバイルバッテリーと合わせて持ち歩くと良いでしょう。

おすすめのモバイルルーターはこちらで紹介しています。

>>【2020年版】iPhoneと合わせて使いたいモバイルバッテリー11選!

【結論】「Broad WiMAXだけが通信速度が遅い」ということはない!

ここまで見てきたように、Broad WiMAXが遅いというのは、【プロバイダーの評価】と【モバイルルターの性能】とが混同されています。「通信速度が速いポケットwifiがいい」という方は「Speed Wi-Fi NEXT W06」を選びましょう。

Speed Wi-Fi NEXT W06を利用できる代表格3社を紹介!

目下最速のモバイルルーターであるSpeed Wi-Fi NEXT W06。この端末を提供しているWiMAXのプロバイダーをご紹介します。加えて簡単な選び方も解説します。

プロバイダーは通信速度ではなく料金で選ぶ!

通信速度でプロバイダーを選ぶのは正しくないというのは前述したとおりです。ではどのようにプロバイダーを選ぶのかというと、単純に「料金」がわかりやすいです。ここでは、各プロバイダーがどんな人にぴったりなのかをご紹介します。

Broad WiMAX

BroadWiMAX

解約金(違約金)がネックで乗り換えられないという人におすすめ

Broad WiMAXは株式会社Link Life(ライフリンク)が提供しているWiMAX通信サービスです。大きな特徴として他のプロバイダーにあるキャッシュバック制度がないにもかかわらず、月額料金の低価格化に成功し、高い顧客満足度を獲得しています。キャッシュバックを実施していない代わりに3ヶ月目以降の月額料金はGMOとくとくBBのキャッシュバックプランとカシモWiMAXと比較すると最安です。

また、ほかプロバイダーからの乗り換え時の違約金(解約金)を最大19,000円を負担し、逆にほかプロバイダーへ乗り換える際、指定のプロバイダーであれば契約解除料は無料になります。キャッシュバックを受け取るための手続きをするのがめんどくさいけど、月々のコストはおさえたいという方にはおすすめのプロバイダーです。

>>もっと詳しくBroad WiMAXの評判を見たい方はこちら!

GMOとくとくBB

GMOとくとくBB WiMAX2+

1年後のキャッシュバックをきっちり貰えば3社の中では最安値!

GMOとくとくBBはGMOインターネット株式会社が運営するWiMAX通信サービスで、特徴としては最大3万円を超えるキャッシュバックがもらえることとです。また、キャッシュバックは薄くなるものの、その分月額料金を割り引く月額料金割引プランはほか2社と比べて群を抜いて安いです。

ここまで料金面でお得にできるのは、ほか2社に比べると大手であることと、その分販売台数でも差をつけており、UQコミュニケーションズからのアシストもあるからです。とにかく安く済ませたいという方は月額割引プランに、1年後のキャッシュバックの受け取りも問題なくこなせるという方は通常プラン(ギガ放題プラン)がおすすめです。

>>もっと詳しくGMOとくとくBBの評判を見たい方はこちら!

カシモWiMAX

カシモWiMAX

とにかく初月と2ヶ月目を安くしたい!という方はこちら!

カシモWiMAXとは、株式会社MEモバイルが運営しているWiMAXのプロバイダーです。特徴としてはキャッシュバックはないものの、スタートの料金がとにかく安いというところ。

3年間の合計金額的にはGMOとくとくBBほど安くはなく、Broad WiMAXのような違約金や契約解除料のサポートなど、契約周りのサポートが充実しているわけでもありません。ただし、急いでポケットwifiを導入したいけれども、近々でコストをおさえたいという人にとって、初月とその次の月が1,380円なのはかなり魅力的でしょう。

>>もっと詳しくカシモWiMAXの評判が見たい方はこちら!

Broad WiMAX(ブロードワイマックス)の通信速度が遅くなっている原因とは?

「Broad WiMAXが通信速度が遅い」というのは間違いですが、場合によってはモバイルルーターが本来の通信速度を発揮できず遅くなってしまうことがあります。ここではその原因と対処法をご紹介します。

周囲に障害物がないか確認

WiMAXの電波は直進する電波です。そのため、迂回することはできず、コンクリートの壁やポーチや鞄の中に入れたまま使っているなど、デバイスとモバイルルーターとの間に障害物があると本来の通信スピードを発揮できません。

もし、速度が遅いと感じたら、鞄から出してみたり、ゲーム機やPC、スマホに近づけてみると良いでしょう。

混雑の影響

WiMAXの回線を廊下のような通路だイメージしてみましょう。一人や二人など間隔が空いていればスムーズに駆け抜けられますよね。ところが、その通路に100人や200人、ましてや何万人も集中した場合、スムーズに通れなくなります。これと同じように、お昼時や夜間、インターネットを使う人の人数が相対的に多くなる時間帯には通信速度が遅くなることがあります。この場合は使用する時間をずらせばスムーズに繋がるはずです。

エリアの問題

出典:Broad WiMAX

使用しようとしている場所がエリア外であれば、通信速度は遅くなります。仮にエリア外だとするとW06でも通信速度は867Mbpsから220Mbpsまで下がってしまいます。また、WiMAXは基本的には都市部などでスピードが出る回線であり、山間部などでは一気に速度が落ちてしまうことがあります。

自分のエリアを確認する>>エリア確認

スマホやPC、モバイルルーターの処理の問題

PCやスマホを使っていると読み込みが遅いことがありますよね。その時には再起動をすると状況が改善することがあります。モバイルルーターでも同様に処理に失敗していたり、うまくいっていない時がありますので、速度が遅いなと感じたらルーターの再起動、もしくはPCやスマホの再起動を試してみてください。

Broad WiMAX(ブロードワイマックス)の通信制限の可能性と解除の方法とは

出典:Broad WiMAX

前述で紹介したどのパターンにも当てはまらない場合、「速度制限」がかかっている可能性があります。「無制限なはずなのに」と思う方もいるでしょう。実は「無制限」は「制限なしに使える」ということではなく、「まるで制限がないように使える」ということで、実際には制限があります。その仕組みや解除の方法などをここではご紹介します。

ライトプラン編

出典:Broad WiMAX

各プロバイダーはWiMAX回線の料金プランに「ライトプラン」と「ギガ放題プラン」の2種類が共通で設けられています。そのうち「ライトプラン」の場合、注意して使わないと比較的すぐに通信制限がかかってしまいます

Broad WiMAXの通信制限の条件とは?【ライトプラン編】

ライトプランの場合の通信制限の条件は、1ヶ月間で7GBを超える通信量を使用した場合に、128kbpsまで通信速度が落ちます。ここまで落ちてしまうと動画の視聴やWebサイトの閲覧は全然できなくなる、もしくはかなり遅くなります。唯一メールの送受信ぐらいがまともに使える状態です。

月末まで待つしかない

ライトプランで通信制限がかかってしまった場合は、残念ながら来月1日が来るのを待つほかありません。そのため、ライトプランを契約する際は、かなり限定的でそれほど大容量のデータ通信を行わない人でないと、即通信制限がかかってしまいます。7GBの使用制限であれば、高画質の動画や映画を数十分間見たり、ビデオ通話を1時間ほどすると制限の対象になってしまいます。

月間7GBを超えないために

メールのやり取りやWebサイトの閲覧ぐらいに留めておいて、動画やオンラインゲームなどは自宅の固定回線を使うなど、使い分けをすると良いでしょう。つまりライトプランは自宅に固定回線がある方向けのプランと言えるのです。

ギガ放題プラン編

出典:Broad WiMAX

Broad WiMAXの契約者、その約95%が利用しているのがこのギガ放題プランです。このプランは「実質無制限」を謳い文句に人気を集めていますが、先ほどの通り、無制限の意味を履き違えて、通信制限を受けてしまう方が多くいます。まずは制限の基準と内容をおさえておきましょう。

Broad WiMAXの通信制限の条件とは?【ギガ放題プラン編】

ギガ放題の通信制限の基準は通常のハイスピードモードの状態で「直近3日間で10GB」です。これを超えてしまうと翌日18:00〜翌々2:00、もしくは翌々6:00ごろまで約1Mbpsまで制限されます。ただし、1MbpsであればYouTubeの標準画質の動画が観れるほどなので、ライトプランよりは制限はキツくはないでしょう。

1日3.3GB以内にする

制限の対象にならないためには、ハイスピードモードを1日あたり約3.3GB以内に収める、もしくはきちんと3日で10GB以内にすることです。ただし、この10GBはかなりなデータ容量なので、普通のテレワークでテキストファイルの送受信をしたり、メールを送ったり、動画も最高画質を1時間半ほど見なければ超えることはありません。ただし、オンラインゲームをする場合は固定回線を使うようにしましょう。

1日我慢する!

通信制限を受けた場合は前述の翌日18:00〜翌々2:00ごろまで我慢する、もしくは2日おきぐらいに使わない日を設けるなど対策していれば通信制限にかかることはありません。

Broad WiMAX(ブロードワイマックス)のギガ放題の通信制限が解除されない原因とは?

ギガ放題プランを利用していて、3日間で10GBの制限を超えてしまったのか、通信制限を受けている。1日以上待ったのに通信制限が解除されないという方もいます。実はその場合、3日間で10GBの制限ではなく、それとは別の制限の対象になってしまっているのです。

ハイスピードエリアモードで制限をうけている

その制限とは、「ハイスピードプラスエリアモード」での制限です。その内容は、ライトプランと同じで、月間7GBの制限で、制限解除は翌月1日。そして、この制限はハイスピードモードにも適用されてしまうので、翌月1日まで制限が続いてしまいます。このハイスピードプラスエリアモードは4GLTE回線と併用する特別モード。モバイルルーターの端末から設定を変更して使うのですが、設定を切り替え忘れてしまうと、気づかないうちに制限がかけられているなんてこともあり得ます

ただし、「Speed Wi-Fi NEXT W06」にはあらかじめハイスピードプラスエリアモードでの上限通信量を決めておいて、その数値を超過すると自動的にハイスピードモードへと移行する機能もあるので、うっかり超えてしまうということは少なくなります。

Broad WiMAXの速度に関するまとめ

いかがでしたでしょうか、「Broad WiMAXの通信速度が遅い」という誤解は解けたでしょうか。以下ではこの記事での内容をまとめております。是非今後のポケットwifi選びの参考にしてみてください。

速度はWiMAX各社で同じ

WiMAXの通信回線はUQコミュニケーションズが保有し管理しており、Broad WiMAXやGMOとくとくBB、カシモWiMAXなどプロバイダーはその回線を借用し、カスタマーとの橋渡しをする窓口の役割を持ちます。そのため、通信回線やプロバイダーによって通信速度が変わることはありません。

速度はモバイルルーターに依存する

通信速度に決定的に影響するのはモバイルルーター端末です。端末の性能がそのまま通信速度に反映されます。モバイルルーターにはいろいろな端末がありますが、中でも特におすすめなのが「Speed Wi-Fi NEXT W06」です。加えて、モバイルルーターの通信を阻害するような障害物や場所に置かれれば、それだ 本来の性能を発揮できないため遅くなります。また、ルーターやスマホ、PCの再起動も効果的な場合があるので、速度が落ちたと感じたら試してみましょう。

通信制限の条件は確認しましょう

ただし、Speed Wi-Fi NEXT W06を使用しても、「通信制限」が各プランに設けられています。ライトプランでは1ヶ月で7GB、ギガ放題であれば3日間で10GBです。また、4GLTE回線を用いるハイスピードプラスエリアモードでは1ヶ月で7GB制限があり、これを超過すると、ハイスピードモードでも翌月1日まで128kbpsまで低速日されてしまうので、使い方には注意しましょう。