iOS17にアップデート完了後にバッテリーの消費が早いなぁと思ったことはありませんか?
今回は、iOS17のバッテリー消費が早い問題についての原因と対処法をご紹介します。
また、最後にはバッテリー持ちの改善方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
iOS17にアップデートしたらバッテリーの消費が早い?
iOS17にアップデートした後にバッテリーの消費が早くなってしまう原因として、
主に以下の3つが挙げられます。
- iOS17にアップデート完了後、数日間はバッテリー消費が早い
- iOS17では特定の条件下でバッテリーの不具合が発生中
- バッテリーの最大容量が80%を下回っている
順番に解説していきます。
iOS17にアップデート完了後、数日間はバッテリー消費が早い
iOS17のアップデート直後は、アプリやインデックスの作成などといった機能の最適化が行われており、数日間はこの最適化によりバッテリーの消費が早くなることがあります。
Appleサポートでも、アプリや機能は更新後、最大48時間以内に最適化されるのが通常と言われています。
iOS17では特定の条件下でバッテリーの不具合が発生中
iOS17.2.1のアップデート内容に「特定の条件下でバッテリーが速く消耗することがある問題に対応」とあります。
つまり、iOS17.2以前にはバッテリーの不具合があり、特定条件下というものが明らかにはされていませんが、バッテリーが早く消耗してしまうことがあります。
バッテリーの最大容量が80%を下回っている
iPhoneのバッテリーには最大容量というものがあり、この最大容量はバッテリーに蓄電しておける容量となっています。
日頃の充電と放電によって最大容量はどんどん減っていきます。
最大容量が80%を下回ると、バッテリーの消耗が体感できるほど早くなります。
Appleではバッテリーのフル充電サイクルが500回を越しても最大容量の80%を維持するように設計されています。
0%から100%まで充電した回数をフル充電サイクルといい、20%から80%とまで充電したとすると、0.6サイクルとカウントされます。
iPhoneのバッテリーの最大容量を確認する方法
iPhoneの設定を開いて、バッテリー→バッテリーの状態と充電を選択します。
最大容量というところに現在の容量が表示されます。
iOS17のバッテリー消費が早い時の対処方法とは?
ここからはiOS17にアップデートした後にバッテリーの消費が早い時の対処法として以下の5つを紹介していきます。
- iOS17の最新のバージョンにアップデートする
- アップデート後は最大48時間様子を見る
- iPhoneを再起動してみる
- すべての設定をリセットを試してみる
- Apple公式サポートへ問い合わせしてみる
iOSを最新のバージョンにアップデートする
iOS17.2以前にはバッテリーの不具合があり、特定条件下でバッテリーが早く消耗してしまうことがあります。
アップデート内容にバッテリーに関する記述がない場合でもバッテリーに関する問題が改善することがありますので、iOSは常に最新の状態にしておくと良いです。
iOSをアップデートする方法
iPhoneの設定を開いて、一般→ソフトウェアアップデートを選択します。
「iOSは最新です」と表示されれば最新になっています。
「ダウンロードしてインストール」または「今すぐアップデート」をタップして、最新のiOSへアップデートすることができます。
アップデート後は最大48時間様子を見る
iOS17へのアップデート後はインデックス作成などのアプリや機能の最適化が行われます。
この最適化は最大で48時間はかかるそうなので、2日ほどそのままで様子を見てみると良いでしょう。
iPhoneを再起動してみる
バッテリーが早く消耗してしまう原因として、バックグラウンドでアプリやプログラムが異常作動している場合が考えられます。
この場合はiPhone本体の発熱も同時に起こることがあります。
このような症状は再起動すると改善される場合が多いです。
iPhoneを再起動する方法
ホームボタンがないiPhone X以降を再起動する方法
どちらかの音量ボタンとサイドボタンを長押ししてください。
電源オフスライダが表示されたらボタン離して、スライダを右へスワイプしてください。
完全に電源が切れるまで30秒ほど待ちます。
サイドボタンをAppleのロゴが表示されるまで長押ししてください。
ホームボタンがあるiPhoneを再起動する方法
トップボタンまたは、サイドボタンを長押ししてください。
電源オフスライダが表示されたらボタン離して、スライダを右へスワイプししてください。
完全に電源が切れるまで30秒ほど待ちます。
トップボタンまたは、サイドボタンをAppleのロゴが表示されるまで長押ししてください。
設定アプリから再起動する方法
iPhoneの「設定」を開いて、「一般」を選択して、最下部の「システム終了」をタップします。
電源オフスライダを右ヘスワイプして電源を切ります。
完全に電源が切れるまで30秒ほど待ちます。
トップボタンまたは、サイドボタンをAppleのロゴが表示されるまで長押ししてください。
Siriを使って再起動する方法
サイドボタンまたは、ホームボタンを長押ししてSiriを起動します。
「再起動」とSiriに伝えます。
「このiPhoneを再起動してもよろしいですか?」と確認が表示されるので、OKをタップします。
すべての設定をリセットを試してみる
iOS17でバッテリーの消費が早い問題の対処として、すべての設定をリセットをすると、改善される場合があります。
ただし、すべての設定をリセットを実行すると、Apple Payに登録したカード・壁紙・Wi-Fiの設定・位置情報の設定・通知設定などがリセットされてしまいます。
リセット後はWi-Fiの接続し直し、Apple Payの登録し直しなどをする必要があります。
また、位置情報や通知の設定は一度すべてのアプリを開く必要があります。
以上の点に注意してリセットをしてください。
すべての設定をリセットをする方法
iPhoneの「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」を選択します。
下部にある「リセット」をタップして「すべての設定をリセット」を選択します。
パスコードを設定している場合はパスコードの入力をします。
赤文字の「すべての設定をリセット」をタップすると、設定がリセットされ再起動されます。
Apple公式サポートへ問い合わせしてみる
バッテリーの最大容量が80%を下回っている場合やすべての設定をリセットを試してもバッテリーの消費が早いままの場合は、Appleの公式サポートへ問い合わせをしてみてください。
場合によっては本体の無償交換などをしてもらえる可能性があります。
iOS17のバッテリー持ちを良くする方法とは?
ここからは普段のiPhoneの使い方や設定でiOS17のバッテリーの持ちを良くする方法をご紹介します。
ここで紹介する方法を使えば、普段のバッテリーの持ちを良くするだけでなく、バッテリーの寿命を延ばして長くiPhoneを使い続けることが可能となりますのでぜひ参考にしてください。
今回は厳選した以下の6つをご紹介します。
- バッテリー充電の最適化を設定する
- アプリのバックグラウンド更新を設定する
- ダークモードを使用する
- フェイスダウンモードを活用する
- 手前に傾けてスリープ解除をオフにする
- 最適な動作温度でiPhoneを使用する
バッテリー充電の最適化を設定する
iPhoneなどに使われるリチウムイオンバッテリーはフル充電の状態のまま放置しておくと、バッテリーの劣化が進みバッテリーの寿命が縮む原因となります。
バッテリー充電の最適化をオンにすると、日頃の充電の傾向をiPhoneが学習して、80%までは通常通り充電をしてその後は充電を遅らせて、毎日充電器を外す時間に100%になるように調整して充電してくれるようになります。
また、iPhone 15シリーズでは上限80%というオプションが追加され、100%まで充電せずに80%までで止めてくれます。
バッテリー充電の最適化を設定する方法
iPhoneの「設定」を開いて「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」を選択します。
「充電の最適化」をタップして「バッテリー充電の最適化」または「上限80%」(iPhone 15シリーズのみ)を選択します。
※「バッテリー充電の最適化」は自宅や職場などの長い時間を過ごす場所でしか有効になりません。
そのため、設定→プライバシーとセキュリティ→位置情報サービスにある以下の設定を有効にしておく必要があります。
- 位置情報サービス
- システムサービス→システムカスタマイズ
- システムサービス→利用頻度の高い場所
アプリのバックグラウンド更新を設定する
アプリを開いていない時にバックグラウンドで動作させるかどうかの設定を変更することでバッテリー持ちの改善につながります。
注意点としてカーナビなどのアプリのバックグラウンド更新をオフにしてしまうと、カーナビアプリで案内中に別アプリを開いた際に案内が止まってしまいます。
すべてのアプリのバックグラウンド更新を止めるのではなく、バックグラウンドでの動作が必要なアプリと不要なアプリを1つずつ確認してオフにしていきましょう。
アプリのバックグランド更新を設定する方法
iPhoneの「設定」を開いて「一般」→「アプリのバックグラウンド更新」を選択します。
「アプリのバックグラウンド更新」からすべてのアプリに対しての動作をオフ・Wi-Fi・Wi-Fiとモバイル通信から選択できます。
アプリ一覧からそれぞれのアプリでバックグラウンド更新をオンにするかオフにするかが可能です。
ダークモードを使用する
iPhone X・XS(Max)・iPhone 11〜15のProシリーズでは有機ELディスプレイ(OLED)が採用されています。
有機ELディスプレイでは、ピクセルの1つ1つがその色に発光するため、明るい色では多くの電力を消費し、暗い色ではあまり電力を消費しません。
そのため、有機ELディスプレイ搭載のiPhoneでは、ダークモードを使用することによってiPhoneを暗い色で統一することができ、バッテリーの持ちを良くすることができます。
ダークモードを設定する方法
iPhoneの「設定」を開いて「画面表示と明るさ」を選択します。
外観モードで「ダーク」を選択します。
また、コントロールセンターからもオンオフの操作ができます。
コントロールセンターから設定できるようにするには、設定→コントロールセンターを開いて「含まれているコントロール」に「ダークモード」を追加します。
フェイスダウンモードを活用する
iPhoneは通知が来た時に画面が点灯しますが、画面を下にして置くことでフェイスダウンモードが有効になり、通知が来ても画面が光らなくなります。
フェイスダウンモードを活用することによって無駄に画面がつくことが減り、バッテリーの持ちを改善できるので、iPhoneを置くときは画面を下に向けて置くと良いでしょう。
手前に傾けてスリープ解除をオフにする
iPhoneには手前に傾けると画面が点灯する機能がありますが、よく誤作動で画面が点灯してしまいます。
画面が無駄に点灯してしまい、バッテリー消費が多くなってしまいます。
手前に傾けスリープ解除をオフにする方法
iPhoneの「設定」を開いて「画面表示と明るさ」を選択します。
「手前に傾けてスリープ解除」をオフにします。
最適な動作温度でiPhoneを使用する
iPhoneの動作温度は0℃〜35℃となっています。
暑すぎる場所でiPhoneを使用すると、iPhoneの動作が重くなったり、バッテリーの持ちが悪くなります。
寒すぎる場所でiPhoneを使用するとバッテリー内の化学反応が起きにくくなり普段より早い時間でバッテリー切れを起こします。
また、暑すぎる場所や寒すぎる場所ではiPhoneの充電が停止されることもありますので、iPhoneを最適な動作温度で使用するようにしましょう。
まとめ
今回はiOS17でバッテリーの消費が早い問題の原因と対処について紹介しました。
原因としてiOS17のアップデート完了後は数日間バッテリーの消費が早くなってしまうこと、iOS17の不具合によるもの、バッテリーの最大容量によるものがあります。
対処法としては、iOS17の最新バージョンへのアップデート、iOS17へのアップデート後最大48時間は様子を見る、iPhoneの再起動、すべての設定をリセット、Apple公式サポートへの問い合わせといった方法があることをお伝えしました。
また、普段の使い方や設定を見直すことでバッテリーの持ちを改善する方法も紹介しました。
バッテリー充電の最適化、アプリのバックグラウンド更新、ダークモード、フェイスダウンモード、手前に傾けてスリープ解除、最適な温度での使用など、どれもバッテリーの持ちを大き改善することが可能です。
今回のバッテリー消費が早い問題の対処法やバッテリー持ちの改善法を参考にして素敵なiPhoneライフをお楽しみください。