iOS14が9月に発表されました。話題の新機能がたくさん追加されています。ホーム画面は今までのものから一新されていますし、airpodsと連携した空間オーディオ、背面タッチやピクチャ・イン・ピクチャなどの新機能も追加されています。これらの徹底解説です。
ios14の新機能
iOS14の新機能は至るところにあり、iPhoneの操作性をぐんと高めてくれています。iPhone12シリーズが発売されましたが、iPhone12シリーズに買い換える前にご自身の機種で一度アップデートしてみるだけで操作性が全く違うのがわかります。それくらい革新的なアップデートとなっています。
ホーム画面のデザイン
まずは、ホーム画面のデザインが大きく変わっています。その中でも一番大きな新機能はウィジェット機能とAppライブラリ機能です。アプリへのアクセスが格段に便利になっています。
ウィジェット
iOS14ではホーム画面にウィジェットを表示できるようになりました。ウィジェットはもともとAndroidには搭載されていた新機能で、ホーム画面によく使うアプリのウィジェットを置いておくことでアプリを開かずともそのアプリが提供する内容を確認することができる機能です。例えば、天気アプリのウィジェットを置けば、そのアプリを開かずとも天気を確認できます。
このウィジェットのお大きさや配置する場所は自由にカスタマイズが可能です。ウィジェットは最大10個まで重ねておくことができ、カレンダーや天気、ニュースなどを置いておけば、一眼で必要な情報がわかる非常に便利なホーム画面を作ることができます。ウィジェットギャラリーというユーザーの意向やニーズに合わせたウィジェットをおすすめしてくれる機能も付いています。
スマートスタック
スマートスタックは先ほどのウィジェットに関するものです。複数のウィジェットをカードを重ねるように画面上で重ねて表示することができ、それをスワイプで順序を入れ替えたり、時間や場所、アクティビティーなどのアプリ使用履歴に合わせて適切なウィジェットを適切なタイミングで表示してくれたりもします。この機能を活用すると、朝はニュースのウィジェット、昼はカレンダーのウィジェット、夜はマップウィジェット、といった使い分けができます。
Appライブラリ
AppライブラリはiPhoneが自動でアプリを整理してくれる新機能です。iPhoneを使っていると、だんだんアプリが増えてどこになんのアプリがあるか分からなくなることがあります。その悩みを解決してくれるのがこの機能です。appライブラリではホーム画面のアプリがカテゴリー別にフォルダに仕分けされます。その中でもよく使うアプリはフォルダ内で上位でに表示され、アクセスしやすくなっています。また、追加したばかりのアプリはどこにおかれたかが分からなかったり、自分で配置した場合もどこに配置したかまだ覚えていなかったりします。「最近追加したアプリ」というフォルダはそれも解決してくれます。
Appライブラリの検索
Appライブラリには検索バーも備わっています。検索バーでは使いたいアプリを検索して一発でアプリにリーチできるのはもちろん、アプリの一覧をアルファベット順に見ることもできるので、アプリの名前がうろ覚えであってもお目当てのアプリにたどり着くのがぐんと楽になりました。
ホーム画面を隠す
ホーム画面編集モードで、特定のホーム画面を隠すことも可能になりました。やり方は、ホーム画面編集時に、画面下部に表示されるホーム画面切り替えのドットをタップし、表示されるホーム画面のページ数を制限するだけです。人に見られたくないアプリや、特定のシチュエーションに相応しくないアプリは同じページにまとめてそのページは隠す、ということができます。集中したいときについつい見てしまうSNSをまとめたページを隠すのもいいですね。
バナーの着信通知
今まで、電話やfacetimeの着信があったときには、呼び出し画面がフルスクリーンで表示されていました。従来の呼び出しだとiPhoneを少し操作してから電話に出たくても、その場で出るか切るかの2択しかなく不便でしたが、それがiOS14からは変わります。
iOS14からがiPhone使用時(アンロック時)には、バナー形式でメッセージの通知と同じように画面上部に小さく表示されます。この通知を上に向かってスワイプすると呼び出し音を鳴らしたままiPhone操作ができます。呼び出し音がなっている間は画面左上に受話器アイコンが表示され、それをタップすると呼び出し画面を表示することができます。バナー表示をタップすると今までのように呼び出し画面がフルスクリーンになります。
siriのデザイン
siriも大きく変わりました。従来だと、siriも呼び出したあとフルスクリーンで答えてくれていました。しかしホームボタンのように画面中央下部にだけSiriの丸いマークが表示され、回答は通知のようにバナー形式で表示されるようになります。
ピクチャ・イン・ピクチャ
ピクチャ・イン・ピクチャはipadではmacでは既に導入されていますし、ツイッターなど一部のアプリ内では使えるものもあったので馴染み深い人も多いのではないでしょうか。ビデオを見ているとき、下部に小さく表示しそれを見ながら他の操作ができるあの新機能です。それがアプリの壁を越えて、他のアプリを操作しながらビデオを見たりFacetimeをしたりできるようになりました。
Youtubeでも使用できる
このピクチャ・イン・ピクチャ機能はyoutubeでも使用できます。アプリ版だと使用できないのですが、Safariでブラウザ版youtubeを開き、そこで好きな動画を再生、そのままホーム画面に戻ると動画を再生したまま他のアプリの操作ができます。youtubeは無料会員だとバックグラウンド再生が出来ませんからこれは便利ですね。premium会員だとアプリでもピクチャ・イン・ピクチャ機能が使えるようです。
背面タップ
アクセシビリティ機能の一つに背面タップが加わりました。アクセシビリティ機能は、特定の動作に特定の操作を紐づける機能で、従来だとAssistive Touchなどが主なものでした。今回背面タップが加わったことで、より簡単な動作で操作ができるようになりました。例えば、背面ダブルタップを音量ダウンに、背面トリプルタップを音量アップに紐づけておけば、ボタンを押し間違えたりすることもなく音量の上げ下げができます。
背面タップでスクショも可能!
この背面タップでできる操作にはスクリーンショットを指定することもできます。背面ダブルタップに」スクリーンショットをつけておけば、トントン、とするだけでスクリーンショットを撮ることができます。動画を見ているときなどはすぐにスクリーンショットを撮れることが案外重要な場面もありますからこれは非常に便利なアップデートです。
AirPods
Airpodsとapple機器との連携もより良いものとなっています。同じ会社から出ていることの強みがますます増す新機能が盛り沢山です。これらは他のワイヤレスイヤホンでも適用されるかもしれませんが、基本的にはairpods想定であること、空間オーディオに関してはairpods proしか対応していないという点には注意してください。
空間オーディオ
空間オーディオ機能とは、主に映像を見るときに「立体音響」の再現性を高めるものです。立体音響とは、前後や上下からも音が聞こえる音響です。映画なんかでは、映像の中で前方から音がすれば前方から音が聞こえるよう再現され、後方で音が鳴っている場面では後方から音が聞こえるかのように聞こえるというものです。これが新機能としてAirpods proで再現されるようになりました。
好みのサラウンドへカスタマイズ「ヘッドホン調整」
これは、自分の好み聞こえ方にイヤホンやヘッドホンのの音の出方を調整できる新機能です。設定画面から「カスタムオーディオ設定」を選ぶと、いくつかのサンプル音源がプレビューとして流されます。その中から好みの聞こえ方を選ぶと、カスタム設定を自動的に作ってくれます。
デバイス自動切り替え
これは、Airpodsが接続している機器を自動的に切り替えてくれる新機能です。今までは、接続する機器を切り替えるときは手動での切り替えが必要でした。しかし、iOS14からは、自動的に機器の接続が切り替わります。例えば、iPadで映画を見ているときに、iPhoneに電話が来たら自動的にiPhoneに接続を切り替えてくれるのです。
バッテリー残量通知
Airpodsは気づいたら充電がなくなっていたりしますが、これからはそんなこともなくなります。iPhoneが教えてくれるからです。残量が少なくなると画面上にAIrpodsの名前と残バッテリーが通知として現れます。その通知が出たら充電すればいいので、知らないうちに充電がなくなることはぐんと減りそうです。
ミュージック
ミュージックでは大きく2点が変わりました。一つ目は「今すぐ聞く」というタブの登場、二つ目は自動再生が可能になったことです。「今すぐ聞く」タブは従来の「For you」タブに変わる新機能です。ユーザーのお気に入りの音楽を学習して好みに合った曲やアーティスをお勧めしてくれたり、プレイリストやコレクションを表示してくれます。自動再生機能は曲が終わったり、プレイリストの曲が最後まで再生された後に引き続き同じようなジャンルの曲を流してくれる新機能です。これまでは音楽の再生はそのまま停止していましたが、これからは新しい音楽に出会える可能性が高くなりそうです。