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iOS15.1の新機能紹介!不具合やアップデートできない時は?

2021年10月26日、AppleはiPhone向けOS「iOS15.1」を正式リリースしました。そこで本記事では、iOS15.1について徹底解説!新機能や改善点、報告されている不具合、iOS15.1にアップデートできない時の対処法について記述しています。

iOS15.1アップデートの概要

iOS15の正式リリースから約2ヶ月ぶりのアップデートとなるiOS15.1では、主に新機能「SharePlay」の追加、iPhone 13 Pro/Pro Max向けのカメラ機能拡充などが行われました。

前回のiOS15では、ヘルスケアアプリに新型コロナウイルスの検査結果やワクチン接種履歴などの保存機能が追加されましたが、今回のiOS15.1では、さらにウォレットアプリで新型コロナウイルスのワクチンパスポートが保存可能になっています。

iOS15.1に対応している機種一覧

では、どの機種がiOS15.1のアップデート対象になるのでしょうか。

iOS15.1に対応している機種を以下にまとめました。

  • iPhone 13 Pro / 13 Pro Max
  • iPhone 13 / 13 mini
  • iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max
  • iPhone 12 / 12 mini
  • iPhone 11 Pro /  11 Pro Max
  • iPhone 11
  • iPhone XS / iPhone XS Max
  • iPhone XR
  • iPhone X
  • iPhone 8 / 8 Plus
  • iPhone 7 / 7 Plus
  • iPhone 6s / 6s Plus
  • iPhone SE(第1世代)
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPod touch(第7世代)

iPad向けのiPadOS15.1に対応している機種はこちらです。iOS15.1と同様に、Share Playなどの新機能が追加されています。

  • 12.9インチiPad Pro (第5世代)
  • 12.9インチiPad Pro (第4世代)
  • 12.9インチiPad Pro (第3世代)
  • 12.9インチiPad Pro (第2世代)
  • 12.9インチiPad Pro (第1世代)
  • 11インチiPad Pro (第3世代)
  • 11インチiPad Pro (第2世代)
  • 11インチiPad Pro (第1世代)
  • 10.5インチiPad Pro
  • 9.7インチiPad Pro
  • iPad Air (第4世代)
  • iPad Air (第3世代)
  • iPad Air 2
  • iPad (第9世代)
  • iPad (第8世代)
  • iPad (第7世代)
  • iPad (第6世代)
  • iPad (第5世代)
  • iPad mini (第6世代)
  • iPad mini (第5世代)
  • iPad mini 4

アップデートにかかる時間や容量

iOS15.1へのアップデートにかかる時間は45分~1時間程度、データ容量は1.4GB程度です。

アップデート中に電話を発信したり新しいアプリをダウンロードしたりすると、予期せぬ不具合が発生する恐れがあるため、端末の操作はしないようにしてください。

また、アップデートをスムーズに行うためにも、事前に5GB以上の空き容量を確保しておくのがおすすめです。

iOS15.1の主な新機能や機能改善点

続いて、iOS15.1の主な新機能や修正点をご紹介します。

新機能①Share Play

iOS15.1では、Appleの通話アプリ「FaceTime」にShare Play機能が新しく追加されました。

Share Playは、FaceTimeの通話中に家族や友達と画面を共有できる機能です。Apple TVやApple Musicなどのアプリと同期すれば、リアルタイムで映画を一緒に観たり、音楽を一緒に聴いたりすることができます。書類作成やWebサイトの閲覧も一緒にできるので、ビジネスの場でも利用できるでしょう。

Share Playの魅力は、その機能性です。

まず、同時視聴できる人数は最大で32人。全員にコントロール画面も共有されるので、動画や音楽の一時停止、再生などの操作が通話中の相手も可能になります。

また、誰かが話し始めると、動画や音楽の音量が自動的に下がるスマートボリューム機能を搭載。人の声がかきけされてしまうようなことがありません。

新機能②Appleウォレット

iOS15.1では、新型コロナウイルスのワクチン接種を証明するワクチンパスポートがウォレットアプリで保存・表示できるようになりました。

日本ではまだ使用できませんが、今後、各医療機関や企業で導入が進められることが予想されます。

ウォレットアプリに保存したワクチンパスポート情報は、飛行機を予約する時や飲食店を利用する時など、今後あらゆるシーンで提示することが増えるかもしれません。

導入が進めば、わざわざ紙の証明書を持ち歩かなくても、スマホのサイドボタンを押すだけで表示されるので便利になりますね。

新機能③カメラ

iOS15.1では、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro MaxでProRes撮影ができるようになりました。

このProResとは、映像業界でよく使用されているAppleが開発した動画フォーマットのことです。ファイルサイズは他の動画フォーマットよりも大きめですが、色の忠実性が高く、画質の劣化を最小限に抑えて編集できる魅力があります。

また、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxで、撮影時に自動マクロ切り替えをオフにする設定もiOS15.1で加わりました。設定方法は、「設定」→「カメラ」→「自動マクロ撮影」のトグルをオフにするだけです。

従来のiOSでは、広角カメラや望遠カメラで被写体に近づくと、自動的に超広角カメラに切り替わって不便に感じる場面もありましたが、これで解消されるわけです。

新機能④ホーム

ホームアプリに、HomeKit対応の湿度センサーや光量センサー、空気質センサーの値に応じて実行されるオートメーションが新しく追加された。

Apple Homekit対応の温湿度計などを使っている方には便利な機能です。

新機能⑤ショートカット

ショートカットアプリに「テキストを重ねて表示」という項目が追加されました。

画像の上にテキストを重ねて配置できるアクションです。必要に応じて、フォントの種類やサイズ、カラー、回転などを指定することもできます。

新機能⑥翻訳

翻訳アプリが台湾や香港、マカオを中心に使用されている繁体字中国語に対応しました。

翻訳アプリ以外でも、SafariなどのiPhoneのシステム上で使うことが可能です。

その他の機能改善や修正点

その他にも、以下の通り、一部のユーザーから報告されていた不具合がiOS15.1で改善されました。

  • 写真アプリで、写真や動画を読み込むときに「十分な空き領域がありません」と誤って報告される問題
  • 天気アプリで現在地の気温が表示されない問題
  • 天気アプリでアニメートされた背景カラーが正常に表示されない問題
  • 画面ロック時にアプリからのオーディオ再生が一時停止される問題
  • 利用可能なWi-fiネットワークが検出されない問題

iOS15.1で報告されている不具合

次に、一部のiPhoneで報告されているiOS15.1の不具合をまとめました。

それぞれ対処法についても記述していますが、どうしても不具合が改善できない場合はApple公式サポートへ問い合わせてください。

不具合①通信が圏外になる

iOS15.1へのアップデート後に、一部で電波が繋がらなくなる事象が起こっています。

特に楽天モバイル利用者のiPhoneで起こっていますが、プロファイルを削除することで改善される可能性があります。

やり方は、設定アプリを開いて「一般」→「プロファイル」→構成プロファイルの中から楽天モバイルをタップして削除でOKです。

不具合②Wi-Fiにつながらない

Wi-Fiに繋がらない、Wi-Fiが途切れる問題も一部で起こっています。

①Wi-FiルーターやiPhoneを再起動する
②LANケーブルなど、接続状況に問題がないか確認する
③設定アプリから「ネットワーク設定をリセット」を実行して、Wi-Fiの設定をやり直す

もしWi-Fiで不具合が起こった場合は上記の対処法で改善することがあるので、試してみてください。

不具合③Apple Musicが正常に動作しない

ミュージックアプリの再生に不具合が生じる場合もあるようです。

アプリや端末の再起動以外にも、Apple IDの再ログインやアプリの再インストールを試すと改善するかもしれません。

不具合④LINEアプリが正常に動作しない

LINEアプリが開かない、使用中に落ちる、着信通知がこないという不具合も一部で起こっています。

この場合は、LINEアプリや端末の再起動、キャッシュデータの削除、スマホの容量確保などを試してみてください。

データ通信のON/OFFを切り替えたり、touch IDとパスコードをオフにしたりすることも有効です。

不具合⑤Twitterアプリが正常に動作しない

Twitterアプリにログインできない、通知が来ないなどという評判もあります。

Twitterに再ログイン・再インストールすると不具合が解消されるケースがあるので、試してみてください。

不具合⑥バッテリーの消耗が早くなる

iOS15.1にアップデート後、一部でバッテリーの減りが早くなる事象が起こっています。

ただし、アップデート直後は通常よりもバッテリーを多く消耗する傾向があるので、多くの場合は時間が経過することでバッテリーパフォーマンスが改善されるでしょう。

すぐにできる対処法としては以下の3つがあります。

①端末本体を再起動する
②設定アプリから接触通知をオフにする
③ネットワーク設定のリセットを行う

iOS15.1へのアップデート手順

続いて、iOS15.1へのアップデート手順をご紹介します。

①事前バックアップをとる

iOSアップデートの前にデータのバックアップをとっておきましょう。

アップデートに失敗することは滅多にありませんが、万が一、アップデートに失敗して起動できなくなったなどの事態になっても元の状態に復元できます。

バックアップの方法は主に2つ。スマホでiCloudを利用する方法と、パソコンでiTunesに繋げる方法です。

詳しい手順については、Appleの公式サイトで確認してください。

②iOS15.1をインストールする

事前バックアップが済んだらiOS15.1をインストールしましょう。

インストールのやり方は以下の通り。

①設定アプリを起動する
②「一般」をタップする
③「ソフトウェア・アップデート」をタップする
④「ダウンロードとインストール」をタップする
⑤パスコードを入力する

アップデートが完了すると、端末が自動的に再起動します。

再起動後に再び設定アプリから「ソフトウェア・アップデート」を開くと、iOSが最新であるかどうかが確認可能です。

iOS15.1にアップデートできない時の対処法

最後に、iOS15.1にアップデートできない時の対処法を4つご紹介します。

アップデートを削除して再インストールする

アップデートの確認中にエラーが起きたなどのメッセージが表示されてアップデートできない場合は、アップデートを削除して再インストールしてみてください。

やり方は以下の通り。

①設定アプリを開く
②「一般」→「iPhoneストレージ」をタップする
③アプリのリストの中から「アップデート」をタップする
④「アップデートを削除」をタップする
⑤iOS15.1を再インストールする

端末の空き容量を確認する

iOS15.1のファイルサイズは1.44GBとかなり大きいです。そのため、アップデート時は余裕を持って5GB以上の空き容量を確保しておくと良いでしょう。

「設定」アプリの「一般」→「iPhoneストレージ」から、容量の大きなアプリを一覧で表示させて不要なアプリを削除することができます。

通信環境が良い場所で再度アップデートする

iOSのアップデートにかかる時間は通信環境によって変わります。

もしいつまで経ってもアップデートできないという場合は、Wi-Fiに接続したり、通信環境が良い場所に移動したりして再度アップデートしてみてください。

パソコンを使ってアップデートする

上記の対処法を試してもiOS15.1にアップデートできない場合は、端末をパソコンのFinder もしくはiTunesと繋げてアップデートしてみてください。

手間はかかりますが、問題なくiOSのアップデートが行われます。

まとめ

本記事では、iOS15.1の新機能や改善点、報告されている不具合、iOS15.1にアップデートできない時の対処法について解説しました。

iOS15.1では、新機能SharePlayの追加やiPhone 13 Pro/Pro Max向けのカメラ機能拡充など、細かなアップデートが行われています。

ぜひ本記事を参考に使いこなしてみてくださいね。