iPadが最近再びICT機器として人気を集め始めているという。従来タブレット業界の中でもデザイン性・操作性の良さから人気のiPad。今回はそんなiPadのICT機器としての有用性について解説していきます。
目次
iPad が ICT 機器として再燃!?
教室や家庭での学習に使用する ICT 端末のモデルはどれでしょうか。
実は、最近、iPadが間違いなく利用数が増加しています。
著者である私が Apple 製品に思考が傾いていたとしても、iPad が教育環境に最も導入されやすい端末であることは事実でしょう。
では、子供でも使いやすいというのが iPad ですが、なぜ、ここまで普及するのでしょうか
詳しく見ていきましょう。
ICT 機器として iPad が優れている点
ICT 機器の多様化が教育機関に導入されても、iPad は継続して支持を受けています。
その理由は、 Apple 社が教育ソリューションの 1 つとして iPad と呼ばれるデバイスを提供することにも重点を置いているためです。
iPadは直感的な操作が可能
一般的に子供にとって、PC は使いづらい端末の 1 つでありますが、iPad はそれを解決してくれます。
文字を入力したければ、入力個所に指で触るだけで、文字を大きくしたければ、2 本の指を広げるだけです。
これは誰でも直感的に覚えることが可能な操作方法であり、PC が持っているような、専門的で一般人が使用する上では必要のない機能を無駄なくそぎ落として、子供でも使用できるように設計されています。
バッテリーが優秀
タブレット端末のバッテリーにおいて、結論から言いますと、持久力が最も優れているのは iPad シリーズです。
インターネットの閲覧テストで持久力を試験した場合、Apple iPad Air が 11 時間という最も優秀な記録をたたき出しました。
これは有名な他社製品(例えば Google Nexus や Amazon Kindle Fire )の 7 時間という記録と比べると、約 1.5 倍の持久力があることを示しています。
また、iPad の中でも素晴らしいのは iPad Air シリーズで、最新端末は画面を点灯させた状態で 16 時間駆動し続けます。
多くの人にも運ばれているのは、この設計のおかげというわけでしょう。
Apple Pencilを合わせて使うと効果倍増!
iPad を選ぶ理由は、Apple Pencil にもあります。
他社製品のスタイラスペンとは異なり、本物の鉛筆やペンで描くような感覚を味わうことができます。
そのため、学生にとって、Apple Pencil と iPad を用いて、紙でできたノートと同様に使用できるようになっているのです。
キーボードが使えるタブレット端末は他社でもたくさんリリースされていますが、Apple Pencil が使えるタブレット端末は iPad シリーズのみになります。
Apple Pencil を使ってものを書く際の正確さと美しさに関しては、iPad 以外になく、これは PC にはない魅力のひとつでしょう。
iPad と授業の掛け算で教育も大きく変わる!?
さて、iPad の魅力をお伝えしてきましたが、実際、導入はされているのでしょうか?
授業の実践例を見ていきましょう。
iPad を用いた授業の実践例
実践例①
小学校の実践例からです。
東京都のとある小学校にて、「Shared iPad」を利用するなどして、すべての生徒が 1 台の iPad を使用できるような環境が整備されました。
ねらいや方針は思考力・表現力をのばしたり、主体性を育んだりすることです。
なぜ、iPad を選択したかですが、学校では以前からApple製品を使用していたこと、Apple 製品の独自のセキュリティ、誰でも操作できることがあげられます。
やはり、操作性は大事のようで、低学年でも抵抗なく使用でき、かつ導入しやすい価格であったことが決め手になったようです。
実践例②
中学校の事例についてです。
京都府のとある中学校では、現在は試験的に導入している状態で、新 1 年生全員に iPad mini を導入しました。
ねらいや方針は、調べる習慣により知的好奇心や探究心を伸ばしたり、自ら学べる環境を構築したり、将来も自発的に学べる人格を形成したりということがあります。
なぜ、iPad を選択したかについてですが、バッテリーの持ちのよさと、直感的な操作性と、教育アプリの充実が挙げられます。
やはり、学生に携帯して学んでもらう以上、バッテリーの問題は常に考えられるのでしょう。
iPad シリーズは 1 回の充電で充分に使えるシリーズのため、学習には適しているようです。
実践例③
高校での事例についてです。
仙台にあるとある高校では、全学年の生徒に対し 1 人 1 台の iPad を導入しています。
ねらいや方針は主体的に知識を探す力と、インターネットが発達した現代に必要な情報モラルを身に付けさせることにあります。
なぜ、iPad を選択したかについてですが、教育用のアプリが充実していること、振動に強くて壊れづらいこと、プレゼン時などに投影するのが容易であることが挙げられます。
学生に情報モラルを身に付けてもらうには、情報に触れてもらうのが最も早いため、導入するのは正解だったかもしれません。
新型 iPad Air 11inch の発売の噂について
台湾のIT業界のメディアである工商時報が新型 iPad Air 11inch が 2020 年下半期に発売される可能性がある旨を報じました。
新型コロナウイルスの影響で、ミニ LED が入手困難なことから、ミニ LED が非搭載の iPad が開発されるとのことです。
これは教育現場にとっては嬉しい情報で、非搭載の分、コストがカットされ、低価格で iPad を購入できるようになるでしょう。
【まとめ】
iPad が学校の授業で使えるだなんて、時代の進歩を感じます。
実際、使ってみれば分かりますが、iPad の操作には専門的な知識は必要なくて、直感ですべて事足りるでしょう。
教育現場で利用するには充分注意が必要ですが、その分学習効率が上がり、得るものも大きいです。
さらに今後、iPad が学校で使われるように普及することを祈ります。