iPhoneやiPadで簡単にファイルを共有できる【エアドロップ(AirDrop)】。
あまり使ったことがないユーザーも多く、使うための条件を知らないユーザーも多くいます。
この記事では、エアドロップの使い方や受け取れない時の原因と対処法を紹介します。
目次
エアドロップ(AirDrop)でファイルをやりとりするための条件
Appleのデバイスにはエアドロップ(AirDrop)というさまざまなファイルを簡単にやり取りできる機能があります。
ファイルをやりとりするにはいくつかの条件があるので理解しておきましょう。
- ファイルをやり取りする人がWi-Fi・Bluetoothの通信範囲の中にいること
- Wi-FiとBluetoothの設定を有効にしておくこと
- エアドロップの受信設定を適切にしておくこと
エアドロップでファイルをやりとりするには最低限上の3つの設定が必要です。ファイルを受け取れない場合は、この3つは必ずチェックしましょう。
エアドロップ(AirDrop)でファイルを受け取れない時の原因と対処法
では、エアドロップ(AirDrop)でファイルを受け取れない時の原因と対処法を紹介します。
原因①エアドロップを「受信しない」にしている
前項でも触れましたが、エアドロップでファイルをやり取りするには、エアドロップを受け取る状態にする必要があります。
エアドロップを使った痴漢のような行為が社会問題になったことで、設定をオフにしている人も多いので受信設定を確認しましょう。
- 設定アプリ>一般>AirDrop>「受信しない」以外にチェック
- コントロールセンター>Bluetoothを長押し>AirDropをタップ>「受信しない」以外にチェック
エアドロップを受け取れない場合、受診しないにしている可能性が考えられます。
連絡先に登録をしていない人と交換する場合は「すべての人(10分間のみ)」、連絡先に登録しているひとなら「連絡先のみ」にチェックを入れて再受信を試しましょう。
原因②Wi-FiとBluetoothがオフになっている
エアドロップが受け取れない場合、どちらかのデバイスでWi-FiとBluetoothがオフになっている可能性があります。
Wi-Fiが飛んでいない場所であってもAirDropは利用できますが、Wi-Fiはオンにしておく必要があるので覚えておきましょう。
原因③機内モードが有効になっている
エアドロップでファイルを共有する場合、どちらかのデバイスが機内モードになっていると受け取れない可能性があります。
念のために機内モードの設定も見直しをしておきましょう。
- 設定>機内モードのオフを確認
原因④インターネット共有を有効にしている
iPhoneとエアドロップでファイルを共有する場合、インターネット共有(通称テザリング)をしているとファイルを受け取れないので注意が必要です。
- 設定>インターネット共有>ほかの人の説族を許可をオフ
原因⑤「共有相手が見つかりません」は距離が離れている
エアドロップを試みて、「共有相手が見つかりません」と表示されて受け取れない場合は、ファイルのやり取りをしようとしている人との物理的な距離が離れていることが原因です。
Bluetoothの通信範囲は10mと言われていますが、知っている人とエアドロップをする場合は会話するくらいの距離でおこなうことをおすすめします。
原因⑥ストレージ容量に空きがない
エアドロップでファイルを受け取れない原因には、iPhoneなどのストレージ容量に空きがない場合も受け取れない場合があります。
大きなデータのやり取りでなければ容量不足で受け取れないことは考えにくいですが、ストレージの状況も念のために確認しておきましょう。
- 設定>一般>(iPhone)ストレージ>使用済み容量の確認
原因⑦エアドロップの利用を制限している
エアドロップは、受信設定の他に、エアドロップの機能自体を制限できます。
子供にiPhoneを持たせるときに、使って欲しくない機能を制限できる機能の1つで、エアドロップ以外にも機能を制限できます。
- 設定>スクリーンタイム>コンテンツとプライバシーの制限>許可されたApp>AirDropがオフになっている
原因⑧iCloudにログインしていない
Appleの公式としては条件に書かれていませんが、iCloudにログインしていないとエアドロップを受け取れないことがあるようです。
Appleデバイスではほとんどの場合、iCloudにログインしていますが、まれにログインせずに使っている場合もあるのでチェックしてみましょう。
- 設定>ユーザー名の表示があればログイン済み
原因⑨他の電子機器の影響を受けている
エアロドップでファイルを共有するのは、デバイスの通信機能を使います。
電子レンジや他の電子機器が強い電波を出している場合、エアドロップがうまくいかずに受け取れない場合があります。
また、物理的に電波を通さないような壁があると受け取れないことがあるようなので注意しましょう。
原因⑩原因不明のトラブル
エアロドップが受け取れない原因には、原因不明のトラブルの場合もあります。
原因不明のトラブルの場合、短期的なエラーが多く、iPhoneなどのデバイスを再起動するだけで改善することがあるので、再起動も必ず試してみましょう。
エアドロップ(AirDrop)は危険?使う場合の注意点
エアドロップ(AirDrop)は連絡先を交換しなくても簡単にファイルを共有できるので非常に便利ですが、その便利さゆえに悪用されることが問題になっています。
そこで、エアドロップのトラブルに巻き込まれる前に注意しておきたいポイントを2つ紹介します。
注意点①プライバシー保護のためiPhoneの名前を変更する
iPhoneやiPadには、その端末の設定で名前を決められます。慣れていない人は、本名のiPhoneとなっていることが大きく、その名前を見られてエアドロップ痴漢の被害が多くなったのが社会問題になりました。
エアドロップ痴漢だけでなく、送り付けられた写真を見たリアクションを見られ、その人自身のプライバシーまで知られてしまう危険性もあります。
プライバシー保護のためにiPhoneの名称を変更しておきましょう。
- 設定>一般>情報>名前
注意点②使う時だけ設定をおこなう
エアドロップを使わなくてもさまざまな方法でファイルのやり取りが可能です。
トラブルに巻き込まれないためには、普段は「受信しない」に設定しておき、使うときに手動で設定するだけで、リスクを下げることができます。
Appleユーザー必見!あまり知られていないファイルを共有する方法
最後に、Appleユーザーにもあまり知られていないファイルの共有方法を2つ紹介します。
方法①ファイルApp
自分のデバイス内でファイルを共有する方法として最も便利なのが「ファイルApp(iCloud Drive)」です。
iPhoneやiPadではファイルApp(以前はiCloud Drive)、MacではiCloud Driveという機能で、Apple IDで使えるクラウドストレージサービスです。
iCloud写真などの便利な機能もありますが、iCloud写真を使わずにiPhoneとMacで写真を共有したいときに、AirDropよりも簡単に共有できるので非常におすすめ。
- 写真アプリから共有したい写真を選ぶ
- 左下の共有アイコンをタップ
- ”ファイルに保存”をタップ
方法②写真アプリの「共有アルバム」
Appleユーザーの中にも知っている人が少ない写真の共有方法の「共有アルバム」。
iCloud上に連絡先に登録している人だけが見れられるアルバムを作成し、写真を共有できる仕組みがあります。
- 写真>左上”+”>新規共有アルバム>アルバム名を設定>次へ>宛先で共有するユーザーを設定する
Apple公式ページにも書かれていますが、共有アルバムはiCloud上に作成されます。
ただ、iCloudの容量は消費しないので、個人の写真を自分だけのための共有アルバムを作っておけばiCloud写真を使わずに写真のバックアップをできます。
手動で共有アルバムへのアップロードが必要ですが、お金をかけずに写真のバックアップをしたい人にはおすすめの機能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?エアドロップ(AirDrop)の条件や受け取れない時の原因と対処法、注意点などを紹介してきました。
エアドロップを使わなくても、LINEなどのアプリで簡単にさまざまな情報は簡単に共有できてしまいます。
ただ、外部アプリを使わないユーザーも中にはいます。知らないだけ便利な機能はまだまだあるので、Appleユーザーの人はぜひ使ってみてください。