良い物とわかってはいても、その金額が高ければ、人は誰しも悩むもの。今回は、話題のビジネスリュックを買う時、一体どんなことを考えたのかをご紹介します。
スーパーコンシューマーの「かわるビジネスリュック」。
7月下旬にスペックと発売日が発表されて以来、その機能性とデザインに惹かれ、どうしても欲しい物の1つとなってしまいました。
しかし、財布の中身は有限ですし、今まで使ってきたリュックも使えない訳ではありません。
ここでは、発表から数日間掛けて私が何を考え、最終的に購入を決意したのか、それをご紹介したいと思います。
買うかどうか迷っているという方の参考になれば幸いです。
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目次
従来のリュックに対する不満
1年ほど前から、旅行や出張だけでなく、日常のお出かけや買い物にもリュックを愛用していた私ですが、やはりこれだけの期間使ってくると、既存の品では色々と不満も出てきていました。
いくつか例を挙げるとこんな感じ。
リュックの中がぐちゃぐちゃになる
バッグインバッグなどを使ってこまめに整理していたのですが、整理してもごちゃごちゃ感が取れず。
仕事で使うことも考えると、物を減らすのにも限界があり、悶々としていました。
定期的な整理が必要
前述のように、これまではリュックにバッグインバッグを入れて、内部ポケットを増やして整理整頓しやすくしていました。
しかし、このポケットが意外と使いづらく、Kindleなどが一発で入ってくれないこともしばしば。
電車を降りる時には、とりあえずリュックの中に適当にKindleを放り込み、降りてからホームのベンチに座って整理するという二度手間作業をする羽目になり、内心ストレスとなっていました。
意外と容量が少ない
何度か旅行や帰省で使ってみてわかったのですが、大きな容量に見えるリュックでも、取り出しやすさまで考えて入れると、入る量が予想以上に少ない。
帰省の時などは、リュックにPCなどのガジェット関係や小物を入れた上、右手に着替えを入れたバッグ、左手にお土産の紙袋を持つという状態も珍しくありませんでした。
衣類がかさばる冬場はともかく、春~夏の1泊旅行程度ならリュック1つで対応したいのですが……。
列車内で自立してくれない
私の場合、移動の殆どは鉄道やバスなどの公共交通機関です。
当然、座れた時もそうでない時も、車内に入ったらリュックを下ろして床に置いているのですが、そこで問題になるのがリュックが自立してくれないこと。
どう工夫しても必ず前後どちらかに倒れてしまうので、両足の間にしっかり挟んでおかねばならず、これがまた結構なストレスとなっていました。
中身が出しづらい
リュックはその構造上、中に入れた物は必ずしも取り出しやすいとはいえません。
それを補う為に外側にポケットが付いていたりするのですが、ここに財布やイヤホン、名刺入れといった利用頻度の高い物を入れると、容量不足でかえって取り出しづらくなるという結果に……。
買い物やSuicaのチャージなど、支払いの度にストレスとなるので、ここは特に改善したいポイントでした。
そんなわけで、もっと使い易いリュックはないものかと検討していた時、私の目に留まったのが、この「かわるビジネスリュック」だったのです。
機能面でも、自分の要求に概ね合致するので、見た瞬間に欲しくなってしまいました。
とはいえ、価格も決して安いとは言えません。
そこでまずは、上記のような不満点から、新しいリュックに求める要件をきちんと整理し、「本当に「かわるビジネスリュック」がそれを達成できるのか?」、そして「既存のリュックではそれは達成できないのか?」を考えてみることにしました。
買うにあたっての要件
今回、新しいリュックを買うにあたり定めた要件はこんな感じです。
容量に余裕があること
従来のリュックは、普段の仕事道具とジム用の着替えを入れると、それだけで満員御礼です。
そこで、今と同じ物を入れても、若干の余裕があることを条件としました。
ビジネスでも使えるデザインであること
プライベートに加えて仕事でも使う為、デザインがそれに見合うものであり、なおかつダサくないというのは結構大事な条件です。
ノートPCやタブレットが取り出しやすいこと
財布やイヤホンなどの小物が取り出しやすくても、PCなどの仕事道具が取り出しづらければ意味がありません。
その辺りのアクセス性も重視しました。
A4の書類を問題なく運べること
今までのリュックは上面の角が丸いので、A4の書類やクリアファイルを入れると、角が折れ曲がってしまったり、引っかかって取り出しづらくなることがありました。
これを回避できることも必要条件です。
体への負担が少ないこと
仕事道具をフル装備で入れた場合、ノートPC+iPad+各種小物類で結構な重量になるので、体への負担軽減は大事なポイントです。
床に置いた時、自立すること。
先に触れた通り、列車やバスの利用が多いので、床置き時に自立してくれるのは大変助かります。
普段使いできること
複数のリュックを使い分けると物の移し忘れを起こしやすいので、できれば1つで普段使いから簡単な旅行まで対処できることを求めました。
1泊程度の荷物が収まること
流石に衣類がかさばる冬場は無理としても、春~夏の1泊旅行程度なら、仕事道具+着替えを入れて、リュック1つで対処できれば理想的です。
かわるビジネスリュックは要件を満たせるのか?
次に、かわるビジネスリュックは前項の要件を満たせるのか検討してみます。
容量に余裕があること→◯
こちらは発表会の情報や先行入手したレビュアーさんの記事を読む限り、特に問題ないと判断しました。
ビジネスでも使えるデザインであること→◯
この辺は個人の価値観もあるので何ともいえませんが、個人的にはビジネスで使用してもセーフなデザインかなと思います。
ノートPCやタブレットが取り出しやすいこと→◯
リュックの外側にノートPCとタブレット用のポケットがそれぞれ付いているので、取り出しやすさは問題なしです。
A4の書類を問題なく運べること→◯
メイン気室の内側にA4サイズが入る書類ポケットがありますし、そこに入らなくても書類ケースに入れてメイン気室やPCポケットに突っ込めば良いので、問題なしと判断。
体への負担が少ないこと→△
それまで使っていたリュックが超軽量素材を使った物だったので、それよりは重くなってしまいます。
とはいえ、先行レビューを見る限り「軽い」という声が多かったので、大きな問題はなしと判断しました。
床に置いた時、自立すること。→◯
これは全く問題なし。
普段使いできること→△
普段使いには大きすぎるという意見もありましたが、私の場合は既存のリュックが容量不足気味なので、問題なしと判断しました。
1泊程度の荷物が収まること→◯
冬場は厳しいでしょうが、夏の1泊旅行程度なら特に問題はなさそうです。
既存のリュックでは満たせないのか?
今度は、今まで使ってきたリュックではこの条件を満たせないのかを考えていきます。
これでOKなら、そもそも買い換える必要はなくなるわけです。
容量に余裕があること→☓
現状でやや不足気味なので、いきなり☓です。
ビジネスでも使えるデザインであること→☓
ド直球でカジュアルデザインなので、カジュアルな服装が許される職場以外は厳しいでしょう。
ノートPCやタブレットが取り出しやすいこと→☓
ダメです。ダメダメです。
A4の書類を問題なく運べること→△
入ることは入ります。
ただ、非常に取り出しづらいので、スマートな持ち歩きには程遠い状態です。
体への負担が少ないこと→◯
超軽量素材のリュックなので、フル装備にしても軽く、一回り小さなリュックと同じ体感重量です。
床に置いた時、自立すること。→△
「バッグの骨」などで内部骨格を作ってあげればあるいは……というレベルです。
普段使いできること→◯
これは全く問題ありません。
1泊程度の荷物が収まること→☓
ガジェットフル装備だと、着替えが入るスペースは殆どありません。
以上から、かわるビジネスリュックの購入により、状況を改善できると判断しました。
買うにあたって引っかかったポイント
しかし、それでも中々購入に踏み切ることができませんでした。
何が私をそうさせたのか、最後の最後で気になったポイントを列挙してみます。
空荷でも厚みが変わらない
これがまず真っ先に引っかかったポイントです。
私は中肉中背なので、長身だったりガタイが良かったりする訳ではありません。
そんな体格の私が分厚いリュックを使うと、「あ、これからコミケ行くんですか?」という感じになってしまいやすいのです。
他の部分でフォローすれば良いだけの話なんですが、ファッションセンス皆無、「しまむらって安くて良いよね!」という私には、これが結構引っかかったのでした。
いずれ小型版が出るのではないか?
同社の人気製品「ひらくPCバッグ」の時も、発売から数年で「ひらくPCバッグmini」が登場しました。
今回も先行入手した方々から「大きすぎる」「小型版を作って欲しい」といった声が多く挙がっていたので、半年や1年後に小型版が発表されたとしても、決しておかしくはありません。
だったら、それまで待つというのも1つの手でしょう。
高いが安い
これは同社製品全般に言えることですが、設計のこだわりや作りの良さを考えると、非常にコストパフォーマンスに優れた商品といえます。
しかし、2万円という金額は、決して気軽にポンと出せるものではありません。
1.5万円くらいだったら、即決していたのですが……。
どのようにして気になるポイントをクリアしたのか?
最後の最後、土俵際で粘る力士のように私を引き止めた3つのポイント。
結局はこれをクリアして購入に至ったわけですが、果たしてどうやって自分を誤魔化し納得させたのか。最後はそこに触れたいと思います。
試してダメなら売り払えば良いという考え方
前項の3点をもう一度よく考えてみると、結局はリスクが怖いというだけなんですよね。
高い金額を出すだけの価値が、そのリュックに本当にあるのかと疑っているんです。
でも、そこで気付いたんです。「買ってみて駄目だったら、売れば良いんじゃね?」
そこで試しに、フリマアプリのメルカリで、同社の「ひらくPCバッグmini」の相場を調べてみることに。
すると、中古でも状態が良ければ、定価をいくらか安くする程度で売れることが分かったのです。
「かわるビジネスリュック」は当然まだ出品されていませんでしたが、人気商品となることは目に見えていましたから、相場もそう大差はないでしょう。
この瞬間、私は思い切って楽天の購入ボタンをポチっていたのでした。
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まとめ:気になるなら自分で試してみるのが吉
いかがでしたか?
今回は、話題の「かわるビジネスリュック」の購入に至るまでの、ちょっとした前日譚のようなものをお送りしました。
「かわるビジネスリュック」を買おうかどうか迷っているという方は勿論、それ以外の買い物で迷っているという方も、この記事が何かの参考になれば幸いです。
今後も引き続き「かわるビジネスリュック」のレビューをお送りしていきますので、「ここが知りたい」「こんな使い方があるよ!」といったフィードバックを頂ければ幸いです。
それでは!
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