MacBookを日々使っていると、汚れが溜まります。パソコンを清潔に保ち長持ちさせるためにも、キーボードやマウスなどの掃除は大切です。
Macbook Pro(Air)のキーボード分解掃除方法(安全なキーの外し方+付け方)、キーボード掃除中に使えるアプリを紹介。Amazon高評価の手垢防止のおすすめキーボードカバーや除菌グッズも紹介します。
目次
キーボードは「便器の5倍」汚い?
冒頭から汚い話で恐縮ですが、そういった内容の研究報告があるのです。
イギリスの微生物学者が、オフィスにあるPCのキーボードの微生物数を調査したところ、定期的に掃除をしていないキーボードは(拭き掃除を行った後の)トイレの便座より5倍以上多い」という結果が出たそうです。
見た目では分かりにくいですが、キーボードは細菌が付着しやすい場所であることは間違いないでしょう。
もちろん、「すべてのキーボードが汚い」ということではなく、思っているよりも汚れや細菌が溜まりやすい場所だということです。
Macbook Pro・Airのキーボードの掃除方法
MacBookのキーボードを掃除する方法には以下のようなものがあります。
まずは掃除を始める前に、パソコンの電源を切りましょう。
- ホコリの除去
- キーを拭き上げる
- 隙間の掃除
キー(指で押す部分)は 軽く湿らせた布で拭きます。アルコールを含んだ消毒液を使う場合は、用法に注意してください。
隙間に溜まったゴミやホコリを除去する
キーボードの隙間には、ホコリや細かいゴミが溜まっています。
これを掃除するには、綿棒や柔かい歯ブラシなどを使いましょう。綿棒にアルコールを少し含ませると、より効果的に汚れを取り除くことができます。
細かいゴミを吹き飛ばすには「エアダスター」が効果的です。ノズルから勢いよく空気を放出する道具で、小型のスプレータイプもあります。
キーを外して掃除する方法
綿棒やエアダスターで除去しきれない汚れを掃除するには、キーボードの「キー」を外して行う方法があります。
MacBookのキーは外すことが可能で、やり方さえ知っていればそれほど難しくはありません。
▶こんな症状ありませんか?!こんな場合はキーの掃除がおすすめ!
- 1回しか押してないのに2回押しの表示になる「例:な➡んあ」
- エンターキー(特定のキー)だけ感覚がにぶい
- コーヒーなどをこぼしてからキー裏がくっつく感覚がある
- ホコリなどがキー横・キー裏に詰まっている感じがある
- キー全体がベトベトする
※自信のない人はキー外しはやらずに、表面からの掃除をおすすめします。
Macbook Pro・Airのキーの外し方&付け方
Macbookのキーボードを掃除する前に、「電源をOFF」にしましょう。
キー操作を無効にするためと、感電などを防ぐためです。
※Macbook起動状態のままでキーボード掃除を行いたい場合は「KeyBoardCleanTool」などのアプリをインストールします。
Macbookキーを外す
Macbookのキーを外すポイントとしては必ず上部から外すことが重要です。これは、マックのキーボードのが採用しているキー取り付けの構造(バタフライ/シザー、製造年により異なる)のためです。
※ 繰り返しますが、自信のない人はキーの取り外しはしないことをお勧めします。
- キー上部の隙間にプラスチックカード(固めのもの)の先端を入れる。
- てこの原理で上部(左右)を「パキッ」と持ち上げる。
- 指で取り除く。
※ドライバーを使う場合はkey隙間に入る先端の細いもの(超精密ドライバーなど)を使ってください。先端が太いとキーや本体に傷が残ることがあります。
▼動画で確認したい人はこちら。いとも簡単に外していますが、コツと集中力が必要な作業です。
キー裏面には4つのジョイント部分があり、上の左右二つは「コの字」型、下の左右二つは引っかかっているだけの形になっています。
なので上の2つのジョイント部分に少し力を加えて外せば、キーを浮かすことができます。
完全に外れるまで、ゆっくり丁寧に行いましょう。
Shift(シフトキー)|Enter(エンターキー)|上下キーの外しかた
文字キー以外の特殊キー(シフトキー・エンターキー / リターンキー・上下キー)の外し方は、他のキーとは異なりますので、注意しながら行いましょう。
それそれのジョイント位置は次の通りです。
キー種類 | 外すべきジョイント位置 |
Shift(シフトキー) | 上部4か所 |
Enter(エンターキー) | 左側4か所 |
上キー | 右側1か所 |
下キー | 左側1か所 |
Macbookキーを付ける
外したキーを元に戻すには、外したときの逆の順序でやりますが、これにもコツがあります。
- 下側をひっかける
- 上側左右を「パキッ」というまで押し込む
ポイントは、4点のジョイントのうち、下の2点は「引っかかっているだけ」ということです。
サイトなどで構造を調べて、慎重に行いましょう。
Apple公式が推奨しているMacBookの掃除方法
MacBookを普通に使っている場合、汚れを掃除するのに「キーを取り外す」までやらなくてもいいでしょう。
Apple公式が推奨しているのは「エアダスター」という空気を強く吹き付けるアイテムを使ってホコリを飛ばす方法です。
MacBook (2015 以降) や MacBook Pro (2016 以降) のキーが反応しなくなった場合や、押したときにほかのキーと感触が違うキーがある場合は、以下の手順にそって、エアダスターを使ってキーボードをお手入れしてください。引用:Apple公式
エアダスターを使う時のポイント
Apple公式ページによると、エアダスターでキーボードを掃除する際のポイントは以下です。
- MacBook Pro/Airを垂直に立てるのではなく、75 度に傾けて持つ。
- エアダスターでキーボード全体or問題のあるキーだけをスプレーする。(左から右)
- Mac ノートブックを回転させて右に傾け、キーボードを左から右に再びスプレーする。
- 左に傾け、同じ作業を繰り返す。
空気の勢いでホコリを一方方向に吹き飛ばします。隙間にホコリが詰まっている場合は、この方法で解決できます。
ちなみに「垂直ではなく75度に傾けて持つ」という理由は不明。Apple独自のこだわりという説もあります。何度で持とうが、ホコリは問題なく飛ばせると思います。
MacBookの掃除をするときの注意点
MacBookは精密機械です。掃除をするときには気をつけるべきポイントがいくつかあります。
守るべきポイントを知っておくことで、デバイスを長持させる役に立つでしょう。
アルコールは使ってもOK?
キーの汚れを除去するのに、アルコールを含むものを使っても問題ありません。
Appleサポートページによると、MacBookのディスプレイや本体を清掃するのに、70%のイソプロピルアルコール(IPA)または75%のエチルアルコールを含むワイプを使用することが推奨されています。
ただ、ディスプレイを拭くときには注意が必要です。Retinaディスプレイ(Macに搭載された、高解像度のAppleオリジナルのディスプレイ)搭載モデルでは、強いアルコールだと表面加工に悪影響を及ぼす可能性があります。
MacBookの掃除に使ってはいけないもの
MacBookの掃除するときに、使ってはいけないものがあります。
色落ちや塗装の剥げ、故障につがなる恐れがあるので、以下のものは使用しないようにしましょう
- シンナー、アンモニア
- 研磨剤、または過酸化水素を含むクリーナー
- 窓ガラス用洗剤、家庭用洗剤、エアゾールスプレー
画面には直接クリーナーを吹きかけるのもNGです。また、アルコールなどが開口部に入り込まないように注意してください。
消毒をしたい場合は、アルコール系の消毒液を使った除菌用ウェットティッシュで全体を拭いた後、糸くずが出ない柔らかな布で拭き取りましょう。
キーボードの汚れを防ぐおすすめアイテム
【手垢対策】OA機器用・除菌シート|525円~
毎日指で触れるにも関わらず、掃除されることがめったにないキーボードは「実はトイレの便座よりも雑菌が多い」と言われています。
目には見えなくてもかなり汚れているのは事実ですので、気が付いた時にこまめに除菌シートでふき取る方法がおすすめです。
キーボードを除菌する場合は一般的なウェットティッシュや除菌スプレーなどでなく、OA機器用の除菌シートを使用するようにしてください。
【食べこぼし対策】キーボードカバー|1,099円~
Macbook横に食べ物・飲み物を置いて作業することが多い場合は「キーボードカバー」を使った方がベター。
というのも、よくある「コーヒーぶちまけ」案件に関してはAppleCareの保障の対象外で、高額修理となってしまうためです。
キーボードカバーであれば、安心して作業できるうえ、ペラっとカバーだけを水洗いできるので衛生的。
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【無料修理】Macbook Proキーボード修理プログラム
実は一部のMacbook・Macbook Proには以下のような初期不良があることが公式にアナウンスされています。
- 文字が勝手に反復入力される
- 文字が表示されない
- キーを押した時の反応が一定しない
この初期不良が起こりうる機種として発表されているのが、以下のモデルです。
ここに含まれるモデルを使っている場合には無償でキーボード交換(修理)のサポートを受けることが可能となっています。
キーボード修理プログラムの対象機種
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2016)
- MacBook (Retina, 12-inch, 2017)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (13-inch, 2017, Four Thunderbolt 3 Ports)
- MacBook Pro (15-inch, 2016)
- MacBook Pro (15-inch, 2017)
Apple公式の有償修理|料金の目安
上のモデルに該当せず、キーボードの修理をAppleに依頼する場合にかかる料金目安は平均で35,000円程度。
Macbook Pro15 | 39,000円 |
Macbook Pro13 | 33,000円 |
Macbook Air | 33,000円 |
Macbook | 33,000円 |
上の料金はAppleの保障サービス(AppleCare)未加入の場合で、AppleCareに加入している場合は30,000円程度と少し安くなります。
Macbook付属キーボードを掃除するための分解方法
Macbookに付属のアルミニウムキーボードや、別売のWireless(ワイヤレス)キーボードのキーも取り外して掃除することが可能です。
若干の作りの違いはあるものの、どれも上から外すを徹底して行えば失敗することはありません。
キー内部の汚れは、消毒用エタノールをしみ込ませた綿棒でふき取ると綺麗に除去できます。
消毒用エタノールであれば、液が入り込んでもすぐに蒸発するので水没故障の原因にはなりません。
キーボード以外の掃除・お手入れについて
MacBookを清潔に保つために、キーボード以外の部分も定期的に掃除することをおすすめします。
キーボード以外のMacBookパーツには主に、液晶画面と本体アルミボティです。
それぞれの掃除・お手入れ方法について紹介します。
液晶画面のお手入れ方法
MacBookの液晶画面のお手入れ方法は次のとおりです。
- 電源を切り、電源アダプタも外す
- 布(柔らかく、けば立たないもの)を使って、画面のほこりを拭き取る
- 布を、水(または画面やディスプレイ用のクリーナー)で軽く湿らせて拭く
- 乾拭き
液晶画面専用のウェットティッシュも汚れが落ちます。ただし、力を入れ過ぎてゴシゴシ拭いてしまうと傷付く場合があるので、やさしく拭いてください。
アルミボディのお手入れ方法
MacBookの特徴でもある、アルミニウム製のボディ。見た目の美しさや良好な状態を維持するためには、定期的なお手入れが欠かせません。
MacBookシリーズのアルミボディには「アルマイト加工」が施されています。そのため、洗剤を使わずとも、水で汚れを落としやすいです。
脂汚れなども、水拭きで取り除けます。糸くずの出ない柔らかな布に少量の水を含ませて、優しく拭きましょう。
まとめ
実は汚い(汚れや細菌が溜まりやすい)、キーボードの掃除について紹介しました。
通常に使っている分の汚れなら、エアダスターや綿棒、拭き掃除でキレイになります。
Macbook Pro(Air)のキーは取り外すことが可能ですが、精密なので取り扱いには注意しましょう。
今回紹介した掃除方法+汚れ防止グッズで快適なMacbook生活を送ってくださいね!!!
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