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FaceTime を海外で通話した場合の料金って無料?【 iPhone / iPad / mac 】

 

遠くにいながら、家族や友人と顔を見合わせて過会話を楽しめる「FaceTime」。日常使っている人も多いのではないでしょうか。しかし、海外の友人と通話する場合や、自分が海外にいる時にFaceTimeを使う際、料金が発生するのか気になるところです。

この記事では、iPhoneやiPad、Macに標準搭載されているビデオ通話サービス「FaceTime」を海外で使用する際の料金について解説します。海外の友人とのFaceTime通話を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Facetimeとは?

まず、FaceTimeとはそもそもどういうものなのか解説します。

FaceTimeの機能

FaceTimeは、Appleが提供する音声およびビデオ通話ができる無料のサービスで、iPhone、iPad、MacBookなどのApple製のデバイス同士でのみ利用可能です。通話はインターネット経由で行われるため、通話料金は発生せず、データ通信料のみがかかります。

無料通話アプリといえば、LINEやSkypeが有名ですが、FaceTimeもその一つです。iPhoneやMacBookなどのApple製品に標準で搭載されており、音声通話やビデオ通話が可能です。

FaceTimeには無料通話以外にも嬉しい機能が備わっており、それらを上手に活用することで、日常生活やビジネスシーンにおいて便利に使うことができます。よく使われている機能は、下記の3つです。

  1. ミー文字を利用したビデオ通話
    iPhoneX以降の機種であれば、「アニ文字」「ミー文字」を利用して音声通話ができます。
    ミー文字というのはカスタムできる3DCGのアニメーション絵文字のことで、顔立ちを詳細に作りこめば、自分のアバターを作ることもできます。
    この機能を使えば、通話の際に自分のアバターとシンクロしつつ会話ができるため、自分の顔を表に出したくない人でも気軽にビデオ通話が可能です。

  2. 同時通話は最大32名
    FaceTimeは1対1で普通に音声・ビデオ通話するほか、32名まで同時に会話を楽しむことができます。
    参加者が多いと発言している人がわかりにくかったりしますが、発言者にフォーカスしてくれるため、非常に便利です。

  3. 録画・録音サービスも無料
    クラウド型のビデオチャットツールというとzoomが人気ですが、有料会員以外、音声・ビデオ通話の録画はできません。

    FaceTimeでは、Apple製品の録画や録音機能を使えば、通話内容を自分のデバイスに簡単に無料で保存できるのが特徴です。これにより、大切なやり取りを記録しておきたい場合にも便利です。

アップデートで向上した機能

FaceTimeはアップデートのたびに機能が充実し、使いやすさが向上しています。iOS17では特に大幅な改善がされており、自己表現の幅がさらに広がりました。新しい機能は下記の4つです。

  1. iPhoneのカメラをApple TVに接続して大画面でFaceTime通話を楽しむことができるようになった(Apple TV 4K第2世代以降対応)
  2. ビデオエフェクトを利用して、スタジオ照明やポートレートモードの強度を調整できるようになった
  3. 通話中に風船や紙吹雪、ハートなどの3Dエフェクトをジェスチャーで追加することが可能になり、より楽しい通話体験ができるようになった
  4. 相手がFaceTimeに応答できない場合には、ビデオや音声メッセージを残すこともできるようになった

これらの新機能を活用することで、より楽しいコミュニケーションが可能になっています。

FaceTimeが使える機種

FaceTimeは古いデバイスでは利用できない場合があります。FaceTimeを使用する前に、手持ちのデバイスが対応しているかどうかを確認しておくことが大切です。対応しているデバイスは以下の通りですので、事前にチェックしてみてください。

  • iPhone 4以降
  • iPad mini
  • iPad 2以降
  • iPad touch 第4世代以降
  • AppleWatch
  • Mac Mac OS Xv10.6.4 Snow Leopard以降 

FaceTimeはWi-Fi回線だけではなく、4Gや5Gも使用可能

FaceTimeは電話と同じように遠方にいる相手と会話ができるサービスですが、通話料金はかかりません。LINEと同じように、Wi-Fi環境で利用する場合はビデオ通話、オーディオ通話を無料で利用できます。

ただし、Wi-Fiに接続せずに4Gや5Gの回線を利用する場合は、インターネット使用時と同じくデータ通信料がかかります。データ量を使いすぎると速度制限がかかることもあるので、パケット残量には注意して利用しましょう。

FaceTimeで無料通話する方法

FaceTimeで無料通話するためにはどうすれば良いのでしょうか。ここからは設定の手順を紹介します。

①FaceTimeを「オン」に変更

FaceTimeを利用するためには、設定からFaceTimeを有効にする必要があります。設定の変更は、以下の手順で簡単に行えます。

  • デバイスの設定を開く
  • 設定からFaceTimeをタップ
  • FaceTimeをオンに変更

これだけで、FaceTimeを利用できるようになります。特別な設定は不要なので、誰でも簡単に始められます。

初期設定では、電話番号が発着信の連絡先情報として使用されていますが、Apple IDに登録されているメールアドレスや、相手が知っている他のアドレスも追加しておくと便利です。FaceTimeで通話する際、相手がその追加したアドレスを知っていれば、着信が可能になります。

連絡先情報以外にも、自分のメールアドレスを登録しておくことで、さまざまな相手とスムーズに通話を楽しむことができます。

②連絡先から、利用したい相手を探す

それでは、実際にFaceTimeを使ってみましょう。FaceTimeには、無料で利用できる「FaceTimeオーディオ」(音声通話)と「FaceTimeビデオ」(ビデオ通話)があります。

まず、通話したい相手がFaceTimeを利用できるかを確認することが大切です。これは、電話アプリで連絡先を開き、相手を選択することで確認できます。もし相手がFaceTimeを利用できる場合、「FaceTime」という表示が出てくるはずです。

「FaceTime」の表示が確認できたら、電話マークをタップして通話を開始できます。もし相手がiPhone以外のデバイスを使用していてFaceTimeが利用できない場合、「FaceTime」という表示は出ないため、一目でわかるでしょう。

海外とのFaceTimeで通話したら料金はどうなる?

facetime

海外旅行先で、日本にいる家族や友人とFaceTimeをしたい場合、料金はどれくらいかかるのでしょうか?注意点も併せて解説していきます。

通信量が莫大にかかるリスクがある

 

FaceTimeは、どの国からでも通話料金が発生することはありません。費用がかかるのはデータ通信料のみですが、海外でデータ通信を利用する際には高額な請求が発生する可能性があります。

前述の通り、海外ではWi-Fiを利用してインターネット接続を行う場合、データ通信料はかかりません。しかし、現地の通信事業者の3G/4G/LTE回線を利用すると、予想外に高額な請求が届くことがあります。

このような事態を避けるためにも、海外用のポケットWi-Fiをレンタルしたり、携帯電話の契約をデータ使い放題プランに変更したりするなど、事前に準備しておくことをおすすめします。

ちなみに、ソフトバンクの「海外パケットし放題」を利用する場合、以下の料金がかかりますので、参考にしてください。

  • 【「海外パケットし放題」の料金】
    ・25MB 以内: ~1,980円/日
    ・25MB 以上: 2,980円/日

高額請求されないために、事前の準備が大切

海外から帰国後、携帯会社の請求書を見て「こんな高額な請求が!?」と驚いた経験はありませんか?このような事態を避けるためには、海外用のポケットWi-Fiをレンタルしたり、携帯電話の契約をデータ使い放題プランに変更したりすることに加えて、海外へ行く前にお持ちのiPhoneやiPadの設定を確認することも重要です。

具体的には、「モバイルデータ通信」と「4GまたはLTE」をオフにする設定を行う必要があります。この設定をオフにせずに海外に行くと、自動的に海外の回線に接続され、高額なデータ通信料金が発生する可能性があります。無用な高額請求を避けるためにも、確実に設定を変更しておくようにしましょう。

設定の変更は、以下の手順で行ってください。

  1. ホーム画面「設定」をタップ
  2. 「モバイルデータ通信」をタップ
  3. 「モバイルデータ通信」をオフに変更
  4. 「4G」または「LTE」をオフ

モバイルデータ通信01 モバイルデータ通信02

FaceTimeが繋がらない時は、どうすればいい?

FaceTimeは音質が非常に良いため、海外の友人とのビデオ通話やご家族との利用のほか、ピアノ教室のオンライン授業などでも活用されています。このように多様なシーンで使用できるFaceTimeですが、特にオンライン会議やオンライン授業の際に「繋がらない」といった問題が急に発生することは非常に困ります。

そこで、FaceTimeで急に繋がらなくなる原因について解説します。

FaceTimeが繋がらない原因

FaceTimeが繋がらなくなってしまうのには、確実に理由があります。よくある原因は下記の通りです。

  • iPhoneやMacのトラブル
  • インターネットにうまく接続できていない
  • FaceTimeの設定ができていない
  • データ通信プランの問題
  • FaceTimeが利用できない国での通話
  • デバイスのアップデートをしていない

現状が改善するためには、繋がらない原因の特定とそれに併せた対処法をすることです。

 FaceTimeが繋がらない時の対処法

FaceTimeが繋がらない状態になった場合、まず最初にFaceTimeがオンになっているかを確認してみましょう。また、自分が使用している機種がFaceTimeに対応しているかどうかも併せて確認することも重要です。さらに、データ通信プランの中にはFaceTimeが利用できないものもありますので、そちらも確認しておきましょう。

次に、インターネット接続が正常でない可能性も考えられます。スマートフォンのコントロールセンターを開き、機内モードをオン・オフしてみてください。インターネット回線に問題がある場合、機内モードの切り替えで接続が改善されることがあります。

また、FaceTimeはすべての国で利用できるわけではありませんので、利用可能な国を理解しておく必要があります。利用できる国の情報は、iPhone通信事業者のサポートと各機能ページに掲載されていますので、そちらを確認してください。

それでもFaceTimeが利用できない場合は、iPhoneなどのデバイスを再起動してみましょう。改善が見られない場合には、Appleに問い合わせることをおすすめします。

まとめ

在宅ワークが一般的になり、ビデオ会議を自宅で行う機会も増えてきました。働く場所を選ばなくなったことで、地方に移住したり海外に住居を持ちながらリモートで仕事をするだけでなく、プライベートでも家族との通話にビデオ通話を利用することが増えています。

日本では主にLINEの無料テレビ通話が多く利用されていますが、音質や画質の良さを考慮すると、FaceTimeは非常に魅力的なツールです。

FaceTimeを海外で使用する際には、特別な通話料が発生することはなく、ポケットWi-Fiを利用すればデータ通信料も無料で利用できます。しかし、高額な請求を避けるためにも、海外に行く前にモバイルデータ通信の設定を確認しておくことを忘れないようにしましょう。