Appleの学割は、一般の販売価格より割引でApple製品を買う仕組みです。
基本的に値引きされないApple製品を特別価格で購入できる嬉しい制度ですが、対象者以外は使えません。
中には「ネット販売ならバレないのでは?」と不正を企む人がいますが、バレますので絶対にやめましょう。
この記事では、Appleの学割を不正利用した場合のリスクやペナルティなどを紹介します。
目次
Appleの「学割」とは
Appleの「学割」は、学生や教職員を対象に割引価格が適用されるキャンペーンです。
Apple製品は基本的に定価販売のみで、セールなどを行わないブランド方針をとっていますが、「学割」では特別な割引価格で、高額のApple製品を購入できます。
Appleの学生・教職員向けストアにて割引価格で購入できます。
学割の対象者は幅広い
Appleの学割の特徴は、学生以外も対象にしていることです。予備校生、教職員、PTA役員など幅広く「教育関係者」にも適用されます。
具体的には以下の条件を満たしている人が学割の対象者です。
- 大学、高等専門学校、専門学校の学生
- 上記への入学許可を得て進学が決定した生徒
- 小・中・高・大学・専門学校の教職員
- PTAの役員(選出され活動が決定した方も含む)
- 大学受験予備校生および教職員
(Apple公式 学割の販売条件より引用)
高校生以下は対象外となります。
期間などはなく、対象者であればいつでも割引価格で購入できます。
割引が適用される製品やサービス
割引が適用されるのは、以下のような製品です。
- Mac(MacBook Air、MacBook Pro、iMacなど)
- iPad(iPad Pro、iPad Airなど) 「AppleCare+」
- 一部のアクセサリ(Apple Pencil、Magic Keyboardなど)
- アプリ・ソフトウェア
残念ながらiPhoneは学割の対象商品ではありませんが、MacやiPadは対象となっています。
他にもApple Pencilなどのアクセサリ、「Logic Pro」や「Final Cut Pro」などのソフトセットや保証期間の延長などができるプラン「AppleCare+」も学割対象サービスです。
割引率は製品によって違いますが、約1割引の価格でこれらの製品・サービスが購入できます。
Appleの学割を使うには
Appleの学割を使って製品やサービスを購入するには、身分証明書を提出して資格を証明した上で、対象店舗で購入します。
オンラインストアでも学割の利用は可能です。(対象ストアでの購入)
店舗とオンラインストアで使える
Appleの実店舗で学割を使う場合は、店頭で学割を使って購入したい旨を店員に伝えます。
オンラインのApple Storeでも利用可能で、専門ストアであるAppleの学生・教職員向けストアで購入します。
どちらの場合も身分証明が必須です。
身分証明書の提出が必須
店頭で購入する場合は、身分証明書(学生証や合格通知書)を提出します。
オンラインストアで学割を使う(対象ストアで購入する)場合は、オンラインでの身分証明が必要です。
「UNiDAYS」というによるステータス証明サービスを使って、学生や教師である証明を行います。
入学前の場合は電話での申請も可能となっています。
ちなみにこの「UNiDAYS」はApple社とは別の企業が運営するサービスです。(使いにくいというクチコミもあり)
Apple学割の不正利用がバレたらどうなる?
Apple製品は世代に関係なく人気で、基本的には定価販売以外はしない方針です。
そこで出てくるのが、「学割の不正利用者」です。
本当は学生(や教育関係者)などの「学割対象者」ではないのに学割を利用して割引価格で購入しようと企む人が出てきます。
しかし、Appleの学割を不正利用するとバレますし、バレたときのリスクが大きいので絶対にやめましょう。
注文の無条件キャンセル
まずは注文キャンセルです。不正利用が発覚すると、Appleは注文を無条件でキャンセルできる旨がAppleの規約に書いてあります。
購入前に不正利用だということがバレたら、Apple側から無条件で購入をキャンセルされ、購入後でも発覚する可能性はあります。
キャンセルされるだけならマイナスはありませんが、購入後だと他にもマイナスが生じる可能性があります。
差額分の損害賠償を請求される
購入後に身分の詐称(対象者ではないのに学割で購入すること)がバレると、差額分を請求されることがあります。
実際に請求されたという事例は見つかりませんでしたが、損害賠償として請求される可能性はあります。
契約解除や法的措置の可能性もある
Apple学割の不正利用がバレたときは、最悪の場合は法的措置をとられる可能性もあります。
Apple本社は訴訟大国といわれることもある米国です。日本で実際に訴えられたケースは見つかりませんでしたが、悪質と見られたら訴えられる可能性はあるでしょう。
訴訟まではいかなくても、契約解除や今後Appleのサービスが利用できなくなるリスクがあります。
Apple学割「3つの注意点」
では、Appleの学割を利用する上で理解しておきたい3つのポイントを紹介します。
①転売禁止期間が設けられている
Appleの学割は不正利用、つまり対象以外の人が買うことを禁止しているだけではありません。
学割で購入した製品を一年以内に転売することは禁止されています。
ただし、規約によると「料金を上乗せして販売すること」を禁止しているだけなので、購入価格以下で販売することは規約違反にはならないようです。
②購入数の制限が設けられている
Appleの学割は、購入数に制限が設けられています。
デバイス | 台数制限 |
デスクトップ(iMacなど) | 1台/年 |
Mac mini | 1台/年 |
ノートブック(MacBookなど) | 1台/年 |
iPad | 2台/年 |
学割対象のアクセサリー | 2つまで/年 |
Mac類は1台まで、iPadは2台までと決まっています。
万が一、学割で購入した製品が整備不良などを起こした場合、Appleではすべての製品に1年間の保証(限定保証)がついています。
自然に使っていて不具合が生じたなら対応してもらえるので、台数制限があっても基本的には問題ありません。
③iPhoneは学割の対象外
学割は、Apple製品すべてに適用されるわけではありません。
対象外になっている製品には以下のようなものがあります。
- iPhone
- AirPods
- Apple Watch
Appleの学割の目的は、あくまで学習を手助けするためで、学業に影響のない製品は学割の対象にならないようです。
学割以外でApple製品を安く購入する方法
Apple製品は基本的に割引きがないので定価で購入するしかありません。
しかしAppleの学割以外にも、お得に利用するための方法はあります。
とりあえず使ってみたいならレンタル
Apple StoreやAppleの製品の取り扱いのある家電量販店に行けば触ってみることはできますが、それだけでは使用感を知るには少し物足りません。
そこで、とりあえず使ってみたいと思っている人におすすめなのが、Apple製品のレンタルサービスです。
ネットで「Apple レンタル」等で検索するとさまざまなレンタルサービスを見つけられます。
料金は発生しますが、買うことに比べれば圧倒的に安く使えるのでレンタルも検討してみてください。
公式の整備済み製品を買う
Appleでは、【認定整備済製品】というものを販売しています。
認定整備済製品とは、何らかの理由で返品された製品をAppleがクリーニングをして再販売している、新古品のような製品です。
新品同様の保証もついており、最大で15%ほど割引されている製品がありますが、カラーやスペックなどは現物のみとなります。
Amazonなどのセール品を買う
2ヶ月から3ヶ月に1度くらい開催されているAmazonや他のECサイトの大型セールでもApple製品は安く購入できます。
Amazonの場合、プライムデーやブラックフライデーセールなどのセールではかなりの確率でApple製品の割引が行われています。
すべての製品が割引の対象になっているわけではない上に、最新の製品が対象になっていない場合もありますが、お得に購入できるチャンスなので覚えておきましょう。
初売りを活用する
Appleでは、1年に1度1月2日、3日の2日間限定で初売りを行なっています。
初売り対象の製品を買うと、Apple Gift Cardで10%程度還元されます。
初売りで買った製品に使うことはできませんが、それ以降Appleででデバイスやアクセサリーを購入する際に使えるので、時期が近いならそちらもおすすめです。
下取りに出して割引してもらう
Appleでは、「Trade in Apple」という下取りを行なっています。
下取り額は、製品によって変わってきますが、少しでも安く買うには下取りがおすすめです。
ただ、Appleで下取りに出すよりも中古デバイス買取業者に依頼した方が高く買い取ってもらえる可能性があるので、覚えておくと便利です。
家電量販店やECサイトのポイントで割引する
Apple製品の取り扱いのある家電量販店やECサイトのポイントが貯まっているのであれば、それを使えばお得にApple製品を買うことができます。
よく使う家電量販店があるなら、どれくらいポイントが貯まっているかチェックしてみましょう。
Appleの学割の割引率
では、Appleの学割で割引される割引率を見ていきましょう。
Apple学割対象製品の価格と割引率
Apple学割対象製品の価格と割引率を一覧にしたのが以下の表です。
製品 | 通常価格 (税込) | 学割価格(税込) | 割引額 | 割引率 |
---|---|---|---|---|
iPad Pro(11インチ/M4) | 169,800円 | 152,800円 | 17,000円 | 10% |
iPad Pro (13インチ/M4) | 218,800円 | 199,800円 | 19,000円 | 9% |
iPad Air(11インチ/M2) | 98,800円 | 89,800円 | 9,000円 | 9% |
iMac(M3) | 198,800円 | 190,800円 | 8,000 | 4% |
Mac mini | 84,800円 | 70,800円 | 14,000円 | 17% |
Apple Pencil | 21,800円 | 19,800円 | 2,000円 | 9% |
MacBook Air | 149,800円 | 133,800円 | 16,000円 | 11% |
MacBook Pro(14インチ/M3) | 258,800円 | 232,800円 | 26,000円 | 10% |
MacBookやiPadは10%前後の割引です。
iMacはそれほど割引されておらず、反対にMac miniは17%の大幅割引になっています。
(製品と価格などは2024年6月に調べたものです)
Appleの学割に関するよくある質問
最後に、Appleの学割に関するよくある質問を集めてみました。
購入方法(店頭・オンライン)はどっちがおすすめ?
Appleの学割は、店頭(Apple Store)でもオンラインでもどちらでも利用できます。
店頭の場合は学割利用時に学生証などを用意する必要があるので、忘れずに持っていく必要がありますが、オンラインの場合は提出も求められたタイミングで提出すればよいので簡単です。
ここまで紹介してきたのでバレたとこのリスクを考えて、不正利用する人はいないと思いますが、オンラインの場合は不正利用できてしまう可能性もあるので注意しましょう。
使わなくなったものは譲ってもいい?
Appleの学割で購入したMacやiPadは買ってみたものの、実際にはほとんど使わないので手放したいと考える人もいると思います。
先述しているとおり、学割で買ったものを料金を上乗せして譲るのは転売の見なされます。
ただ、同等もしくはそれ以下の料金であれば譲ることが規制されているわけではありません。
実際、上乗せして手放したとしても、実際の友人であればバレたりすることはありませんが、規約としては違反なのでおすすめはできません。
親や兄弟に代わりに買ってもらってもいいですか?
Apple製品は、学割を使ったからといって決して安いものではありません。
そこで、学生の方が親や兄弟に代理で買ってもらいたいと考える場合もあると思います。
親や兄弟のクレジットカードを使って決済することが可能なので、代理で買ってもらうことも可能なようです。
気になる方は、直接Appleに問い合わせて(0120-993-993)聞いてみることをおすすめします。
学割で買った製品を親が使うことは可能ですか?
学割を使って買った製品は、基本的にはその学生が使うためのものです。
親が使うために、子供の学割を使うことはバレたら罰則を受ける可能性があります。
ただ、親が使っているからといってAppleが確認できるわけでもなく、バレたりする可能性も低いので、黙って使っている家族も多いと予想します。
証明書を確認されないって本当ですか?
オンラインストアで学割を使った場合、身分証の確認をされないとウワサされていますが、規約には証明書の提出が必要となっています。
学生であれば学生証で身分証明をできるので気にする人は少ないと思いますが、不正利用してバレたくないと思っている方の中には確認されないか気にする人もいると思います。
バレるバレないではなく、リスクがあることなので、バレたりしないからといって不正に学割を利用するのはおすすめできないのが事実です。
まとめ:Apple学割の不正利用はバレるので絶対にやめましょう
Appleの学割は通常では値引きされないApple製品が割引価格で購入できる嬉しい制度です。
しかし、対象者以外が学割を利用することはできません。
仮に親が自分の子供名義で購入して、親が使うようなことをすると学割の不正利用になります。
契約解除などのペナルティが課せられることもあるので、学割の不正利用は絶対にやめましょう。