AirPodsを使っていると、突然「片耳だけ聞こえない」という状態になることがあります。
バッテリー残量や接続不良、設定の問題など、原因はさまざまですが、簡単な対処で解決できる場合も多いです。
本記事では、AirPodsの片耳が聞こえなくなる主な原因と、自分で試せる解決策を分かりやすく解説します。
修理や買い替えが必要かどうかの判断基準も紹介するので、参考にしてください。
目次
AirPodsが片耳だけ聞こえないときの6つの対処法
AirPodsの片耳が聞こえなくなったときには、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、よくある原因に対処するための6つの方法を紹介します。
- バッテリー残量を確認する
- ペアリングをリセットする
- 音量バランスの設定を確認する
- AirPodsやiPhoneの再起動
- イヤーチップやメッシュ部分の清掃
- ソフトウェアのアップデート
バッテリー残量を確認する
AirPodsの片耳が聞こえない原因として、片方のバッテリー切れが考えられます。
iPhoneの「バッテリーウィジェット」やBluetooth設定から、それぞれのAirPodのバッテリー残量を確認しましょう。
片方だけ残量がゼロの場合、ケースにしっかり収納して充電し直すことで両方聞こえるようになります。
また、充電ケースの接触不良が原因で、片方だけ充電できていないこともあります。充電ケースのバッテリーが空になっていないかもチェックし、必要ならケースごと充電しましょう。
ペアリングをリセットする
Bluetooth接続の不具合が原因で、片耳が聞こえなくなることがあります。
その場合、AirPodsのペアリングを一度解除して、再設定すると改善することが多いです。
以下の手順でペアリングをリセットして、接続をリフレッシュしてみましょう。
- iPhoneの「設定」から「Bluetooth」を開く
- AirPodsの横に表示される「i」マークをタップ
- 「このデバイスの登録を解除」を選択
- AirPodsを充電ケースに入れて蓋を閉じ、15秒程度待つ
- その後、再接続を試みる
音量バランスの設定を確認する
iPhoneの音量バランス設定が片方に偏っていると、片耳だけ音が小さく聞こえたり、まったく聞こえなくなったりすることがあります。
この設定は、「アクセシビリティ」から簡単に確認・調整できます。
音量バランスの確認手順
- iPhoneの「設定」を開く
- 「アクセシビリティ」を選ぶ
- 「オーディオ/ビジュアル」を選択
- 「バランス」のスライダーを中央に調整
スライダーが片側に寄っている場合は中央に戻して調整することで、片耳だけ音が小さい・聞こえない問題が解決することがあります。
片耳(モノラル)モードの確認
iPhoneには「モノラルオーディオ」という機能があり、これが有効になっていると、音が左右どちらかのAirPodにしか流れないことがあります。
片耳(モノラル)モードの設定・解除方法は以下です。
- 「設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオ/ビジュアル」を開く
- 「モノラルオーディオ」のスイッチをオフにする
モノラルオーディオをオフにすることで、片耳しか聞こえない問題が解決する場合があります。
AirPodsやiPhoneの再起動
一時的なシステムの不具合が原因で、片耳が聞こえなくなることがあります。その場合は、AirPodsとiPhoneの両方を再起動することで問題が解決するかもしれません。
AirPodsをケースに戻して30秒ほど待ち、その後にiPhoneを再起動し、再びAirPodsを接続します。
この方法で正常に両耳で音が出ることがあるため、特に長期間iPhoneを再起動していない場合などは、試してみる価値があります。
イヤーチップやメッシュ部分の清掃
AirPodsのスピーカー部分が汚れや耳垢で詰まっていると、片耳の音量が小さくなったり、まったく聞こえなくなったりすることがあります。
柔らかいブラシや綿棒を使い、スピーカー部分のメッシュを優しく掃除しましょう。
AirPods Proの場合、イヤーチップを取り外して洗浄するのも有効です。また、充電ケースの端子部分にホコリが溜まっていると、片方だけ充電されないことがあるので、ケース内の清掃も忘れずに行いましょう。
ソフトウェアのアップデート
iOSやAirPodsのソフトウェアが古いと、接続の不具合が発生しやすくなります。
最新の状態にアップデートすることで、片耳だけ聞こえない問題が解決することがあります。以下の手順で最新のバージョンにアップデートしてください。
- iPhoneの「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を選択し、アップデートを確認
- AirPods自体のファームウェアを定期的に充電ケースに戻すことで更新する
AirPodsのファームウェアは、基本的に自動で更新されます。充電ケースに入れてiPhoneと接続した状態でしばらく放置すると、アップデートされることがあります。
最新の状態に保つことで、トラブルを防ぐことができます。
解決しない場合の対処法
以上の対処法をすべて試してもAirPodsの片耳が聞こえない場合は、故障の可能性があります。
ここでは、自分では解決が難しい場合の対処方法について紹介します。
- Appleサポートに問い合わせる
- 修理や交換
- ファームウェアの手動更新
- 交換用のAirPod購入
Appleサポートに問い合わせる
基本的な対処法で解決しない場合は、Appleサポートに問い合わせてみましょう。
Appleの「技術サポート」は、ソフトウェアの問題やファームウェアの不具合など、ユーザー自身では解決が難しい問題に対して対応してくれます。
また、Appleサポートではリモート診断を行うことも可能で、場合によってはAirPodsの交換が必要になることもあります。
修理や交換
AirPodsの片耳が聞こえない問題が解決しない場合、修理や交換を検討する必要があります。
Apple公式サービスでは片耳のみの交換が可能で、「AppleCare+」など保証の有無によって料金が異なります。
交換・修理の料金目安(2025年時点)は以下のとおりです。
- 保証対象(AppleCare+加入):無料(2回までの修理・交換が適用)
- 保証対象外(AppleCare+未加入):有料
- AirPods(第2/3世代):約 9,800円 / 片耳
- AirPods Pro(第1/2世代):約 14,800円 / 片耳
交換の申し込みはAppleサポートやApple Storeで可能です。保証が切れている場合は、新品購入との費用を比較して判断しましょう。
ファームウェアの手動更新
AirPodsのファームウェア(端末本体のソフトウェア)が古いと、片耳が聞こえない原因になることがあります。
ファームウェアは通常は自動で更新されますが、何らかの理由で更新が止まっていることもあるため、以下の手順で手動更新することで問題が解決する場合があります。
- AirPodsをiPhoneに接続する
- 充電ケースに入れたまま、ケースごと充電する
- iPhoneがWi-Fiに接続された状態でしばらく放置する
最新のファームウェアに更新することで、不具合が解消される可能性があるので試してみましょう。
交換用のAirPod購入
片耳のAirPodが破損していたり修理が難しい場合は、交換用のAirPodを購入するのも選択肢の一つです。
AirPodsは片耳のみの購入が可能で、購入方法にはいくつかの選択肢があります。
フリマアプリや中古市場(メルカリ・ヤフオクなど)で購入することもできます。安く手に入る可能性がありますが、偽物やバッテリー劣化品が多く、品質の保証がないのがデメリットです。
Apple公式ストアの価格は高い(正規料金)ですが、確実に純正品が手に入ります。確実な品質を求めるなら、Apple公式での購入がおすすめです。
AirPodsのケースが壊れた場合もケースのみ購入が可能
AirPodsを使用していると、ケースが壊れることがあります。
AppleではAirPodsのケースだけ販売しているので、購入方法を紹介していきます。
AppleStoreまたはApple正規サービスプロバイダでケース購入が可能
AirPodsのケースが壊れた場合は、以下の方法でAirPodsのケースだけを購入可能です。
- AppleStore
- Apple正規サービスプロバイダ
AirPods Proの場合は、ケース単体で12,480円で販売されています。
AppleStoreでもAirPodsのケースを購入できますが、来店予約が必要になります。
- Appleお問い合わせページを開く
- 「ご来店予約」をクリック
画面に表示される指示通り入力して、AppleStoreの来店予約を確定させることが可能です。
ちなみに、AirPodsのシリアル番号が必要になるので、事前に確認しておきましょう。
AirPodsの修理方法と集荷サービスについて
AirPodsが破損している場合、Appleの公式修理サービスを利用しましょう。
修理方法は3つあり、自分のスタイルに合った方法が選択できます。
- 配送修理:Appleに申し込み後、集荷業者が自宅まで来て回収し、修理後に返送
- 部品交換サービス:配送業者が交換用のAirPodsを持参し、その場で交換
- 持ち込み修理:Apple Storeや正規プロバイダへ直接持ち込み、即日修理または交換
公式サイトやAppleサポートアプリから申し込みできるので、状況に応じた方法を選びましょう。
AirPodsの保証期間を確認する
AirPodsを修理するには料金がかかりますが、「AppleCare+」に加入していると、2回までの修理や交換が無料になります(一部条件あり)
修理に出す前に、保証対象かどうか確認してみましょう。
- AppStoreより「Appleサポートアプリ」をインストール
- AppleIDでログイン
- 「マイデバイス」→「AirPods」をタップ
- 「トピック」→「AppleCare+/製品保証」をタップ
- 「保証状況の確認」→「こちらから」をタップ
- AirPodsの保証期間を確認する
無料修理や交換の対象になっているなら、早めに修理に出すのがいいかもしれません。
AirPodsの修理には3〜7営業日
AirPodsの修理には、3~7営業日かかります。ただ、修理内容によっては、期間が異なるので注意が必要です。
- 配送修理:集荷完了後5~7営業日
- 部品交換サービス:集荷完了後3~7営業日
集荷自体は申し込みの翌日になるので、早くて5日ほどで手元にAirPodsが返ってきます。
Appleサポートから修理の申し込み
AirPodsの修理は、以下の手順で行なってください。
- AppStoreより「Appleサポートアプリ」をインストールする
- AppleIDでログインする
- 「マイデバイス」→「AirPods」をタップ
- 「トピック」→「物理的な損傷/液体による損傷」をタップ
- 「チャット」をタップし修理を申し込む
まとめ
AirPodsの片耳が聞こえなくなる原因は、バッテリー切れ、接続不良、設定ミス、汚れ、ファームウェアの問題など様々です。
まずは充電・ペアリングの確認、音量バランスの調整、清掃、再起動を試しましょう。
解決しない場合はソフトウェアの更新や片耳の交換も検討が必要です。修理は配送・部品交換・持ち込みの3つから選べます。
AppleCare+加入者は無料交換が可能な場合もあるため、事前に保証状況を確認して、最適な方法を選びましょう。