M2チップ搭載でデザインも一新した新型MacBook Proは、いつ頃発売されるのでしょうか?今般のWWDC21で発表とのリークは肩透かしに終わり、その登場時期について、各メディアは異なる見解を持っているようです。
目次
M2チップとは?
M2チップとは、Appleが独自に開発したパソコン向けのチップで、M1チップの後継モデルで、CPUやGPUの性能が向上しています²。
M2チップの特徴は以下の通りです。
- 5nmプロセスで製造された最新チップで、トランジスタ数がM1の160億個から25%増えて200億個になっています。
- CPUは8コアで、高性能コアが4つ、効率コアが4つです。M1に比べてマルチスレッド性能が18%向上しています。
- GPUは最大10コアで、M1よりも最大25%高いグラフィック性能を実現しています。
- メモリはLPDDR5で、最大24GBまで搭載可能です。メモリバンド幅も100GB/sに高速化しています。
M2チップを搭載した製品は、2022年7月に発売されたMacBook Airと13インチMacBook Proです。これらの製品は、M2チップの高い処理性能と省電力性を活かして、薄くて軽くて長時間使えるノートブックとなっています¹。
M2チップ搭載の新型MacBook Proはいつ発売?
今年のWWDC21では、有力なリーカーの情報源などから、新型MacBook Proのモデル構成が発表されるという噂が濃厚でした。
しかしこの期待は結果的に裏切られ、新型MacBook Proの発売時期の見通しは、依然として不明なままです。
新型MacBook Pro発表が見送られファンは失望?
モルガン・スタンレーやウェッジブッシュのアナリストによる投資家向けのメモを含む多くの報道には、今年のWWDC21でMacBook Proの新モデルが登場すると予測する向きが大勢を占めていました。
しかしほぼ確実視されていた、この注目のニュースは肩透かしに終わりました。M2チップを搭載した再設計マシンを期待していた多くのMacBook Proファンは、期待を裏切られる結果となってしまいました。
新型MacBook Proへの「M2」チップ自体はすでに量産体制!
サプライチェーン関係者によれば、MacBook Proの次世代モデルに搭載されるとされる「M2」チップはすでに量産体制に入っているとのことです。
しかしメインCPUだけが潤沢に揃ったとしても、製品としての量産体制とは、これは別問題なのです。
主力サプライヤー毎の部品供給能力にはバラツキも!
ミニLEDディスプレイ部品の供給は、レアメタル素材不足や生産上の問題によって制約を受けていたようです。
Apple社のサプライヤーであるTSMT社は、MacBook Pro用のミニLEDディスプレイの生産に関わっていると思われる重要なベンダーで、現在は技術的な問題をクリアしたと報じられていますが、それでもMacBook Proの生産体制は予定よりも遅れているようです。
各メディア毎の観測では時期予想が少しずつ異なる!
台湾大手メディア・DigiTimesは、Apple社のサプライヤーがMacBook Proの新モデル向けに、キーボードのバックライトなどの部品の出荷を「7月から9月までの今年の第3四半期」に開始すると報じました。
この報道が真実であれば、この時期に量産体制が整う可能性はあります。一方、日経アジアでは、Apple社が今年の下半期に2種類の新しいMacBookノートパソコンの量産を開始する予定にあり、これまで「5月から6月」に予定されていた時期を変更したとも主張しています。
信頼性の高い情報筋では新型MacBook Pro登場は2021年下半期!
信頼性の高いBloombergのジャーナリストの、マーク・ガーマン氏は、新型MacBook Proモデルは早ければ今年の夏と述べていました。
しかしアナリストのミンチー・クオ氏や、日経アジア、台湾の調査会社のTrendForceは、新型MacBook Proモデル登場は、2021年の下半期だという振れ幅の大きめな予測をしており、現在のところこれが最適の予測であると言われています。