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Apple ID設定をアップデートは必須?できないときの対処法

iPhoneを使っていて突然「Apple ID設定をアップデートしてください」と表示されることがあります。

Apple ID設定アップデートは、アカウントのセキュリティを維持し、最新の状態を保つのに必要な操作ですが、わかりにくい点もあります。

IDを変更したりするわけではなく、情報更新のために行うことがほとんどです。

この記事では、「Apple ID設定をアップデート」についてわかりやすく解説します。

Apple ID設定をアップデートとは?

「Apple ID設定をアップデート」は、Apple IDに関する情報に更新が必要な場合に表示されます

たとえばiPhoneやiPadなど機種変更をして、バックアップを復元したときなどです。

基本的にはApple IDは変わらないもので、あくまで「情報に変化がないかを確認する」という意味合いが強いです。

Apple ID設定について

そもそも「Apple ID」とは、Appleのサービスを使うために必要な「統一ID」のことです。

クラウドサービスなどを使うためにはApple IDが必要で、通常はアカウント作成時に設定します。

Apple IDが必要なサービスには、以下のようなものがあります。

  • Apple Music
  • App Store
  • FaceTime
  • iTunes
  • Apple Pay

これらのサービスは、Apple IDを登録していないと利用できません。(一部、ID登録なしでも利用可能な機能あり)

Apple ID設定をアップデートが表示されるタイミング

「Apple ID設定をアップデートしてください」という表示は、通常ではあまり表示されないものです。

ただし、以下のような場合に多く表示されます。

  • iOSをアップデートした
  • iPhone/iPadを機種変更してバックアップから復元した
  • Apple IDのアカウント情報の変更をした(同一Apple IDで別デバイスにサインインしている場合)
  • Apple IDのシステムが変更された場合
  • 長期間サインインしていてアクセスしていない状態が続いている場合
  • アカウントがロックされてしまった

「アップデート」といわれると何か情報を新しく変更するようなイメージがありますが、Apple ID設定のアップデートは、登録内容に変更がなければ特に何もする必要はありません。

「iOSのアップデート」やアプリのソフトウェアのアップデートとは、意味合いが若干異なるので注意してください。

重大な問題が起きている?

「Apple ID設定をアップデートしてください」という見慣れない表示が出ると、「何か重大な問題が発生したの?」と驚くかもしれません。

しかし、この表示に緊急性はほとんどありません

定期的に表示されるものではありませんが、登録情報の更新が必要になったタイミングや、上記の理由によって必要になる動作です。

とくに重大な問題ではない場合が多いため、まずは安心して大丈夫です。

Apple ID設定のアップデートは必須?しないとどうなる?

「Apple ID設定をアップデートしてください」の表示が出たら、すぐに更新しないといけないのでしょうか?

ここからはIDアップデートの必要性としないとどうなるか、について紹介します。

Apple ID設定のアップデートの表示が出たら従う

まず、「Apple ID設定をアップデートしてください」という表示には、すぐに従う必要はありません。

しばらくは放置しておいても、iPhoneは通常通りに使えます。

しかし、Apple ID設定を更新しないままでいると、次第に使えないサービスが出てくるなどの不具合が起きる可能性があります。

アップデートしないと不便が多い

「Apple ID設定をアップデート」は(表示が出たら)更新する必要がありますが、即座に行わなくても大丈夫です。

これは、アカウントの安全性を確保するための定期的な確認プロセスです。

更新を先延ばしにすると、App Store、Apple Music、iCloud、iMessage、FaceTimeなどのサービスに利用制限がかかる可能性があります。

表示が出たら、なるべく早くApple ID設定のアップデートを行いましょう。

【Apple ID設定をアップデート】iPhone/iPadでの手順

Apple ID設定をアップデートする手順をご紹介します。

操作は簡単で、すぐに終わります。

  1. Apple ID設定のアップデート

    • 設定アプリを開く
    • 【Apple ID設定をアップデート】をタップ
    • 「続ける」をタップ
    • Apple IDのパスワードを入力する
    • iPhone/iPadのパスコードを入力する
    • 設定画面に戻れば完了

iOSのバージョンによって手順に違いがある場合があります。

ただ、画面に沿って進めていけば難しい操作ではありません。上記の手順を参考に更新してください。

【Apple ID設定をアップデート】ができない時の10の対処法

まれに上記の方法でApple ID設定のアップデートができないことがあります。

ここからは、Apple ID設定をアップデートできないときの対処法をご紹介します。

アップデートが完了しないときの参考にしてください。

対処法①Apple IDの正確なパスワード/パスコードを入力する

まずはパスワードやパスコードを正確に入力しましょう。

Apple IDの正しいパスワードやパスコードを入力しないと、この作業は先に進みません。

間違えやすいパスワードとして、端末(iPhoneやMac)のロック解除パスワードがありますが、Apple IDは、すべての端末で統一されているIDとパスワードです。

他にも、パスワードは大文字/小文字の違いや、入力方法によって正しいパスワードが入力できていないことがあるので、確認してみましょう。

自分のApple IDを確認する方法

自分のApple IDがわからなくなってしまったときの確認方法を紹介します。

設定画面の一番上にある自分のアイコンをタップして、名前の下に表示されているメールアドレスが、Apple ID

上記の手順で、iPhone・iPad・Macなどで確認できます。

Apple 製品でないデバイス(Windowsパソコンなど)でApple IDを確認する方法もあります。

Windows 用 iCloud を開いて「アカウントの詳細」をクリックすると、サインインしているデバイスのリストが表示されます。

対処法②デバイスを再起動する

デバイスの何かしらのトラブルで【Apple ID設定をアップデート】ができない場合があります。

デバイスのトラブルの場合は、再起動するだけで改善することがあります。

原因はわからないけれど何かトラブルだと感じたらデバイスの再起動を試してみましょう。

対処法③モバイルデータ通信/Wi-Fiを切り替えて試す

iPhoneやiPadの設定アプリでApple IDページにアクセスするにはネットワークが必要です。

当然【Apple ID設定をアップデート】を行うにもモバイルデータ通信やWi-Fiなどのネットワーク環境が必須です。

ネットワークが不安定だと更新できないので、モバイルデータ通信とWi-Fiの切り替えをして更新を試すのも1つの対処法です。

対処法④機内モードのON/OFFを切り替える

モバイルデータ通信とWi-Fiの切り替えと同じような対処法ですが、機内モードをON/OFFにして今の通信状態をリセットするのもおすすめです。

モバイルデータ通信もしくはWi-Fiしかない状況であれば機内モードで試してから【Apple ID設定をアップデート】を行ってみましょう。

対処法⑤Appleのシステム状況を確かめる

Apple IDはAppleのサーバーで管理されています。Appleのサーバーが何かしらのトラブルを起こしていると【Apple ID設定をアップデート】も行うことができません。

Appleの公式サイトでシステム状況は確認することができますが、少し分かりにくいのでGoogleで「Apple システム状況」などと検索するとすぐにアクセスができるのでおすすめです。

対処法⑥Apple IDに紐づいている支払い情報を更新する

前述している通り、Apple IDに紐づけてある支払い情報に不具合が生じた場合にも【Apple ID設定をアップデート】が表示されることがあります。

クレジットカードが更新されて新しいカードが届いたら、覚えているうちに新たなカードに更新しておきましょう。

対処法⑦時間をおいて再試行する

システム状況でエラーが出ている場合や、原因がわからない場合は、一旦諦めて時間をおいて再試行するのがおすすめです。

早急に必要なアプリがあり、ダウンロードができない状況でないなら時間をおいていてもそこまで悪影響になることはありません。

対処法⑧【メディアと購入】からサインアウトする

Apple IDの情報の多くはApp Storeで利用されます。

設定アプリやAppStoreアプリのApple IDアカウント情報からサインアウト>サインインすることで改善される場合があります。

  • 設定アプリ>ユーザー名>メディアと購入>サインアウト
  • AppStoreアプリ>右上アイコン>サインアウト

Apple IDのパスワードがわからない状況の場合は先にパスワードをリセットしてからサインアウトするようにしましょう。

対処法⑨Apple IDのパスワードリセットを試す

【Apple ID設定をアップデート】ができない理由がApple IDのパスワードを忘れてしまってできない場合はリセットを行いましょう。

  • 設定アプリ>ユーザー名>パスワードとセキュリティ>パスワードの変更>iPhone/iPadのパスコード>新しいパスワードの入力

他にもさまざまな場所からパスワードのリセットは可能ですが、上記の手順が最もシンプルなので試してみましょう。

対処法⑩iOSのアップデートを行う

ここまでの対処法を試しても表示が消えない場合は、iOSのアップデートも行ってみましょう。

iOSアップデート後に表示されることがあるので、最新になっている可能性は高いですが、新たなソフトウェアがリリースされているなら更新しましょう。

それでもダメな場合は?

ここまで紹介した対処法を試しても改善が見られない場合は、Appleサポート(0120-277-535)に相談してみましょう。

電話する時間がないなら、Appleサポートのアプリを持っていればチャットでの相談も可能です。

アップデートがいつまでたっても終わらないときは?

「Apple IDの設定には数分かかることがあります」と表示されます。

しかし何分待っても完了しないときは、エラーが発生している可能性があります。

その場合は、以下のような対処法を試してみましょう。

  • デバイスを再起動する
  • Apple IDからサインアウトし、再度サインインする
  • Apple IDのパスワードをリセットする
  • ネットワーク設定をリセットする
  • iOSを最新バージョンにアップデートする
  • Wi-Fi接続を安定させる

15分ほどたっても終わらない場合は、強制再起動してみましょう。強制終了の方法は、モデルによって異なります。

iPhone X/11/12/13/14以降

  • 音量ボタンの1つとサイドボタンを同時長押し
  • 画面に「スライドして電源を切る」が表示されたらスライドして電源を切る

iPhone SE(第2/3世代)8・7・6

  • サイドボタンを長押し
  • 画面に「スライドして電源を切る」が表示されたらスライドして電源を切る

iPhone SE(第1世代)、5以前

  • トップボタンを長押し
  • 画面に「スライドして電源を切る」が表示されたらスライドして電源を切る

まとめ

「Apple ID設定をアップデートしてください」と表示された場合、緊急ではありません。

しかし、放置しておくとクラウドサービスの利用などに制限がかかる可能性があるため、なるべく早く対処する必要があります。

この記事で紹介したように、アップデート作業は難しくなく、ボタン操作だけで完了します。更新できない時も、紹介した対処法を参考にしてください。