ChatGPTの最新モデル「GPT-4o」のリリースに伴い、以前までの最新モデル「GPT-4(無印)」が無料で使えるようになりました。AIの進化は本当に早いですね。
この記事ではChatGPT(GPT-4)を無料で使う方法を紹介しています。また、最新モデル「GPT-4o」の無料で開放されている一部の機能についても紹介します。
目次
ChatGPT4が無料に!
ChatGPT(チャットジーピーティー)は2024年5月ににバージョンアップし、最新モデルである「GPT-4o(オムニ)」のリリースを発表しました。
アップデートに伴い、以前までの有料モデル「GPT-4(無印)」が無料で使えるようになっています。(一部の機能のみ)
以前までの有料版「GPT-4」は無料に
ChatGPTの有料プランである、ChatGPT Plus(プラス)。
以前までのPlusの「中身」はGPT-4でしたが、今回のアップデートで無料版でも使えるようになりました。無料版で「GPT−4」の機能が使えるようになったというわけです。
以前までの無料版「GPT3.5」は廃止されたと思われます。
現在の最新版「GPT-4o」は引き続き有料
今回のアップデートで新たに登場したのが「GPT-4o」です。
「o」はオムニ(Omni)の略で、日本語にすると「すべての」という意味です。
現在のChatGPTの有料プランに加入すると、現在最高峰の生成AIモデルである「GPT-4o」が利用できるようになります。
最新版ChatGPT「GPT-4o」を無料で使う方法
現在の最新版「GPT-4o」を使うには、基本的に有料プラン(ChatGPT PlusかTeam)への加入が必要です。
しかし、無料版でも一部の機能が使えるようになっています。
一部の機能は無料版ChatGPT4にも開放されている
新たにリリースされた最新モデルである「GPT-4o」が、無料版でも一部使えます。
もちろん無料版で使える機能は限られており、利用回数にも制限があります。画像生成などの機能は無料版では使えません。
しかし精度や速度に関しては、最新版の性能を体験することができるのです。
無料版で使える「GPT-4o」の機能
無料版の「GPT-4o」で使えるのは、以下の機能です。
- テキストによる応答
- 音声による応答
- 画像を入力して解析
音声と画像の入力は以前までは有料版(GPT-4)でしか利用できませんでしたが、今回のアップデートに伴い無料版でも使えるようになりました。
テキストメッセージによる応答速度も上がり、回答の精度やデータも最新になっています。
ChatGPT-4o(GPT4オムニ)について
OpenAIは2024年5月にChatGPTの最新モデルである「GPT-4o」を発表しました。
基本的な機能は従来モデル「GPT-4」と同じですが、すべての性能が格段にアップしています。
GPT4(無印)との違い
最新モデル「GPT-4o」が旧「GPT-4」には、以下のような違いがあります。
- 応答速度が格段にアップ
- マルチモーダルが進化
- トレーニングデータが最新に
- 応答の自然さが向上
- API価格が半額に
音声や画像の入力は以前のモデル「GPT−4」でも可能でしたが、応答速度や精度が格段にアップしています。
トレーニングデータとはAIを学習させるためのデータです。ChatGPTは大量のトレーニングデータから回答を生成します。このデータが最新になっているため、従来モデルよりもさらに精度の高い回答が可能です。
応答の自然さは、特に音声生成(ChatGPTとの会話)モードで顕著です。リリース時のプロモーション動画ではスタッフ(人間)と会話する動画が話題になりました。
まるで人間のように笑ったり感情表現を声に表す応答に驚いた人も多いでしょう。
ChatGPT-4oで新たにできるようになったこと
「GPT-4o」のアップデートで新たにできるようになったこと(新機能)は、実はありません。
すべての機能や性能が格段にアップしていますが、「オムニだけの新機能」といったものはない、というのが正確なところです。
しかし、マルチモーダル(複数のデータを一度に処理できる機能)は以前のモデルと比べ物にならないほど強化されています。
また、画像や音声の認識力がアップし、ほぼリアルタイムの音声での応答(会話)が可能になりました。
ChatGPT4を無料で使う、その他の方法
以前(2024年5月)までの最新モデルだった「GPT-4」は、現在では無料で多くの機能が使えるようになっています。
- テキストによる応答
- 音声による応答
- 画像の入力
- プラグラムコードの作成
GPT4は現在多くのアプリやサービスで使われています。
無料で使う方法①Bingの使い方
無料で使う方法その1はBingを利用することです。マイクロソフトの検索サービスBingにChatGPTが組み込まれました。
GPT-4を利用していることが公式にアナウンスされています。ChatGPTはBingのチャットで使用可能なAIツール。BingAIという名称がつけられています。
使い方は以下のとおりです。
マイクロソフトアカウントを作成→MicroSoftEdgeをダウンロードインストール→MicroSoftEdgeに登録アカウントでログイン→Bingを起動→チャットを開く
無料で使う方法②Poeの使い方
無料で使う方法その2はPoeを利用することです。Poe(ポー)は複数のAIツールを使うためのQuoraという会社が運営するプラットフォームです。QuoraはQ&A投稿サイトしても有名です。
Poeは公式サイトでアカウントを作成してログインするか、スマホアプリをダウンロードインストールして利用します。
PoeではGPT-4も利用可能となっていますが、無料の場合は1日1回の利用に制限されます。
無料で使う方法③Forefront chatの使い方
無料で使う方法その3はForefront chatを利用することです。Forefront chatはGPT-4が無料で使えるチャットボットです。5メッセージまでは無料で使えます。使い方は以下のとおりです。
Forefront chatのサイトを開く→メールアドレスかGoogleアカウントでアカウント登録(名前、電話番号は任意)→アカウントでログイン→ModelとしてGPT-4を選択→プランの選択画面が表示されるので無料を選択→会話で使用するフォルダーを指定→Personaを選ぶ→テキスト入力
無料で使う方法④Hugging Faceの使い方
無料で使う方法その4はHugging Faceを利用することです。Hugging Faceは機械学習アプリを開発している会社が運営する無料のAIチャットボットです。使い方は以下のとおりです。
Hugging Faceのサイトを開く→メールアドレスでアカウント登録→アカウントでログイン→ModelとしてGPT-4を選択→テキスト入力
無料で使う方法⑤oraの使い方
無料で使う方法その5はoraを利用することです。oraはブルガリアのソフトウェア開発会社で、プロジェクト管理ツールなどを展開しています。GPT-4が無料で使えるサイトも公開しています。利用回数には制限があります。使い方は以下のとおりです。
oraのGPT-4サイトを開く→メールアドレスでアカウント登録→アカウントでログイン→再度oraのGPT-4サイトを開く→テキスト入力
無料で使う方法⑥nat.devの使い方
無料で使う方法その6はnat.devを利用することです。nat.devというサイトでもGPT-4が利用できます。
ただし、最近は無料ではなく、最低5ドルが必要な有料サイトとなっています。使い方は以下のとおりです。
nat.devのサイトを開く→Googleアカウントかメールアドレスでアカウント登録→アカウントでログイン→再度nat.devサイトを開く→テキスト入力
無料で使う方法⑦AIOneの使い方
無料で使う方法その7はAIOneを利用することです。AIOneは、PCでもスマホでも使えるクラウドAIプラットフォームです。AIOneでは、GPT-4リリース時に、GPT-4を無制限で利用できるサービスを提供していました。
残念ながら、現在は有料プランのみとなっています。
無料で使う方法⑧OpenAIのwaitlistに登録する
無料で使う方法その8はOpenAIのwaitlistに登録することです。GPT-4をアプリで使うにはChatGPTのAPIを利用します。APIを利用するには、OpenAIのwaitlistに登録して招待してもらう必要があります。
登録したい方は、こちらからどうぞ。
ChatGPT-4oを使うには「Plus」への加入が必要
ChatGPTの最新モデル「GPT-4o(オムニ)」の機能を余すことなく使うには、有料プランへの加入が必要です。
ここからは、有料プラン「ChatGPT Plus」について以下のポイントごとに説明します。
- 料金
- 支払い方法
- 登録方法
ChatGPT Plusの料金
ChatGPT Plusの料金は月額20ドル。日本円に換算すると約3,000円です。
サブスクの月額としては高額に感じる人もいるでしょう。高度な生成AIを頻繫に使う人なら加入する価値はあると思います。
ChatGPT Plusの支払い方法
ChatGPT Plusの支払いに使える方法は以下です。
- クレジットカード
- デビットカード
- Apple Pay
- Google Pay
使えるクレジットカードは、Visa、Master Card、JCB、American Express、Diners Club、そしてDiscoverです。
QRコード決済は利用できません。
ChatGPT Plusの登録方法
ChatGPT Plusに加入する手順は以下のとおりです。
- ChatGPTにログイン
- メニューから「ChatGPT Plusにアップデート」をクリック
- クレジットカード情報を入力
アカウント作成はOpenAIのChatGPTサイトから行えます。(メールアドレスなどで登録)
ChatGPTを使ってできることの例
ChatGPTなどの生成AIを使ってできることは実にさまざまです。
- 文章の作成
- 文章の要約
- プログラミング
- データの整理・集計
- 情報収集
- 最新情報の提示
- 未来予測
これらの応答をテキストメッセージ(チャット)だけではなく、音声によってもできることが「GPT-4o」の大きな特徴です。
ChatGPTは膨大なテキストデータを学習しているため、まるで本物の人と会話しているような自然なやり取りができます。
できること①文章の校正
自分で作成した文章を見直してもなかなか間違いを見つけるのは難しく、だれか文章の構成を手伝ってくれると仕事の効率も格段にアップするでしょう。
ChatGPTは、こうした文章の構成をほぼ間違いなく行ってくれるのです。ビジネスマンであれば、顧客に提出する分文書や社内文書の構成に、学生であれば課題レポートなどの校正に利用してみるとよいでしょう。
できること②ブレインストーミング
商品やイベントの企画などでは、ブレインストーミングという手法がよく使われます。ブレインストーミングでは、参加メンバーで意見を出し合って、会議のテーマに対する解決策を作り出していきます。
ChatGPTに「○○を△△に売るための方法を教えて」的な質問をしてみるとさまざまな提案を出してくれるでしょう。
できること③文章の要約
ChatGPTは、文章の要約を行うことが得意です。GPT-3では2500字程度の文章しか入力できませんでしたが、GPT-4では25000字と10倍の文章を扱うことができ、要約やサマリ作成の効果がより受けられるようになっています。
また、GPT-4は音声を扱えますので、議事録の作成ひいては議事概要の作成に使えるかもしれません。
できること④アイデア出し
新商品や新規事業などの新しいアイデアは簡単に出るものではなく、それなりの成果を出すには結構苦労します。
ChatGPTは莫大な量の事例を学習しているので、こうしたアイデア出しのための事例紹介は得意とするところです。
できること⑤高度なリサーチ
ビジネスシーンなどでは、法律や専門分野に関する知識などが必要な場合があります。こうした分野は、自分でリサーチするのは難しく、専門家の助けを必要とします。とはいえ、ちょっとしたことにこうした専門家の助けを受けるのはコスパの面では効率的ではありません。
GPT-3はこうした分野の精度はいまいちでしたが、GPT-4では飛躍的に精度が向上しました。最終的には専門家のサポートを受けるとしても、まずは、GPT-4に問い合わせて見るのは無駄ではないでしょう。
ChatGPTなどのAIツールをより活用するために重要なポイント
ChatGPTに代表される生成系AIツールはどんな質問にも答えてくれるというイメージを持っている方が多いと思います。
しかし、CahtGPTもまだ進化途上のAIツールであり、その能力をフル活用するには使い方に気を付ける必要があります。以下では、活用のポイントを紹介します。
AIツールの活用ポイント①質問の目的をハッキリさせる
ChatGPTに質問をすれば何らかの回答を返してくれます。しかし、せっかく回答をもらうのであれば、質問の意図にぴったりの回答を得たいでしょう。
漠然とした質問には漠然とした回答しか返ってきません。質問する際に、質問の意図が明確にChatGPTに伝わるような質問文を考えることが大切です。
また、前提条件をはっきりとさせることもAIツールにピンポイントで回答してもらうためには有効です。
AIツールの活用ポイント②シンプルな質問をする
質問内容はシンプルにしましょう。わかりやすい文章を書くコツに一文一義というものがあります。伝えたいことがたくさんあると、どうしても文章にさまざまな内容を盛り込んでしまいます。
同様に聞きたいことがたくさんある場合、質問分にいろんな内容を含ませてしまいがちです。しかし、一度にさまざまな内容を聞かれても、AIツールはすべてを正確に回答できなくなります。
満足できる回答を得たいのであれば、質問内容はシンプルにしましょう。
AIツールの活用ポイント③精度を上げるためにフィードバックする
一回の質問で満足する回答を得られのであれば良いのですが、そううまくはいきません。ChatGPTなどのAIツールから満足する回答を得たいのであれば、フィードバックが大切です。
例えば、人との会話と同じく、回答に対して褒めてあげれば、さらに細かいバリエーションを回答してくるかもしれません、
AIツールの活用ポイント④ネットの情報以外もチェックする
ChatGPTは素晴らしい回答を返してくれます。しかし、注意して回答をチェックしてみると間違いもあります。
ChaGPTなどのAIツールは学習した事例をもとに回答を作成ているだけで、その真偽を自分で確認することはできないのです。
ChatGPTの回答の真偽をチェックするのは質問した人の責任です。回答を鵜呑みにするのではなく、ネットや書籍などを利用して回答をチェックするようにしましょう。
AIツールの活用ポイント⑤プライバシーの質問には注意
ChatGPTなどのAIツールは質問も学習データとして利用しています。したがって、質問文にプライバシーに係る内容が含まれている場合は、個人情報を漏洩したことにもなりかねません。
質問内容に個人情報を含まないように十分注意してください。ChatGPTは自分だけにアシスタントではないことに留意してください。
まとめ
本記事のポイントをまとめます。
- ChatGPTの最新モデルは「GPT-4o(オムニ)」
- マルチモーダル(複数種類のデータ処理)性能が格段にアップ
- 速度や回答の自然さも向上
- 新機能といえるものはないが、すべての性能が大幅にアップ
- 以前までの最新モデル「GPT-4(無印)」が無料に
- 「GPT-4o」の機能も無料で一部使える
- 余すところなく使うには有料プラン「ChatGPT Plus」への加入が必要
これからも進化し続けるであろう生成AI、ぜひ使いこなしていきましょう。