昨年リリースされ非常に注目度の高い技術【ChatGPT(GPT-4)】。
使っているとまれに使えなくなったと言う声を耳にします。
この記事では、ChatGPTやGPT-4が使えなくなった時の原因や対処法、代用の人工知能などを紹介します。
目次
ChatGPTやGPT-4が使えなくなった時に考えられる原因
ChatGPTやGPT-4が使えなくなった経験はありませんか?
使えなくなった場合、いくつかの原因が考えられます。
まずは、ChatGPTやGPT-4が使えなくなった時に表示されるエラーコードや考えられる原因を紹介します。
ChatGPTが使えない時に表示されるエラーコード
ChatGPTが使えなくなった時に表示される代表的なエラーコードは次の2つです。
- ChatGPT is at capacity right now
- ChatGPT Plus subscriber login
1つ目のエラーコードは、ChatGPTを使っているユーザーが多く、定員に達している時に表示されるエラーコードです。
2つ目のエラーコードは、ChatGPT Plus(GPT-4)加入者に加入すれば使えますという表示です。
考えられる5つの原因
それ以外にChatGPTやGPT-4が使えなくなった場合の原因は次の5つのどれかだと考えられます。
- 翻訳機能を使おうとしている
- デバイス(スマホ・パソコン)の不具合
- ブラウザーやアプリの不具合
- ネットワーク環境が不安定
- ChatGPTの不具合
定員オーバーで使えなくなった場合以外は、Chromeの翻訳機能の設定の影響以外は利用環境の不具合が考えられます。
ChatGPTやGPT-4が使えなくなった時やログインできない時の対処法
では、ChatGPTやGPT-4が使えなくなった時に試せる対処法や、ログインできない時の対処法を紹介します。
対処法①Google翻訳をオフにする
Chrome(ブラウザー)のGoogle翻訳機能をオンにしていると、ChatGPTが正しく判断できずに適切な返答をしてもらえなくなります。
実際に使えなくなったわけではありませんが、Google翻訳がオンになっていると次のようなエラーが起きる可能性があります。
- 「な」だけ返答がある
- 返信がない
- 「エラーが発生しました」と表示される
これらの症状が出るのであれば、Google翻訳をオフにしてみてください。
対処法②ブラウザーやアプリの再起動(タスクキル)をする
ブラウザーやアプリの不具合でChatGPTやGPT-4が使えなくなった場合は、タスクキルを試してみましょう。
ブラウザーやアプリの一時的なエラーなら再起動するだけで改善することがあります。
再起動するだけなら難しいことはないので必ずためしてみましょう。
対処法③スマホやパソコンの再起動をする
ブラウザーやアプリの再起動を試してもChatGPTやGPT-4が使えなくなったのが不具合が続く場合、スマホやパソコンの再起動も試してみましょう。
スマホやパソコンは日々スペックが向上し、不具合を起こすことは少なくなりつつありますが、一時的に原因不明のエラーが起こることも考えられます。
スマホやパソコンの再起動も簡単な対処法なので必ず試しましょう。
対処法④ネットワーク環境を整える
ChatGPTやGPT-4が使えなくなった場合、ネットワークが不安定になっていることが原因の場合もあります。
固定のWi-Fiに接続していても不安定になることがあるので、ちゃんとネットに繋がるかどうかチェックしてみましょう。
ちなみに、「Load failed(ロードに失敗しました)」というエラーはネットワークの状況のエラーなので理解しておきましょう。
対処法⑤ChatGPTに不具合が起きていないかチェックする
ChatGPTのサーバーダウンや原因不明の不具合の場合は、ユーザーでは対処法を試すことができません。
ChatGPTほどのサービスが使えないと、TwitterなどのSNSでトレンドになっていることが予測できるので、SNSを使って同じような人がいないかチェックしてみましょう。
対処法⑥定員オーバーは待つもしくはPlusにアップデート
ChatGPTはかなり人気の対話型の人工知能です。
リリース直後ほどのアクセス集中はありませんが、それでも世界中のユーザーが集中してエラーが起きないように定員の上限を設けています。
ChatGPTの有料サブスクリプション【ChatGPT Plus】に加入すれば優先的に使える上にGPT-4も使えるので、頻繁に利用する方は加入の検討もしてみてください。
ChatGPTのGPT-4とは?
ここまでは、ChatGPTやGPT-4が使えなくなった時の原因や対処法を紹介してきました。
ChatGPTはわかるけど、「GPT-4って何?」と思う人も多いと思います。
ここからは、GPT-4とはどんなものか紹介します。
GPT-4とはChatGPTの有料版で使える高機能なバージョン
簡単に言うと、GPT-4はChatGPTの有料サブスクリプション(20USドル/月)を契約すると使える高機能バージョンです。
詳しくは後述しますが、さまざまな機能が向上し、より使いやすくなっています。
ChatGPT Plusのサブスク契約をすると使える
ChatGPTでGPT-4を使うには、ChatGPT Plusという有料サブスクリプションの契約が必要です。
ChatGPTでGPT-4を使うには有料ですが、GPT-4ベース(高機能)を搭載した対話型の人工知能は他にも多くリリースされています。
使えなくなった時に代用できるサービスとして後述するのでそちらを参考にしてください。
ChatGPT Plusの契約手順
ChatGPT Plusの契約手順は以下のとおりです。
- ChatGPTにログインする
- 画面の左側にある「Upgrade to Plus」を選択
- 「ChatGPT Plus USD $20/mo」の「Upgrade plan」を選択
- 住所や支払情報(クレジットカード)などを入力
申し込みが完了し、Plusに切り替わればログイン画面上部にあるChatGPTと表示されていた場所がChatGPT Plusに変わります。
GPT-4の使い方
GPT-4を使うには、切り替えが必要です。
【Model】を選択し、GPT-4に切り替えたらセットアップも完了です。
【ChatGPT】GPT-4とGPT-3.5の違いは?
では、具体的にGPT-4とGPT3.5などの過去のバージョンとの違いを紹介します。
違い①より高度なプログラムが組める
ChatGPTが注目された理由の1つが、プログラミングを人工知能が変わりに組んでくれることでした。
GPT3.5でもプログラムを組むことはできましたが、GPT-4を使うと今まで以上に高度なプログラムを組めるようになり大きな違いが生まれました。
違い②クリエイティブな作業の向上
ChatGPTでは、小説や台本、メルマガなどのクリエイティブな作業も代わりに行えます。
GPT-4にクリエイティブな作業を投げると、GPT-3.5に比べて詳細な内容を提案してくれるため大きな違いが生まれます。
学生の宿題で使わないようにと警告されていますが、GPT-4を使うと簡単にできてしまうのが現状です・
違い③翻訳機能がより正確に
GPT-4の翻訳機能は、GPT-3.5よりも正確に滑らかになっているのも違いの1つです。
英語の文献などをGPT-4に投げて翻訳してもらうと今まで以上に正確な答えが返ってくるので気になるものがあれば試してみてもいいかもしれません。
違い④メッセージのやり取りに回数制限がある
GPT-3.5とGPT-4ではメッセージのやり取り回数に違いがあります。
GPT-3.5ではメッセージのやり取りに回数制限はありませんが、GPT-4には回数制限が設けられています。
- メッセージの上限回数:25件/3時間
無料で回数制限がないのに有料で回数制限があることに疑問を感じるかもしれませんが、高度なやり取りができるようになり、時間がかかる分回数制限が設けられたと言われています。
違い⑤返信速度が遅い
GPT-3.5とGPT-4では返信速度にも違いがあります。
メッセージの回数上限と同じような理由で、GPT-4はGPT-3.5よりメッセージの返信速度が遅くなっています。
実際には遅いというよりも、より具体的に、より繊細な答えを返してくれるので時間がかかっているというのが正解です。
ですが、中には「ただ遅い」と感じてしまう人もいるかもしれないので覚えておきましょう。
ChatGPTのGPT-4が使えなくなった時の代用のサービス
最後に、GPT-4などが使えなくなった時に代用できる代用のサービスを紹介します。
基本的には特化したサービスが多いので、適したものを探して使ってみることをおすすめします。
ChatGPTの代用①Bard
ChatGPTはMicrosoftが出資し、OpenAIが開発した対話型の人工知能ですが、Googleも同じように対話型の人工知能【Bard】を開発しました。
BardはChatGPTと違い、最新の情報まで返答できますが、GPT-4ベースではないので、機能自体はChatGPTの方が優秀です。
BardがGPT-4ベースに対応した時にはChatGPTでは太刀打ちできなくなるかもしれません。
ChatGPTの代用②Bing AI
Microsoftも対話側の人工知能【Bing AI】を開発しました。
Bing AIはChatGPT Plusで使えるGPT-4ベースの人工知能を使うことができ、対話をテキストだけでなく視覚的にも返答が可能です。
EdgeとMicrosoftアカウントがあれば無料で利用できるので、ChatGPTのGPT-4が使えなくなった時の第一の代用サービスと言っても過言ではありません。
ChatGPTの代用③BeMyEyes
Opne AIと連携している人工知能【BeMyEyes】もChatGPTの代用としておすすめ。
人工知能が画像から情報を読み取り、返答してくれます。
アプリにも対応しているので使いやすさも高くおすすめです。
ChatGPTの代用④Tome
PowerPointやKeyNoteのようなプレゼンテーション資料を作成できる人工知能【Tome】。
資料の作成や処理にGPT-4が使われており、実際に現場で使えるレベルのプレゼン資料の作成を可能にしています。
ChatGPTの代用⑤Speak
英語を学習できるアプリ【Speak】にもGPT-4が活用されています。
自分の英語の発音が正しいかAIが判断してくれ、フィードバックに関する評価も非常に高いのが特徴です。
ChatGPTの代用⑥Elicit
論文の検索に特化している【Elicit】。
以前は論文の検索にGPT-3.5を使っていましたが、GPT-4にアップグレードされました。
2億を超える論文からGPT-4が興味のあるものを探してくれるので、論文を効率よく探したい人のはおすすめ。
ChatGPTの代用⑦Duolingo Max
言語を学習するためのアプリ【Duolingo】のサブスクリプション【Duolingo Max】ではユーザーの誤答を指摘する機能にGPT-4が活用されています。
英語圏の人がスペイン語やフランス語を学ぶための機能でしか現在は使えませんが、いずれ日本人が英語やその他言語を学ぶためにも導入される予定です。
ChatGPTの代用⑧Cursor
プログラミングに特化した【Cursor】。
現在は、一般ユーザー向けにはリリースされていないので、使うことはできませんが、ゆくゆくは一般ユーザーにも開放予定とのこと。
コードの入力や検索、プログラミグサポートが向上することで、今まで以上にプログラマーに必須サービスになり得えます。
ChatGPTの代用⑨Microsoft 365 Copilot
未発表のサービス【Microsoft 365 Copilot】。
その名称どおり、Microsoft 365と連携され、Word・Excel・Power Pointでの資料作成を人工知能に任せられるようになる予定です。
現在モニターに選ばれた企業が活用し、テスト使用をおこなっているようで、実際に発表されたら多くの企業が導入を検討する可能性が高いサービスです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ChatGPTやGPT-4が使えなくなった時の原因の多くは、定員オーバーやデバイスやアプリ、ネットワークなど利用環境の不具合が考えられます。
利用環境が原因の場合は、再起動などで対応できますが、定員オーバーやサーバーの問題の場合はユーザーでは対策できません。
記事内でも紹介しましたが、今後登場する人工知能の多くはGPT-4ベースで登場します。
特化したサービスも多いので、この記事を参考に適したものを探してみてください。