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2ファクタ認証は解除できない?概要やメリットを紹介

AppleIDの最新のセキュリティシステム「2ファクタ認証」。

知らない間にセキュリティがアップデートされ、解除したいと考えているユーザーがいます。

この記事では、2ファクタ認証に関する概要や、解除手順、確認コードが届かない時の対処法をご紹介します。

2ファクタ認証はどんな機能?

早速、2ファクタ認証というのがどういったシステムなのかからご紹介します。

2ファクタ認証とはAppleIDのセキュリティ

2ファクタ認証とは、AppleIDのセキュリティを守る仕組みとして取り入れられたシステムです。

最近のWebサービスのほとんどが、パスワードとSNSなどに送られてくるワンタイムパスワードを使ってサイトなどにログインする2段階認証が多くなっていますが、Appleでも同様に2段階認証を採用しており、2ファクタ認証はその名称です。

信頼できる電話番号やデバイスに確認コードが送られる2段階認証

他のWebサービスの場合は、会員登録時に電話番号を入力し、その電話番号宛に一時的にしか使えないコードが届きその番号を入力することでサイトにログインできますが、2ファクタ認証にしかない特徴があります。

ご存じの通り、AppleではiPhoneやMacなどのハードウェアを開発・販売を行なっていますが、元々はソフトウェアの開発をしていました。

Apple製品にしか搭載されていないソフトウェアを積んだデバイスを介すことで、登録した電話番号以外にも同じAppleIDでログインしている信頼できるデバイスにも確認コードが届く仕組みになっています。

なので、万が一AppleIDとパスワードが漏洩してしまった場合でも、信頼できるデバイスにもログイン通知が届くため個人情報へのアクセスを回避することができます。

現在(2023年03月)では2ファクタ認証以外のAppleIDは作成できない

2023年03月時点では2ファクタ認証以外のセキュリティのAppleIDは作成できなくなっています。

これはあくまでも推測ですが、以前のセキュリティでは昨今増えているフィッシング詐欺などの対策にならないことが予測されます。

2ファクタ認証は解除できない

2023年03月時点では2ファクタ認証の解除はできなくなっています。

新規でAppleIDを作る場合でも、素手のAppleIDを2ファクタ認証にアップデートしている場合でも解除は行えないので、変更を行う場合は注意が必要です。

特に、iOSのアップデートを行なうと直後に2ファクタ認証へのアップデートを提案されるので、変更したくない方は注意が必要です。

意図せず2ファクタ認証にしてしまった場合のみ2週間以内なら解除可能

ただ、iOSアップデート後のAppleIDのアップデートをしてしまった場合、2週間以内なら以前のセキュリティに解除することができます。

なので、2023年03月時点で2ファクタ認証を解除できるのは、iOSアップデート後に意図せずにアップデートしてしまった場合のみです。

また、解除できる期間は2週間と限られているため2週間を超えてしまった場合は解除することができなくなるので注意しましょう。

秘密の質問(以前のセキュリティ)からアップデートが可能

AppleIDの以前のセキュリティは、秘密の質問もしくは2ステップ認証のどちらかです。

2ステップ認証は一般的には使われていなかったため、古くからのAppleユーザーの多くは秘密の質問を利用していました。

今でも秘密の質問を使っているユーザーはiOSのアップデート後にもアップデートは可能ですが、設定からでもアップデートを行うことができます。

複数のAppleデバイスを持っている場合は全てのデバイスで確認コードを受け取れる

2ファクタ認証では、複数のAppleデバイスを持っていて、同じAppleIDでサインインしている場合、全てのデバイスで確認コードを受け取ることができます。

筆者の場合はiPhone・iPad・Mac・Apple Watchを使っていて、確認コードが必要な際にはどのデバイスでも受け取ることができます。

秘密の質問があれば問題ないと思っている方も多いと思いますが、複数のAppleのデバイスを使っている方は解除はできませんが、2ファクタ認証の方が安全なのでアップデートを検討してみてください。

2ファクタ認証を解除するメリット/デメリット

ここまでは2ファクタ認証についての概要をご紹介してきました。

2ファクタ認証で作ったAppleIDやアップデートして2週間以上経過した場合は解除できないと理解できたと思います。

では、2ファクタ認証を解除するメリットやデメリットはどのなものがあるのでしょうか?ここからは、AppleIDを解除するメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

2ファクタ認証を解除するメリットは、AppleIDにサインインする時に確認コードの取得・入力の手間を省くことができる点です。

また、iPhoneを機種変更してデータ移行をする場合に確認コードが届かずに移行できないという声をSNSなどで見かけることがあります。

そういったトラブルのリスクを回避するためには2ファクタ認証でない方が楽です。

デメリット

2ファクタ認証を解除するデメリットは、セキュリティが低くなる点です。

秘密の質問は、身近な人には知られている可能性があります。

身近な人を疑いたくはありませんが、スマホにかなりの重要データが入っている時代なので、データにアクセスされてしまう危険性があります。

そういったリスクを減らすためにも2ファクタ認証を解除せずに使うことをApple公式としても推奨されています。

2ファクタ認証の解除手順

では、2ファクタ認証を解除する手順をご紹介します。

  1. AppleIDのアカウントページにサインインする
  2. 確認コードを取得して入力する
  3. 「セキュリティ」をタップ
  4. 「2ファクタ認証をオフ」をタップ
  5. 秘密の質問を3つ選び、答えを入力する
  6. 必要情報を入力する
  7. 「2ファクタ認証が無効になりました」と表示されたら完了

※「2ファクタ認証をオフ」が表示されない場合は解除の対象外のアカウントです。また、セキュリティに関しては担保できないため自己責任で解除してください。

2ステップ確認の解除手順

AppleIDのセキュリティを2ステップ認証で使っている方は、2ファクタ認証を解除する手順と同様の手順で解除できます。

2ファクタ認証の確認コードが届かない時の対処法

最後に、2ファクタ認証のユーザーがよく陥いるサインインに必要な確認コードが届かない場合の対処法をご紹介します。

確認コードを再度取得する

2ファクタ認証の確認コードが届かない場合、再取得することができます。

ただ、確認コードの発行回数には上限が設けられているため、短時間の間に何度も再取得をすると以下のような注意書きが表示されることがあります。

・確認コードの試行回数が上限に達しました。時間を置いてもう一度お試しください。

試行回数の上限やどのくらいの時間置いたら再試行できるのかは明記されていませんが、8時間後くらいから再取得できると言われているので取得しすぎるのも危険です。

デバイスの通信状況を改善する

確認コードは、Appleのサーバから取得をするためネットワーク環境がないと取得することができない場合があります。

ただ、確認コードを発行するだけならオフラインでも取得できる場合もあるので、SIMが入っていないiPhoneやネットが繋がっていないMacでも発行できる可能性もあるので覚えておくと便利です。

手動で確認コードを取得する

2ファクタ認証の確認コードは手動で取得することができます。iPhoneを機種変更して、機種変更前後の両方の機種がある場合に新しいiPhoneに確認コードが届かない場合は手動で取得するようにしましょう。

  • iPhone/iPad:設定アプリ>ユーザー名>パスワードとセキュリティ>確認コードを入手
  • Mac:システム環境設定>AppleID>パスワードとセキュリティ>確認コードを入手
  • Apple Watch:設定アプリ>ユーザー名>パスワードとセキュリティ>確認コードを入手

前述しましたが、同一のAppleIDでサインインしているデバイスなら他のデバイスで入手した確認コードでも対応可能です。

SIMカードを抜いていても確認コードは入手できる場合があるので、機種変更の時に届かない場合は以前のiPhoneで手動で発行して入力してみましょう。

信頼できる電話番号が変わった場合

2ファクタ認証では、信頼できる電話番号が変わった場合(機種変更ではなく電話番号を新規で取得した場合)は変更しておく必要があります。

信頼できるデバイスが複数登録されている場合はそこまで問題はありませんが、1つしかない場合は確認コードが届かなくなり入手できなくなる場合があります。

また、電話番号が変わった場合に、パスワードが不明な上に何かしらのトラブルでデバイスが使えなくなるとアカウントの復旧手続きが必要になる場合があります。

パスワードのリセットが可能ならアカウント復旧をする必要はありませんが、リセットできないとアカウント復旧までに何日か待つ時間が発生します。

機種変更の時にパスワードがわからずにアカウント復旧が必要になるとデータの移行ができないなんてことになりかねないので注意しましょう。

信頼できるデバイスが手元にない場合

iPhoneからAndroidに乗り換えをしたユーザーの場合考えられる事象ですが、AppleIDは残っていても信頼できるデバイスがないということも考えられます。

その場合、信頼できる電話番号が変わっていなければどうしても必要になった場合に確認コードを取得することができます。

電話での取得もしくは、SMSでの取得が可能なため、「確認コードを受信していませんか?」をタップして電話やSMSにて取得を試してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?2ファクタ認証は一度設定してしまうと基本的には解除することができません。

意図せずにアップデートしてしまった場合のみ解除は可能ですが、猶予が2週間しかないため気付きにくくその期間に対応するのは困難です。

秘密の質問のセキュリティを使っているユーザーはiOSのアップデート後に意図せずにアップデートしないように注意することをおすすめします。