iPad Proを長く愛用していると、バッテリーの劣化が気になりませんか?バッテリーの持ちが悪くなると、日常の作業効率も低下してしまいます。
しかし、iPad Proのバッテリー交換料金については、情報が多くて迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。この記事では、iPad Proのバッテリー交換を検討しているあなたのために、最適な方法と料金を比較し、どこで交換するのが一番お得かを詳しく紹介していきます。
目次
iPad Proのバッテリー交換が必要なサイン
iPad Proを快適に使い続けるためには、バッテリーの状態を定期的に確認し、交換が必要なタイミングを見極めることが重要です。以下のサインが見られた場合、バッテリー交換を検討することをおすすめします。
充電の減りが早くなる
iPad Proをフル充電しても、以前よりも使用時間が短く感じる場合、バッテリーの劣化が進行している可能性があります。これは、バッテリーの容量が低下し、一度の充電で供給できる電力が減少しているためです。
特に、充電回数が1,000回を超えると、バッテリーの性能が低下しやすくなります。このような症状が見られたら、バッテリー交換を検討する時期かもしれません。
残量表示が不安定になる
バッテリー残量がまだ十分にあると表示されているにもかかわらず、突然電源が落ちる、または残量表示が急激に変動する場合、バッテリーの劣化が疑われます。これは、バッテリーが安定した電力供給を維持できなくなっているサインです。
このような不安定な挙動は、バッテリーの交換を検討する目安となります。
デバイスの発熱や膨張
iPad Proの使用中や充電中に、通常以上の発熱を感じる場合、バッテリーの劣化や内部の問題が考えられます。特に、バッテリーの膨張は深刻なサインであり、画面や背面パネルが浮き上がる原因となります。
この状態を放置すると、内部部品の損傷や最悪の場合、発火のリスクもあるため、直ちに使用を中止し、専門の修理サービスに相談することが重要です。
充電に時間がかかる
通常よりも充電完了までの時間が長くなった場合、バッテリーの劣化が進行している可能性があります。これは、バッテリーが電力を効率的に蓄える能力が低下しているためです。
充電に時間がかかる場合は、バッテリー交換のサインなので検討しましょう。
iPad Proのバッテリー交換はどこでできる?
iPad Proのバッテリー交換をどこで行うかは、信頼性や利便性、安全性を考えるうえで大切な判断です。公式サービスや正規の修理プロバイダだけでなく、非正規店や自力交換といった選択肢もあります。
それぞれにメリットと注意点があり、自分のニーズや状況に合った方法を選ぶことが重要です。
Apple公式サービス(Genius Bar)
Apple Store内にあるGenius Barは、iPad Proのバッテリー交換を安心して依頼できる公式の窓口です。Appleが認定した専門技術者が作業を行い、純正部品を使用するため、修理後も製品のパフォーマンスや安全性が維持されます。
公式サービスの特徴として、修理の全工程が明確に管理され、修理内容に対して一定の保証が得られる点が魅力です。ただし、Genius Barでの修理を受けるには事前予約が必須です。
予約は、Apple公式サイトまたはAppleサポートアプリから簡単に行えます。
Apple正規サービスプロバイダ
Apple正規サービスプロバイダは、Appleが認定した修理店で、純正部品を使用してiPad Proのバッテリー交換を行います。正規プロバイダにはビックカメラやクイックガレージなどの大手チェーン店が含まれています。
これらのプロバイダはAppleと提携しており、技術者も公式トレーニングを受けているため、信頼性の高い修理が可能です。正規プロバイダを利用する最大のメリットは、Apple Storeほど混雑していないのが特徴です。
特にApple Storeが近くにない地域でも、正規プロバイダを利用することで同等の品質の修理を受けることができます。利用する際は、各プロバイダの公式サイトで修理受付の有無や予約方法を確認するとスムーズです。
Apple配送修理サービス
Appleの配送修理サービスは、近くに修理店舗がない方や忙しい方にとって便利な選択肢です。Appleサポートウェブサイトまたはアプリから修理を申し込むと、指定の配送業者が自宅や職場からiPad Proを引き取り、修理完了後に返送してくれます。
このサービスは、直接店舗に出向けない場合でも、Apple公式の品質でバッテリー交換を受けられるのが大きな魅力です。配送修理を利用する際は、事前にバッテリーの症状や修理の詳細を正確に伝えることが重要です。
また、修理中にiPadを使用できない期間が発生するため、スケジュールに余裕を持って申し込むことをおすすめします。
非正規の修理店
非正規の修理店では、Apple公式よりも短い時間で比較的安価にバッテリー交換を受けられる場合があります。しかし、純正部品ではなくサードパーティ製の部品が使われることが多く、修理品質やデバイスの安全性に関してリスクが伴うことがあります。
また、非正規店での修理を行うと、Appleの保証が無効になる場合があるため注意が必要です。非正規店を利用する場合は、信頼できる店舗かどうかを事前に確認してください。
口コミやレビューを参考にする、または店舗に直接問い合わせて修理内容について詳しく確認することで、リスクを最小限に抑えることができます。
自分で交換する
専門知識がある場合、自分でiPad Proのバッテリーを交換することも可能です。交換用バッテリーや専用工具は、オンラインで購入できます。
しかし、iPad Proは精密な内部構造を持っており、誤った作業がデバイス全体の故障につながるリスクがあります。そのため、特に保証期間内のデバイスでの自力修理はおすすめできません。
また、バッテリーの取り扱いには安全面の注意が必要で、不適切な作業は発火や感電のリスクを伴うため、安全を最優先に考えることが大切です。自力交換を検討する場合は、信頼できる交換用部品を選び、作業手順を十分に調査した上で行ってください。
iPad Proのバッテリー交換料金比較
iPad Proのバッテリー交換は、Apple公式や正規プロバイダ、非正規店、自分での交換など、複数の選択肢があります。それぞれの方法で料金やサービス内容が異なるため、自分のニーズや予算に合わせた選択が重要です。
以下の表を参考に、iPad Proのバッテリー交換の料金を比較してください。
サービス提供者 | モデル名 | 料金(税込) | 特徴 |
Apple公式 | iPad Pro 12.9インチ(第6世代) | 28,800円 | 純正部品を使用し、高い信頼性と保証を提供 |
iPad Pro 11インチ(第4世代) | 23,800円 | ||
その他のモデル | 18,800円 | ||
Apple正規プロバイダ | iPad Pro 12.9インチ(第6世代) | 28,800円~32,100円 | 純正部品使用で公式の保証が適用されるが、混雑時は時間がかかる場合も |
iPad Pro 11インチ(第4世代) | 23,800円~27,100円 | ||
その他のモデル | 22,100円~ | ||
非正規の修理店 | iPad Pro 12.9インチ全モデル | 19,800円~ | 部品が純正でない場合があり、公式保証が無効になる可能性がある |
iPad Pro 11インチ全モデル | 19,800円~ |
iPad Proのバッテリー寿命を延ばすためのヒント
iPad Proのバッテリー寿命を延ばすためには、日々の使用方法や設定の見直しが効果的です。iPad Proのバッテリー交換料金は高額で、少しでも長持ちさせられるように対策が求められます。
ここでは、iPad Proのバッテリー寿命を延ばすためのヒントを紹介していきます。
充電上限を80%に設定する
iPad Pro (M4)およびiPad Air (M2)では、バッテリーの寿命を延ばすために充電上限を80%に制限する機能があります。この設定により、過充電によるバッテリーの劣化を防ぐことができます。
設定方法は、「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」で「上限80%」をオンにします。
画面の明るさを適切に調整する
画面の明るさはバッテリー消費に大きな影響を与えます。自動調整機能を活用し、必要以上に明るくならないよう設定しましょう。
また、「設定」>「アクセシビリティ」>「画面表示とテキストサイズ」で「ホワイトポイントを下げる」をオンにし、スライダーで50%に調整することで、さらにバッテリーの節約が期待できます。
アプリのバックグラウンド更新をオフにする
アプリがバックグラウンドでデータを自動更新する機能は便利ですが、バッテリーの消耗が早くなる原因となります。この機能を制限することで、バッテリーの使用を抑えることが可能です。
設定方法は「設定」>「一般」>「Appのバックグラウンド更新」に進みます。ここで、すべてのアプリを一括でオフにするか、使用頻度の少ないアプリだけを個別にオフに設定可能です。
必要なアプリだけをオンにすることで、不要なバッテリー消耗を防ぎます。
位置情報サービスを見直す
位置情報サービスを利用するアプリは、GPSやWi-Fi接続を頻繁に使用するため、バッテリーに負担をかけます。適切な設定を行うことで、バッテリーの消費を抑えることが可能です。
「設定」アプリから「プライバシーとセキュリティ」を開き、「位置情報サービス」を選択します。次に、アプリごとに「常に許可」「アプリ使用中のみ許可」「許可しない」の中から適切な設定を選んでください。
特に、頻繁に位置情報を使用しないアプリは「許可しない」に設定することで、バッテリー消耗を大幅に抑えることができます。
ソフトウェアを最新の状態に保つ
Appleは、iOSやiPadOSのアップデートを通じてバッテリー効率を向上させる改善を行っています。そのため、ソフトウェアを最新バージョンに保つことは重要です。
「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」で、最新バージョンに更新しておきましょう。最新のソフトウェアを使用することで、バッテリー寿命だけでなく、全体的なデバイスの性能向上も期待できます。
適切な温度環境で使用する
iPad Proを使用する際は、周囲の温度にも注意を払いましょう。Appleが推奨する最適な温度範囲は16℃~22℃です。これを超える高温環境(特に35°C以上)での使用や充電は、バッテリーに大きな負担をかけ、寿命を短くする原因となります。
また、冬場の極端な低温環境も、デバイスの一時的な動作不良やバッテリー劣化を引き起こすことがあります。iPad Proを快適に使用するためにも、適切な温度環境での利用を心がけましょう。
iPad Proのバッテリー交換に関するQ&A
では、iPad Proのバッテリー交換に関するよくある質問を紹介します。
バッテリーはどのくらいの期間で交換するのがいいですか?
iPad Proのバッテリー交換は、期間ではなくバッテリー容量が80%を下回ったタイミングでの交換がおすすめです。
iPadはiPhoneのように設定アプリからバッテリーの容量を調べることはできませんが、Appleサポートのサイトやアプリからチャットで相談できます。
バッテリーの減りが早いと感じている方は一度チャットで相談してみてください。
バッテリー交換後はどのくらいの期間使えますか?
iPad Proのバッテリーを交換した後も、0からフル充電までを1,000回程度充電するまでは利用できます。
ただ、iPadOSが最新バージョンに対応できなくなる場合があり、それに伴いセキュリティアップデートが追いつかない可能性もあるので注意しましょう。
Apple Care+に加入していると無料で交換できますか?
Apple Care+に加入している場合、条件が整えばiPad Proのバッテリーを無料で交換できます。
- バッテリー容量が最大の80%未満になっている
- その他の破損が見られない場合
Apple Care+に加入していても、最大容量の80%未満になっていないと無料での交換はできません。また、その他の破損(画面割れなど)がある場合は、バッテリー交換だけの修理は依頼できないので注意しましょう。
まとめ
iPad Proのバッテリー交換は、Apple公式や正規プロバイダ、非正規店、自力交換など複数の選択肢があります。それぞれ料金やメリットが異なるため、ニーズや予算に合った手段を選ぶことが重要です。
この記事を参考に適切なバッテリー交換を行うことで、iPad Proを快適に使い続けられるので参考にしてください。