2019年にAppleがApple Cardというクレジット機能をもったカードのサービスを開始しました。
ただ、日本には上陸することなくサービスが運営されています。
この記事では、Apple Cardが日本に上陸しない理由などについて紹介します。
Apple Card(アップルカード)が日本に上陸しない理由
「Apple Card」は、2019年にアメリカでサービスを開始しました。
多くのiPhoneユーザーがApple Cardの日本上陸を待っていますが、2024年時点でまだサービスは開始されていません。
まずは、Apple Cardが日本でサービス開始されない理由を紹介します。
Apple Card自体に撤退の噂がある
Apple Cardは、サービス開始から日本に上陸どころか、アメリカ国内でしか展開されていません。
すでに5年ほど運営されていますが、日本に上陸される前にアメリカでもサービス撤退のウワサが流れています。
Apple Cardのパートナーである、ゴールドマン・サックスに対して提携解消を打診したというニュースが報じられました。
Apple Cardだけでなく、2023年にサービスが開始された預金口座「Saving Account」も終了のウワサが出ています。
アメリカでの収益が上がっていないビジネスだと、日本に上陸する可能性はどんどん低くなっていくことが予想できます。
クレジットカードでの収益が上がりにくい
日本上陸前にApple Cardの運営が頓挫する可能性があることは先述しましたが、それ以外にもアメリカに比べて日本ではクレジットカードの収益が上がりにくいのも理由の1つと言えます。
アメリカではクレジットカードのリボ払いが一般的で、日本に比べて利息を多く取れるので利益を上げやすいのが現状です。
また、日本よりもアメリカの方がクレジットカード加盟店の手数料が安いので、クレジットカードでの収益が上げやすいため日本に入ってくるのは困難です。
Apple Cardも収益を上げるためのビジネスなので、収益を見込めないのであれば日本に入ってくるメリットがないのが理由だと予想できます。
Apple Card(アップルカード)の高度なセキュリティ対策
Apple Cardはメリットがたくさんありますが、高度なセキュリティ対策がされているのも1つの魅力です。
Apple Cardが日本に入ってくることは考えにくいですが、Apple Cardのセキュリティに関しても紹介します。
※参考サイト:Apple Cardのセキュリティ
物理カードにカード番号が記載されいない
Apple Cardは、申請すると物理カードが発行されますが、その物理カードにはカード番号が記載されていません。
万が一カードを落としてしまっても、他人に不正利用される危険性が低くなります。
電子決済時は生体認証が必要
Apple CardのバーチャルカードはiPhoneアプリのWalletで管理できますが、利用する際に必ず生体認証が必要です。
iPhoneを盗難に遭った場合、生体認証が不要だとApple Cardを使って不正にショッピングをされてしまいますが、そう言った危険性がありません。
また、親のスマホを子供が勝手に持ち出したとしても生体認証をしないとカードでのショッピングができないので安心です。
カードを使うとiPhoneに通知が届く
Apple Cardは、iPhoneに最適化されているのでカードを使ったタイミングで通知が届きます。
万が一Apple Cardを不正利用されてしまった場合でも、iPhoneに通知が届くので、すぐにサポートなどに相談できます。
個人情報に関する取り組み
Appleは個人情報の取り扱いを以前から慎重に行なっています。
元々iPhoneにはかなり多くの個人情報が入っていることから、セキュリティ対策は万全ですが、個人情報の売買などをしないことを名言しています。
名言しているからしないとは言い切れませんが、Appleではサーバーで情報を管理しているものの、内部の人間でもアクセスができない仕組みになっているようです。
iPhoneなどで培ったセキュリティ対策がApple Cardにも活かされています。
セキュリティコードが数日で更新される
Apple Cardは、セキュリティコードが数日で更新される仕組みがiOS15もしくはiPadOS15以降で追加されました。
クレジットカードを利用する際にセキュリティコードの入力が必要ですが、数日おきに更新されるので、不正利用に対策をできます。
Apple Card(アップルカード)の特徴
Apple Cardには、高いセキュリティ対策以外にも多くの特徴があります。
Apple Cardの特徴も見ておきましょう。
年会費無料
Apple Cardは、年会費無料で利用できます。
アメリカ在住で、アメリカの銀行口座を持っていれば日本人でも作成できます。
家族カードは作成できないので、iPhoneの所有者以外が使う場合は、それぞれが作成する必要があります。
金利が低く利息も手数料のみ
Apple Cardは、金利が低く、各種の手数料がかからないのも特徴の1つです。
リボ払いをした際の金利は発生しますが、使い易い金利に設定されています。
また、一般的なクレジットカードでは発生するキャッシング手数料や返済手数料、遅延損害機などが発生しないのも特徴です。
支払日は翌月末
Apple Cardの支払日は、利用月の翌月末です。
支払いに関しては一般的なクレジットカードと変わりありません。
iPhoneを使って分割利息の見積もりができる
Apple Cardを使って分割払いをする場合、iPhoneで分割の利息の見積もりができるのも特徴です。
支払いの予測を立てられるので、どのくらいの期間で毎月どれだけの支払いが視覚化できるので分割払いをしやすいのも特徴です。
iPhoneのメッセージ機能で24時間質問できる
Apple Cardに関して気になることがあれば、iPhoneのメッセージアプリを使って質問できます。
電話サポートに相談する必要がない上に、365日24時間で対応してもらえます。
もし日本に上陸した際に同様のサポートが得られるかはわかりませんが、支払いに関しての十分なサポートが得られるのは安心です。
支払いをした場所はGoogle Mapで確認できる
Apple CardはGoogle Mapと連動しているため、どこでカードを使ったのかを視覚的に確認できます。
利用通知の中にもMapが添付されているので、どのお店で何を買ったかがすぐにわかるので、お金の管理をする上でも非常に便利です。
購入の分析もできる
Apple Cardを利用すると、どんな商品の支払いをしたかの分析も可能です。
家計簿アプリのように使えるため、支出の傾向をチェックする際にも便利です。
支払日をリマインドしてくれる
Apple Cardは、支払日前にリマインダーアプリと連動させれば入金忘れを防ぐリマインドを受け取ることができます。
遅延損害金が発生しないので、支払いが遅くなることでの直接的なデメリットはありませんが、積み重なると解約される可能性は0ではありません。
入金を忘れやすい方は、リマインダーアプリと連動させておきましょう。
商品購入でキャッシュバックが行われる
Apple Cardでショッピングをすると、キャッシュバックを受けられます。
購入内容 | 還元率 |
Appleでの利用 | 3% |
Apple Payを利用 | 2% |
Apple Pay未対応のショップなどでの利用 | 1% |
Apple Cardを利用して買い物をするだけで、最低でも1%のキャッシュバックを受けられます。
また、毎年発売されるiPhoneなどをApple Cardで購入すれば3%のキャッシュバックを受けられます。
日本に上陸することがあれば、Appleでの利用のキャッシュバックだけでもあれば、少し安く買えるので魅力的です。
- iPhone15 128GBの場合:3,864円のキャッシュバック
- iPad Air(第五世代) 64GBの場合:2,784円のキャッシュバック
まとめ
Apple Cardが日本に上陸しない理由や対策されているセキュリティについて、Apple Cardの特徴を紹介してきました。
日本のAppleユーザーもApple Cardの上陸を期待していましたが、サービス自体が終了する可能性が高まり、日本上陸の可能性は低くなりつつあります。
Apple Cardは日本では利用することはなさそうですが、今後似たようなサービスが登場した際には、日本でも使えることに期待したいですね。