Apple社のリテール&人事担当上級副社長は、今後も世界各地で「さらに店舗を増やす」と、特に欧州の顧客へのリアル体験の提供に意欲を示しました。
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Apple社、より多くの実店舗開設に意欲!
Apple社では、より多くの実店舗を開設することで、世界的な小売店の存在感を高めることを計画していると、大手メディアのブルームバーグが伝えています。
全世界でApple社の小売店は現在500店舗超過!
Apple社のデバイス販売網は、現在ではオンライン販売へのシフトが加速し、都心の小売店では苦境を強いられる店舗もあるようです。しかしApple社は、より多くの小売店を開設する予定だと伝えられています。
同社は現在、全世界で「511」のアップルストアを運営しており、そのうち100以上は欧州に存在します。
上級副社長のディアドラ・オブライエン氏がドイツメディアに意向を示唆!
Apple社のリテール&人事担当上級副社長のディアドラ・オブライエン氏は、ドイツの大手出版社、フンケ・メディエングルッペ社(注1)に店舗進出する意向を確認しました。
この拡大路線が、特定の地域に集中して行われるかどうかはまだ不明ですが、オブライエン氏のドイツ出版社へのコメントは、ヨーロッパが中心になることを示唆しているとの観測もあります。
注1:ドイツで3番目に大きい新聞および雑誌の出版社であり、8か国で合計500を超える出版物を発行する
欧州での新店舗ラッシュはグローバルな視野での展開か?
Apple社の欧州での最新の店舗は、つい先週オープンしたばかりのイタリアはローマの「Apple Via del Corso」です。同店は歴史的建造物を再構築した印象的な店舗で、20か国語を話す200人のスタッフを擁するとも言われています。
同社はベルリンへも、2店舗目の建設を進めていると伝えられています。
欧州の主要都市への出店攻勢は国際的デザインインフラへの基礎造り!
さらにオブライエン氏は、今後3年以内には、ミュンヘンに10億ユーロ(日本円で約1330億円)規模の、チップデザインセンターを建設も参画しています。
こうした動き・流れは、Apple社が間違いなく「国際的なデザインインフラ」を強化・増強する意向の表れだろうと見られています。
日本でもApple Store銀座店などはステイタスシンボルな店舗の代表格!
日本国内にもApple社の直営小売店は、首都圏を中心に10店舗あります。その中でも、都内の「Apple Store銀座店」は、新製品発表のたびに注目を浴びるステイタスシンボルとも言える店舗です。
コロナ禍の時短や入場規制にも関わらず、多くのAppleファンが「体験」を求めて集う場となっています。現物(リアル)の「体験」こそが、Apple社の信条の1つだと言える典型でしょう。