iPadを起動させる時に「iPadは使用できませんiTunesに接続」と表示され、困ったたことはありませんか?原因はパスコード忘れや誤入力。今回は「iPadは使用できませんiTunesに接続」と表示された時の対処法を解説します。
目次
なぜ?【iPadは使用できませんiTunesに接続】と表示される原因
原因(1)パスコードを忘れた
「iPadは使用できませんiTunesに接続」と表示される原因はパスコード忘れによる入力間違え。
iPad起動時にパスコードを連続して6回間違えて入力すると「iPadは使用できません」と表示され1分間ロック解除ができなくなります。
その後再度パスコードを入力できるようになりますが、次に間違える度に5分、15分、30分、60分とパスコード入力できる時間が延長してしまいます。11回誤入力してしまうと「iPadは使用できませんiTunesに接続」と表示され、iPad単独での起動はできなくなり、他のデバイスを用いた対処が必要となります。
原因(2)画面の誤操作によるパスコードの誤入力
お子さんがiPadを触ったり、遊んだりした場合などに起きやすいのがパスコードの誤入力。こちらも同じく、回数によって使用制限が課せられます。
パスコードとは?
画面ロックのパスコード
「パスコード」とは、デバイス内のデータやプライバシーを保護するための暗証番号のこと。入力を間違えるとホーム画面に行けません。
iPadのパスコードは、環境設定アプリで変更と設定ができる6桁の任意の数字。カスタマイズ設定をしている場合は6桁以上の英数字を含めた文字列を設定できます。
なお「画面ロックのパスコード」と「AppleIDのパスワード」は全く違うものなので注意が必要です。
「iPadは使用できませんiTunesに接続」と表示されるのは、iPad起動時のロック解除時のパスコード誤入力の時だけです。
10回誤入力で初期化やipadは使用できませんと永久ロックされることも
設定画面から「Face IDとパスコード」のパスコードの設定で「データを消去」に設定している場合、パスコードを10回間違えた場合にiPadの全てのデータが自動的に削除されます。
「データ消去」設定していない場合であれば、データの削除は行われないものの永久ロックされてしまいます。ロック解除が不可能となり、iPadのみでデバイスを復旧することはできず、初期化しなければなりません。
【iPadは使用できませんiTunesに接続】と表示された時の対処法
「iPadは使用できませんiTunesに接続」と表示された時の対処法としては4つの方法があります。
- PCを使ってiPadを初期化する
- ブラウザのiCloud.comのサイトから初期化する
- 同じApple IDのmacOS(iPhoneやiPad)から初期化する
- 非公式の画面ロック解除用ソフトをダウンロードしてパスコードを解除する
以上を詳しく解説します。
対処法(1)PCを使ってiPadの初期化をする
Windowsの場合はiTunesに接続して初期化できる
「iPadは使用できませんiTunesに接続」が表示された場合、iPad単体での初期化は不可能なので、PCのiTunesを使用します。Windowsの場合はブラウザからiTunesをダウンロードして初期化します。
Macの場合はFinderアプリで初期化できる
macOS Catalina以降を使用している場合、Finderアプリから初期化の操作ができます。
Finderアプリを起動してMacにデバイスを接続すると、Finderウィンドウのサイドバー内にデバイス名(iPad名)が表示されます。選択するとデバイスの設定画面に進み、初期化ができます。
バックアップを取ることは不可
過去にiTunesやiCloudなどのクラウドにiPadデバイス内データのバックアップを取っていた場合、初期化した後にバックアップデータを復元すると、バックアップした時の状態に戻せます。
しかし、「iPadは使用できません iTunesに接続」の状態になると、新たにバックアップを取ることはできません。過去にバックアップを取っていない場合は、デバイスの全てのデータを諦めるしかありません。
このような事態に備えて、普段からバックアップをしておくのがベスト。iPhoneやiPadならiCloudに、PCであればWindowsならiTunes、MacならFinderなどにバックアップしておきましょう。
PCでiPadを初期化する手順
(1)iTunesをPCにインストールする(Windows)
PC(Windows)の場合iTunesのダウンロードが必要。iTunesは下記のリンクからダウンロードができます。
https://www.apple.com/jp/itunes/
インストール後はデスクトップに作られたショートカットアイコンから起動できます。
Macの場合はFinderアプリを起動する
MacがmacOS Catalinaよりも前のバージョンの場合は、Finderからの初期化はできません。Windowsと同様にiTunesを使用してください。Finderアプリを起動したら、後の手順はiTunesと同じです。
(2)PCと接続する
「iPadは使用できません iTunesに接続」の表示の端末を初期化する場合、リカバリーモードにする必要があるため、次の手順でPCに接続します。
iPadをリカバリーモードにする(1)ホームボタン搭載のiPadでの手順
- サイドボタン(端末によっては上部)を長押しして、電源オフスライダを表示する
- 電源オフスライダをスワイプし、iPadをシャットダウンする
- ホームボタンを押しながら、iPadをUSBケーブルでPCに接続する
- リカバリーモードの画面に切り変わるまで、ホームボタンを押し続ける
iPadをリカバリーモードにする(2)Face ID搭載のiPadでの手順
- 画面上部のボタンと右上の音量調節ボタン(どちらか片方)を同時に長押しして、電源オフスライダを表示する
- 電源オフスライダをスワイプし、iPadをシャットダウンする
- 画面上部のボタンを押しながら、iPadをUSBケーブルでPCに接続する
- リカバリーモードの画面に切り変わるまで、画面上部のボタンを押し続ける
(3)リカバリーモードにして初期化する
- 接続が完了すると、iTunesに「更新または復元を必要としているiPad"(端末名)"に問題があります。」の表示を確認
- 「iPadを復元」を選択し、リカバリーモードを開始する
- リカバリーモードの開始後、時間をかけて再起動を繰り返しながら初期化と端末が復旧します
リカバリーモードの時は必ずPCとの接続を解除しないでください。
解除した場合は正常に初期化・復旧されず、故障の原因となります。
「アクティベーションロック」の画面が表示された場合の対処法
端末が「iPhoneを探す」を有効にしている場合、リカバリーモードが途中で止まり「アクティベーションロック」の画面が表示される場合があります。これは端末を紛失した際に、第三者に使用されないようロックをかけるための機能。
Apple IDとそのパスワードを入力し、「アクティベーションロック」を解除すれば、再度リカバリーモードを開始できます。
もしも、Apple IDのパスワードがわからない場合は、パスワードのリセットと再設定をしなければなりません。下記のリンクからパスワードのリセットができます。https://iforgot.apple.com/password/verify/appleid
(4)初期化後にバックアップがあればデータの復旧をする
過去にiPadのバックアップを取っていれば、iPadの初期化後に復元できます。
iCloudでバックアップを取っていた場合
- iPadを初期化後に起動すると、アクティベート画面が表示される
- 「Appとデータ」の画面から「iCloudバックアップから復元」を選択
- バックアップを取っていたアカウントのApple IDとパスワードを入力しログインすると、バックアップからデータが復元されます。
なお、iCloudからの復元はWi-Fi接続を使用することが必須となります。Wi-Fiに接続し、十分に充電をした状態で行いましょう。
iTunesでバックアップを取っていた場合
- USBケーブルでiPadとPCを接続します。
- iPadを初期化後に起動すると、アクティベート画面が表示される
- 設定画面の「Appとデータ」の画面から「iTunesバックアップから復元」を選択。
もし、初期設定を終えた後にバックアップデータからiPadに復元したくなった場合は、iPadとPCをUSBケーブルで接続してから、iTunes内のサイドメニューから「概要」を選択。「バックアップを復元」を選択することで復元できます。
対処法(2)PCサイトのiCloud.comから初期化する
ブラウザで下記のリンクからiCloud.comにアクセスします。
- 初期化するiPadと同じAppleIDでサインインし、「iPhoneを探す」を選択。
- 画面上部の「全てのデバイス」をクリックし、AppleIDに紐づけられた端末の一覧を表示する。
- 表示された項目の中から「iPadを消去」を選択し、確認画面で再度「iPadを消去」をタップ。もう一度、AppleIDのパスワードを入力し「消去」を選択する。
- 最後に「完了」をタップすると初期化が開始されます。