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Apple Vision Proで何ができる?特徴や安全性について解説!

Apple Vision Proは、空間コンピューティングを活用したXRヘッドセットです。

本記事ではApple Vision Proの特徴や概要、できることや従来のVRゴーグルとの違い、使えるアプリや安全性についても解説します。

Apple Vision Proについての概要を掴みたいと思っている方は、ぜひ最後までお読みください。

AppleVisonPro まとめ

Apple Vision Proとは?

Apple Vison Pro

Apple Vision Pro(アップル・ビジョン・プロ)は、Appleが開発したデバイスで、「空間コンピューティング」を活用した最新型XRヘッドセットです。

高解像度ディスプレイ、visionOS、多数のカメラとセンサーを搭載し、目・手・声による直感的な操作が可能で、従来のVRゴーグルとは異なる「新しいデバイス」といえます。

Apple Vision Proの特徴

Apple Vision Proは世界初の空間コンピューティングの3Dデバイスで、主な特徴は以下のような点です。

  • 超高解像度3Dディスプレイシステム(両目で約2300万ピクセル)を搭載し、鮮明な映像が楽しめる
  • 目線、手の動き、音声による直感的な操作が可能で、コントローラーは不要
  • 世界初の空間オペレーティングシステムを採用し、空間内で感覚的にアプリなどを操作

このような点から、従来のVRゴーグルとは一線を画すデバイスとなっています。使い道もエンターテインメントだけでなく、ビジネス、教育、医療など幅広い分野での活用も期待されています。

今までVRゴーグルとの違い

従来のVRゴーグルは仮想現実(VR)体験が主でした。Apple Vision Proでは、現実世界とデジタルコンテンツをシームレスに融合させる「空間コンピューティング」を実現しており、その点も従来のVRゴーグルとは異なる点です。

周囲の人々とのコミュニケーションを可能にする「EyeSight機能」によって、完全な没入型体験だけでなく現実世界とのつながりも残されています。

4Kを超える解像度と広い視野角により、より自然で没入感のある体験が可能になっています。

Apple Vision Proの概要

Apple Vision Proの主要な機能などをまとめると以下となります。

  • 空間コンピューティング・・・デジタルコンテンツと現実世界をシームレスに融合し、空間に自由にアプリを配置
  • 高解像度ディスプレイ・・・ 両目で約2300万ピクセルの超高解像度3Dディスプレイシステムを搭載
  • 直感的な操作: 目線、手のジェスチャー、音声による操作が可能で、専用コントローラーは不要
  • 高性能チップ: M2チップとR1チップのデュアルチップ構造を採用し、高度な処理能力を実現
  • 空間認識: 12個のカメラと5つのセンサーを搭載し、周囲の環境を正確に把握
  • 空間ビデオ: 立体的な3D映像を撮影・再生できる機能
  • Mac仮想ディスプレイ: Macとペアリングして、大画面の仮想ディスプレイとしても利用可能

2024年2月2日にアメリカで先行発売され、日本では2024年6月28日に発売されました。

発売当初、SNSなどで使い方を解説する記事や動画が多く投稿されるなど、世界中で話題になりました。

また、Apple Vision Proの価格は、ストレージのサイズで以下の3種類が販売されています。

ストレージ容量価格(ドル)価格(日本円)
256GB3,499約52万5千円
512GB3,699約55万5千円
1TB3,899約58万5千円

Apple Vision Proで何ができる?

AppleVisionPro 何ができる

Apple Vision Proを使ってどんなことができるのか、以下の具体的な例を上げて紹介していきます。

  • バーチャルデスクワーク
  • 没入型3Dエンターテインメント体験
  • 空間にアプリやコンテンツを配置
  • どんな場所でもあふれる臨場感
  • 3Dで何度でも大切な思い出を体験
  • 空間写真や空間ビデオの撮影
  • 空間でビデオ通話を体験

バーチャルデスクワーク

Apple Vision Proでは、目の前の空間に複数の仮想ディスプレイを配置し、自由に拡張デスク環境を作ることができます。

例えば、複数のアプリを同時に表示し、ウィンドウサイズを自由に変更したり、Macとワイヤレス接続して、Vision Proを外部モニターとして活用することも可能です。

ジェスチャーや音声操作で、マウスやキーボードなしでもスムーズに作業できます。オフィスやカフェなど、どこにいても、広々としたデスク環境を実現できます。

没入型3Dエンターテインメント体験

Apple Vision Proは、高解像度のディスプレイと空間オーディオ技術を活用した、迫力のあるエンターテインメント体験が大きな魅力です。

4K・HDR対応の映像をバーチャル巨大スクリーンで視聴することもできます。例えばアフリカのサバンナの真ん中で、ライオンやゾウと一緒にいるかのような体験や、外国の秘境的な場所にも一瞬で行けます。空を飛んだり、月に行ったりといった現実には難しい体験も可能です。

立体的な映像で映画やアニメを鑑賞することもでき、映画館にいるような臨場感のある視聴体験が、リビングやベッドルームで手軽に楽しめます。

また、Apple ArcadeなどでVRゲームをプレイすれば、目の前の空間全体がゲーム画面となります。

空間にアプリやコンテンツを配置

Apple Vision Proを使うと、目の前の空間全体がディスプレイになります。アプリやコンテンツを空間内の好きな場所にアプリやコンテンツを自由に配置したり、大きさを変えたり、まるでリアルなオブジェクトのように扱うことが可能です。

ニュースやカレンダーを自宅の壁がある場所に固定するとYouTubeを見ながら、別のウィンドウで作業することもできます。

自分の部屋に「仮想ホワイトボード」を配置してアイデアを整理したり、デバイスの画面に依存せず、直感的な操作で情報を整理したりといった使い方もできます。

空間写真や空間ビデオの撮影

Apple Vision Proには、Apple初の3Dカメラが搭載されており、空間写真や空間ビデオを撮影できます。

家族や友人との特別な瞬間をリアルに保存したり、旅行先の景色をそのままの立体感で記録したりもできます。

ペットの仕草や動きを3Dで撮影し、後で楽しむことも可能です。撮影した映像は、Vision Proで臨場感たっぷりに再生できるため、これまでにない形で思い出を残せます。

また、iPhoneなどで撮影したパノラマ写真の中に入り込めるような「没入型パノラマ体験」も新しい使い方です。

空間でビデオ通話を体験

「空間ビデオ通話」もApple Vision Pro独自の機能です。FaceTimeによるビデオ通話の参加者を等身大に3D映像化し、空間オーディオを使って発言者の位置から声が届いているかのように感じられます。

従来の平面画面ではなく、Apple Vision Proのビデオ通話を使えば、まるで実際に会議の場に出席しているかのようにふるまうことができます。

アバターを活用し、実際にそこにいるようなコミュニケーションも可能です。仕事の会議だけでなく、家族や友人との会話も、より身近に感じられるようになるでしょう。

Apple Vision Proを外で使うのは安全?

Apple Vision Proが発売されて依頼、装着しながら外出する人を見かけることがありますが、危険はないのでしょうか?

ゴーグルを装着しながら横断歩道を渡ったり、野外を歩いたりしている人がいますが、景色はちゃんと見えているのでしょうか。

パススルー表示で、景色は見える

Apple Vision Proはパススルー表示が優秀で、装着したまま自由に歩き回ることが可能になっています。

「パススルー表示」とは、デバイスのカメラが捉えた周囲の映像をディスプレイに表示する機能です。

直射日光下でも、室内での使用とほぼ変わらない視認性があります。多くの日常的な場面においては、Apple Vision Proを装着しながら外を歩き回っても危険になることはありません。

ただし、明るさが若干控えめになり、視界の隅が見えづらいなどの弱点もあるため、外で使う際には注意が必要です。

外で使う場合は注意が必要

Apple Vision Proの視野角は約90度と、人間の通常の視野(180度以上)に比べて狭くなっています。

そのため、横からの人やクルマの飛び出しに気づきにくい場合があるため、注意が必要です。

Apple Vision Proを装着しながら外出しても、基本的な景色を見ることはできますが、周辺視野の制限や環境条件によっては見えにくくなる場合もあります

明るさなどの条件によっては、周囲がぼやけて見える場合があり、十分に明るい環境下での使用が推奨されています。

※Apple Vision Proを装着しながら走ることや、車を運転することは禁止されています

実際に使えるApple Vision Proのアプリは?

AppleVisionPro アプリ

Apple Vision Proは、現実世界とデジタルコンテンツを融合させるデバイスで、多彩なアプリケーションが利用可能です。

以下に、特に注目すべきアプリをいくつかご紹介します。

  • Disney+、Apple TV+など 対応している作品では3D体験可
  • Amazon Prime Video 大画面で動画を視聴
  • Zoom, Microsoft Teams 没入感のあるオンライン会議
  • Microsoft Office  WordやExcelなど、空間上で文書作成やスプレッドシート作業
  • Rec Room メタバースゲームアプリ

他にも、さまざまなアプリがApple Vision Proに対応しています。

互換モードでiPhoneやiPadのアプリが使用可能

すでに簡単に紹介しましたが、Apple Vision ProではiPhoneやiPadで動作するアプリも使うことが可能です。

というのも、Apple Vision ProのOSであるvisionOSには互換モードが実装されており、この互換モードがあることで、iPhoneやiPadのアプリがApple Vision Proでも、手を加えずにそのまま動作します。

visionOSの互換モードで動作するアプリは、画面のデザインはiPad版と同じように表示されるのです。

Apple Vision Pro対応のおすすめアプリ

ここでは、Apple Vision Proでも楽しめるアプリを9つ紹介します。

3Dで映画を観れる「Disney+」

「Disney+」は、ディズニーの定額制の公式動画配信サービスです。ディズニー・ピクサー・マーベル・スター・ウォーズ・ナショナルジオグラフィックといったおなじみのブランドの名作や話題作が楽しめるのがポイント。

Apple Vision Proでは、この「Disney+」も見て楽しめますが、特に、スターウォーズなどの3D映画を高精細な3D映像で楽しめる点が魅力です。

今後は、Apple Vision Pro向けのオリジナルタイトルも登場する予定とあり楽しみですね。

空間でオンライン会議「Teams」

マイクロソフトのオンライン会議アプリである「Teams」もApple Vision Proをサポートしています。

そして、Teamsでは、機械学習などAI技術を駆使して、アバターは会議に出席するようになるとのこと。

AIを駆使しているので、アバターの表情などが実際の人間と同じようなリアルなものになることが期待されます。

また、3Dの会議資料も利用できるようになるのもうれしい点です。

Teamsとの互換性がある「ZOOM」

オンライン会議アプリとして日本でも人気のZoomもApple Vision Proに対応します。

Apple Vision ProのXR機能を活用して、Teamsと同じように、アバターや3D資料に利用も可能です。

そして、嬉しいところは、ZoomとTeamsで同じアバターを出席させることが可能なこと。

アプリごとにアバターを作る必要がなく、あたかも、人間がそれぞれ別の会議に出席するのと同様の間隔でアバターを使えます。

空間に文書を表示して作成「Word」

Microsoftの文書作成ツールであるWordも、Apple Vision Pro上で利用できます。

Apple Vision Proのアイトラッキング機能によるポインティング動作でWordを操作可能なところ、空間上に複数の文書を掃除に開いて操作できる点が特徴です。

バーチャルキーボードで素早く入力できるようになれば、文書作成のスピードアップや効率化が期待できそうです。

空間でシートを表示できる「Excel」

Microsoftの表計算ツールであるExcelも、Apple Vision Pro上で利用できます。

特徴は、制約のない空間にどんなに大きいシートも全体を表示可能なこと。

現在はディスプレイの制約から、シートの一部しか表示できず、いちいちスクロールする必要があるのですが、Apple Vision Proならその手間が不要になりますね。

3Dなパズルゲーム「Puzzling Places」

「Puzzling Places」は、人気のXVゲームで、3Dのジグゾーパズルゲームです。

立体的なジグゾーパズルの模型を360度の視点から見まわしながら、パズルのピースを手に取ってはめ込んでいく感覚はまさにXRの醍醐味を味わえます。

空間でDJになれる「djay」

Apple Vision Proを装着すれば、すぐに、DJ(ディスクジョッキー)になれるアプリです。

実際にターンテーブルやレコードがなくても、目の前に現れたターンテーブルを操作しながら、自由に音楽を選曲して流せるアプリです。

メタバースソーシャルゲーム「Rec Room」

「Rec Room」はVRソーシャルゲームで、多人数で遊べます。「オンライン対戦」、「クエスト」、「アート鑑賞」などのカテゴリーに別れたルームをユーザーが作成しており、ルームに入れば、チャットやゲームを楽しめます。

3Dなフィギュアを飾れる「HoloModels」

「HoloModels」はXRで好きな場所に3Dのデジタルフィギュアを飾れるアプリです。

Apple Vision Proに対応することで、自分と同じ空間に等身大の3Dフィギュアを排して楽しむことが可能になります。

まとめ

Apple Vision Pro 鮮明

ここまで、AppleVisionProとは何?何ができるの?という疑問について解説してきました。

VR・AR・MRとXV技術は進歩してきましたが、販売されている製品は専用のもので、これまでPCで楽しんでいたゲームの世界などとは一線を画し、遊ぶにはハードルが高かったのが難点です。

Apple Vision Proで何ができるのかの答えは、iPhoneやiPadで楽しんできたゲームをそのまま遊べ、しかも、3Dの仮想空間を自由に使えるものです。

現在は、日本では入手できず、また、高価なものですが、早く一般的なゲームのように楽しめるようになるのを期待しましょう。