ボイスレコーダーの代用として使えるiPhoneの「ボイスメモ」。一度も使ったこともないユーザーがいるようなアプリですが、便利なアプリです。
この記事では、ボイスメモで録音した音声の保存先がどこになるのかやPCへの転送方法をご紹介します。
目次
iPhoneで録音したボイスメモの保存先は?
iPhoneにデフォルトで入っている「ボイスメモ」アプリは使用したことがありますか?音声を録音したいときに実は便利なこのアプリですが、実際に録音された音声データはどこに保存されるのでしょうか。まずは、iPhoneで録音されたボイスメモの保存先を紹介します。
ボイスメモアプリに保存される
iPhoneのデフォルトのボイスメモアプリで録音した音声の保存先がどこになるのかというと、ボイスメモアプリ内にあるフォルダに保存されます。
ボイスメモアプリの中にフォルダを作ることができるので、用途によって保存先を変えることは可能です。
保存場所①”すべての録音”
ボイスメモで録音した音声が保存先がどこになるのかというと、まず”すべての録音”というフォルダに保存されます。
自分でフォルダを作成していない場合は基本的には全てのボイスメモは”すべての録音”のフォルダが保存先となります。
保存場所②”マイフォルダ”
ボイスメモだけでなく、メモアプリも同様ですが、作成したメモの用途によってフォルダ分けをすることができます。
自分で作成したフォルダは”マイフォルダ”という項目に集約され、複数のフォルダを管理することができます。
マイフォルダを開いて録音を開始すればどこに保存されるのかを選ぶ手間なく指定したフォルダに保存することができるのでおすすめです。
保存場所③”よく使う項目”
ボイスメモにはお気に入り機能のようなフォルダで管理することも可能です。
何度も聞きなおしをするようなボイスメモの場合、”よく使う項目”に登録することで、対象のフォルダに保存することも可能です。
”よく使う項目”はあくまでもお気に入り機能に似た機能なので、大元の保存先はどこになるのかは別のフォルダになるので覚えておきましょう。
保存場所④”最近削除した項目”
ボイスメモの直接的な保存先にはなりませんが、”最近削除した項目”というフォルダも用意されています。
Apple製品のデフォルトアプリでの仕様で、写真やメモ、リマインダーなどは削除してもすぐには完全に消去されるわけではなく”最近削除した項目”に保存され30日が経過すると完全消去されます。
いつの間にか削除してしまっている場合もあるので、録音したデータがどこにいったかわからなくなってしまった場合は”最近削除した項目”を探してみるのもおすすめです。
【iPhone】ボイスメモの使い方
ここまでは、ボイスメモで録音した音声の保存先がどこになるのかご紹介してきました。
ここからは、改めてボイスメモの使い方をご紹介します。
iPhoneのボイスメモは直感的に使えるので細かい使い方を知らなくても使うことは可能なので不要なかたは読み飛ばしてください。
録音方法
ボイスメモで録音するには、録音ボタンを押すだけで録音を開始することができます。
カメラアプリを使った動画撮影の方法と基本的には同じなので、録音でつまづくことはないと思います。
録音した音声は録音ボタンの下にすぐに表示されます。保存先はどこになるのかというと、開いたフォルダにそのまま保存されます。
再生方法
録音したボイスメモの再生方法は、保存先のフォルダを開き、一覧から再生したい音声をタップすることで再生ボタンが表示されます。
編集方法
iPhoneのボイスメモで録音した音声は、そのままボイスメモアプリで簡単な編集も可能です。編集できる項目は以下の3点です。
- 速度の調整
- 無音をスキップ
- 録音補正
【iPhone】録音したボイスメモをPCに転送する方法
ここまでは、録音したボイスメモの保存先がどこになるのかやボイスメモの使い方を紹介していきました。
ボイスメモはそのままiPhoneでも聞くことはできますが、テキストに文字起こしをしたい場合もあるため、PCへの転送をすることも考えられます。
ここからは、iPhoneで録音したボイスメモをPCに転送する7つの方法をご紹介します。
方法①iCloudで同期する(おすすめ)
iPhoneにデフォルトで搭載されているアプリのほとんどは、iCloudで同期することができるようになっています。
PCがMacの場合は同じボイスメモアプリの同期されますし、WindowsPCの場合でもブラウザからiCloud.comにアクセスすることでデータをダウンロードすることができます。
同期できるように設定しておくだけで転送できるので非常におすすめの転送方法です。
- 設定アプリ>ユーザー名>iCloud>ボイスメモ
方法②ファイルアプリで共有する
iPhoneにはファイルアプリというAppleデバイスで簡単にデータを共有できるアプリを使うことができます。
以前はアプリ名がiCloud Driveという名前でしたが、現在はファイルAppに変更されています。
基本的な仕組みはiCloudと変わりませんが、さまざまなデータを管理するにはファイルアプリはおすすめです。
- 共有したいボイスメモの右側にある”…”をタップ
- ”ファイル”に保存をタップ
- どのフォルダに保存するか決め保存をタップ
方法③iTunesを使って転送する
PCにボイスメモなどを転送する場合、一般的にポピュラーだと考えられているのが、iTunesを使った転送方法です。
MacではiTunesは廃止されたので、Finderを使うことになりますが、Macの場合はそもそも転送する必要が低く同期をすることで簡単に共有することができます。
iTunesを使ってPCに転送する場合、ケーブルとの接続が必要であったりiTunesの最新版の準備が必要だったい等手間が多いので、現在ではそれ以外の方法を推奨します。
方法④メールに添付する
ボイスメモをPCに転送する場合、データ容量にもよりますが、メールに添付して転送するのもおすすめです。
ただ、使うメールによっては転送できるデータの上限が設けられているため他の方法を選ぶ必要があるので注意しましょう。
方法⑤Air Dropで転送する
同じApple IDを使っているAppleデバイスにボイスメモを転送する場合はiCloudやファイルAppがおすすめですが、友人や知人などのAppleデバイスに転送する場合はAir Dropがおすすめです。
PCだけでなくiPhoneやiPadなどにも簡単に転送できるのでおすすめですが、知らない人から受信しない設定をしていないと知らない間に写真などを転送される危険性もあるので注意しましょう。
方法⑥サードパーティ製のソフトで転送する
PCに転送する場合、一般的にはiTunesを利用しますが、サードパーティー製の転送ソフトを利用することも可能です。
iTunesが使えない場合などのトラブル時には導入を検討しましょう。
方法⑦サードパーティ製のクラウドサービスを活用する
WindowsPCを使っている場合は、サードパーティ製のクラウドサービスで転送するのもおすすめです。
普段から使っているクラウドサービスがあるなら、そのサービスを使って転送をおすすめします。代表的なサードパーティ製のクラウドサービスをご紹介します。
- Google Drive
- Dropbox
- OneDrive
- Amazon Cloud Drive
- Box.
【iPhone】ボイスメモに関する基本情報
ここまでは、ボイスメモで録音した音声の保存先がどこになるのかやPCへの転送方法をご紹介してきました。
ここで、ボイスメモに関する基本情報をご紹介します。
録音可能な時間は空きストレージによって変わる
iPhoneのボイスメモで録音できる録音時間ですが、iPhoneの空き容量によって変わります。
10分間録音するのに5MB弱必要で、1GBの空き容量があると30時間以上の録音が可能です。
選べる音質は2種類
ボイスメモで録音できる音質は”非可逆圧縮”(デフォルト設定)と”ロスレス圧縮(可逆圧縮)”の2種類から選ぶことができます。
- 非可逆圧縮:低音質・容量を抑えることができる・音質変更不可
- ロスレス圧縮:高音質・容量が大きい・音質変更可能
音質の設定方法は以下の通りです。
- 設定アプリ>ボイスメモ>オーディオ品質>非可逆圧縮orロスレス圧縮
保存されるファイル形式は”m4a”
ボイスメモで録音したデータのファイル形式は”m4a"で保存されます。
Appleデバイスでは再生可能な音声ファイルで、一般的なmp3よりも高音質のファイル形式ですが、再生できるソフトは限られるため変換が必要になる場合もあります。
PCに転送すればmp3への変換も可能
iPhoneではmp3への変換はできませんが、PCに転送すればmp3への変換も可能です。PCへ転送して再生できない場合は変換ソフトを使って変換しましょう。
録音中はおやすみモードの設定がおすすめ
ボイスメモで録音中に着信があると、着信中は録音が自動で停止されます。
録音を停止したくない場合は、おやすみモードや集中モードを活用することで対処することができます。
コントロールセンターに追加することもできる
日常的にボイスメモを使っている方は、コントロールセンターに追加しておくことでアプリを探す手間を省くことができます。
- 設定アプリ>コントロールセンター>ボイスメモの左の”+”タップ
【iPhone】ボイスメモの活用方法
ボイスメモの活用方法を2つご紹介します。
活用方法①聞き逃しをしたくない場面での録音
会議や講義、セミナーなど聞き逃しをしたくない場合での録音に役立ちます。
ただ、映画やライブなど著作権的に違法になる可能性もある場合は絶対に録音はやめましょう。
録音しても問題ないか確認を怠らない
講義やセミナーなどで録音してもいいかわからない場合は主催者などに録音しても問題ないか許可を得てから録音するようにしましょう。
活用方法②アイデアを音で残したい時
音楽関係のクリエイターがよく活用している方法ですが、アイデアが浮かんだらボイスメモに音として残すのも1つの活用方法です。
【iPhone】ボイスメモに関するQ&A
では、iPhoneのボイスメモでよくあるQ&Aを3つご紹介します。ボイスメモで保存した音声がどこにあるのか以外にもよくあるQ&Aがあるのでご紹介します。
Q1:保存できない場合の対処法は?
録音したボイスメモが録音できない原因の多くは、空きストレージがないことです。
空き容量を確認して足りなさそうな場合は不要なデータを削除して録音をするようにしましょう。
Q2:ボイスメモは文字起こし可能?
ボイスメモを文字起こしするには、iPhoneのデフォルト機能だけでは不可能です。
ただ、文字起こしアプリがリリースされているので、文字起こしアプリを活用しましょう。
おすすめの文字起こしアプリは次の項目で紹介するので参考にしてみてください。
Q3:PCからiPhoneに転送する方法は?
PCからiPhoneに転送するには、FinderやiTunesでの同期が一般的です。
ただ、PCへの転送方法で紹介した通り、iCloudやファイルアプリを使えば両方向で簡単に共有することができるのでおすすめです。
【iPhone】おすすめの文字起こしアプリ3選
最後に、文字起こしアプリを3つご紹介します。
おすすめ①Texter
「Texter」は有料の文字起こしアプリですが、リアルタイムの音声入力や音声ファイルや動画ファイルからの文字起こし、翻訳機能も備えた文字起こしアプリです。
無料版もリリースされていますが、文字起こしできる時間に制限があるので、長時間の文字起こしをしたいなら有料版を購入をおすすめします。
ただ、有料は月額料金の支払いで、金額によって長い時間の文字起こしをできる仕組みなので注意しましょう。
おすすめ②Speechy Lite
「Speechy Lite」はバックグラウンドでも使うことができる文字起こしアプリで、EvernoteやDropboxへの共有も簡単です。
無料版もリリースされていますが、有料版でも980円の買い切りタイプなので文字起こしのみをシンプルに使いたい場合はおすすめのアプリです。
おすすめ③Notta
「Notta」は文字起こしされたテキストデータを編集できるアプリです。
有料版を購入すれば翻訳機能も使えるので、文字起こしアプリとして使ってみて気に入れば購入版の購入も検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ボイスメモで録音した音声の保存先がどこになるのかやPCへの転送方法などをご紹介してきました。
ボイスメモの保存先をどこにするのかを選ぶことはできませんが、ボイスメモアプリにそのまま保存されるので、録音した音声を聞くのもシンプルです。
また、Macに共有した場合の保存先がどこになるのかは、共有方法によりますが、ボイスメモアプリやファイルアプリが保存先になります。
日常的に使うようなアプリではないかもしれませんが、活用方法もあるので、ボイスメモを活用してみてください。