iPadを充電しようとしたときに充電が遅いと困りますが、なぜ、充電が遅くなってしまうのでしょうか。本記事ではiPadの充電が遅いと感じたときにチェックするべきところを紹介します。また、高速充電ができるというPD充電器についておすすめを紹介していきます。
目次
iPadの充電が遅いときにチェックするべきこと3つ
iPadを充電しているときなかなかフル充電にならないと仕事などに使えなくなり大変不便です。そんなときに見直したいところがあります。
それは以下の3つです。
iPadの充電が遅いとき見直す場所①本体
iPadの充電が遅いとき見直す場所②置かれている環境
iPadの充電が遅いとき見直す場所③充電器
見直したい場所について詳しく解説していきましょう。
iPadの本体を確認
充電が遅いときに見直したいところとしてiPadの本体があります。本体といっても使用しているアプリやバッテリーなど多岐にわたるので説明していきましょう。
バックグラウンドのアプリを削除の検討
まず、アプリ(バックグラウンドで動いている)のせいで充電が遅いという可能性があります。iOSデバイスでは常にバックグラウンドでアプリが起動していますが、そのおかげでiPadを起動したときに快適に機能する役目を果たしています。
しかし、反面ではそのせいでバッテリーを消費していることになるので、そういうアプリを見直さなければいけません。
設定ボタン>一般>バックグラウンド更新と進んでいけば、バックグラウンドでどんなアプリが動いているか分かります。そこで必要のないアプリは削除を検討するのもいいでしょう。
バッテリーの劣化
充電が遅いと感じる要因のひとつとしてバッテリーの劣化が考えられます。ではiPadのバッテリーの寿命はどのくらいなのでしょうか。通常2年から3年と言われており、充電回数に換算すると1000回と言われています。
何もしていないのに以上に減りが早い、充電しているのに全く進まない場合は劣化が考えられるでしょう。
バッテリーが過放電になっていないか
iPadを充電しないままずっと放置していると充電しようとしても充電ができなくなります。この状態は過放電といい、その状況が進むと充電が遅いどころかバッテリーの劣化が進み、充電自体ができなくなる恐れがあります。
このような状態にならないためにはiPadのバッテリー切れという状態を少しでもなくすようにしなくてはいけません。iPadを使用しないからといって放置せず、バッテリーが減ったら充電するようにしましょう。
iPadを再起動する
特に思い当たることがないのに、充電が遅いなと感じるときにはとりあえずiPadの再起動をおすすめします。
iPadの再起動の仕方はモデルによって変わってくるので、Apple公式サポートを参照してみてください。
Apple公式サポート(iPadの再起動)
iPadが置かれている環境
次に見直したいことはiPadが置かれている状況です。iPadに限らずiPhoneもですが置かれている状況で充電が遅いなどの現象が起きます。
iPadが置かれている場所が寒いor暑い
iPadは精密機器です。そのため寒い場所に置いておく、逆に暑い場所に置いておくことはiPadにとっていいことではありません。暑い場所に置いておくと内部に負担がかかります。そうするとバッテリーの劣化につながるので控えたほうがいいでしょう。
また、寒い場所に置いておくとバッテリーに使用されている電池の反応が悪くなり充電が遅い原因になります。寒い場所や暑すぎる場所に置くことはやめましょう。
iPadの充電器を確認する
充電が遅い原因としてiPadの充電器の確認も重要になります。以下の項目を詳しく説明していきましょう。
アダプタの出力はどうか
iPhoneとiPadで同じ充電器を使用していないでしょうか。ちなみに上の画像はiPhoneのアダプタになりますが、iPhoneのアダプタとiPadのアダプタの出力は違います。iPhoneのアダプタは5WでiPadのアダプタは10Wです。
iPhoneのアダプタを使用してiPadを充電しているとしたら遅いのは当たり前になってしまいます。iPadはiPadのアダプタで充電するようにしましょう。
非正規アダプタの場合は遅くなる可能性
また、安いからといって純正以外のアダプタを使用している場合は充電が遅いと感じることもあるでしょう。非正規のものは規格が異なっている、電圧が異なっているなどの原因でバッテリーが劣化する恐れがあります。
充電が遅いと感じるときにはできるだけApple純正のアダプタを使用するのがおすすめです。
接続は正しくされているか
意外に単純なことになりますが、正しく接続されていない場合充電が遅いことに繋がります。
特に壁のコンセントに電源タップを繋いでいる場合、コンセントからプラグが抜けている、電源タップのスイッチが切れているということが考えられます。ときどきプラグがきちんとささっているかなどを確認してみてください。
またUSBポートを使用している場合もきちんとささっているかを確認してみましょう。
断線していないか
充電が遅いと感じるとき、ケーブルが断線している場合があります。断線まではいかなくても破損しているかもしれません。ケーブルを乱暴に扱っていると早く断線してしまうので気をつけましょう。
USBポートの確認
iPhoneやiPadを一緒に充電するために一緒のUSBポートコンセントにしていると、充電が遅いと感じることがあるかもしれません。このとき注意したいのはUSBポートの出力です。iPadが10W、iPhoneが5Wなのでワット数を確認してみましょう。
寒いとiPadの充電が遅くなる
さきほど環境によって充電が遅いと感じる要因になると説明しました。まず、iPadは暑すぎる場所でも寒い場所でもバッテリーの消耗の原因になります。ここではiPadが寒い状況だとバッテリーがどうなるかについて説明していきましょう。
iPadだけでなくiOSデバイスでは寒い場所に置いておくと、バッテリーの消耗が激しくなったり、電源が切れてしまうという現象が起きる可能性があるのです。
寒い場所に放置せず、周囲の温度が0°から35°くらいの場所に置いておくのがおすすめです。
充電が遅いと感じる場合iPadを温めるという対処法もあります。しかし、温める際には直接的ではなく間接的に温めるような方法にしましょう。
iPadを充電しながらできる対策3つ
充電が遅い、でも会社や学校に持っていくために充電しなければいけないとき、充電をしながらできる対策を紹介していきましょう。
それは以下の3つになります。
①壁にあるコンセントに直接さす
②機内モードにする
③電源をOFFにする
これら3つについて詳しく説明していきます。
壁にあるコンセントにさす
いくつかデバイスがある場合にはいくつかある電源タップにケーブルをつないで充電することが多いのではないでしょうか。
そうではなく、早く充電したいときには壁についているコンセントに直接アダプタのプラグを差し込むと速度が上がります。
機内モードにして充電
充電するときにiPadを(機内モード)にするのも充電速度が上がるのに効果的な方法です。
機内モードはWi-Fiも切ってしまいますが、特に必要がない場合には、機内モードにするほうが余計な電力を消費しないので早めに充電できるのです。
電源OFFで充電する
急ぎの用事がない場合には電源をOFFにして充電することをおすすめします。電源を入れておくことで、バックグラウンドでアプリが動き続けてしまうのを防ぐためです。
余計な消費をしないので充電が少しでも早くなる効果があります。
iPadの充電を早くするために使いたいPD充電器
PD充電器をご存知でしょうか。PDとはPower Deliveryの略で、時間をかけずに充電をしてくれるというものです。
PD充電器のメリットやデメリット、おすすめのPD充電器について解説していきましょう。
PD充電器のメリットとデメリット
PD充電器のメリットとデメリットを表にまとめたので参考にしてください。
PD充電器のメリット | ・大容量の電流を給電できる ・共通のアダプタでデバイスを共有できる |
PD充電器のデメリット | ・充電が完了し放っておくとバッテリーに負荷がかかる ・本体やケーブルに負荷がかかる |
PD充電器のデメリットについて補足すると、急速に充電が完了してしまうことのデメリットがあります。最近のiPadなどは充電が終わると給電がストップする仕組みになっていて特に心配はないのですが、質の悪いPD充電器ではデバイスが熱を持ってしまう可能性があるので注意しなければなりません。
PD充電器のおすすめ5選
ここからはPD充電器のおすすめを紹介していきます。
iPadを早く充電したいという人は参考にしてください。ただ、ここで紹介するのはケーブルではなくアダプタ部分になります。
また、純正のものでなくても大丈夫なのかという疑問があるかもしれませんが、PSE認証されたものであれば大丈夫です。電気用品安全法の基準に適合したものなので、サードパーティのものを購入する際にはPSE認証のものかを見るようにしましょう。
紹介するのは以下の5つです。
①エレコム PD対応充電器
②UGREEN(ユーグリーン)充電器
③エレコム充電器
④Anker Power PortⅢ nano
⑤Anker Power PortⅢ
エレコム PD対応充電器
正式名称はエレコムUSB PD 対応充電器EC−AC11WHです。USB Type−Cを搭載したアダプタなので通常のiPhone、iPadであれば十分に充電が可能です。大変小さく軽いので持ち運びにも便利です。最大出力は20Wとなっているので、大抵のデバイスはこれで十分でしょう。評価も5星のうち4.5ととても高い商品です。
UGREEN(ユーグリーン)
正式名称はUGREEN PD 充電器 CD170で出力は30Wです。USB−CポートとUSB−Aポートがひとつずつついているので、iPhone、iPadだけでなくMacBookなども一緒に充電することが可能になっています。もちろんPSE基準に適合している製品です。
エレコム充電器
正式名称はエレコム充電器EC−AC10WHです。さきほど紹介したエレコムですが、こちらはプラグが折りたたみ式になっているので持ち運びのときにもとても便利です。
iPhoneからiPad、MacBookまで急速充電ができるアダプタで、最大出力は30Wになっています。さまざまな周辺機器を販売しているエレコムの製品なので安心感もあるでしょう。
Anker Power PortⅢ nano
正式名称はAnker Power PortⅢnanoです。iPadだけではなくiPhone14に対応しているため、使い勝手がいいアダプタです。一般的な充電器よりもおよそ3倍の速度で充電できるのも嬉しいポイント。nanoと名前にある通り大変小さく、30gという軽量なので気軽にどこへでも持ち運べます。18000以上の評価があり、星が4.5なところも優れた充電器といえるでしょう。
Anker Power PortⅢ
正式名称はAnker Power PortⅢです。出力は65Wでさきほど紹介した同じAnkerの製品になります。プラグ部分が折り畳めるので、コンパクトに持ち運ぶことができるのがポイントです。対応機種も幅広く、iPhone、iPad、MacBook、Androidなどさまざまなデバイスを急速充電することが可能です。コンパクトながら高い充電効率があるのもおすすめです。
まとめ
iPadの充電が遅いときにチェックするところや、充電しながらの対策を紹介してきました。あまり遅いと感じるときにはiPadの本体、特にバッテリーを見直してみる必要があるかもしれません。また、今の充電をもっと早くしたいという場合にはPD充電器を試してみるのもいいでしょう。