iOS10へアップデートしたいけど、空き容量が足りるか不安……。そんな方のための記事です。
iOSのアップデートの度に気になるのが、iPhoneやiPad本体の空き容量が足りるかどうか。
Wi-Fi経由でアップデートしようとすると、どうしてもiPhoneやiPadのストレージに一定の空き容量が必要となります。
そこで、今回はiOS10へのアップデート時に必要な空き容量と、足りない場合にどうすれば良いのかについて解説します。
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必要な空き容量はどのくらい?
iOS10と一口に言っても、実は使用するデバイスにより必要な空き容量は大きく異なります。
ちなみに、開発者向けに先行公開されたiOS10では約2GBだったため、アップデート作業時に必要な追加の空き容量も考えると、少なくとも3GBは空きが必要といえるでしょう。(端末によっては、更に大きな容量が必要となる場合もあります。)
なお、実際に容量が不足する場合は、アップデート作業の途中でiOSから警告画面が表示されるので、ストレージの整理をする前にとりあえずアップデートを試してみるというのも手です。
空き容量を確保する方法
さて、実際に空き容量を確保する必要に迫られた場合は、以下の方法で空きを確保することができます。
iOSのアップデート機能に任せる
iOS10へアップデートする際、もしストレージの空き容量が不足すると、それを知らせる警告画面が表示されます。
その際、「必要な空きを確保するためアプリを一時的に削除しても良いか?」という旨のメッセージが出た場合は、画面に指示に従って操作していくことで、iOS側で勝手に必要な容量を確保してくれます。
この時、一時的に削除されたアプリは、アップデート作業完了後に復元されるので、新たにダウンロード作業を行う必要もありません。
ただし、アプリによってはデータが消えてしまったりする可能性も0ではないので、アップデート作業を行う前に、必ずバックアップを取っておくようにしましょう。
手動で容量を確保する
iOS側の機能に任せず、手動でアプリやデータを削除して空き容量を確保することもできます。
アプリの削除の場合は前述の一時削除機能に任せるのが楽ですが、アプリより写真や動画、音楽などのデータの方が多い場合は、この方法は使えません。
そこで、PC/MacからiTunesでiPhone/iPadに接続し、バックアップする方法を取ります。
写真・動画データ
写真や動画のデータなら、PC/Macに接続後、そちらの適当なフォルダへ移動させてあげればOK。
アップデート作業が終わったら、再度iTunesに接続して写真や動画をiOSデバイス側に戻してあげるだけなので、簡単ですよ。
音楽データ
iTunesで楽曲を同期している場合
普段、iTunesでPC/MacとiOSデバイスを同期しているなら、
- 一旦音楽の同期を解除
- そのままiOSデバイスと同期を掛ける
という方法でiOSデバイス内の音楽データを一旦削除し、その状態でiOSをアップデート。
作業が終わったら、再度iTunesと接続して、音楽の同期を再開してあげればOKです。
iTunesでは同期していない場合
iPhoneやiPadから直接iTunes Storeで楽曲をダウンロード購入した場合は、同じApple IDであれば何度でも再ダウンロードを行うことができます。
一方、「昔持ってたPCで楽曲の同期を行った後、PCは使わないから処分してしまった」といったように、元々のコピー元PCが存在しない場合は、楽曲データを削除すると復旧できなくなってしまいます。
これはiOSの仕様なので、基本的にどうすることもできません。
専用アプリでハイレゾ音源などを使っている場合
専用のサードパーティ製アプリを使い、ハイレゾなどiOSデバイス標準アプリでは再生できない楽曲を聴いている場合、iTunesを使ってそのアプリからデータをPC/Mac側へ移動させることが可能となっていることが多いです。
くわしくは、アプリの開発元へお問い合わせください。
もっとも、PC/MacのiTunesで管理しているなら、わざわざWi-Fiアップデートを使わず、iTunesからのアップデート作業を行えば良いのですが……。
空き容量を確保しなくてもアップデートできる!
iOSのアップデート作業は、Wi-Fiを使ってiOSデバイス本体から行う方法の他に、iTunesをインストールしたPC/MacとiOSデバイスを接続して行う方法もあります。
後者の方法であれば、実はiOSデバイス側の空き容量の確保は必要ありません。(ただし、PC/Mac側のストレージにある程度の空き容量が必要となります。)
PC/Macを用意しなくてはならない不便さはありますが、普段からiTunesを使って管理しているという方は、このやり方の方が自然かもしれませんね。
まとめ:今、見直されるPC/Macの同期機能
というわけで、今回はiOS10のアップデートに必要な空き容量と、それを確保するためのテクニックについてご紹介しました。
一見すると気軽に使えて便利なWi-Fiアップデート機能ですが、ストレージの空き容量の少ない方にとっては、決して使い易いものとはいえません。
かといって、アップデートをせず放置するのも考えもの。
そうなると、やはりiOSデバイスは、母艦となるPC/Macとセットで運用する方が現実的なのかもしれませんね。