Postal code(ポスタルコード)は「郵便番号」、つまり郵便分類に使われる文字と数字のコードです。
アメリカでは「zip code」、イギリスでは「postal code」といいます。アメリカ以外の西洋の国でも「Postal Code」と呼ばれることがあります。
postal codeの意味やzip codeとの違い、英語での記入方法、注意する点などを説明します。
目次
postal code(ポスタルコード)は郵便番号
海外のECサイトなどでショッピングするときに、英語で入力する場面があります。配達先の住所や氏名も、英語圏の記述形式に沿って入力しなくてはなりません。
海外サイトの注文の入力欄に、postal code(zip code)という欄があります。
postal codeやzip codeは「郵便番号」ですが、国によってそれぞれ表記や記述する時の形式が異なります。日本の郵便番号は7桁ですが、オーストラリアの郵便番号(post code)は4桁です。
「postal code」は主にイギリスの郵便番号
「postal code(ポスタル・コード)」はイギリス(もしくは英規則に準ずる国)で郵便番号のことです。国によっては「post code」と呼ぶこともあります。
日本では「郵便番号」ですが、イギリスでは数字とアルファベットを使って表記されるので「郵便コード」と呼ぶべきものです。
zip codeはアメリカ(US)の郵便番号
zip codeとは、アメリカ合衆国郵便公社(USPS)が規定する、アメリカの郵便番号のことです。
zip codeは5桁の数字で表記されますが、現在は、ZIP+4という拡張コード体系が使用されており、5桁の数字の後に、ハイフォンと4桁の数字で表されます。
「zip/postal code」は日本の郵便番号
zip/postal codeとは、zip codeとpostal codeの両方の総称であり、郵便番号をあらわす単語です。日本の郵便番号を指すものと考えておけばよいでしょう。
上記で説明したように、postal codeとは英語圏の国における郵便番号を示す単語、zip codeとはアメリカの郵便番号を表す単語です。このように各国で郵便番号を表す単語が異なっているために、zip/postal codeという総称を使う場合が多いのです。
世界で統一された郵便番号の規格はない
郵便制度や郵便の配達の機構は、各国が各国の事情に合わせて運営されてきました。そのため、郵便番号も各国で定義やフォーマットが異なっており、世界中に通用する共通の規格というのは存在しません。
国際郵便で面倒を見るには、荷物を届け先の国へ届けて輸出入の手続きを行うことです。日本に荷物が到着すれば、あとは、日本の郵便の仕組みに従って配送されるのです。そのため、海外のECサイトで注文しても郵便番号は日本国内の番号を記入すればよいのです。
日本住所の英語での書き方
海外サイトで購入した商品を日本に配送してもらうには、届け先の住所を英語で記入する必要があります。
住所の県や市町村を書く順番など、日本語と英語では異なる点が多いので、入力の際は注意が必要です。以下では、英語での住所の記入の仕方を説明します。
英語の意味一覧(郵便関連)
英語での住所の記入項目は以下になります。
- Adress:町村→丁目番地、マンションやアパート名
- City :市(区)名を記入します。区名→市名の順にカンマで区切って記入します
- State :都道府県名
- zip/postal code:郵便番号を記入。日本の郵便番号を先頭から記入できるところまで記入します
- Country:国名。日本はJAPANと記入します
海外サイトのzip/postal codeや住所の書き方例
国会議事堂の住所の書き方を例にとって説明します。
日本語表記:〒100-0014 東京都千代田区永田町1丁目7番地1号
英語表記:1-7-1 Nagata-cho, Chiyoda-ku, Tokyo 100−0014, JAPAN
海外サイトで住所入力をする際の注意点
海外サイトで注文するときは、住所などを英語表記で入力しますが、記入の形式や順番が、日本語とは異なります。
日本語と英語で、住所記入の形式の違いや、注意すべき点を紹介します。
①日本とは住所の順番が違う
日本で住所を記入する場合は、郵便番号→都道府県→市区町村→丁目番地→ビル名・部屋番号の順です。
しかし、英語で住所を記入する際は、「順番が逆」になります。つまり、ビル名・部屋番号→丁目番地→市区町村→都道府県→郵便番号→国名の順になるのです。
②コンマの使い方
住所を英語表記で記入する場合は、番地・町名・市名県名などはそれぞれ行を変えて記入することが一般的です。
1行にまとめて記入する場合は、それぞれカンマで区切ります。
なお、住所の最後にピリオドを付ける必要はありません。
③「県」や「市」などは書かない
日本の住所を英語で記入はするとき、都道府県名や市区名をローマ字読みで記入します。
たとえば、東京都はTokyo-To、横浜市はYokohama-Siと記入します。
このとき、ハイフン以降の都道府県・市区は省略することが可能です。つまり、TokyoやChiyodaと記入すればよいのです。
海外サイトで買い物をする際に気をつけるポイント
海外のサイトでショッピングするとき、基本的には日本語は使えません。
そのため、注文や配達にミスが起こった場合には、問い合わせるハードルが非常に高くなります。
あとで面倒なトラブルができるだけ起きないように、事前に注意すべき点を紹介します。
①販売者情報が明記されているか
日本のECサイトには、出店者の情報が明記されています。責任者の氏名・住所・電話番号・メールアドレスなどがわかるようになっており、何か問題が起きてもすぐに連絡を取って対処できるでしょう。
日本の特定商取引法という法律で義務づけられているものです。
海外のECサイトではルールが日本とは違う場合があります。最低限できることとして、販売者・出店者の情報が明記されているかをチェックしましょう。以下を中心にチェックします。
- 販売組織は法人か?法人でない場合は、責任者・住所・電話番号などは明記されているか?
- サイトのドメインは独自ドメインを獲得しているか?
- メールアドレスにフリーのメールアドレスを使用していないか?
- 連絡先がメールアドレスのみということはないか?
- 変な日本語の説明が目立つことはないか?
- クチコミなどで低評価が目立つことはないか?
②日本語でやり取りできるサイトか
英語でのやり取りに自信がない、どうしても英語でやりとりをしたくない場合は、海外サイトであっても、日本語が使えるサイトもありますので、そちらを使うことをお勧めします。
海外のブランド品では、BUYMA(バイマ)が人気です。サイトの説明は日本語です。海外のブランド品を現地でパーソナルショッパーが購入して送ってくれるので、英語がわからなくても問題なく購入できます。
また、ファストファッションは中国発のSHIENも日本語が使えます。
③中国のサイトではエクスクローを活用
中国はネットショッピングが普及しており、便利なECサイトがたくさんあります。しかし、偽物や不良品を販売しているサイトも少なくないため、中華系サイトの利用を警戒している人もいるでしょう。
中華系サイトを利用するときは、エクスクロー(仮払い)決済を採用しているサイトを利用することでリスクを減らせます。
クレジットカード決済では、注文が確定してしまうと販売業者への支払いが完了しています。商品が届かなかったり、届いた商品に問題があっても後の祭り・泣き寝入りということになりかねません。
エクスロー決済では、注文確定時に買い手はお金を支払いますが、仲介業者の手元に留まり販売業者には支払われません。商品が届いて、買い手が購入完了のサインを出すことで販売業者が代金が渡るのです。これにより、買い手は安心してショッピングができます。
よくある質問:postal codeや海外サイトでの買い物について
海外サイトをチェックして、欲しいものを購入したいのに、postal codeの書き方や住所氏名の記入形式に戸惑った経験がある人も多いでしょう。
海外サイトで情報を入力するときに、よくある疑問点をFAQ形式で説明します。
①ハイフンは必要?
日本の郵便番号は7桁で、3桁目と4桁目の間を「-」(ハイフン/ハイフォン)で区切るのが一般的です。
海外のサイトなどにpostal code(zip code)を記入する場合、ハイフンは不要なことが多いです。
postal codeのフォーマットが指定されていれば、それに従って記入します。そうでない場合は、ハイフンを付けたままでも、ハイフンを省略してもどちらでも問題ありません。
番号の書き間違いには注意しましょう。
②postal codeを間違えたら届かない?
postal code(郵便番号)を書き間違えた場合、注文した品が届かずに返品されてしまうのではないかと不安になるかもしれません。
しかし、書き間違いがあっても、注文した品が日本の国内に届けばなんとかなります。国内では、記入した住所と郵便番号の両方から正しい住所を判断して届けてくれます。
③桁数が足りない場合は?
日本の郵便番号は7桁ですが、アメリカの郵便番号であるzip/postal codeは5桁です。このように、郵便番号の体系が各国で異なっているため、記入欄も異なっている可能性があり、7桁の日本の郵便番号すべてが記入できない場合もあり得ます。
もし、桁数不足の場合は、かけるところまで記入しておくことで問題ありません。続く住所さえ正しく書いてあれば届きます。
④「Shipping Address」と「Billing Address」の違いは?
Shipping Addressは「配送先住所」、Billing Address「請求先住所」のことです。個人で買い物をする際は同じことがほとんどでしょう。
海外のECサイトで注文内容を記入しようとして、「Shipping Address」「Billing Address」とAdress(住所)を記入する欄が複数ある場合があります。
「Shipping Address」は購入した商品の届け先の住所、「Billing Address」は商品の代金の請求先の住所です。請求先は日本語も問題ないのですが、念のため、いずれも英語で記入しておくのが無難です。
まとめ
postal codeやzip codeなどについて説明しました。postal codeとは海外の「郵便コード」で、zip/postal codeは「日本の郵便番号」を意味する英語です。
海外ECサイトで届け先を入力するときには、書く順番が日本語の表記とは異なるので戸惑いますが、この記事を参考にして正しく記入しましょう。