Chromeで履歴を残さないように削除する、あるいは履歴を辿れないように履歴を非表示にする方法をパソコン・スマホ別に紹介していきます。
WEBサイトの閲覧や検索で、共用パソコンまたはご自身のスマホにおいても、自分の利用履歴は残したくないというニーズは多いでしょう。
履歴を消す方法としてはブラウザから直接消す方法と、Googleアカウントから履歴削除を行う方法の2種類に大別されます。
他には期間を設定しておくことで自動削除させる設定について、また履歴を残さない閲覧の仕方としてシークレットモードやゲストモードの活用を解説します。
目次
【Chromeの履歴を残さない方法は?】パソコンの場合
パソコンを家族などと共用していて、WEBを利用した履歴は見られたくないことから、Chromeの閲覧履歴を残したくないというケースは多いと思われます。
共有パソコンでない場合でも、親子・家族間などで見られたくない履歴については、自分専用のパソコンからも何とか消しておきたいニーズは確実に発生します。
まずはパソコンの場合のChrome履歴を消す方法で、代表的な2つのやり方について、順に紹介していきましょう。
ブラウザで履歴を削除
パソコンでChromeから閲覧したWEBの履歴を消す場合、ブラウザから直接操作して削除する方法は以下の通りとなります。
- まずChromを起動
- 右上のメニューアイコン(縦3点)をクリック
- メニューの履歴をクリック
- 履歴が表示されてから「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 履歴の右側のアイコンをクリックし、「履歴の削除」をクリック(個別に履歴を削除する)
- 閲覧履歴について削除のウインドウが表示されますので、削除する履歴にチェックを入れ、「データを削除」をクリック
上記の手順を踏んで履歴を削除する場合のメリットとしては、1つ1つの履歴を確認しながら消していける点があるでしょう。
Googleアカウントから履歴を削除
Googleアカウントへログインし、「マイアクティビティ」から履歴を消すこともできます。
マイアクティビティからの履歴の削除は、次のとおりです。
- Googleアカウントにログインする
- 「マイ アクティビティ」 の左側のメニュー「アクティビティを削除する基準」を選択
- 画面中央に期間を指定する小さなウィンドウが開く
- 削除したい期間を指定する(1時間以内~指定期間選択)
- 次に出現するボタン「削除」で確定する
この履歴削除の方法ですと、利用中のパソコンのブラウザ(Chrome)の履歴キャッシュだけでなく、アカウントへ保存された履歴情報までも削除することができて確実です。
【Chromeの履歴を残さない方法は?】スマホの場合
パソコンに続き、スマホでのChromeの閲覧履歴を削除するには、どのようにすれば良いのか紹介していきます。
スマホでも手順はパソコンと同じになりますので、こちらも順番にみていきましょう。
ブラウザで履歴を削除
スマホでChromeの履歴を、ブラウザの操作から直接消す方法は、下記の通りとなります。
- まずChromを起動
- 右上のメニューアイコン(縦3点)をタップ
- メニューの履歴をタップ
- 履歴が表示されてから「閲覧履歴データの削除」をタップ
- 期間を選択して、削除の対象をチェックする
- 下部の方にある「データを削除」ボタンで確定
Googleアカウントから履歴を削除
またパソコンと同様に、スマホでも「マイアクティビティ」から履歴を削除することができます。
- まずChromを起動
- 右上のユーザーアイコンをタップ
- 「Googleアカウントを管理」をタップ
- 「データとカスタマイズを管理」をタップ
- 「ウェブとアプリのアクティビティ」タップ
そして次の「アクティビティを管理」をタップすると、ウェブ及びアプリについてのアクティビティの履歴が表示されます。
その先の操作については、個別・日付ごと・期間指定の、いずれかの方法になるので下記のように進んでください。
履歴を個別に削除
下へスクロールをし、各記事ごとに右側の3点アイコンより削除を選択します。
履歴を日付ごとに削除
下へスクロールをし、日付の横側のゴミ箱のアイコンをタップします。
期間を指定し、一斉に削除する
画面タイトル左側のオプションアイコンをタップし、「アクティビティを削除する基準」を選択して期間を選びます。
削除する期間をタップし、アクティビティを削除するサービスのチェックを入れ、「次へ」を確定すると削除実行となります。
Chromeの履歴を残さないWEB閲覧の方法
Chromeの履歴を消す方法について、パソコンとスマホそれぞれで細かく紹介しました。
しかし履歴は常に蓄積される一方ですので、WEB閲覧において当初から履歴を残さないようにできないかという要望も、当然あるかと思われます。
実はChromeには、履歴を残さないまま検索やWEB閲覧する方法があるのです。
非常に便利で簡単に使える機能ですので、起動の仕方からその特徴までを解説していきましょう。
①シークレットモード
Chromeには、「シークレットモード」というブラウジング機能が搭載されています。
シークレットモードにした場合には、検索またはWEB閲覧の情報が、Chromeのキャッシュにもアカウント情報にも、履歴が残ることはありません。
Googleアカウントでログインしている状態から起動しても、シークレットモードでのブラウジングは履歴を保存しないのです。
ではパソコン・スマホ、それぞれのデバイスごとに、この使用方法を確認していきましょう。
パソコンで使うには
Chromeを起動し、画面右上のメニューアイコン(縦3点)をクリックします。
表示されたプルダウンメニューの中から「新しいシークレットウィンドウ」をクリックすると、別タブではなく新規でブラウザが開きます。
この状態から検索バーに検索ワードを入れる、URLを直打ちしてWEBサイトを閲覧するなど、ごく普通に使用しても履歴は残りません。
このシークレットウィンドウは、ショートカットキーで開くこともできて非常に重宝しますので、覚えておくといいでしょう。
- 【Macの場合】command+shift+nキー同時押し
- 【Windowsの場合】ctrl+shift+nキー同時押し
スマホで使うには
パソコンと同じように、スマホでもシークレットモードで履歴を残さずWEB閲覧をすることができます。
まずChromeを開いてから、画面の右上にあるアイコンをタップします。
メニューに「新しいシークレットタブ」が表示されますのでタップしてください。
これでシークレットモードでの、履歴を残さないWEB閲覧や検索が可能となります。
解除したい場合には、右上の「□」をタップし、タブを「✕」で閉じてください。
②ゲストモード
履歴を残さないで閲覧したいという場合に、次に紹介するのがゲストモードです。
シークレットモードでは検索時に候補ワードが表示される、または検索窓に入力する際にブックマークしているページの候補が出るのに対し、ゲストモードは完全な非公開になります。
ゲストモードは、下記の手順で起動することができます。
- Chromeの検索バー右方にあるプロフィール表示アイコンをクリック
- アカウント切替ウィンドウが開く
- 他のプロファイルの中から「ゲスト」をクリック
不特定多数の人が使用するパソコンなどでは、ゲストモードの方がシークレットモードよりも、さらに安全だと言えるでしょう。
後から履歴のことを気にする必要がないので、ゲストモードとシークレットモードは、状況によって使い分けてください。
スマホでは利用できない
ゲストモードは、スマホには搭載されていない機能なので、利用することができません。
スマホで履歴を残さないようにWEB閲覧や検索をするには、シークレットモードを活用しましょう。
③拡張機能「Click&Clean」
次に「Click&Clean」を紹介しましょう。
このChrome拡張機能を導入すると、検索履歴を残さないでWEB閲覧することができます。
「Click&Clean」は、検索履歴またはパスワードなど入力した情報を、ブラウザを閉じるタイミングで削除する仕様です。
削除する情報については細かく設定ができるので、インストールした後に設定しましょう。
インストールと設定
インストールを開始すると自動的に新しいタブが立ち上がり、メッセージが表示されるので、「Install」のクリックですぐにインストールが実行されます。
検索バーの横に「C」アイコンが表示されるので、そちらをクリックしてください。
メニューが表示されるので、「オプション」をクリックしましょう。
設定画面が表示されたら必要な項目をチェックし、「クリーンアップ開始」をクリックすることで設定完了となります。
設定終了後は、ブラウザを閉じるタイミングで、この設定に準じて情報がその都度削除されるのです。
【Chromeの履歴を残さない方法は?】Chromeの履歴を自動削除する方法
Chromeの履歴については、基本的には自動で保存されるので、手動で消さない限りは削除されることはありません。
しかし自動削除の設定変更をすることで、指定した期間が経過するごとに、自動的に履歴を削除させることができます。
期間を設定して自動で削除させることができる
まず「アクティビティを管理」のページへ遷移し、「自動削除(オフ)」の矢印箇所をクリックしましょう。
すると画面中央に「ウェブとアプリのアクティビティの自動削除オプションの選択」のウィンドウが表示されます。
プルダウンに「36ヶ月」「18ヶ月」「3ヶ月」の3択が表示されるので、、この中から指定する期間を選んでください。
そして「次へ」をクリックすれば、設定完了となります。
Chromeの履歴の非表示設定について
次にChromeの履歴の非表示設定について紹介します。
履歴が非表示となり一切見ることができなければ、他者が自分の履歴を見たり追跡することが出来なくなりますから、結果的には履歴を消したことと同じ効果が得られるということです。
しかし内部的には履歴は残りますから、自分では後で履歴を見てみたいとなった場合、非表示を表示に戻せばいいのです。
表示・非表示の切り替えの仕方については、以下の通りの手順で行えます。
パソコンの場合
まず「アカウント管理画面」を開いて、「データとカスタマイズ」を選択してください。
「アクティビティ管理」の「ウェブとアプリのアクティビティ」の設定箇所を、「オフにする」に変更をすることで、Chromeの履歴について表示の切り替えができます。
スマホの場合
スマホの場合でも同様に「アカウント管理画面」から「Googleアクティビティ管理」を開いて、「ウェブとアプリのアクティビティ」の設定で、表示の切り替えが行えます。
削除しても履歴が消えない場合は?
Chromeの履歴を残さない方法について、削除しても履歴が消えないという場合は、以下を確認してみてください
削除したい項目にチェックが入っているか確認する
このような場合、次のように削除したい項目にチェックが入っているか確認してください。
- Chromを起動
- 右上のメニューアイコン(縦3点)をクリック
- メニューの履歴をクリック
- 履歴が表示されてから「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 詳細設定から自動入力フォームのデータをチェック
- 下部の方にある「データを削除」ボタンで確定
まとめ
Chrome利用時に履歴を残さないための削除の方法と、最初から履歴を残さないで検索をする方法について、パソコン・スマホのデバイスごとに解説しました。
ブラウザから直接に履歴を削除できますが、アクティビティ管理から履歴削除を操作することで、アカウント全体での履歴情報が制御できる点に優位性があります。
共用パソコン利用時などは特にですが、強いてChromeの履歴は残したくないとお考えの方は、本記事紹介の方法をぜひお試しください。