郵便配達が1日2回くるのはどんな用件の場合でしょう。普通郵便の配達は平日のみで時間の指定はないですが、地域や状況によって1日2回の配達が見られるケースを紹介します。また郵便配達が届く目安や、指定日届け・速達やゆうパックなど各種の便利な郵便サービスを紹介します。
郵便配達は1日2回くる?
郵便配達は1日2回くることがあるのでしょうか。数年前まで郵便が1日2回届くことはたまにあったような気がするという方も多くいるようです。
しかしここ最近では、普通郵便は大体決まった時間帯を目安として1日1回くるようで、土日には郵便がとても少なく平日のみという感じがします。
ですが保険や自動車販売や大型家電などの案内状などは、平日に限らず土日にも届き1日2回程度ある印象もあり、時間が普通の郵便配達の目安の時間ではない場合もあるようです。
実際に、郵便配達が1日2回くるようなケースは、どのような用途での配達の場合なのでしょうか。1日2回になる郵便配達での基本パターン、そして普通郵便以外の郵送物のケースなどを調べてみました。
郵便配達は指定がなければ平日に1日1回
郵便配達は「郵便法」という法律に法り、定められた配達日が決められています。精密には「郵便法第三十二条の3項」による定めを参照しますと、原則「平日の1日1回」以上、配達すればよいことになっています。
国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)に規定する休日及び一月二日を除き、月曜日から金曜日までの五日間において、一日に一回以上郵便物の配達を行うこと。
(引用:法令検索・郵便法施工規則)
この条文では配達の回数に関する「下限」を定めているだけですが、逆に言いますと普通郵便に関しては、平日のみ1日2回の配達はない、というような認識がはっきりとしています。
後述していきますが、郵便物には普通郵便以外にも多くの種類があります。それらは上記の限りではなく、平日以外に土日配達もありますし、1日2回郵便配達がくるという成り行きもあり得ます。
特殊なケースでは1日2回くることも
では郵便配達が1日2回くる、特殊なケースとはどんな場合なのでしょうか。それは郵便配達のアルバイトがまだ配送エリアに不慣れだったりして、正職員がフォローで1日2回目を配達するなどのケースです。
あるいは普通郵便の郵便配達の出発後に「速達」などが後追いで来た場合には、1日2回の郵便配達があったと見えることもあるでしょう。
またお正月には「年賀状」の配達は、通常の普通郵便配達と配達が別便になるため、変則的に1日2回の配達になるケースがあります。1日2回の配達というのは、そこそこ特殊なケースだと言えそうです。
ゆうパックなどは平日以外にも配達あり
日本郵便は2021年10月を起点として、普通郵便に関しては平日のみの配達で、1日2回はないという趣意を表明しました。郵便物が多いお宅などでは、土日の郵便がめっきり減ったと感じている方も多くいるようです。
しかし普通郵便以外に、郵便局では「ゆうパック」を筆頭に、実に様々な郵便サービスが提供されています。それらについては、従来通り、平日以外の土日にも郵便配達が行われています。
お得で便利な郵便サービスについては後述しますが、料金が安いもの、ポスト投函すれば受付完了になるものなど、利用者の利便性が保たれています。
いつ届く?郵便配達が届く日数の目安
では、出した郵便物が相手に届くまでの「日数の目安」はどのくらいになるでしょう。これは国内ではあっても、遠距離の場合と近隣地区の場合では当然日数も異なってきます。
おおまかにみて、郵便配達が届くまでの日数の目安についてを見ていきましょう。
投函の翌々日以降の平日に届く
日本郵便の公式サイトには、内国郵便のお届け予定日は「差出日の翌々日以降」と記載され、付則として「宛先によって異なる」という但し書きがあります。
ここでの表現として土日は「配達を休止」とありますので、事実上は「営業日」カウントと同じになります。つまり投函から集荷までに土日があればその分は遅れる計算となります。
土日は届かない?
上述のように、普通郵便またはこれに準ずる郵便物は、土日が「配達休止」ですので、平日以外の土日に届くことはない点に注意しましょう。
例えば距離については無視したとして、仮に「木曜日」に投函した普通郵便は、翌々日が土曜日にあたるのでその土日には届きません。週をまたぐケースでは、普通郵便が遅く感じるかもしれません。
結論としては最大で3日長くかかるケースもあり、これに対する不満の声も一部あるようです。反面、全国配達一律料金の限界だろうと理解を示す向きも同じくらいあるようです。
地域によっては日数がかかる場合も
また物理的な問題として当然なのですが、遠隔地への郵便、特に離島などへの郵便配達にはさらに日数がかかる場合もあります。
この件は日本郵便による「土曜日」の配達を休止発表と併せて、「送達日数の見直し」として、お届け目安日数を従来の基準からプラスしている地域もあります。
あらかじめ届く日の目安も確認できる
日本郵便では、郵便配達がいつ届くかの日数の目安を明確にするため、郵便番号同士でわかるWEBサービスを公開しています。それが「郵便局・お届け日数を調べる」、です。
ここで差し出した地区の郵便番号と、お届け先の郵便番号を入力すると、郵便サービスごとにお届け目安日数がわかるようになっていて非常に便利です。
但し差出側については、その地域での本局扱いの「窓口」へ差し出した場合を示します。郵便ポストへ投函した日時が遅い時間だったり休日前だった場合には、その分日数は長くなります。
いつ届く?郵便配達が届く時間の目安
それでは郵便配達が届く「時間の目安」は、あらかじめわかるものなのでしょうか。地域や時期にも左右されますが、郵便配達がくる時間というのは、大体決まった時間帯であることが多いでしょう。
バイクの音とポストへ投函される音で、今日の郵便が来たかが家の中でもわかることは日常的に見られる風景です。
郵便配達の時間は目安はあるけど明示はなし
この郵便配達が届く「時間の目安」というのは、単に習慣的なものでしかありません。それは郵便配達の配達員の方の回る順路と配達量から、おおよそ決まった時間帯になっているだけです。
前述した「郵便法第三十二条」での定めにも、配達に関しては「曜日による日時」の規定があるのみで、時間に関しては触れていません。
強いて言うと都市部では午前にオフィスが多い地区を回り、住宅街はその後であるような「暗黙の了解」のようなものがあるくらいです。普通郵便ですと、概ね18時を越えたら翌日の配達とみていいようです。
普通郵便の時間の目安:9~17時頃
普通郵便配達は、集配局に集まった郵便物を朝に積み出し、それを1日1回配達します。配達経験者の話では、地域の密集度で差はありますが、夕方までに回り切れる限度は8時間勤務で「500~1000通」だそうです。
農林・山間部などでは効率が全く異なるので、もっと少ないそうです。どちらでも、勤務時間を超えない範囲で配達することが目標ですから、配達時間の目安は9時から17時頃までの幅になります。
普通郵便でない時間の目安:8~21時頃
お届けの時間帯に関して言いますと、普通郵便ではなく「速達郵便」扱いだった場合などでは、全く事情が異なります。速達の場合、土日の配達もありますし、1日2回目の配達になることもしばしばあります。
速達は引受の締切時間が、大体17時までとなり、それ以後は「翌日扱い」です。その前提において、離島などを除外すれば、午前の引受ならば国内はほぼ「翌日」には配達は可能とされています。
このため配達の「時間帯」は遅くまでやっており、目安は8時から21時頃まで届くケースもあります。
いつ届くか指定したいなら普通郵便でない方法もあり
郵便物をある特定の時間に「指定」したい場合には、普通郵便ではなく「配達時間指定郵便」という種類のサービスがあります。
また、時間帯は問わないが、とにかく早く届けたい場合には前述した「速達」というオプションを付加することが可能です。
この2つはいずれも「届ける速度」に対するサービスなので、「書留郵便」や「現金書留」に、速達をプラスするなどの組み合わせも可能です。
速達で可能な限り早く
速達とは国内であれば、一部離島などを除き「翌日のお届け」を可能とするサービスです。速達を依頼する場合の料金は、郵便物の重量によって次の分類となっています。
- 250gまで:プラス260円
- 1kgまで:プラス350円
- 4kgまで:プラス600円
- ゆうメール速達 1kgまで:プラス330円
速達と併用して使える郵便としては、「書留」「特定記録」「配達証明」「内容証明」などいくつかの、渡し方も選択できます。
単に「速達」のみで送った場合には、原則は手渡しですが不在の場合、ポスト投函となることがあるのでご注意ください。また引受の時間が遅いと1日長くなることもあるので、窓口でお訊ねしたほうがいいでしょう。
配達時間帯指定郵便で時間指定も可
次はお渡ししたい時間を「指定」する、「配達時間帯指定郵便」を紹介します。これは次の3つの時間帯から選び、その時間帯に届けてもらうサービスです。
- 午前:8時から12時
- 午後:12時から17時
- 夜間:17時から21時
相手の在宅の有無や希望に合わせて活用でき、こちらも速達と同じように書留などと併用できます。料金については、次のようになっています。
- 250gまで:プラス340円
- 1kgまで:プラス440円
- 4kgまで:プラス710円
なお速達は封筒の右上部に「赤線」を引いて、計算済みの切手貼でポスト投函も可能ですが、こちらは専用伝票記入です。原則手渡しですが不在はポスト投函なので、書留などを併用することも多いです。
その他のサービスも着日を把握できる
この「速達」、「配達時間帯指定郵便」の他の郵便サービスでも、着日を指定・把握することが可能なものがあります。以下のものは全て、平日以外の土日も配達を行っています。
書留・簡易書留
昔から存在する、郵便においては確実に相手に「手渡す」方法が、書留や簡易書留です。郵便配達の際、相手に直接郵便物を手渡し「受領印」を収受するので、ポストでの盗難などの心配が防げます。
書留の場合、配達の「早さ」は普通郵便の変わりがないので着日指定はありませんが、手渡しになるまで再配達依頼ができます。早くする場合には、速達などを併用した料金で送ることがおすすめです。
ゆうパック
ゆうパックは荷物などかさばるものを、郵便局または受付ありの「ローソン」から配送するサービスです。利用の場合には、専用の「送り状」記入が必要です。
送り先の地域と受付時刻から、お届け可能な「着日」を選ぶことが可能です。ローソン利用の場合は、郵便局の「集荷」に間に合うか、店員さんに確認したほうがいいでしょう。
ゆうパケット
ゆうパケットは、ゆうパックよりも荷姿が小さなものを、定型サイズ以内の箱や厚手の封筒に入れて配達にまわすサービスです。
着日指定はないのですが、距離に関係なく荷物のサイズだけで料金が決まるお得さがメリットです。たて・横・厚さの合計が60cm以下、重量1kg以下ならば、「厚さ」で料金が決まります。
- 厚さ1cmまで:250円
- 厚さ2cmまで:310円
- 厚さ3cmまで:360円
お届けを早くする方法はありませんが、追跡番号で配送状況が確認できます。お届けは、相手のポストへと投函になります。
レターパックライト・プラス
レターパックライト・レターパックプラスとは、あらかじめ郵便局や取り扱いローソン店で配達料金分を支払って、入れるための「封筒」そのものを買い求めるサービスです。
どちらも土日には関係なく配達されるので、速達並みに早く届くと評判です。この2つで異なる点は、ライトはポスト投函、プラスは原則「玄関まで」という点です。
大学受験合格からの入学手続き一式や、不動産会社などからの用紙取寄せなどにも利用され、「信書」を封入しても良いことがメリットでもあり特徴でもあります。
クリックポスト
クリックポストは着日指定などがありませんが、配達料金は国内どこでも一律185円、クレジットカード決済して最寄りのポストから出せる手軽さが最大の魅力です。
荷姿のサイズ制限が、34×25×3(cm)、重量1kgとなっていて、この範囲の箱または丈夫な封筒を使います。
YAHOOかAmazonアカウントで決済し、送り状はプリンタ出力するのでパソコンのスキルが要求されます。しかし切手も買わずに安価で1kgまで全国一律185円というメリットは絶大な魅力です。
まとめ
2021年10月より、普通郵便は平日のみの配達となり、郵便配達が1日2回ということはあまり見かけなくなりました。しかし地域によっては、あるいは配達員さんの事情から1日2回があることも述べました。
郵便配達が届く日数の目安は、日本郵便のサイトから簡単に目安を知ることができますが、配達の時間は決められていません。配達日時を指定できる郵便サービスにはいくつか種類があり、組み合わせも可能です。
速達や配達時間帯指定郵便を料金付加して、早く思い通りの時間帯に郵便配達させる方法もあります。またゆうパックを筆頭とした各種配送サービスは、土日も配達が行われていて、早く届き利便性が高いです。