Googleマップで現在地の標高を手軽に調べる方法を解説します。自分が住んでいる場所や今いる場所の「標高」が知りたいと思ったことはありませんか?
津波や大雨による増水などの災害リスクに備えるためにも、現在地の標高を知ることには意味があります。
ランニングやウォーキング、自転車でのツーリングをするときに、ルートの高低差が気になるかもしれません。この記事ではGoogleマップで現在地などの標高を調べる方法を紹介します。
目次
Googleマップで現在地の標高を調べる方法
標高は平均海面からの高さのことで、測量や山の高さなどの表記に用いられる数値です。
専門の機器を使わずとも、スマホの位置情報アプリで大まかに調べることができ、Googleマップでも可能です。
Googleマップで標高を調べるには、以下の方法があります。
- 徒歩ルート検索で「高低差グラフ」を見る
- マップを「地形表示モード」にして等高線から読み取る
それぞれの方法について紹介します。
①徒歩ルート検索で「高低差グラフ」を見る
まずは高低差グラフで標高を知る方法です。
- Googleマップを開く
- 標高が知りたい場所を出発地点に入力
- 任意の場所を到着地点に入力
- 経路を表示させる
- 「徒歩ルート」のタブを選択、または下にスワイプ
検索結果で時間と距離の右側に「↑69m・↓0m」といった数値が表示されるので、(上画像参照)ここをタップするか下にスワイプすると、高低差グラフが表示されます。
下の画像はスマートフォンのGoogleマップで表示された高低差グラフです。
このルートでは主発地点(京都駅)の標高が29mで到着地点(清水寺)が98mであることがわかります。(高低差は69m)
高低差グラフは徒歩ルート検索時にしか表示されないため、2点(出発地と到着地)を入力することが必要です。調べたいポイントは出発地でも到着地でも構いません。
②マップを「地形表示モード」にして等高線から読み取る
「地形表示モード」にして等高線から読み取る方法もあります。
スマホのGoogleマップでは、地図の種類が選択できます。
マップ右上の「重なったひし型のアイコン」をタップすると、デフォルト、航空写真、地形の3タイプから選べます。
「地形表示モード」を選択して切り替えると、地図に「等高線」が表示されます。(下の画像参照)
上の画像は、先ほどと同じ地点を地形表示モードで表示したときの画面です。
地図上に等高線が表示され、100mや200mの線が太く表示されて数字が書かれているのが見えます。
指定したポイント(清水寺)は「100mの等高線」よりも少し低いところにあるので、90m〜100mにあることが読み取れます。(高低差グラフでは98m)
Googleマップ以外の現在地の標高を調べる方法
ここまでGoogleマップで標高を調べる方法を紹介してきましたが、他のツールを使って調べる方法もあります。
- Googleアース
- iPhoneのコンパス機能
- 地理院地図のサイト
より正確なのは地理院地図ですが、調べられるポイントには限界があります。
Googleマップの方法もそうですが、これらの方法を使って調べられる標高は、おおまかな目安として捉えてください。
Googleアースで標高を調べる
Googleアースで知りたい地点の標高を調べる方法があります。
スマートフォンに「Googleアース」のアプリをインストールし、次の手順を行います。
- Google Earth を起動
- 場所を検索するか、該当の場所が見つかるまで調整
- 標高を確認したい場所を長押し
- 画面の右下に、位置と標高が表示される
標高の測定単位を選択することもできます。(センチメートルや海里、フィートなど)
さらに、Google Earth Proでは、建物の高さやパスの高度プロファイル(パスに沿って標高や傾斜、距離を確認できる機能)を確認することもできます。
iPhoneの機能「コンパス」を使う
iPhoneのデフォルト機能「コンパス」を使用して、現在地の標高を確認することが可能です。
iPhoneで「コンパス」アプリを起動すると、緯度や経度情報の下に標高が表示されます。(画像参照)
iPhone 6/6 Plus以降のモデルには気圧センサーが搭載されているため、標高を測定することができます。(気圧センサーが搭載されていないモデルでは使えない)
計測の正確さについては、Googleマップの高低差グラフと大差はありませんが、両方にある程度の誤差があると捉えておきましょう。
地理院地図サイトを使用する
地理院地図のサイト( https://maps.gsi.go.jp/ )から調べる方法もあります。
地理院地図は、国土地理院のデータをWeb上で閲覧できる地図サービスです。パソコンやスマートフォンのウェブブラウザから無料で利用できます。
- 「地理院地図」をスマートフォンで開く
- 画面右下のアイコンをクリックして現在地に移動
- 画面下部の黒い帯に現在地の標高が表示される
この方法でも、地図に表示された投稿線から標高を読み取ることになります。
国土地理院の地図を使っているため、より正確に標高を調べることが可能です。
パソコンでGoogleマップを使って標高を調べる方法
パソコンを使って標高を調べる方法も多数ありますが、選択肢や計測精度はスマホと同じです。
- Googleマップの高低差グラフ
- Googleアース
- 地理院地図サイト
画面が大きいパソコンの方が見やすいため、広範囲に標高や高低差を調べたいならパソコンの方が便利です。
しかし単純に現在地の標高を知りたいだけなら、スマホでも十分でしょう。
また、他にも地形や標高を調べられるサイトが多数ありますので、使いやすいサービスを探してみるといいかもしれません。
まとめ
Googleマップで現在地の標高を調べる方法を紹介しました。
Googleマップでは徒歩ルート検索の「高低差グラフ」から調べたいポイントの標高を知ることが可能です。
現在地の標高を知りたいのであれば、iPhoneの「コンパス」が早く調べられる方法です。
広範囲に正確に地形を調べたいのであれば、Googleアースや地理院地図を使うのがいいでしょう。
ただし、これらの方法で調べた標高は大まかな目安として捉えてください。