「Bluesky」はX(旧Twitter)とは違う「分散型SNS」として注目され、現在多くの方々が利用するようになりました。
この記事では、Blueskyの始め方やX・Threadsとの違いについて紹介します。
目次
Bluesky(ブルースカイ)とはどんなSNS?
BlueskyはTwitterのCEOだったジャック・ドーシー氏が2019年に立ち上げたSNSです。
当時ジャック・ドーシー氏はTwitter社にいましたので、在籍中に立ち上げたことになります。
BlueskyはSNSの中でも、中央集権型のXなどとは違い、分散型の新しいSNSとして注目を集めました。
中央集権型の場合、1社・1個人が1つのサーバーを用いて管理しますが、分散型の場合、複数のサーバーを利用して管理しています。
どのサーバーを利用しても表示される投稿や情報に違いがなく、ユーザーが自分で情報管理でき、自分の情報を持ったまま他社SNSに移行することも可能です。
中央の管理者がいないSNSなので、WEBに対して知識と技術を持っている人であれば、誰でも管理者という立場でコミュニティに参加できます。
元々Twitterの社内プロジェクトだったのですが、2021年に分社した後にTwitterから独立し2023年にBlueskyが誕生しました。
以前はBlueskyを利用しているユーザーから「招待コード」をもらう必要がありましたが、現在は招待コードも必要なく気軽に登録できます。
Blueskyの機能
Blueskyの主な機能は、ポストやリポスト、「いいね」などのアクションも利用できます。
ユーザーの名前・投稿に対してキーワード検索もできるため、情報収集の場として利用することも可能です。
ポストやリポストなどのほか、フォローやブロック機能・複数アカウントも利用できます。
また、タイムラインは広告なしで利用でき、カスタマイズ可能なところも嬉しいですね。
Blueskyは分散型のSNS
BlueskyはXなどとは違い、分散型のプロトコルである「AT Protocol」を採用しています。
Xのような中央集権型のように「サーバ1つ」で管理するのではなく、サーバを複数に分けユーザー自身が情報の管理を行います。
情報の管理をユーザー自身が行うことで、プライバシーや個人情報を保護しやすくなり、セキュリティの決定権もユーザーが持てる仕組みです。
BlueskyはAI検出サービスを導入している
ディープフェイクはSNSなどで大きな問題となっています。
画像や映像が合成され、まるで本物のような動画などが形成されてしまうのです。
有名人の顔や声が利用され、本来発信などしていないのに、いかにも当人が発言したようなフェイク動画がアップされています。
この先、犯罪に利用されていくことも多くなるでしょう。
こうしたディープフェイクからユーザーを守るために、BlueskyではAI検出サービスを導入し、偽物の排除を行っています。
フィードの作成が可能
Blueskyのフィードはユーザーが作成できます。
デフォルトも用意されていますが、閲覧したいコンテンツを特定し表示することも可能となっています。
他のSNSと比較すると、カスタマイズ性と自由度が高いことが特徴です。
フィードの作成にはプログラムの知識が必要となります。
詳細については、以下を参照してください。
Blueskyは日本語表記にできる
Blueskyでは日本語に対応しています。(日本語以外への言語へも対応)
日本語化設定
- Blueskyを開く
- メニューから設定(Setting)を選択
- 基本(Basics)から「言語(Languas)」を探して選択
- 3つの言語設定全てを日本語(Japanese)に変更する
・アプリの言語(App Language)
・第一言語(Primary Language)
・コンテンツの言語(Content Languages)
Blueskyを日本語化できない場合の対処法
Blueskyを日本語化できない場合は、以下のように対処してみてください。
Web版
- ページを再読み込みする
- ブラウザのリフレッシュボタンを押す
- Windows キーボードの「Ctrl」+「R」を押す
- Mac キーボードの「Command」+「R」を押す
アプリ版
- アプリのバージョンが古い場合は新しくする
- アプリのバージョンが最新でも日本語にならない場合はアプリやブラウザのキャッシュを削除して設定する
BlueskyとX(旧Twitter)・Threadsの違い
ではBluesky・X(旧Twitter)・Threadsの違いを見ていきましょう。
Bluesky | X | Threads | |
投稿できる文字数 | 360文字 | 140文字 | 500文字 |
投稿できる写真の数 | 4枚 | 4枚 | 10枚 |
投稿できる動画の長さ | ー | 2分20秒 | 5分 |
ハッシュタグ | 非対応 | 対応 | 非対応 |
DM | ○ | ○ | △(独自) |
公開範囲設定(鍵垢) | 不可 | 可 | 可 |
この表を見てわかるように、投稿できる文字数や動画の長さ、写真の枚数などにそれぞれ違いがあります。
ThreadsはXやBlueskyのようなDM機能はありませんが、「投稿の返信」を利用しDMのように利用できるようになっています。
(投稿ボタンの横にある南京錠マークをタップし鍵をかけて当事者以外見られないスレッドを作ることでDMのように利用)
Bluesky(ブルースカイ)の始め方
Twitterは名称がXに変更され、Twitterの頃から比べると名称だけでなく様々な部分が変更されました。
Xに不安を感じるユーザーが多い中、Blueskyにはさらに大きな注目が集まっています。
では、Blueskyの始め方を紹介します。
アプリのダウンロードとインストール・アカウント登録
Blueskyアプリのダウンロード・インストール、アカウントの登録を解説します。
- アプリのインストール
- 「新しいアカウントを作成」をタップ
- メールアドレス・パスワード・生年月日を入力
パスワードはおすすめパスワード(Strong Password)が入力されているため、変更する場合は以下のように設定する
Other Options…→Choose My Own Password - 電話番号を入力してSMS認証の「コードをリクエスト」をタップ
- SMSに届いた認証コードを入力
- ユーザーハンドルを登録(ユーザーハンドルはユーザー名・ユーザーIDのこと すでにBlueskyで登録されているものは利用できない)
利用できる文字は英数字と一部の記号のみ「‐(ハイフン)」「.(ピリオド)」 - その他初期設定を済ませる
- AppStore:Blueskyをインストール
- Google Play:Blueskyをインストール
他項目の設定
設定を済ませると、「What are your interests?(何に興味がありますか?)」と問われますので、自分の興味がある項目をタップします。
以降、フォロー機能やメインフィードの設定なども済ませましょう。
興味のある項目
- ニュース
- 自然
- スポーツ
- ペット
- カルチャー
- 動物
このほかにもいろいろあるので、興味がある項目を設定しておきましょう。
フォロー機能の設定
- フォローしたアカウントの投稿表示設定ができる
返信コメント表示・リポストの表示・引用投稿の表示の設定が可能
特にこだわりがなければオンから続行をタップ
メインフィードの選択
- 気に入ったフィードがあればフォローする
アカウント作成後に設定変更可能なので選択せずに続行でもOK
非表示項目の設定
- 非表示にしたい項目を選択する
「非表示」(デフォルト)のままでもOK
Blueskyの機能と使い方
Blueskyは使い方もシンプルで日本語にも対応しているので、簡単に始めることができます。
Blueskyのアカウント登録が完了したら、基本的な機能だけでも理解しておきましょう。
ポスト(Post)・リポスト(Repost)
Blueskyでテキストや写真を投稿する際、Xと同様に「ポスト」といいます。
Xユーザーの中には今でもツイートといっている方もいますが、「投稿=ポスト」と理解していいでしょう。
また、他のユーザーが投稿したものを自分のBlueskyでそのまま投稿し拡散することを「リポスト」といいますが、これもXと同様ですね。
引用・埋め込みコード・DM機能
自分のコメントを添えて他のユーザーのポストに投稿する機能を引用といいます。
投稿の下の「矢印」マークをタップすることで利用できます。
さらに2024年4月のリリースで、BlueskyのポストでもWEBサイトへの埋め込みが可能となり、2024年5月にはDM機能も利用できるようになりました。
Webサイトへの埋め込み
- ポスト画面の右下にある「・・・」を選択
- 「Embed Post」をタップ
- コードが表示されたらコピーしてウェブサイトに貼り付け
DM機能
- メッセージ画面の下の方にある吹き出しマークをタップ
長押しで削除可能(自分の画面から見えなくなるが相手のスレッドからは消えない)
画像や動画の添付は不可
フィード(Feed)・クオートポスト(Quote Post)・ユーザーハンドル
フィード(Feed)
- Xでいう「タイムライン」
Blueskyのフィードはカスタマイズ可能
自分のフォロー・フォロワーのユーザーからトレンドを抽出して表示できる機能
クオートポスト(Quote Post)
- Xでいう「タイムライン」
他のユーザーに対してコメント付きで投稿できる
ユーザーハンドル
- アカウントのこと
(基本的にはユーザー名と考えておけばOK)
Blueskyを利用できない原因
繰り返しになりますが、Blueskyは始め方も使い方もシンプルなのですが、ユーザーハンドル作成時点で先に進めなくなることもあるようです。
- アカウント名に使用不可の文字を使っている
ユーザーハンドルに利用できるのは英数字と一部の記号のみ(「‐」ハイフンと「.」ピリオドのみ) - SMS認証コードの使用期限が過ぎている
Blueskyを始める際には必ずSMS認証が必要
SMS認証の有効時間が過ぎると再発行が必要 - ユーザーハンドル名が既に利用されている
使いたいユーザーハンドル名が他の人に利用されている場合は取得不可
記号で区切る・数字をプラスするなどして対応する
知っておきたい!Blueskyのルール
Blueskyは登録するのも使うのも簡単です。
使い方がシンプルなので、困ることはほぼないと思います。
しかしどんなSNSでも利用する際には「ルール」を理解し、守ることが重要です。
Blueskyにも必ず覚えておいてほしいルールがありますので、しっかり理解した上で利用するようにしましょう。
鍵垢(非公開アカウント)について
SNSを利用している人の中には、ツイートを非公開にしている「鍵垢」を持っている人も少なくありません。
鍵垢は友だちには見てほしいけど、会社の人には見てほしくないとか、家族には見てほしくない内容のツイートをアップする場と考えればいいでしょう。
しかしBlueskyでは、鍵垢「非公開アカウント」を設定する機能がありません。
DM機能が登場したように鍵垢も新機能として登場するかもしれませんので、最新情報をチェックしておきましょう。
アカウントを複数作ることは可能?
Blueskyではアカウント(ユーザーハンドル)を複数もつことができます。
会社用とか家族用など分けて利用したい人は、複数作成して利用しているようです。
ただ複数のアカウントを作るためには、それぞれ個別のメールアドレスが必要となります。
作成したい数のメールアドレスを用意してから、登録しましょう。
センシティブ設定
Blueskyではセンシティブ設定について厳しくルールを設定しています。
規制対象には、アダルト要素があるもの・暴力的な表現があるもの・肌の露出が多い写真などがあげられます。
美術資料やデザインとして利用したい場合でも、裸体デザインについては規制対象となる可能性も否定できません。
センシティブな内容の投稿をすると、ポストが削除されるだけではなく、アカウントが凍結される可能性もあります。
こうしたリスクを回避したい場合、センシティブルールに当てはまりそうな投稿の際に、「!」マークがついている「盾」マークをタップしましょう。
これで成人向けコンテンツポストとなります。
こうした設定を行う場合でも、常識の範囲以内で投稿するようにしてください。
まとめ
Blueskyの登録方法や使い方、X・Threadsとの違いなどを紹介しました。
日本ではまだまだXの人気が根強く、結局Xに戻ってくるユーザーもいるようです。
ただBlueskyはフィードをカスタマイズできるなど、Xにはない機能も備わっています。
これからBlueskyを導入してみようかなと思う方の参考になれば幸いです。