「Bluesky」はX(旧Twitter)の代わりになるかもしれないといわれている新たなSNSです。
正式にリリースされてから徐々に人気となっています。
この記事では、Blueskyの始め方やX・Threadsとの違いについて紹介します。
目次
Bluesky(ブルースカイ)とはどんなSNS?
BlueskyはTwitterのCEOだったジャック・ドーシー氏が2019年に立ち上げたSNSです。
当時ジャック・ドーシー氏はTwitter社にいましたので、在籍中に立ち上げたことになります。
BlueskyはSNSの中でも、分散型オープンプロトコル開発プロジェクトがベースです。
分散型SNSというのは、中央の管理者がいないSNSなので、WEBに対して知識と技術を持っている人であれば、誰でも管理者という立場でコミュニティに参加できます。
元々Twitterの社内プロジェクトだったのですが、2021年に分社した後にTwitterから独立し2023年にBlueskyが誕生しました。
以前はすでにBlueskyを利用しているユーザーから「招待コード」をもらう必要がありましたが、現在は招待コードも必要なく気軽に利用することができます。
Bluesky(ブルースカイ)は日本語対応している?
Blueskyはすべてを日本語対応にすることができません。
しかしメニュー名などを日本語表示にできます。
- 画面左上にあるメニューボタンをタップ
- 歯車「Setting」を選択
- 下の方の「Contact Language(言語)」を選択
- 言語選択画面で日本語を選択
これでメニューが日本語表示になります。
BlueskyとX(旧Twitter)・Threadsの違い
ではBluesky・X(旧Twitter)・Threadsの違いを見ていきましょう。
Bluesky | X | Threads | |
投稿できる文字数 | 360文字 | 140文字 | 500文字 |
投稿できる写真の数 | 4枚 | 4枚 | 10枚 |
投稿できる動画の長さ | ー | 2分20秒 | 5分 |
ハッシュタグ | 非対応 | 対応 | 非対応 |
DM | ○ | ○ | × |
公開範囲設定(鍵垢) | 不可 | 可 | 可 |
、投稿できるテキスト数、写真の枚数、動画投稿の有無などでそれぞれ違いがあります。
Blueskyでは公開範囲設定ができないため、クローズの環境で投稿するのには向かないので理解しておきましょう。
Bluesky(ブルースカイ)の始め方
Twitterにイーロン・マスクが関わり始めてから、「Twitter 終わり」や「サービス終了」など、よくない評判が増えてきています。
現在では、Twitterは名称がXに変更され、Twitterの頃から比べると名称だけでなくさまざまな部分が変更されました。
Xになって以降、「ポストX」や「次に流行るSNSは」などと話題に上がり、その中の1つの「Bluesky」が非常に注目を浴びています。
まずはBlueskyの始め方を紹介します。
アカウント登録
Blueskyの始め方は非常に簡単です。
画面の指示に従って進めていけば始め方でつまづくことはないでしょう。
また以前はβ版だったので、始め方の途中に招待コードの入力が必要でした。
現在は招待コードは不要になったので、誰でも登録できます。
- アプリのインストール
- 「新しいアカウントを作成」をタップ
- メールアドレス・パスワード・生年月日を入力
- 電話番号を入力してSMS認証の「コードをリクエスト」をタップ
- SMSに届いた認証コードを入力
- ユーザーハンドルを登録
- その他初期設定を済ませる
この後は、始め方で補足が必要な部分のみピックアップして紹介します。
アプリのインストール
アプリは、各アプリストアからインストール可能です。
- AppStore:Blueskyをインストール
- Google Play:Blueskyをインストール
メールアドレス・パスワード・生年月日の入力
パスワードは、元々おすすめのパスワード(Strong Password)が入力されています。
自分で決めたパスワードに変更したい場合は、以下の手順で変更しましょう。
- Other Options…>Choose My Own Password
SMS認証
BlueskyのSMS認証をするには、利用する国の設定も必要です。
国が間違っていると、電話番号が正しくてもコードが届かないので注意しましょう。
ユーザーハンドル
ユーザーハンドルに使える文字は、英数字と一部の記号のみです。
ひらがな・カタカナ・漢字は利用できないので注意しましょう。
- 利用できる記号:ハイフン(-)、ピリオド(.)
ユーザーハンドルとは
ユーザーハンドルというのは、ユーザー名・ユーザーIDのことです。
既にBlueskyに登録されている同じネームは使えません。
他のSNSで利用しているハンドルネームを利用したいという人もいるかと思いますが、Blueskyの場合は別の名前を考えましょう。
補足の設定
プッシュ通知や興味関心に関する質問とおすすめユーザーのフォローなどの設定も、最初にしておくと後で面倒がありません。
またフィード(タイムライン)をカスタマイズできるため、後からでも設定可能です。
興味のある項目の設定
次に興味のある項目が何か問われます。
「What are your interests?」と聞かれるので、表示されている中から興味のある項目を見つけタップしましょう。
興味ある項目はニュースや自然、スポーツ、ペット、そのほかにカルチャーや動物などがあります。
こちらで興味がある項目を設定しておくと、興味がありそうなアカウントを紹介してくれます。
紹介されたアカウントを見て、フォローしてもいいでしょう。
特にフォローなどしない・・ということであれば、興味ある項目設定をスキップしても問題ありません。
メインフィードと非表示項目の設定
Blueskyでは、表示させたいフィードを複数から選べるようになっています。
メインフィードの選択のところでフィードを選択すれば、Xでいう「リスト」のようなイメージで利用可能です。
特に必要ない場合は、チェックを外し続行で次に進みましょう。
次に非表示項目を設定します。
アダルトコンテンツやスパム、ヘイトなどの投稿を表示・非表示にできます。
特に表示したいものがなければ、非表示のまま続行でOKです。
日本語化
Blueskyは、日本語化されていますが、稀に英語のままになっている場合があります。
UIが日本語に対応したので、現在は日本語化可能です。
- 設定(Setting)
- 基本(Basic)
- 言語(Languages)
Blueskyでは3つの言語設定ができます。
- アプリの言語(App Language):画面表示に使われる言語
- 第一言語(Primary Language):翻訳される言語
- コンテンツの言語(Content Languages):フィードに使われる言語
特別な理由がなければすべて日本語(Japanese)に設定しましょう。
言語設定はアカウントに紐づくものではなく、利用環境で設定されるものなので、ブラウザやアプリで同じアカウントを使う場合はそれぞれ設定します。
Bluesky(ブルースカイ)の使い方
Bleuskyの始め方はシンプルかつ日本語に対応しているので、注意しすべきポイントは特にありません。
Blueskyのアカウント登録が完了したら、よく使う用語だけでも理解しておきましょう。
ポスト(Post)
Blueskyでテキストや写真を投稿するのは、Xと同様に「ポスト」といいます。
Twitterユーザーの中には、今でもツイートと言っているかたもいますが、「投稿=ポスト」と理解して問題なさそうです。
リポスト(Repost)
他のユーザーが投稿したものを、そのまま投稿して拡散するものは「リポスト」といいます。
Xでも同じくリポストと呼んでいるので、Xユーザーなら馴染みのある言葉でしょう。
引用
自分のコメントを添えて他のユーザーのポストに投稿できる機能を引用といいます。
投稿の下の方に矢印のマークがあるので、そこをタップして引用を使ってみましょう。
埋め込みコード
以前は埋め込みもできなかったのですが、2024年4月のリリースで、BlueskyのポストでもWEBサイトへの埋め込みが可能となりました。
この機能を利用する際には、ポスト画面の右下にある「・・・」を選択して、「Embed Post」をタップしましょう。
タップするとコードが表示されるので、コピーしてウェブサイトに貼り付けます。
DM機能
DM機能も以前はありませんでしたが、2024年5月のバージョンでDM(ダイレクトメッセージ)機能を使えるようになりました。
メッセージ画面の下の方にある吹き出しマークをタップすることで、相手にダイレクトメッセージを送ることができます。
送信したメッセージは長押しで削除もできますが、これは自分の画面から見えなくなるだけで、相手のスレッドからは消えません。
DMで画像や動画を添付して送信することはできないので、覚えておきましょう。
フィード(Feed)
Xでのタイムラインは、Blueskyだと「フィード」です。
詳しくは後述しますが、Blueskyではフィードをカスタマイズできます。
クオートポスト(Quote Post)
Xの引用リポストのことをBlueskyでは「クオートポスト)といいます。
他のユーザーの投稿に対して、自分のいいたいことなどを付け加えて投稿することです。
ユーザーハンドル
Blueskyでは、アカウントのことを「ユーザーハンドル」と言います。
始め方では触れませんでしたが、基本的にはユーザー名と理解しておけば問題ありません。
Blueskyの特徴
では、Blueskyの特徴を見ていきましょう。
Blueskyの特徴は以下です。
- 分散型のSNS
- カスタムフィード
- 削除したアカウントのデータを残せる
- 他のSNSとの共有ができる
分散型のSNS
Blueskyは、分散型のSNSです。分散型の反対は集中型といわれます。
- 中央集権型SNS:X(旧Twitter)、Threads
- 分散型SNS:Bluesky
中央集権型SNSとは従来のSNSで、運営企業がサーバーを管理して個人情報や投稿内容を取り扱う方法です。
分散型SNSは、ブロックチェーン技術などを活用したSNSです。
運営企業が個人情報や投稿内容を管理しているわけではないので、ユーザー自身がしっかりと管理する必要が生じます。
フィードをカスタマイズできる
Blueskyではフィードをカスタマイズできます。
Xのタイムラインは「おすすめ」と「フォロー中」に分けられますが、これ以上のカスタマイズはできません。
Blueskyでは自分で決めたルールをフィードに反映させられるので、より厳選した情報だけのフィードを作成できます。
アカウントを削除してもデータを移行できる
Blueskyは分散型SNSなので、アカウントを削除してもデータを他の分散型SNSに移行できます。
XやThreadsなどでは、アカウントを削除するとデータを引き継ぐことはできせん。
他に移行するようなSNSが誕生するかどうかは微妙な点ですが、今後分散型のSNSが増えれば選択肢が増え自分の好きなSNSに乗り換えられます。
他のSNSとの共有が可能
Blueskyでは、データの引き継ぎだけでなく他のSNSとのデータの共有も可能です。
Blueskyを始められない原因
繰り返しになりますが、Blueskyの始め方はシンプルです。
つまずくようなポイントはほとんどありませんが、ユーザーハンドルの作成時で先に進めない場合があります。
ユーザーハンドルのルールを確認しておきましょう。
アカウント名に使用不可の文字を使っている
ユーザーハンドルには、使える文字が決まっています。
英数字と一部の記号だけです。
使用できない文字や記号を含んでいると始め方の先に進むことができないので注意しましょう。
SMSの認証コードの使用期限を過ぎている
Blueskyの始め方の途中に、必ずSMS認証を行います。
SMS認証コードには有効な時間が決められています。
その時間を過ぎると再度発行の仕直しが必要になるので覚えておきましょう。
他のユーザーがすでに利用している
ユーザーハンドルを他のユーザーがすでに使っていると、取得できません。
記号で区切ったり数字を足すなどして対処しましょう。
知っておきたい!Blueskyのルール
Blueskyは登録するのも使うのも簡単です。
使い方がシンプルなので、困ることはほぼないと思います。
しかしどんなSNSでも利用する際には「ルール」を理解し、守ることが重要です。
Blueskyにも必ず覚えておいてほしいルールがありますので、しっかり理解した上で利用するようにしましょう。
鍵垢(非公開アカウント)について
SNSを利用している人の中には、ツイートを非公開にしている「鍵垢」を持っている人も少なくありません。
例えば友だちには見てほしいけど、会社の人には見てほしくないとか、家族には見てほしくないといった内容のツイートをアップする場と考えればいいでしょう。
しかしBlueskyでは、鍵垢「非公開アカウント」を設定する機能がありません。
DM機能が登場したように、鍵垢も新機能として登場するかもしれませんので、最新情報をチェックしておきましょう。
アカウントを複数作ることは可能?
Blueskyではアカウントを複数もつことができます。
会社用とか家族用など分けて利用したい人は、複数作成して利用しているようです。
ただ複数のアカウントを作るためには、それぞれ個別のメールアドレスが必要となります。
作成したい数のメールアドレスを用意してから、登録しましょう。
センシティブ設定
Blueskyではセンシティブ設定について厳しくルールを設定しています。
規制対象には、アダルト要素があるもの、暴力的な表現があるもの、また肌の露出が多い写真などがあげられます。
美術資料やデザインとして利用したい場合でも、裸体デザインについては規制対象となる可能性も否定できません。
こうしたセンシティブな内容の投稿をすると、ポストが削除されるだけではなく、アカウントが凍結する可能性もあります。
こうしたリスクを回避したい場合は、センシティブルールに当てはまりそうな投稿の際には、「!」マークがついている「盾」マークをタップし、成人向けコンテンツポストとしましょう。
こうした設定を行う場合でも、常識の範囲以内で投稿するようにしてください。
まとめ
Blueskyの始め方や使われる用語、X・Threadsとの違いなどを紹介してきました。
BlueskyはポストX最有力といわれる新たなSNSです。
ただ日本ではまだまだXの人気が根強く、結局Xに戻ってくるユーザーもいるようです。
Blueskyをビジネスで運用するなら、早いうちから導入しておくことで先手を取れる可能性も上がります。
どのような利用が可能か、考えてみるのもおすすめです。