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カカオトークで警察沙汰?退会時にトラブルになるリスクも

カカオトークを使って警察沙汰になるトラブルが発生しています。

カカオトークはLINEと同様に匿名SNSではないため、わいせつ画像の送信などをしてしまったときには相手に身元が知られてしまう可能性もあります。

ただし、相手の家族などを装って脅迫をしてくるケースや詐欺の場合もあるので注意が必要です。

この記事では、カカオトークで犯罪に巻き込まれるリスクや注意点について紹介します。

カカオトークで犯罪に巻き込まれて警察沙汰になったケースは?

カカオトークを使ったやり取りで、警察が介入してくるようなケースにまで発展することはほとんどありません。しかしトラブルは数多く発生しているようです。

弁護士サイトには、カカオトーク関連トラブルの相談も多く寄せられています。

ここでは、よくあるカカオトークを使ったトラブルのケースを3つ紹介します。

ケース① わいせつな写真を送ったり売ったりした

ひとつは、ネットで知り合った人とカカオトークでやりとりしているうちに、わいせつな写真を送ってほしいと頼まれて送ってしまうケースです。

「写真を送っただけで犯罪になるのか」と心配になって調べたり質問したりしている人がいます。

このような場合、送った写真にもよりますが「配布」したわけではないので、写真を送っただけで逮捕されるようなケースは少ないようです。

それ以外にも(頼まれて)写真を送ってしまった相手やその家族から、「示談金」などの名目で金銭を要求される詐欺が発生していますので、注意してください。

ケース② 闇バイト関連

もう一つのトラブルが、犯罪の片棒を担ぐような要求や仕事の提案、いわゆる「闇バイト」です。

カカオトークのやり取りから発展して、違法な仕事に巻き込まれる事案も発生しています。

闇バイトで使われるメッセージアプリは、機密性・秘匿性の高いサービスが使われる場合が多いですが、カカオトーク(機密性は特に高くない)が使われるケースもあるようです。

ケース③ 詐欺・ストーカー被害

カカオトークでやり取りをしている相手に商品を販売すると偽って、お金を騙し取る手口もあります。

コンサートのチケットや引換券などを販売すると偽ってお金を騙し取る手口や、投資詐欺や、ネットショッピング詐欺などです。

また、ストーカー被害も報告されており、アダルトチャットなどで知り合いになった相手と、カカオトークでやり取りしているうちにトラブルに発展したケースもあります。

カカオトークでも身バレする可能性

カカオトークは匿名サービスではありません。LINEと同じく電話番号などの個人情報を登録して使うメッセージアプリです。

仮に実名で登録していなくても、IPアドレス等から身元の判明は可能です。

カカオトークの運営は韓国企業のため日本からの開示請求手続きは複雑ですが、日本から要求ができないわけではありません。

不用意な使い方をしていると、法律を犯してしまう可能性もあるので十分注意しましょう。

カカオトークの退会方法

カカオトークの退会手順を紹介します。

アプリを起動して設定画面の「プライバシー」から「カカオトークの退会」をタップします。退会の最終ポップアップが表示されたら、「退会」をタップすれば完了です。

ただし、カカオトークには退会に関する制約がありますので、場合によってはすぐ退会できないことがあります。以下に解説していますので参照してください。

退会したらアカウント情報はどうなる?

カカオトークを退会すると、以下のアカウント情報が削除されます。

  • プロフィール情報(プロフィール画像、名前、ステータスメッセージ、カカオトークID)
  • カカともリスト(お気に入り / ブロックリストなど含む)
  • トークルーム情報(トークリスト、トークルーム、トーク履歴)
  • アイテム購入履歴(スタンプ / テーマ)
  • カカオアカウント(Eメールアドレス、パスワード)

カカオトーク公式サイトより引用

相手側の表示や履歴について

カカオトークを退会したときの、相手(自分以外のアカウント)への表示のされ方について紹介します。

退会したユーザーの名前は、他の人には「不明です」と表示され、今まで表示されていたアイコン画像もデフォルト設定に戻ります。

トークルームでもグループ画面でも同様です。つまり、自分が退会したことは他のユーザーには周知となります。

また、今までのトーク履歴も退会によって削除されます。

ただし、カカオトークのサーバーからすぐに消えるわけではなく、運営側には履歴は残っています。

重大なトラブル(犯罪など)が関係する場合は、トークデータが警察などに提供される可能性もあります。

カカオトークで退会できない時の対処法

カカオトークで退会しようとして上述の手順を踏んでも、エラーになって退会できないことがあります。

このような場合、そのアカウントが制限されているか、または特定の行為がカカオトークの規定に反していると判断されたと考えられます。

時間が経過すれば退会できる場合もあるようです。退会できない原因は、エラーメッセージからおおよそ判断できます。

「ポリシー違反のため退会できない」とは?

カカオトークの退会に関するエラーメッセージに「ポリシー違反のため退会できません」というものがあります。

これは、そのアカウントが以下のようなポリシー違反をしていた場合に表示される可能性があります。

  • スパムメッセージの送信、詐欺行為、ハッキングなどの不正行為
  • アカウントの不適切な利用(偽の個人情報、他人の誹謗中傷)
  • 違法コンテンツの共有(著作権侵害やその他の違法なコンテンツの共有)
  • その他違法な写真や動画の送信

これらが確認されていると、カカオトークを退会できないことがあるようです。

状況によっては、運営サポートに相談することで解決できる可能性もあります。

カカオトークのトーク履歴

カカオトークのアカウントデータやトーク履歴などは、運営側のサーバーに保存されています。

そのため、スマートフォンを機種変更したり、紛失や故障したりした場合でも、データは復旧できることが多いです。

ただし、それにはカカオトークのデータをバックアップする設定にしておく必要があります。

バックアップするには、アプリを開き「トーク」をタップ→「トークバックアップ」をタップして設定できます。

まとめ

カカオトークの退会やアカウントデータなどについて紹介しました。

カカオトークは気軽に使えるメッセージアプリですが、匿名ではありません。不適切な行為(犯罪やわいせつ写真の送信など)をしていると警察に逮捕されるリスクがあります。

逮捕までは行かなくても、社会的に不利な状況に追い込まれる可能性もありますので、気をつけて使いましょう。

また、カカオトークを使った詐欺も発生していますので、十分注意してください。