AndroidからiPhoneに変えて「後悔する人」と「後悔しない人」の違いは何でしょうか?
「ずっとAndroidだったけど、iPhoneを使ってみたい」と思っている人も多いですが、実際に変えてみるとイメージと違ってiPhoneに変えたことを後悔する人もいるようです。
この記事ではAndroidとiPhoneそれぞれのメリットやデメリット、機種変更する際の失敗しやすいポイントなどを分かりやすくご紹介します。
目次
AndroidからiPhoneに変えて後悔した人の理由
AndroidからiPhoneへ機種変更して後悔する場合、いくつかのパターンがあります。
日本ではiPhoneが6割近いシェアを誇っており、「それほど人気なら」とAndroidから新しくiPhoneに乗り換える人もいます。
しかし結果的に「iPhoneなんかに変えなければよかった!」と後悔する人も少なくありません。
AndroidからiPhoneに変えて、後悔した人の主な理由を紹介します。
使いにくい、Androidと操作方法が違う
AndroidユーザーがiPhoneに変えて、よくいわれるのが「使いにくい」ことです。
iPhoneには、Androidにはない独自の操作方法がいくつかあります。たとえば「戻る」ボタンがありませんし、ホーム画面へ移動する操作がAndroidと異なるなどです。
今までAndroidのスマートフォンに慣れたユーザーからすると、これらのiPhone独自の操作を使いにくさを感じる人もいます。
操作方法は使っていれば慣れるものですが、それでも使いやすいと感じるかは、人によって好みが分かれるでしょう。
端末の価格が高い
スマートフォンの端末価格はメーカーや機種によって「ピンキリ」ですが、iPhoneは全体的に他の端末メーカーと比べると高額です。
新しいiPhoneは最低スペックでも10万円以上するものが珍しくありません。
一方でAndoroidでは、メーカーによっては5万円以下のスマートフォンも多くあります。
Androidから思い切って高価な最新iPhoneに機種変更したのに、思っていたのと違った!と後悔する人もいるようです。
アプリの数がAndroidより少ない
iPhoneとAndroidでは使えるアプリが異なり、Androidでは使えたのにiPhoneでは対応していないアプリもあります。
逆のパターン(iPhoneでは使えるがAndroidでは使えないアプリ)もありますが、アプリストアに登録されている数はAndroidのほうが多いです。
ほとんどの主要アプリ(LINEやGoogleなど)はAndroidでもiPhoneでも使えますが、中にはiPhone未対応のアプリもあります。
iPhoneではSDカードが使えない
iPhoneにはSDカードスロットルが搭載していないため、「外部メディア」を使えません。
スマートフォンで写真や動画を撮ることが多い人は、スマートフォンの「ストレージ容量」は重要なポイントです。
iPhoneではクラウドの「iCloud」を追加ストレージとして使うのが主流です。本体ストレージ以外の「外部ストレージ」に保管したい人にとっては、SDカードスロットルのないiPhoneが不便に感じるユーザーもいるかもしれません。
iPhoneではマルチウィンドが使えない
マルチウィンドウとは、複数のアプリを画面上に並べて表示させる機能です。
GALAXYなどの端末ではマルチウィンドウが可能です。画面を分割することで切り替えずに作業できるなどのメリットがあります。
iPhoneはマルチウィンドウが使えません。そのため、GALAXYに慣れ親しんだユーザーからすると使いにくさを感じるかもしれません。
カスタマイズ性(設定の自由度)が低い
Androidを愛用する人の多くがあげるメリットが「カスタマイズ性の高さ」です。
Androidはオープンソースのプラットフォームのため、iOSよりも自由度が高く、カスタマイズの選択肢が豊富です。ホーム画面の見た目からス操作方法まで、Androidデバイスは多くの機能をユーザー好みにカスタマイズできます。
しかしiPhoneは操作性とデザインの一貫性が特徴であるため、アイコンの色や見た目、UI(ユーザーインタフェース)などを大きく変更できないことも多いです。
スマホを自分の好みにカスタマイズしたいユーザーにとっては、iPhoneでは物足りなく感じるのかもしれません。
データの移行が面倒
機種変更にスマートフォンに保存んしてあるデータを移行しますが、AndroidからiPhoneへのデータ移行は若干手間が多いです。(iPhone→Androidも同様)
AndroidとiPhoneの「異なる機種間でのデータ移行」は「同機種間での移行」よりも面倒です。特にAndroidからiPhoneへのデータ移行は(一括ではなく)手作業で行うものも多いため、データの数が多い場合は大変な作業になります。
通信環境や移行するデータ量によって違いますが、通信環境が不安定でデータ量が多い場合は全データの移行まで数時間かかることもあります。
データ移行時にエラーが発生する恐れがあるため、Androidスマホ内のデータをバックアップしておくと安心です。
LINEのデータが移行できない
日本ではメッセージや通話などのコミュニケーション・ツールとしてLINEが人気です。
機種変更の際に同じ機種間、つまりAndroid同士やiPhone同士なら、「LINEデータの引き継ぎ」は容易です。
しかし異機種間、つまりAndroidからiPhone(または反対)の場合は「トーク履歴の一括引き継ぎ」ができません。
友だちリストやグループリストの引き継ぎは異機種間でもできますが、トーク履歴は手作業での移行になります。
iPhoneのメリット
iPhoneに移行した際のデメリットをあげてきましたが、iPhoneのメリットも紹介します。
iPhoneのほうが優れている面も多くあり、だからこそ世界中で使われており、日本では半数を超えるシェアを誇っているのです。
ここからは「iPhoneのメリット」を紹介します。
動作がスムーズで、重くなりにくい
iPhoneは処理速度が速く動作がスムーズです。
Android端末では、買い替えたばかりはともかく、何年か利用していると、スマホの動作が遅くなってストレスを感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
iPhoneではアプリなどの外部ソフトも全てAppleが一括で管理しているため、使い続けても動作が重くなりづらい傾向があります。
何年使ってもまったく遅くならないというわけではありませんが、Androidよりは比較的にサクサク動くと感じる人は多いです。
シンプルな操作性
iPhone特徴の一つが「シンプルな操作性」です。
iPhoneは通常の電化製品の購入時に付属する「取り扱い説明書」がありません。これは、分厚い説明書が不要なほどに「シンプルで感覚的な操作性」がAppleのポリシーだからです。
これは「カスタマイズ性が低いことの反面のメリット」ともいえます。
若者を中心に人気のiPhoneですが、むしろ高齢者やスマートフォン初心者は、iPhoneに向いているのかもしれません。
Androidのスマートフォンの操作性も改善していますが、iPhoneと比べるとやはり複雑な設定などが必要な場合が多いです。
デザイン性
iPhoneはスタイリッシュなデザインとオシャレなブランドイメージが特徴です。
Apple製品は、一貫したデザイン哲学と高品質な素材を使っていることや、シンプルで洗練されたデザインを持っています。
iPhoneのブランドイメージは、信頼性、高性能、使いやすさなども他のスマートフォンから際立たせる要因の一つです。
他のApple製品との連携も便利で、iPhone、iPad、MacBook、Apple Watchなどのデバイス間でシームレスに連携することができます。
これらによってiPhoneは単なる端末以上の存在として、多くのユーザーにとってはステータスシンボルやライフスタイルの一部として支持されています。
機種変更時のデータ移行が簡単
iPhone同士のデータ移行は手間要らずで簡単です。
iPhoneには「クイックスタート」という機種変更のデータ移行に特化した機能があり、簡単に新しい端末を使い始めることができます。
Androidからiphoneに変える場合は、最初にAndroidのデータをiPhoneに移行する必要があります。この際のデータの移行は少し複雑ですが、iPhoneからiPhoneへのデータ移行は非常に簡単です。
OSのアップデートが全機種統一で分かりやすい
OSはコンピューターの「脳」にあたる部分です。OSには定期的なアップデートが必要ですが、iPhoneのほうが分かりやすいといえます。
Androidでは端末に複数のメーカーがあるため、アップデートの時期不定期だったり細かなアップデート回数が増える傾向があります。
対してiPhoneは全機種が統一してOSのアップデートが実施されるため、シンプルで回数も少ないのです。
定期的なアップデートの煩雑さが少なくなるのも、iPhoneの大きなメリットといえるでしょう。
セキュリティ・安全性
iPhoneはセキュリティ面で優れていることも特徴の一つです。
iPhoneのOS(端末を動かすための基本ソフトウェア)はAppleのみが管理しているため、厳密に管理されています。
一方Androidはオープンソース(基本的には誰でも改造できる)を採用しています。これはカスタマイズが容易である反面、ウィルス感染などのセキュリティリスクが高くなる要因ともなっています。
Androidも正しく使っていれば安全なのですが、どちらかといえばiPhoneの方がセキュリティ面が高いといえるでしょう。
高く売れる・下取りに出せる
iPhoneをはじめとする「Apple製品」は基本的に値引き販売をしていません。(ブランドの方針)
そのため、iPhoneは古いバージョンの端末であっても比較的高価に売ることができます。
機種変更時にはApple Storeに旧端末を「下取り」に出すことで購入価格から値引くことも可能です。
Androidのデメリット
AndroidとiPhoneを比較したとき、Androidのデメリットは以下のようなものがあります。
- 多くのメーカーから端末が出ているため、端末のスペックにバラつきがある
- メーカーや機種によって操作性が異なる
- 他社製品との互換性がなく、使えない機能がある
- セキュリティ性が不安定
- 画面の反応や切り替えスピードなどの使い心地も異なる。
- 日本シェアが少ない
- レアな端末では情報収集がしにくい
また、AndroidではiPhone特有の機能が使えなない、移行できないデータがある、Macとの互換性が下がるなどのデメリットもあります。
特にPCがMacを使っているユーザーは、Androidとの互換性が低く使いにくさを感じることが多いかもしれません。
AndroidからiPhoneに「変えないほうがいい人」の特徴
iPhoneは使いやすいスマートフォンという話をしてきましたが、操作性やカスタマイズ性には「好み」があります。どちらの方が向いているかは、最終的には人それぞれです。
そこで、ここでは「AndroidからiPhoneには変えないほうがいい人の特徴」をあげてみます。
これだけがすべてではありませんが、以下の項目に当てはまる人は、機種変更の前にもう一度考え直してみた方がいいかもしれません。
カスタマイズ性を重視する人
スマートフォンのカスタマイズ性を重視する人は、Androidの方が向いているかもしれません。
iPhoneは(Androidと比べると)カスタマイズできる幅が狭く設定されています。
たとえば、ホーム画面のレイアウトやアプリアイコンの色は、Androidが自由に変更できる一方で、iPhoneは変更できない部分も多いです。
ただし、最近はiPhoneもウィジェットの導入やアイコンの変更も可能になっており、その差は縮まっています。
コスト重視の人
端末にかけるコストを重視する人は、iPhoneよりもAndroidの方が向いているといえます。
なぜなら、iPhoneの端末は基本的にAndroidよりも高額だからです。そのぶん機能や信頼性が高い面もあるので「iPhoneのほうが絶対的に高い」とはいえません。
しかし、たとえば「まったく同じスペックの場合」でiPhoneとAndroidの端末を比較すると、Android端末の方が安価に購入できることのほうが多いはずです。
その他の、Androidのほうが向いている人の特徴
「カスタマイズ性」や「コスパ重視」以外にも、iPhoneよりもAndroidの方が向いている人の特徴としていくつか考えられます。
- AppStore(iPhoneなど専用のアプリストアの名称)にないアプリを使っている
- SDカードなどの「外部ストレージ」が必要
- Androidデバイスと連携している機能が多い
以上のような特徴を持つ人はiPhoneはおすすめできません。
また、特定の機能やブランドにこだわりがある人などは、無理にiPhoneに変えようとはせずにAndroidを使った方が満足度は高いと思われます。
AndroidからiPhoneへの正しいデータ移行の方法
AndroidからiPhoneに乗り換える際には、データの移行が必須です。
電話帳やSNSアカウントのデータ、ブラウザのお気に入りなどのデータを安全かつ簡単に引き継ぐためには、いくつかの方法があります。
専用アプリである「iOSに移行」を使えば、失敗もなくスムーズに移行ができるでしょう。
「iOSに移行」を使う
AndroidからiPhoneに変える際にデータ移行で後悔しない方法として最も一般的なのは「iOSに移行」というアプリを利用するものです。
「iOSに移行」とは、iOS へのデータ移行に特化したアプリケーションになっています。そのためAndroidからのデータ移行も容易にできるようになっています。
クラウドサービスを使う
またAndroidからiPhoneにデータを移行する方法としては、クラウドサービスを活用する方法もあります。
クラウドサービスを活用することでクラウド上にもデータを保管することができ、万が一データ移行に失敗した場合にもやり直しをすることができます。
キャリアごとにあるデータ移行のアプリを使う
また利用しているキャリアに合わせたデータ移行アプリを利用すると安全にAndroidからiPhoneにデータを移行することができます。
特に3大キャリアが提供しているデータ移行アプリは利用方法も丁寧に準備されているため、比較的失敗なくデータ移行することができます。
文書などのデータ移行はGoogleドライブを使う
スマートフォンのデータには、アプリだけではなくドキュメントや写真といったデータも多くあります。
そのようなデータの場合は、スマートフォンのデータ移行アプリを利用するよりもGoogleドライブ等のクラウドストレージを利用した方が、ストレージの節約にもなりおすすめです。
LINEアカウントの引継ぎはには気を付ける
スマートフォンの機種変更の際によくやってしまう失敗としては、LINEアカウントの引き継ぎが上手くできずLINEトークがすべて消えてしまうという失敗です。
LINE以外にもSNSのアカウント引き継ぎはそれぞれてじゅんがありますので、AndroidからiPhoneへ機種変更する際は注意してください。
まとめ
AndroidからiPhoneへ機種変更する際のデータ移行の注意点や、それぞれのメリット/デメリットについて紹介してきました。
iPhoneに乗り換えて後悔しないためにも、Androidとの違いや、乗り換えるときに必要な手続きなどを知っておくと機種変更時にスムーズにできます。
AndroidにもiPhoneにもそれぞれ特徴や利点があります。それぞれの違いを理解した上でスマートフォンを選ぶことが大切です。
AndroidからiPhoneへ機種変更を検討している人の参考になれば幸いです。