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iPhoneの詐欺広告はフェイクアラート?対処法を紹介!

2022年11月29日

世界的企業のAppleが販売しているスマートフォン「iPhone」。

日本ではiPhoneユーザーが非常に多いと言われています。

この記事では、そのiPhoneユーザーに対したフェイクアラートや詐欺広告の概要、巻き込まれないための対処法などをご紹介します。

目次

iPhoneで詐欺の疑うべき5つの表示

まずは、iPhoneに表示される注意すべき詐欺広告の種類をご紹介します。

iPhoneでの詐欺表示の大半はフェイクアラート

iPhoneに表示される詐欺広告の多くは、フェイクアラートと言われるものです。

フェイクアラートというのはその名の通り、偽物の忠告文で、その実態はフィッシング詐欺に誘導するための広告だと言われています。

iPhoneに詳しい方ならそれがフェイクアラートだということを簡単に見抜くことができますが、詳しくない方からすると不安を煽られるような内容ばかりです。

特に表示されやすいフェイクアラートを5つご紹介するので、以下のアラートが表示されても惑わされることがないように注意しましょう。

①ウイルス感染

最もメジャーなフェイクアラートは、iPhoneがウイルスに感染したという表示です。

ウイルスに感染すると、iPhoneから情報が漏洩したり、iPhone本体がサイバー攻撃を受けたり等の不安を逆手にとって広告を表示させてきます。

iPhoneはシステム部分とアプリは別で動いているためウイルス感染しにくいと言われています。

絶対にウイルスに感染しないとは言いませんが、ウイルス感染自体がフェイクの可能性が高いので簡単にでもいいので知識として理解しておきましょう。

②カレンダーなどの乗っ取り

iPhoneのカレンダーは、SNSなどと連動することでイベント開催を反映させる機能が備わっています。

自分が設定したカレンダーの予定が変更されていたり、削除されている場合は第三者にアクセスされている危険性は考えられます。

イベントの出席を求めるようなものであればフェイクアラートとは違いますが、詐欺を行う悪徳業者がイベントの参加を求めている危険性も考えられます。

③新型iPhoneが当たるキャンペーン

iPhoneでブラウジングをしていると、「最新のiPhoneに当選しました」というような広告が表示されることがあります。

YouTuberなどのプレゼント企画や、大手企業のSNSのキャンペーンに応募して最新のiPhoneが当選したのなら本当ですが、ネットをしていただけで急に表示されるのもはほぼ詐欺と言っても過言ではありません。

こう言ったフェイクアラートは、進んでいくと個人情報やクレジットカード情報などの入力を求められ、不正利用をされる危険性があるので怪しいキャンペーンには注意しましょう。

④インストール

ウイルス感染にも通じるフェイクアラートですが、高額なサブスクリプションの契約が必要になるようなアプリのインストールをさせるためのフェイクアラートも確認されています。

インストールさせるアプリには高額のサブスクリプションが設定されていますが、無料トライアル期間もあるため安心させてインストールするように誘導されます。

ただ、その無料トライアル期間が非常に短く設定されており、1週間未満で結果的に高額のサブスクリプションを契約させるような詐欺に近い行為が確認されています。

ウイルス感染自体がフェイクアラートの可能性が高いので、セキュリティ系のアプリのインストールの誘導をされてもインストールしないように注意しましょう。

AppStoreの仕組みを悪用して詐欺行為を行っている?

Androidでは、公式のアプリストアであるGoogle Play Store以外でもアプリのインストールは可能ですが、iPhoneではAppStore以外からではアプリをインストールすることはできません。

また、AppStoreでアプリをリリースするには、Appleの審査を通過する必要があるため、現在のAppStoreでリリースされているアプリには悪意のあるアプリは少ないと言われています。

そのため、高額のサブスクリプション契約という形でお金を騙し取ろうとする企業が存在しているのも事実です。

アプリのインストールを要求された場合の多くは、英語の利用規約が表示され、同意をしてしまうと契約完了と判断されお金を取り戻すのは困難になるので注意しましょう。

⑤偽のAppleのサイトへの誘導

フェイクアラートの中には、偽のAppleのサイトに誘導されるようなものも確認されています。

iPhoneでは、AppleIDというアカウントを作成することでアプリの購入(無料含む)やiCloudの利用などすることが可能になります。

AppleIDに関してのフェイクアラートが表示され、そのリンク先がAppleのサイトに似せた偽装サイトだった場合疑うことなく個人情報を入力してしまう可能性があります。

ブラウジングしているだけでAppleIDを必要とするような場面はほとんどないので、万が一アラートが表示されてもフェイクだと考えても問題ないことを理解しておきましょう。

【iPhone】フェイクアラートが表示された時の対処法

では、iPhoneにフェイクアラートが表示された時の対処法をご紹介します。

詐欺のようなお金を騙されるような被害に遭う危険性もあるので、少しでも不安に思うならしっかりと確認するようにしましょう。

対処法①サブスクリプションの契約を確認する

前述した通り、ウイルス感染によるアプリのインストールは、高額のサブスクリプションの契約させお金を払わせることが目的です。

無料トライアル期間が備わっていれば、トライアル期間中にサブスクリプション契約をキャンセルすることでお金を払わずに契約を解除することができます。

  • 設定アプリ>ユーザー名>サブスクリプション

の手順で契約しているサブスクリプションは確認可能です。

ただ、無料トライアル期間が備わっていない場合は返金を求めても断られる可能性が高いのでインストールをしないように注意しましょう。

対処法②アプリインストールの前に評価を確認する

万が一アプリのインストールに誘導された場合でも、そのアプリがどんなアプリなのかレビューを読むことでリスクを回避することができます。

高額のサブスクリプションを契約させられたユーザーが多い場合、必ずネガティブな意見が多く投稿されています。

また、AppStoreのアプリの評価は最大星5つで表示されます。

星1の評価が多すぎるようなアプリは、こう言った悪意が込められている可能性もあるので理解しておきましょう。

対処法③ページを削除する

iPhoneに表示されるフェイクアラートのベースはWeb広告です。

何か違和感を感じたら、そのページを削除して今後はアクセスしないように注意しましょう。

本当にウイルスに感染してしまった場合は、iPhoneを使っていて違和感を感じる部分が出てくるので、その時に対処するようにしましょう。

対処法④サイトの構造を注意深く確認する

Appleの公式サイトを偽装したサイトに誘導させられてしまった場合、本家のサイトに似せてはいますが完全に一致しているわけではありません。

Appleは世界的企業なので、公式サイトの作りもしっかりしています。

偽装されたサイトは少し仕様が違ったりURLがAppleに似せていたり等、注意深く見てみれば偽物だと気づくことができます。

対処法④個人情報は入力しない

万が一偽装サイトにアクセスしてしまった場合、個人情報の入力はしないようにしましょう。

AppleIDやパスワードを入力してしまった場合は、パスワードの変更をすることで個人情報へのアクセスを回避することができます。

また、クレジットカード情報まで入力をしてしまった場合は、すぐにクレジットカード会社に連絡をしてカードの利用は一時停止してもらうよう依頼をしましょう。

対処法⑥フィッシングメールやSMSは報告する

フェイクアラートとは少し話がズレますが、iPhoneへの詐欺行為はフィッシングメールやSMSでも行おうとしてきます。

現在はメールよりもSMSを使った詐欺行為が増えており、配送業者や通信会社などと偽ってSMSを送信してきます。

知らずにリンクにアクセスしてしまうと個人情報の入力を求められたり、クレジットカード情報の入力を求められる場合があります。

SMSにリンクが送られてきた場合もまずは詐欺を働く悪徳業者である可能性も疑うように注意しましょう。

iPhoneがウイルス感染した時に起こる可能性のある症状

では、iPhoneがウイルスに感染した時に症状として起こる可能性があるものをご紹介します。

ただ、iPhoneが実際にウイルス感染したという声はネットで調査してもその真偽を確かめることができませんでした。

そもそもウイルス感染のリスクは?

iPhoneのウイルス感染のリスクは、前述した通り、通常の使い方をしているのであればかなり低いと言えます。

ただ、iPhoneを脱獄したり、意図しない使い方をするとセキュリティレベルが低下しウイルス感染する危険性があるので理解しておきましょう。

意図せずiPhoneが再起動を繰り返す

iPhoneがウイルスに感染すると、意図せずにiPhoneが再起動すると言われています。

ただ、ウイルス感染ではなくてもiPhoneが意図せずに再起動を繰り返す場合があります。

特に、iOSのアップデート中エラーが発生し、システムが正常に機能していない場合に勝手に再起動すると言う声を見かけます。

PCを使ってiOSを更新することで改善したという声も確認できたので、同様の症状が起きた場合は試してみることをお勧めします。

動作が重い

iPhoneの動作が重い場合もウイルス感染の疑いがあります。

ただこちらも、空きストレージの状況や、バッテリーの状況などによって動作が重たくなることがあります。

現在流行っているマイニングマルウェアがiPhoneに感染してしまった場合は動作が常に重たくなることも考えられるので覚えておきましょう。

インストールした記憶のないアプリがある

自分でインストールした記憶がないアプリがある場合も注意が必要です。

アプリにウイルスが仕込まれていることは考えにくいですが、そのアプリを通じてマイニングなどにiPhoneが使われる危険性もあります。

  • AppStore>右上アイコン>購入済み

の手順でインストールしたアプリの一覧を確認することができるので、不安に思ったら確認してみましょう。

バッテリーの消耗が早くiPhoneが熱を持つことが多い

マイニングのマルウェアがiPhoneに入り込んでしまった場合、iPhoneのバッテリーの消費が早くなることがあります。

マイニングのマルウェアは常にiPhoneを動かすため、バッテリー消費され本体が熱くなるのも考えられます。

全くアプリを起動(マルチタスクも含め)していないのに消費が早かったり本体が熱くなる場合はマイニングに使われている可能性があります。

使っていない間にデータ通信をしている

最後もマイニングに関することですが、暗号資産のマイニングを自分のiPhoneでされているので、動作に影響を及ぼし、バッテリーの消費を早くし、さらに、通信までさせられます。

使っていないのにデータ通信量が増える場合はマルウェアの関与を疑うようにしましょう。

iPhone詐欺の被害に遭わないための7つの対処法

最後に、iPhoneで詐欺被害に遭わないための7つの対処法をご紹介します。

①常に最新のiOSにアップデートする

iPhoneでは、1年に1度iOSの大型アップデートがリリースされます。

これは、その年の新型iPhoneの発売に合わせてリリースされるのが常ですが、それ以外にもマイナーアップデートとして不定期でリリースされます。

このマイナーアップデートにはセキュリティの脆弱性が見つかった場合の修正が含まれます。

iPhoneのセキュリティを常に保つためには、不定期でリリースされるアップデートが配信されたら最新の状態にすることです。

②”Safari”のセキュリティ設定をする

iPhoneユーザーの多くは、デフォルトでインストールされているブラウザの”Safari”を使ってネットをしている方が多くいます。

Safariを使う場合、セキュリティ設定をしっかりと行うことで、フェイクアラートや詐欺広告、悪意のあるサイトの表示の脅威からデバイスを守ることができます。

  • 設定>Safari>詐欺Webサイトの警告

③パスワードの設定されていないWi-Fiは使わない

日常的に生活をしている中でさまざまな場所にWi-Fiが設置されています。

ただ、誰でも簡単にアクセスできてしまうようなWi-Fiを通じて第三者が自分のiPhoneにアクセスしてくる危険性があると言われています。

特に発信元がわからない、パスワードが設定されていないWi-Fiはセキュリティが担保されていないのでデータ通信量の消費を抑えるためにWi-Fiを使いたいのは理解できますが、危険性があることも理解しておきましょう。

④アプリはAppStore以外からはインストールしない

iPhoneにアプリをインストールするには、前述した通り、AppStoreを通してインストールしますが、稀にWebサイトからそのままアプリをインストールできる場合があります。

ただ、WebサイトでインストールできるアプリはAppleの審査を通過していないため悪意的なシステムが組まれている危険性があります。

個人情報の漏洩や詐欺などに巻き込まれる危険性も十分にあるため、AppStore以外のアプリはインストールしないようにしましょう。

⑤怪しいアプリはインストールしない

ここまででも何度か触れていますが、ウイルス感染をしたことでアプリのインストールを促される場合や、広告を誤タップしてしまいアプリのインストールを促される場合は怪しいアプリの可能性があるのでインストールはやめましょう。

AppStoreに移行してしまった場合は、タスクキルでAppStoreやSafariを修了したり、ページを削除して対処するようにしましょう。

⑥メールに添付されている怪しいファイルは開かない

どれだけセキュリティ面に気をつけていても、メールやSMSにフィッシング詐欺のメールが届くことがあります。

メールでもSMSでも大手企業や普段から頻繁に利用するような企業を偽って発信してくるため、リンクが添付されていてもすぐに開いてしまう可能性があります。

そもそもその行動が非常に危険な行為なので、SMSのリンクやメールに添付されているファイルなどはアクセスしないようにしましょう。

⑦ウイルス感染が疑われるPCに接続しない

現在のiPhoneは仕組みがアップデートされたことにより、PCがなくてもバックアップやアップデートなどほとんどのことができるようになりました。

ただ、iPhonを長く使っている方の中にはまだPCとの接続をしているかたも多くいると思います。

ウイルス感染が疑われるPCに接続してデータのバックアップなどを行うと、そこからiPhoneにウイルス感染することも考えられるので注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?iPhoneは変な使い方をしなければ非常にセキュリティの高いスマートフォンです。

ただ、iPhone自体はセキュリティが高くても、利用するWebサイトの運営者が悪意を持っていたり、アプリの運営者が悪意を持っていると詐欺のようなことに巻き込まれる場合があります。

基本的にはiPhoneに表示されるアラートはフェイクアラートなので、知識を持ってさえいればある程度リスクを回避することはできます。

iPhoneに限らず、Webを介した詐欺は手を変え品を変えて悪徳業者は騙そうとしてきます。

この記事が、少しでも詐欺被害を回避するための参考になれば幸いです。