docsbotというサービスをご存知でしょうか。
docsbotとは、チャットGPTを使用して、自分でチャットボットを作成できるサービスです。
当記事では、docsbotとはどのようなサービスなのか、どのようなことができるのか、料金はどうなっているのか、docsbotの使い方について紹介します。
さらに、チャットボットやAPIなど、聞き慣れないIT用語についても解説しておりますので、ぜひ最後までお読み下さい。
目次
- 1 docsbotとはどんなAIツール?何ができるの?
- 1.1 docsbotとは①そもそもチャットボットとは?
- 1.2 docsbotとは②チャットボットが作成できるAI
- 1.3 docsbotとは③どんな仕組みなの?チャットGPTとの関係は?
- 1.4 docsbotとは④AI作成なのでプログラミングがいらない
- 1.5 docsbotとは⑤チャットGPTの知らない情報を入れられる
- 1.6 docsbotとは⑥商品などを紹介する際、魅力的な文章が作成できる
- 1.7 docsbotとは⑦APIで自社サイトやアプリにAIチャットを組み込める
- 1.8 docsbotとは⑧日本語で使用できる
- 1.9 docsbotとは⑨スマホでも使えるけど…
- 1.10 docsbotとは⑩商用利用はできるの?
- 2 docsbotの料金プラン、無料で使えるのかを紹介
- 3 docsbotの使い方を紹介
- 4 まとめ
docsbotとはどんなAIツール?何ができるの?
docsbotというサービスは、チャットGPTを活用してAIチャットボットを作成でき、APIで自分のアプリやサイトでも使用することのできるサービスです。
そもそもチャットボットとは何なのでしょうか。また、APIとは何なのでしょうか。そもそもdocsbotとはどのようなことができるのでしょうか。
見ていきましょう。
docsbotとは①そもそもチャットボットとは?
docsbotとは何なのかという説明を始める前に、そもそもチャットボットという概念について説明します。
チャットボットとは、会話(チャット)とロボット(ボット)という2つの言葉を組合せたもので、いわゆる「自動会話プログラム」です。
つまり、ユーザーが質問をすれば、AIが自動的に返答してくれるプログラムのことです。
アップルのSiriやグーグルアシスタントなどの音声会話すも、広い意味でのチャットボットの一種と言えるでしょう。
すでにラインやフェイスブックなどでもチャットボットが広く活用されています。
また、企業のウェブサイトの右下あたりに、「何かお困りごとはありませんか?」というメッセージとともに表示されているのもチャットボットです。
このようにチャットボットは、今まで人が行なっていた問い合わせ対応や質問への回答を、自動で行うことができることから、最近のビジネスでは多岐に渡り使用されています。
docsbotとは②チャットボットが作成できるAI
docsbotとは、チャットGPTの開発・運営でおなじみのオープンAI社が開発したサービスです。
先述した通り、docsbotとは自身でアレンジしたAIチャットボットを作成することが可能です。そして、そのAIチャットボットは、チャットGPTに準拠した形で作成されるのです。
つまり、docsbotとは、自分自身でアレンジしたチャットGPTを作成することが可能なサービス、と思ってもらえればよいかと思います。
「なぜチャットGPTをアレンジする必要があるの?そもそもなんでも答えてくれるじゃないか!」と思われる方もいるかもしれません。
ただ、チャットGPTでも、例えばある温泉旅館の細かい情報などについては答えられません。そもそもチャットGPTは2021年9月までの情報しか学習されておらず、超最新の情報については誤った情報を回答することもあります。
それを補完するのがdocsbotです。
例えば、温泉旅館のホームページにAIチャットを組み込む際、泉質の情報、部屋の情報、駐車場などの情報を入れることができます。
その温泉旅館の情報を詰め込んだAIチャットボットをホームページに組み込むことで、質問に対する問い合わせ対応が減り、ビジネスで有効です。
docsbotとは③どんな仕組みなの?チャットGPTとの関係は?
docsbotの仕組みについて説明いたします。
docsbotで作成したAIチャットボットは、ユーザーが文章(ある単語のデータの塊ごとに)を登録したものから、質問されたらその質問内容と関連の深い単語データの塊を見つけます。ここまでがdocsbotが行うことです。
そして、docsbotが生成したAIチャットボットは、質問と見つけた質問内容と関連の深いデータの塊をチャットGPTに丸投げして回答を作ります。
つまり、個人でアレンジしたチャットGPTを使うことができるということなのです。
docsbotとは④AI作成なのでプログラミングがいらない
docsbotは、自分の持っているデータを使って、簡単にチャットボットを作れるツールです。
「それならプログラミング言語とか知らなきゃ話にならないよね?」と思われる方もいるかも知れませんが、コンピュータの専門知識やプログラミングの勉強は必要ありません。
チャットGPTがプログラミング知識がなくても使用できるのと同じです。
インターネットにつながったパソコンやスマホで、画面にしたがって操作するだけです。
docsbotとは⑤チャットGPTの知らない情報を入れられる
docsbotのチャットボットは、いろいろな質問に答えることができます。
しかし、普通のチャットボットよりももっとすごいところとして、自分の持っているデータをチャットボットに教えることができるということです。
ウェブサイトの文章やPDFファイルや会社のデータなど、どんなデータでもチャットボットに取り込むことができます。
そうすることで、そのデータに関する質問にも答えることができるようになります。
これは、自分の専門分野や情報をチャットボットに反映させることができるということです。
docsbotとは⑥商品などを紹介する際、魅力的な文章が作成できる
docsbotは、チャットボットを作るだけではありません。
製品やサービスについて、お客さんに伝えたいことを書くこともできます。
docsbotは、自分が教えたデータをもとに、お客さんにぴったりの文章を作ってくれます。
新しい製品を売り出すときや、キャンペーンをやるときに、製品の良さやメリットをお客さんに効果的に伝える文章を作ることができます。
docsbotは、使うたびに学習して、文章を作る力が上がります。
自分のニーズや市場の変化に合わせて、いつでも最高のコピーライティングを提供することができます。
これは、製品やサービスの魅力を高めるためにとても役立ちます。
docsbotとは⑦APIで自社サイトやアプリにAIチャットを組み込める
作ったAIチャットボットは、自分のホームページやアプリにも入れることができます。
そのためには、APIというものを使います。
APIとは
APIとは、別々のものをつなげるための道具のようなものです。
例えば、あるアプリでログインするときに、別のアプリのIDとパスワードを使えるようにするときに、APIが使われています。
docsbotのAPIを使えば、自分のチャットボットを自分のサービスに組み込むことができます。
docsbotとは⑧日本語で使用できる
docsbotは日本語で使用可能です。
docsbotとはアメリカの会社であるオープンAI社が開発したサービスのため、チャットGPTと同じくメニュー画面などは英語表記です。
ただ、チャットGPTと同じく、プロンプトや生成内容については日本語対応しています。
そのため、docsbotで日本語の内容をチャットGPTに入れることも可能で、日本語のアプリやサイトにも使用可能です。
docsbotとは⑨スマホでも使えるけど…
docsbotは一応スマホで使用することも可能です。
アプリはなく、ブラウザで使用することが可能です。
docsbotとは⑩商用利用はできるの?
docsbotとは商用利用できるのでしょうか。
docsbotは商用利用ができます。
docsbotとは元々、チャットGPTがベースにあるサービス。そのチャットGPTは商用利用がOKのため、docsbotも商用利用OKです。
そもそも、docsbotは企業やビジネスパーソンをターゲットにしたサービスです。
docsbotで作成したAIチャットボットが商用で使用できなければ、何の意味もありません。
そのようなことから、docsbotの商用利用はOKです。
docsbotの料金プラン、無料で使えるのかを紹介
AIチャットボットを作成できるdocsbotですが、無料で使用することはできるのでしょうか。
また、有料のプランはどのようなものがあるのでしょうか。
見ていきましょう。
docsbotの料金①無料で使うことができる
docsbotは無料で使用することはできるのでしょうか。
docsbotは無料プランとしてフリープランというものがあります。
そのフリープランは、
・GPT3.5(GPT4は有料)
・質問制限は100回まで(月)
・チャットボットは1つのみ作成可
という感じです。
GPT4が使用できなかったり、質問制限があったりはしますが、無料でも基本的機能は使用可能です。
docsbotの料金②有料プランはあるの?
フリー ホビー パワー プロ 料金 無料 月19ドル 月49ドル 月99ドル Bot作成可能数 1 1 3 10 月当たりの質問数 100 1000 5000 10000 編集人数 1 1 1 5 ソースページ数 50 1000 5000 10000 GPT4利用 × ○ ○ ○ Private Bot × ○ ○ ○ Zappier連携 × × ○ ○
有料プランは上記の表通りです。
無料のフリープランは、個人のサイトやアプリを持っている人に最適のプランです。
ホビープランは、中小事業を営む企業や事業主の方に最適です。
パワープランは、そこそこ大きなビジネスを行なっている企業向けのプランとなっています。多くの使用者が質問をぶつけてくることが予想されるため、チャットボットを2つ以上作成したいのであれば、パワープラン以上が最適です。
プロプランは、大手企業向けです。ECサイトや食べログなどの大きなサイトを運営する企業に最適です。多数のユーザーが使用することが予想されるのであれば、多大な質問の対応が可能なこのプランです。
docsbotの使い方を紹介
docsbotの使い方に関する説明となります。
見ていきましょう。
docsbotの使い方①オープンAI公式にアクセスしアカウント作成
使い方の説明です。
まず、様々なサービスと同様に、アカウントの登録を行わなければなりません。
OpenAIのサイトにアクセスして、サインアップを押し、アカウント登録を行なって下さい。
また、すでにチャットGPTを使用している方はオープンAIのアカウントがあるはずですので、ログインすれば大丈夫です。
docsbotの使い方②オープンAIのAPIのキーを発行する
最初に、オープンAIのAPIのキーを発行する必要があります。
「+create new secret key」というところを押して下さい。
入力欄が出てきますので、なんでも良いのでネームを入力し、緑の欄を押しましょう。
「create new secret key」と、シークレットキーが出てきますので、コピーして下さい。
そのコピーしたシークレットキーは後から使用します。
また、企業にお勤めのユーザーは、このシークレットキーの流出には十分注意して下さい。
docsbotの使い方③docsbotのアカウントを作成する
DocsBotの公式にアクセスしましょう。右上に「tryfree」とありますので、それを押して下さい。
そしたら、「create your free account」と出ます。
今回は個人で使用することを想定しておりますので、右の「personal」を押して下さい。
そしてアカウントの作成を行なって下さい。
また、グーグルアカウントでのアカウント作成も可能です。下の「sign up with google」から行なって下さい。
docsbotの使い方④オープンAIとdocsbotを連携させる
使い方としてここは重要です。
docsbotのサービスはチャットGPTをアレンジしてAIチャットボットを作成するもの。そのため、チャットGPTを運営しているオープンAIとdocsbotを連携させなければなりません。
paypayとヤフーアカウントを連携させるようなものですね(少し違うか?)
ここで先程コピーしたシークレットキーの出番です。
「API key」の入力する欄に、そのシークレットを貼り付けて、「save securely」を押して下さい。
これでオープンAIとdocsbotの連携は完了です。
ようやくdocsbotでAIチャットボットが作成できます。
docsbotの使い方⑤AIチャットを作成する
ここからdocsbotの使い方の説明です
メニュー画面がありますので、右の「name」にチャットボットの名前を入力し、言語を日本語にし、「create bot」を押します。
次に、ボットに教えるデータを入れます。
これは、よくある質問や製品のこと、サービスについてなど、作成するAIチャットボットに知ってほしいことを入れるところです。
データは、文字を打つだけでなく、ファイルやをアップロードすることもできます。
例えば、チャットボットの作成画面で、URLを押し、学習させるURLを入れます。
そうすれば、そのAIチャットボットは、そのURLの内容の質問に答えることが可能となるのです。
こうすることでAIチャットボットは、入れたデータをもとに、人からの質問に答えられるようになります。
これで、docsbot で、自分だけのチャットボットができました。
ボットの作り方やデータの入れ方は、初めてでも難しくありません。ぜひ挑戦してみてください。
docsbotの使い方⑥AIチャットボットのtestをする
docsbotには、作ったチャットボットをすぐに試せる機能があります。
試す画面に行って、人として質問を打ってみます。チャットボットは、入れたデータをもとに、質問に答えてくれます。
試しているときに、ボットが変な答えをしたり、質問に答えられなかったりすることがあるかもしれませんので、そういうときは、データの勉強や設定をもう一度見直します。
何度も試して、ボットの回答が正しいかどうかを確かめます。
docsbotの使い方⑦使いたいサイトにAIチャットを設定する
docsbotの使い方として、作成したAIチャットボットを他のサイトに取り入れることが可能です。
チャットボットの作成画面にて、「widget embed」を押します。
そこで出てきたコードをコピーしましょう。
もしワードプレスブログに貼り付けるのであれば、管理画面から、ボットを入れたいページや場所にコピーしたコードを貼り付けます。
動くかどうかを見る コードを入れたら、本物のWebサイトに行って、チャットボットがちゃんと出てきて、動いているかを見ましょう。
これで設定完了です。
自分の好みに合わせるなら、AIチャットボットの出る場所や見た目、ボタンの色などを自分の好みに合わせることもできます。
まとめ
最近企業のホームページでよく見るAIチャット。
これらはdocsbotなどでアレンジしたAIチャットボットが使用されています。
このようなAIチャットボットに問い合わせ対応を任せることで、ビジネスにおいての人手不足を補うことができます。
docsbotの使い方を学び、ぜひ自作したAIチャットボットを自分のサイトやアプリに組み込んでみて下さい。