未分類

CPUの温度が高い?適正温度は?温度の確認方法や対処法を紹介!

普段ノートパソコンなどを使っているとき、底面が手で触れられないぐらいの熱い温度になることがあります。デスクトップでも、過負荷などでCPUが熱くなり、ファンの音がとてもうるさくなることがあります。今回はCPUの温度確認方法と、適正な温度レベル設定を解説します。

CPUの適正温度は使用状況によって変わる

パソコンをどのように使うかによって、CPUの適正温度が変わってきます。ここでは使用用途別の適正温度をご紹介します。

低負荷時「40度〜50度」

特に何もアプリケーションを起動していない状態や、WordやExcelなどの簡単な事務作業、普通のネットサーフィンなどを行っているときはCPUへの負荷があまりかかりませんので、温度も低いレベルになります。また最近のパソコンに搭載されているCPUは非常に効率よく作られているため、通常はこの程度の温度で保たれます。逆にゲームや4K動画再生などの高負荷な処理を行う際もこの温度な場合は、CPUの性能が十分に引き出せていない可能性もあります。

中負荷時「50度〜60度」

CPUに中程度の負荷がかかっているときにはこの程度の温度になります。マインクラフトなど中程度のゲーム、ソフトウェアのインストールや、グラフやアニメーション、3D要素などが入った手の込んだプレゼンテーション作成やブラウザの多重起動、高解像度動画再生などを行うと50度~60度あたりの温度レベルになるでしょう。一般的な用途でパソコンを使う場合は、これ以上CPUの温度が上がることはあまりないでしょう。

高負荷時「60度〜80度」

同時に大量のソフトウェアを起動したり、高負荷なゲームや4K動画などを再生するとCPUにも負荷がかかり、温度が80度まで上がることがあります。ここまで温度が高い状態が長く続くのは、CPUや関係ハードにとって良くない影響を与えることがあります。そこまで負荷がかからない作業を行っているのにもかかわらずここまで温度があがる場合、CPUファンなどの性能にも問題がある場合がありますので、確認してみてくださいね。

100度前後は故障の危険がある!

ここまで負荷のかかるレベル別に温度の目安を解説しました。ここからは、CPU温度が100度以上になる状態についてです。通常CPU温度が100度を超えることは滅多になく、設計上ギリギリになっています。CPU温度が120度程度になると(型番によりますが)、安全装置が動作しパソコンが強制的に終了してしまうこともあります。処理速度も大幅に低下しますので、ハード面でもソフト面でも良くない状態です。

システム的な問題ではないこともありますので、「温度が高い場合の対処法7選」で詳しく解説します。

CPUの温度が高い場合の7つの対処法

CPUの温度が高くなると、不具合や故障の原因になりかねません。そこで、CPUの温度が高い場合の対処法として7つ用意しました。

以下の対処法を参考に、CPUの温度が高い場合に試してみてください。

【対処法】①冷却ファンを掃除してほこりをとる

最近の薄型ノートパソコンなど一部を除き、パソコンにはCPUを冷却し排気するためのファンが搭載されています。このファンにほこりやチリがたまっていくと、段々クーラーの性能が下がるため、十分に冷却できなくなってしまうことがあります。ほこりやチリが大量にたまると、ファンの一部がふさがってしまうこともあります。ファンを取り外してほこりやチリを除去して改善するかどうか確認してみてください。

【対処法】②CPUにグリスを塗る

グリスとは、CPU本体とファンのCPUに触れる部分のヒートシンクの間の熱伝導を高めるための潤滑油です。一定期間パソコンを使用していると、このCPUグリスが乾いたり固まったりしてしまい、十分な冷却ができなくなってしまうことがあります。CPUファンを取り外し、乾いたグリスを剥がしてから新しいグリスを塗ってみましょう。多くの場合は、この2つの手順を踏めば温度が異常に高くなる現象は解決します。

【対処法】③CPUクーラーを交換する

ファン掃除とグリス交換を行っても状況が改善しない場合、今使っているファンに十分な冷却性能がない可能性があります。長い間ファンを使っていると異音が発生することもありますので、この際交換してしまうのも一つの手です。デスクトップパソコンの場合、マザーボードの規格に適合し、お使いのCPUを十分に冷やせる性能のあるものを選んで下さい。

ノートパソコンの場合ですが、ほとんどの場合独自規格のものが使われています。ファンの故障が疑われる場合は、一度メーカーに連絡してみると良いでしょう。

【対処法】④部屋の温度を下げる

CPUを冷やすためにはファンで吸い込んだ外の空気を使います。その「外の空気」の温度が高いと、熱いもので熱いものを冷やす状態になってしまい、CPUの温度を下げることが出来ません。他にもハードディスクが膨張したりパーツが溶けたりする恐れもあるので、高温環境でパソコンを使用することはおすすめできません。

パソコンを使用する環境の適正な温度は10度から35度程度であると言われています。

【対処法】⑤パソコンの置き場を変更

パソコンはファンで外の空気を吸い込んで冷却すると記載しましたが、この外の空気が上手く吸えない環境にパソコンがある場合もCPU温度が上がります。夏場でエアコンのない部屋に設置するのはもちろんダメですが、部屋の角(壁)にパソコン吸気・排気ファンを向けた設置方法もおすすめしません。おすすめは机などの上に設置することです。高所だと換気がしやすく、よりよい排熱効果が期待できるためです。

机の下に設置する場合は、周りの物が排気の支障になっていないか確認し、風通しを良くしてからにすることをおすすめします。

【対処法】⑥小型扇風機などを使って冷やす

周りの風通しが良くないと、ファンが十分な排熱をすることができません。解決策の一つとして、ファンの周りに小型扇風機を設置することです。集中的に風を当てることができますので、冷却の効率が良くなることがあります。注意すべき点は、扇風機や周りに舞っているほこりやチリなども当てられ、対処法①とのループになってしまう可能性があることです。扇風機を使う場合はクリーニングをお忘れなく。

【対処法】⑦高負荷がかかる使用方法をしない

CPUの温度が上がるそもそもの原因は、大きな負荷がかかり、ファンの冷却が次第に追いつかなくなるためです。同時に起動するソフトやタブを減らすことや、重いソフトは設定で極力動作を下げることなどで改善することがあります。パソコンの視覚設定(Windows Aeroなど)をオフにしたり減らしたりすることで処理を減らすことも出来ますので、試してみてくださいね。

湿度にも注意をしよう

部屋の湿度が適切でないと、十分な冷却ができないことがあります。パソコンを使用する際の適正な湿度は20%から80%程度とされていますので、確認してみてください。湿度が高い場合は、除湿機を使用したり部屋の換気を行うことで改善することがあります。洗濯物の部屋干しも湿度が上がる原因になりますから、パソコンを使う部屋では干さないほうが良いでしょう。

CPU温度の確認方法を3つ紹介

ここからは、実際にCPU温度を確認できるソフトをいくつかご紹介します。

モニタリングツールを使う

【モニタリングツール】①Core Temp

Core Temp (https://www.alcpu.com/CoreTemp/) は、温度に関する情報はもちろん、CPUの様々な情報を確認できるソフトです。タスクトレイに最小化して常駐させることもできるので、「パソコンが熱くなってきたな」と感じたらCore Tempのアイコンをクリックしてすぐに状態を確認できます。Core Temp画面の下部「プロセッサ #0 温度の読み取り」で詳細な情報を見ることができます。

【モニタリングツール】②HWiNFO

HWiNFO (https://www.hwinfo.com/download.php) は、パソコンが搭載するハードウェアの情報を詳しく読み取ることができるソフトです。先程のCore Tempと比べると複雑にはなりますが、より多くのことがわかるようになっています。高機能な分CPU負荷もモニタリングソフトとしては高めになっていますので、ご注意ください。

温度の情報は、過去の状態もログでさかのぼって確認することができるようになっており、どのような操作をしたらどの程度熱くなるかなどを後から把握できます。

【モニタリングツール】③HWMonitor

HWMonitor (http://www.cpuid.com/softwares/hwmonitor.html) は、CPUやメモリなどの情報を確認することができるモニタリングソフトです。読み取れる情報はCore TempやHWiNFOなどと同程度で、パソコンが搭載してるハードウェアの温度・消費電力・使用率などがわかるようになっています。CPU温度だけを確認する場合は、Core Tempで十分かもしれません。

【モニタリングツール】④Speccy

Speccy (https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/speccy/) は、CPUの温度はもちろん、ハードウェア周りや周辺機器(USBなど)の情報も読み取ることができるモニタリングソフトです。パソコンにインストールされている、.NET FrameWorkやJavaランタイムなどの重要なソフトウェアのバージョンを確認することもできます。

温度の情報はグラフでわかりやすく表示されるので、視覚的に見ることができます。

【モニタリングツール】⑤OCCT

OCCT (https://softaro.net/occt/) は、単にハードウェア情報が確認できるだけではなく、CPUやGPUなどに負荷をかけてパーツのテストを行うことができるソフトです。テストは6種類あり、マザーボードや電源の負荷試験なども可能です。温度やファン回転数なども独自の監視エンジンでモニタリングすることができます。グラフ表示にも対応していますよ。

コマンドプロンプトで確認

ここまではCPU温度を確認することができるモニタリングソフトをご紹介しました。ここからは、Windows標準搭載のコマンドプロンプトを使用して温度を確認する方法をご紹介します。

コマンドプロンプトを起動

スタートメニューの検索バーにcmdと入力し、右クリックで管理者として実行します。

コマンドを入力

コマンドプロンプトを開いたら、「wmic /namespace:\\root\wmi PATH MSAcpi_ThermalZoneTemperature get CurrentTemperature」と入力します。すると、CurrentTemperatureと表示され、その下に数字が表示されるかと思います。この数値は、温度の単位「ケルビン」を10倍にした数値です。普段私達が使用している温度(摂氏)にするには、[出た数値 ] ÷ 10 - 273.15 のように計算します。

※一部のCPUでは、この方法はサポートされていない場合もあります。

パフォーマンスモニターで確認

Windowsにも、ハードウェアのモニタリングを行うことができるソフトが標準搭載されています。ここでは、標準搭載の「パフォーマンスモニター」を使ってCPU温度を確認する方法を解説します。

パフォーマンスモニターを起動

スタートメニューの検索バーに「パフォーマンスモニター」と入力し、クリックして実行します。

温度を表示する

起動したら、左からモニターツール → パフォーマンスモニターを選択し、+ボタンをクリックします。カウンターの追加ウィンドウが開きますので、Thermal Zone Informationの▼をクリックし、4つの項目を選んで追加を押します。OKを押せば完了です。

+の左隣のボタンをクリックし、レポートを選びます。すると、グラフがテキストで表示されます。Temperatureとかかれたところの数値を確認してください。この数値はケルビンという温度の単位なので、摂氏に直します。出た数値から273を引いた数が、CPUの現在の温度になります。

次のページへ >