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iPhoneのパスワード(パスコード)を忘れて開けない時の対処法!

iPhoneのロック画面を解除するためには「パスコード」が必要です。

これを忘れてしまうと、基本的にログインができなくなります。6桁のコードを覚えておくのは面倒ですが、他人が勝手に開けなくするためには必要です。

パスコードがどうしても思い出せない場合は、端末を「初期化」つまりリセットするしか方法はありません。

この記事では、iPhoneのパスワードを忘れてしまったときの対処法を解説します。

後半では、iPhoneのメモをロックするためのパスワードを忘れてしまった時の対処法も紹介します。

iPhoneのパスワードについて

iPhoneで使われるパスワードには、いくつかの種類があります。それぞれ目的と、使われる文字や桁数が異なります。

ロック解除・・・パスコード(4または6桁の数字など)

Apple ID・・・パスワード(任意の文字列)

ロック画面を解除するために必要なのは「パスコード」です。

ロック解除の「パスコード」

iPhoneのロック画面を解除するには「パスコード」の入力が必要です。

パスコードは、以下の4種類から設定できます。

  • 4桁の数字コード
  • 6桁の数字コード
  • カスタムの英数字コード
  • カスタムの数字コード

パスコードを「入力なし」でロックを解除できるように設定することも可能ですが、セキュリティが脆弱になるため、推奨されていません。

パスコードを設定しないと、誰でも簡単にiPhoneを操作できてしまうため、紛失や盗難時のリスクが大きくなるからです。

Apple IDと「パスワード」

パスコードと似た言葉に「パスワード」があります。iPhoneでは、主に「Apple IDのパスワード」のことを指します。

Apple IDとパスワードは、iCloudや他の端末(MacやiPadなど)、すべてのAppleサービスに共通するパスワードです。iPhoneの中でも、最も重要なパスワードといえるでしょう。

ロック画面の解除にApple IDとパスワードは使われません。ロック解除に必要なのは「パスコード」のほうです。

iPhoneのパスコードを忘れてしまったら?

どうなるの?

iPhoneの「パスコード」を忘れてしまった場合は、Apple IDとパスワードを使ってiPhoneを消去・リセットする必要があります。

もし、Apple IDとパスワードも忘れてしまった場合は、有料のツールを使ってロックを強制解除するしか方法はありません。

ログインできない

4桁もしくは6桁の「パスコード」を忘れてしまうと、iPhoneのロック画面が解除できません。ログインができず、ほとんどの操作が不能になります。

紛失や盗難などのときのセキュリティ対策として必要な仕様ですが、忘れてしまったときにどうしようもないことがデメリットです。

忘れてしまった場合は、基本的に初期化するしか方法はありません。

10回連続で間違えるとiPhoneが完全にロックされる

iPhoneは盗難対策のため、パスコード入力を10 回連続で間違えると、ロックがかかって使えなくなります。

このとき、設定のパスコードを10回連続で間違えた場合の項目で「データを消去」がオンになっていると、保存していたデータや画像などがすべて消去されて初期化されてしまいます。

セキュリティ対策としては鉄壁ですが、忘れてしまったときには、逆に自分の首を締めることになってしまうのです。

iPhoneのパスワードを忘れてしまったときの対処法

パスワードを忘れてしまった場合には、Face ID(Touch ID)でロックが解除できることもあります。

それも使えない場合には、iPhoneを初期化するしかありません。

ロック解除できないiPhoneを初期化するには「リカバリーモード」を使用します。iPhoneを消去して再設定することで、再びiPhoneが使えるようになります。

Face IDやTouch IDでロック解除

iPhoneのロック解除には、顔認証(Face ID)と指紋認証(Touch ID)の2つの機能があります。

Face IDやTouch IDは(登録しておけば)パスコードを入力せずにロックが解除できる機能です。

もし登録していなくて、さらにパスコードを忘れてしまった場合は、初期化する以外に方法がなくなってしまいます。購入したら忘れずに登録しておきましょう。

リカバリーモードを使う

リカバリーモードとは、iPhoneを強制的に初期化(工場出荷時にすること)できるモードです。

リカバリーモードでは、iOSのエラーやデータの破損によってiPhoneが正常に作動しなくなった場合に、iOSを更新したり、初期化したりして不具合を解消させることができます。

リカバリーモードへの入り方は、iPhoneのモデルによって異なる場合がありますが、一般的な手順は以下の通りです。

  1. iPhoneとコンピュータ(MacやWindows PC)をUSBケーブルで接続する
  2. 強制再起動を行う
  3. PCの画面に表示された中から、初期化したい端末(この場合はiPhone)を選択
  4. 「復元」をクリック

強制再起動の手順はiPhoneの機種によって異なります。

リカバリーモードにしてから、iTunesから「復元」を選択すると、デバイス内のデータは完全に削除されます。

WindowsPCを使ってiPhoneを初期化する場合は、Windows 10以降とiTunesがインストールされていることを確認しましょう。

Apple IDとパスワードでiPhoneを初期化(「探す」を有効にしている場合)

リカバリーモード以外にも、Apple IDとパスワードを使ってiPhoneを初期化する方法があります。

ただし、この方法でiPhoneを初期化するには、事前にiCloudの「探す」を有効にしていることが条件です。

「探す」が有効になっていれば、以下の手順で、同Apple IDでサインインしている他のデバイス(iPhoneやiPadなど)から遠隔操作でiPhoneを初期化することが可能です。

  1. 初期化したiPhoneと同じApple IDでサインイン
  2. iPhoneやiPadなどから「探す」アプリを開く
  3. 「デバイスを探す」から対象のiPhoneを選択
  4. 「このデバイスを消去」をタップ

画面の指示に従って操作を行うことで、iPhoneを強制的に初期化できます。

その他の方法

パスコードや、Apple IDのパスワードを忘れてしまって、Face IDやTouch IDも使えない。そのような場合にも、iPhoneを初期化する方法が一つだけあります。それが「初期化ツール」を使うことです。

iPhoneを初期化するツールには、次のようなものがあります。

  • EaseUS MobiUnlock・・・パスワードを含むすべてのデータを消去して、ロックを解除したり、端末をリセットしたりできるツール
  • Tenorshare 4uKey・・・iOSデバイス専用の強制初期化ツール。パスコードやiTunesがなくても、デバイスを完全リセットできる
  • Dr.Fone ・・・端末内に存在するデータを消去してiPhoneを初期状態するツール
  • Coolmuster iOS Cleaner・・・デバイス上のあらゆる種類のデータを削除できるツール
  • PassFab iPhone Unlocker:・・・古いiPhoneを初期化するためのツール

これらのツールを使えば、パスコードなしでもiPhoneのロックを解除したり初期化したりできます。これらの多くは「有料」のサービスです。

iPhoneのメモロック用のパスワードを忘れた場合の対処方法と注意点

ここまで、iPhoneのロック解除のパスワードを忘れたときの対処法について解説しました。

ここからは「iPhoneのメモをロックするためのパスワード」を忘れた場合の対処法と、注意点を紹介します。

ロックを施したメモは、パスワードを忘れてしまうと見られなくなってしまいます。しかし場合によっては、解決できる場合もあるのです。

Face IDやTouch ID認証を設定している場合は顔・指紋認証で閲覧可能

メモ用パスワードを設定の際、任意の「Face ID(TouchID)を使用」の設定を有効にしていれば、パスワードを忘れた時も顔認証・指紋認証で、ロックの解除ができます。

これで、パスワードを忘れた時もメモの閲覧可能です。

ヒントを設定している場合は3回間違えた後にヒントが表示される

ヒントを設定している場合は、メモのパスワード入力を、3回間違えた後に、ヒントが表示されます。こちらで、パスワードを忘れた時も、思い出せる可能性があります。

ただし、こちらもパスワード設定時に、任意でヒントの設定している場合にしか、ヒントは表示されません。パスワードを忘れた時に、ヒントの設定をしておくと、ロック解除の際に役に立ちます。

現在のパスワードを忘れた場合でもパスワードのリセットは可能

現在のパスワードを忘れた場合でも、パスワードをリセットすることができます。先述の2つどちらも設定していない場合、パスワードを忘れたため、ロックの解除ができないことになります。

リセット後も旧パスワードでロック済みのメモは閲覧できない

パスワードを忘れたためにパスワードのリセットができます。ですが、リセット後も、旧パスワードでロックしているメモは閲覧できないようになっています。

くれぐれもご注意ください。もし現在パスワードを忘れた状態でも、思い出す可能性があれば、残しておいてもよいでしょう。

メモ用のパスワードを忘れた場合についてアップルではサポートされていない

iPhoneのメモ用パスワードを忘れた場合に関して、アップルではサポートしていません。そのため、アップルでもメモのロックを解除することができないことになっています。

以下のリンクは、アップルのメモのロックに関するページです。パスワードを忘れた際に、ご確認ください。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphf177bb154/ios

iPhoneのメモ用のパスワードをリセットする方法

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