LINEで使えるChatGPTとして話題になった「AIチャットくん」について紹介します。
この記事では、できること、本家のChatGPTとの違い、活用方法をお伝えします。
他にも「AIチャットくん」の登録方法や使い方、無料版と有料版の違いなどについても解説しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
LINEで使えるChatGPT「AIチャットくん」とは?
「AIチャットくん」はLINE版ChatGPTです。
対話型の生成AIとして有名なChatGPTを、LINEの友だちとして使えるようになります。
開発は株式会社picon(ピコン)。2023年3月にリリースされた当時は、3日で20万以上のユーザーが登録して話題になりました。(リリース1ヶ月で100万人登録)
「AIチャットくん」にできること
「AIチャットくん」は高機能な生成AIです。質問や指示をするだけで実にさまざまな使い道ができます。
「AIチャットくん」にできることの一例を挙げてみます。
- 文章作成
- 質問に答える
- 英会話の勉強
- 夕食の献立作り
- 雑談や相談の相手
質問はLINEで友だちとしているような「テキストチャット形式」以外にも、「音声入力」にも対応しています。(ただし回答はテキストによる応答)
ChatGPTと何が違う?
「AIチャットくん」とChatGPTの大きな違いはインターフェース、つまり入力する場所です。
ChatGPTは本家のサイトかアプリの入力ボックスに質問などを入力しますが、一方「AIチャットくん」はLINEのトークルームで質問できます。より簡単にAIを使えるのが特徴です。
中身はChatGPT3.5/4(本家の最新版よりひとつ古いバージョン)の可能性があります。
また、「AIチャットくん」では回答してくれるキャラクターを選ぶことも可能です。(有料版の機能)
LINEで「AIチャットくん」を使う方法
「AIチャットくん」の使い方は簡単で、LINEで友だちに追加するだけです。
AIチャットくんをLINEの友だち追加する方法は3通りあります。
- QRコードで追加
- LINEホームの検索バーから追加
- Webから追加
QRコードでの追加や、LINEホームの検索バーから追加したりWebから追加したりする方法もあります。
それぞれの手順を解説します。やりやすい方法で追加しましょう。
登録方法①LINEでQRコードを読み取る
簡単なのはQRコードによる追加です。
上記のQRコードをスマホで読むと、LINEで「AIチャットくん」を友だち追加する画面に飛びます。
画面最下部にある「友だち追加」を押すと、登録完了です。
登録方法②検索して友だちに追加する
検索からの友だち追加もできます。手順は以下です。
- LINEアプリを開き、上部にある「検索」バーを探す
- 次に検索バーに「AIチャットくん」と入力
- 下の方に出てくる「AIチャットくん」のアイコンを押して友だち追加
類似のアカウントもあるので、間違えないようにしましょう。以下の画像のアイコンが公式「AIチャットくん」です。
友だち追加が完了したら、トーク画面でAIチャットくんを利用することができます。
「AIチャットくん」の使い方
LINEで「AIチャットくん」を友だちに追加すると、すぐに使えるようになります。
使い方は通常のトークルームと同じ方法です。テキストボックスに質問などを入力すると、AIが回答してくれます。
また、「AIチャットくん」で答えてくれる相手としてさまざまなキャラクターが用意されています。
定番の「AIチャットくん」以外に「心理カウンセラー」や「アイドル」、「英語の教師」などがいて、用途に応じて使い分けが可能です。(有料版のみ)
用意された質問の中から選択する
「AIチャットくん」には質問テンプレートが用意されています。
何を聞いたらいいのかわからないときは、とりあえず用意された質問から選んでみましょう。使い方や友達を招待する方法を教えてくれます。
また「AIを変える」を選ぶと回答してくれるキャラクターを変えることができます。
自由に質問することもできる
生成AIの一般的な使い方は「自由質問への回答」です。
どんなトピックに関する質問でも答えてくれます。AIが学習したデータの範囲内での回答ですが、かなり高度な質問にも回答してくれます。
AIが得意とする質問形式を覚えれば、知識や計算のアシスタントツールとして役に立つでしょう。
LINE版ChatGPT「AIチャットくん」の活用方法
思いついたことを自由に質問すれば、ほとんどのことに答えてくれます。
質問が思いつかないときのために、いくつか例を挙げてみます。
- 調べ物
- アイデア出し
- 人生や恋愛の相談
- 1週間の節約メニュー
回答をさらに深掘りできる方法も紹介しているので参考にしてください。
また、音声入力を利用したり、英語での質問回答もできます。
調べ物やアイデア出しのツールとして
「AIチャットくん」の使い方の一つは、調べ物やアイデア出しのサポートです。
以下のような作業で、AIが威力を発揮します。
- 事実確認(歴史、統計、化学などのデータ検証)
- ブレインストーミング(新しいアイデアを出す)
- コンテンツの下書きを作成
- 文章の要約、抜き出し
- 翻訳
指示されたことなら、(データがある限り)いくらでも出せるのがAIの強みです。
人生相談や雑談の相手として
人生の尽きない悩みについての相談にも答えてくれます。仕事や恋愛、人間関係の悩みをAIに打ち明けることで、何かのヒントが得られるかもしれません。
「定型文の答えしか返ってこないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなこともありません。
こちらの質問の仕方によってAIの答えが変わってきます。納得がいかなければ何度も質問してみましょう。
AIなら他の人に漏らされる心配もないので安心できます。ただし、ネットサービスにはデータ漏えいの可能性が付きものです。相談内容は個人情報を含めない形にしましょう。
献立作りのアイデア
毎日の食事の献立を作るのは大変ですよね。そんなときはAIチャットくんに作ってもらいましょう。
AIに献立を作ってもらう際のポイントは「具体的に指示すること」です。
例えば、「鶏肉を使ったメニューを3日分考えて」と入力すると、要望に近い答えを返してくれます。
また、上記の質問の後に「節約メニューはある?」というふうに質問すると、鶏肉を使った比較的低価格のメニューを提案してくれます。
音声入力での質問も可能
「AIチャットくん」はテキスト入力だけでなく、音声入力も可能です。(2023年3月から導入)
トーク画面下の入力欄の近くにある「マイクアイコン」を押すと声の録音が開始され、AIが音声データを解析し読み取られた情報をもとに回答してくれます。
テキストで入力するより格段に早く情報を伝えることができるので、ぜひ利用してみましょう。
LINE版チャットGPTの無料と有料の違い
「AIチャットくん」は無料でも使えますが、利用できる回数に制限があります。(1日に5通まで)
有料プランにすることで回数制限なく利用ができるようになります。「画像生成」や「AI変更」などの機能が追加になります。
ちなみに、これらは本家のChatGPTのサイトでは無料で使える機能です。
AIチャットくん無料版
AIチャットくん(無料版)では以下のようなことができます。
- 質問や相談
- テキストの要約
- アイデア出しや献立のメニュー作り
基本的な性能は有料版と変わりませんが、「1日5回まで」という回数制限が無料版にはあります。
LINEを開くだけでChatGPTが利用できるのは便利です。
AIチャットくん有料版
AIチャットくん(有料版)で出来ることは以下です。
- チャットが無制限に
- 画像生成
- 画像の読み取り
- AIの変更
有料版では、GPT-4の機能が利用できます。
画像生成は有料版のみで、無料版には含まれない機能です。
有料版の金額は月額980円、年額9,800円となっています。
LINE版チャットGPTの注意点
AIチャットくんは便利で機能がいいですが、完璧なツールではないので最終的には自分で調べて判断する方がいいでしょう。
AIの回答は間違っていることもある
LINE版ChatGPT「AIチャットくん」に限らず、AIは全ての情報が正しいことはありません。間違っている可能性もあることを前提にAIを使いましょう。
たとえば、学校のレポートなどにAIの回答をそのままコピペして使うと、情報が間違っていることもあるので要注意です。
インターネット上にある情報をもとにしたもので、間違った情報が混ざっている可能性はあります。鵜呑みにしないようにしましょう。
最新情報には答えられない
ChatGPTは、学習することにより情報を更新していく性質を持っています。
そのため、情報が少ない新しい出来事やデータのないものは、答えられません。
例えば、「2024年1月の流行は?」と聞くと、いくつか回答した後に「これらは予想です。」と最後に記載されます。
「事実ベース」ではなく、「憶測ベース」で回答するので、最新情報を得ることができません。定期的に更新される内容、新しい情報を聞いた際は、情報が正しいか確認した方がいいでしょう。
LINE版チャットGPTの危険性は?
LINE版チャットGPTの危険性はないと言って良いでしょう。
犯罪に関わるようなことを、回答しないようにシステムで制御されていますし、運営側のセキュリティ関係の対策もよくされています。
サイバー攻撃で、個人情報が漏れるなどの危険性はあるが、比較的確率は低いです。
チャットGPT内に個人情報や機密事項を入れて送信するのは危険です。どこで、どういった形で情報がもれるかは分かりません。
まとめと結論
LINE版ChatGPTである「AIチャットくん」のおすすめの使い方などを紹介しました。
「AIチャットくん」中身はGPT3.5/4だと思われます。これは現在の最新(GPT-4o)より古いバージョンの生成AIです。
そのため、今となっては正確なデータや自然な回答を求めるには不向きなサービスといえそうです。
お試しや遊び程度の利用にとどめ、本格的に使いたいときは本家のChatGPTやGoogleの「Gemini」などを使った方が賢明といえます。