メルカードを検索すると「やばい」などの関連ワードが出ますが本当にやばいのでしょうか。これにはある騒動が関連していることを説明します。メルカードはメルカリに特化したクレジットカードで利用上の大きなメリットがあります。また逆に惜しいデメリットと作り方を解説します。
目次
- 1 メルカードがやばいと言われる理由は?
- 2 メルカードって何?
- 2.1 メルカリ特化のクレジットカード
- 2.2 メリット①メルカリ利用で最大4%還元
- 2.3 メリット②8日に利用すると還元率8%
- 2.4 メリット③定期的にキャンペーンが行われる
- 2.5 メリット④決済方法が多数
- 2.6 メリット⑤入会時の特典キャンペーンが多い
- 2.7 メリット⑥ナンバーレスで安全性が高い
- 2.8 メリット⑦メルペイアプリで利用停止・再開を行える
- 2.9 デメリット①国際ブランドがJCBのみ
- 2.10 デメリット②家族カード・ETCカードが無い
- 2.11 デメリット③メルカリ利用以外は還元率1%
- 2.12 デメリット④定額払いの年利15%と高い
- 2.13 デメリット⑤メルカリ利用頻度で利用限度額が決定する
- 2.14 デメリット⑥即時発行されない
- 2.15 デメリット⑦アプリを起動しないと番号を確認できない
- 3 メルカードの作り方と審査条件は?
- 4 まとめ
メルカードがやばいと言われる理由は?
ごく普通に「メルカード」と検索しますと、関連ワードとして「やばい」「炎上」などの語が浮上します。メルカードがやばいというのには、何か理由があるのでしょうか。
メルカードがやばい理由には、後述もしますが定額での金利が高いとか利用範囲が狭いなど、いくつかのデメリットは確かに存在します。しかしメルカードがやばいとされる主な理由は、過去のある騒動が関連しています。
これは同じ名前の「メルカード」という、実在する店舗での「事件」が背景にあります。その騒動を起こした「メルカード」とはどんな存在で、どのようなやばい事件を起こしたのか解説します。
カードショップ「メルカード」のカード偽装事件のため
それは秋葉原にあるカードショップ「メリカリ」において、傷物のカードを美品として偽装販売した事件に由来します。高値取引される「遊戯王」などのカードについて、やばい状態を偽って販売をしていました。
このことがSNSで拡散し大きな騒動となった結果、検索結果において「メルカード」は「やばい」に直結していたのです。つまりメルカリで利用されるメルカードとは全く無関係で、やばいというのは誤解です。
秋葉原のショップ「メルカード」の騒動は2019年と記憶に新しいものです。高額のレアカードの「傷」を値札で隠して販売していたことで、「メルカード」はやばいとされ、炎上騒動になったのでした。
メルカードって何?
では改めて、メルカードとはどんなものであるのか説明していきます。メルカードはフリマの最大手「メルカリ」から発行される、クレジットカードの名称です。
クレジットカードは各社とも独自のメリットを打ち出して、激戦状態にあります。利用するサイトでの決済によってポイントが多く付与される形式が最も多く採用されることが多くなっています。
では今や大人気のメルカリから生まれたメルカードには、どんな特徴があるのでしょうか。メルカードのやばいほどのメリットの数々と、反面残念なデメリットについて解説していきます。
メルカリ特化のクレジットカード
その名の通りメルカードは、メルカリの利用に特化した規格のクレジットカードと言えます。以下にメリット、デメリットの順でメルカードの際立った特徴を見ていきます。
クレジットカードですからメルカリ以外の支払いにも使えますが、やはりメルカリあってのクレカであると言えそうです。つまりメルカリの利用時において、そのメリットが最大限発揮されるのです。
メリット①メルカリ利用で最大4%還元
まず何と言っても、メルカリの利用でその決済にメルカードを使うと、最大で4%もの大幅ポイントUP還元が受けられます。通常クレジットカードでのポイント還元率は1%が相場ですから、これはお得なメリットです。
但し何もせずいきなり「4%還元」というわけではなく、メルカリ取引で「売る」「買う」「支払う」を満たすという条件が付きます。つまり、使えば使うほどに、お得メリットがやばいほど増大する仕組みです。
メリット②8日に利用すると還元率8%
多くのカードも「毎月〇日はポイントUP」とあるように、メルカリは毎月「8日」はポイント還元が8%とやばいほどの大判振舞いです。この8日は何とメルカリ以外の普通のお店での買い物でも8%の還元率となります。
どうせ買うならこの日を逃す手はないですね。但し付与されるポイントの上限は「300ポイント」とされていますので、逆算するとお買い物の金額は実質「3750円」の8%で、上限に達します。
仮にこの日に何も買いたいものがなかった場合でも、後日へとつなぐ「ちょい技」もあるにはあります。それはAmazonギフト券を購入しておけば、上限ポイントは先取りしてAmazonでの後日の買物に使えます。
メリット③定期的にキャンペーンが行われる
またメルカードでは、対象利用店舗でのポイントアップキャンペーンなどが定期的に行われるメリットもあります。これはメルカリ決済でではなく、キャンペーン適用のお店での買い物でお得となります。
ニッセンやベルメゾンなど、メルカリ愛好家の嗜好とマッチするショップが多く選ばれています。
メリット④決済方法が多数
またメルカードの利用では、その決済(支払い)方法が多彩であり、ご自身の都合に合わせやすいメリットもあります。メルカードでの決済は「メルペイ後払い」が原則です。
メルペイ後払いでの精算では通常の「銀行引落」の他に、「チャージ」や、「コンビニ」「ATM」などからの決済も選べます。但し「コンビニ払い」「ATM」などでは、一定の手数料が加算されるので注意しましょう。
そして後述の「デメリット」でも紹介するのですが、「定額払い」という分割の精算も出来ます。またポイントでも、売上でなくキャンペーンで得たものからなら支払いに回すことが可能です。
メリット⑤入会時の特典キャンペーンが多い
メルカードでは、入会時にかなりやばいレベルの新規発行キャンペーンが行われます。これは最高で総額10000ポイント近くが得られる時期があるので、これからの人はキャンペーンはよくウォッチしておきましょう。
特定のポイントサイトから、期間限定でポイント「二重取り」のチャンスなども訪れます。どのポイントサイトが今一番やばいポイントを出しているかは、事前に検索しておくといいでしょう。
メリット⑥ナンバーレスで安全性が高い
またメルカードの1つの特徴としまして、「ナンバーレスカード」でセキュリティが高いこともメリットです。クレジットカードのリスクには、番号の盗用がありますが、ナンバーレスならば心配ありません。
番号なしでどうやってカードを識別するかというと、これはメルペイのアプリ側で制御されます。
メリット⑦メルペイアプリで利用停止・再開を行える
クレジットカードのトラブルとして「紛失」の際に、いかに早く利用停止できるかというのは大きなポイントです。通常は窓口へ電話をかけて利用停止を行いますが、それですとその分タイムラグが生じます。
この点においてメルカードならば、メルペイアプリを使って、一撃で利用停止も再開も行えるのです。盗難による不正利用は、これでぐんと防げる率が高まります。
デメリット①国際ブランドがJCBのみ
それではここからは、メルカードのデメリットについてを見ていきましょう。最大とも言えるやばいデメリットとしては、メルカードでの国際ブランドは「JCB」しか選択できないという点があります。
国内であればJCBはほとんど困ることはないのですが、海外などではVISAやMASTERと比べると対応が狭いのは明らかです。そして実は国内においてもJCB非対応の、大きなお店が存在します。
例をあげると「サイゼリア」「コストコ」「業務スーパー(の一部)」では、現在でもJCBは未対応です。「これ1枚」のクレジットカードとしては、メルカードはやはり不向きだと言えるでしょう。
デメリット②家族カード・ETCカードが無い
次のデメリットとしては、家族カード・ETCカードがないことが挙げられます。収入の少ない家族がいる、車にETCを搭載したい方には大きなデメリットとなるでしょう。
但し後述しますが、メルカードは審査が緩いので、家族カードにせずとも本人カードが作れる可能性が大きいです。またメルカードの主な目的はメルカリなので、ETCカードがないことが致命傷にはならないですね。
これらが目的の場合には、他のクレジットカードから作るケースがほとんどでしょう。
デメリット③メルカリ利用以外は還元率1%
次いでデメリットと言えそうな点としては、メルカリ利用以外の普通のお買い物では、ポイント還元率は原則「1%」でしかないことです。メルカリの支払いがあまりない方にとっては、これはデメリットです。
クレジットカード各社は多くの利用者を獲得するために、ポイント付与のチャンスを大幅に広げています。それらと比べてみた場合、メルカードはメルカリ特化なあまり、通常使用では見劣りしてしまいます。
デメリット④定額払いの年利15%と高い
そしてメルカード決済での功罪を分けるとも思われる、メリットでもある「定額払い」に関する問題です。定額払いのデメリットとは、年利15%という高い金利に他なりません。
他のクレジットカードにおいての「リボ払い」と同じ構造ですが、分割で1回あたりの支払を抑えると、結局総支払額がかなり増えてしまうデメリットが生じます。
但し一部のクレジットカードに見られるような、リボ払いがデフォルト設定というような落とし穴ではない面はよいかもしれません。定額払いを選ぶ際には、よく考えてからにしましょう。
デメリット⑤メルカリ利用頻度で利用限度額が決定する
メルカードの利用限度額は、多くの場合には「50万円」です。これは他の「一般クレジットカード」の限度額が、ほとんど100万円からスタートする点において、半額分しかないというデメリットがあります。
ただメルカリの取引だけで50万円を超えるようなことも、そうそうないでしょう。また年収の高い方の審査でも、限度額はメルカリ利用額の方を重視されるので、50万円以上にならないケースがあるようです。
デメリット⑥即時発行されない
メルカードは「即時発行」はされないという点で、リードタイム上のデメリットも生じます。最近話題の「三井住友ナンバーレス」や「PAYPAYカード」などの即時性と比べると、やや見劣りするかもしれません。
カード申請をして、審査はすぐに終わる方が多いようですが、発送から到着までは長くみて「1週間」はかかると思っていいでしょう。火急の用件だとするならば、メルカードは不利となります。
デメリット⑦アプリを起動しないと番号を確認できない
上述したメリットの1つとして、ナンバーレスはセキュリティが高いというものがありました。しかしこのことは裏を返せば、アプリを起動しないと番号の確認ができないというデメリットと裏表の関係にあります。
メルカリ以外の通販サイトなどでメルカードを使おうと思った場合、カード面には番号がないのでアプリ経由する手間が面倒というデメリットにはなってしまうでしょう。
メルカードの作り方と審査条件は?
それではメルカードを作る場合の、作り方の手順についてみていきましょう。
これは当然と言われればそうなのですが、メルカリを全くしない人がメルカードを作るとなると、メルカリアプリから始めなければなりません。
あるいは、メルカリを利用はしているが「WEB版」だけで済ませているような場合には、メルカリアプリのダウンロードから始める必要があります。
作成方法①メルカルアプリをダウンロード
前述の通り、まず作り方の最初の一歩としまして、メルカリアプリをスマホにダウンロードしましょう。そしてアプリからメルカリへログインをしておきます。
ログイン後には「申し込みボタン」が表示されるはずなので、そちらから申し込みをスタートします。
作成方法②申込ページにアクセスし、手順通りに行う
申し込みページへと移りましたら、いくつかの「同意事項」を精読し、同意にチェックして先に進みましょう。SMS認証で、コードか電話か選び、それにしたがって認証を通せばあとは基本情報の登録です。
ページ内では「審査には最大2日程度かかる」という趣意の記述がありますが、多くの場合数分で審査が済むようです。但しここは個人差がありますので、長く待つ必要があれば待ちます。
メルカリでの登録情報の中で「本人確認」が済んでいるのかどうかも、作り方に影響することがあるようです。
作成方法③カードが手元に届いたら初期設定を行う
メルカードがお手元に届きましたら、まずは初期設定を行います。メルカリアプリから、「支払い」「メルカード」「初期設定をする」の順で進みます。
次いで「ID読込」となりますので、スマホとカードを重ねて読込を行います。この操作は「QRコード」を利用して行うこともできるようになっています。
審査条件は緩い
メルカードは、流通系クレジットカードですので、実は審査は緩めであることが知られています。メルカードの審査条件とは、下記に示す3つを満たす必要があると言われています。
- 満年齢が20歳以上
- すでにメルカリのアカウントを取得している
- 支払い用の銀行口座登録済、またはメルカリでの本人確認済み
これらに加え、メルカードでは「メルカリの利用実績」という審査基準もあると言われています。
ですので他社カードで審査に通りにくい方でも、メルカリで「売り買い」がある方は審査通過できる可能性が高いようです。
まとめ
メルカリに特化している「メルカード」のメリット・デメリットと、なぜか「メルカードはやばい」といわれている風評の原因についてを解説しました。
「メルカードはやばい」については、これは全く別件の騒動からの誤解だと判明しました。そしてメルカードはメルカリ利用ではポイント還元率が非常に良い反面、普通のお買い物では見劣りすることを解説しました。
クレジットカードとしては、用途を限定して使うと割り切った利用法が、メルカードには向いていると言えそうです。メルカリ利用者の方はお得な作り方で、メルカードの作成をすることをおすすめします。