大切に使ってきたiPhoneやiPadも、いよいよ古くなりお役御免。せめて、少しでも高く売却したい……。そんな方に役立つ情報です。
発売以来、スペックの優秀さもあり、長きに渡って親しまれてきたiPad2。
しかし、今年発表されたiOS10では、ついにアップデート対象から外され、事実上の引退宣言がなされました。
かつては優秀と評されたそのスペックも、流石に最新のiPad達と比べれば雲泥の差。
これを機に買い替えを検討されたという方も、多いのではないでしょうか?
そうなると、考えなくてはならないのが、引退したiPad2の活用法。
自宅で用途を絞って使い続けるという手もありますが、セキュリティのことも考えると、インターネットに繋ぐような使い方は、あまりお勧め出来ません。
また、動作が緩慢になってくると、いくら引退済みの端末といえど、使うことでストレスが溜まるのも正直なところ。
そこで今回は、今までたくさん頑張ってくれたiPad2を、少しでも高く売却するためのワザをご紹介しましょう。
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まずは初期化!ipad2の初期化方法を解説
iPad2に限らずすべてのスマホやタブレット端末を売却する際に必要なことですが、まずは本体の初期化をすることが重要です。
この初期化が終わっていなければ、個人情報やデータが流出してしまう可能性がありますので、売却する前には必ずiPad2を初期化しておきましょう。
まずは初期化方法について解説していきます。
初期化の方法
その1:iPadを探すをOFFにする
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「iCloud」をタップする
- 一覧の中から「iPadを探す」を探し、OFFにする。
- AppleIDのパスワードが求められるので、入力する。
その2:内部のデータや設定を削除(初期化)する
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「一般」を選択する
- 一覧の中から「リセット」を開く
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択する
- パスコードを入力する
- 「iPadを消去」を選択する
- 初期化作業完了後にiPadが再起動するので、初期設定の画面が表示されれば完了です。
その1とその2を行うことで、iPad内の設定やデータが全て消去されます。
補足:初期化するとiOSのバージョンも古くなるの?
iOSデバイスの場合、初期化の作業を行っても、iOSのバージョンはそのまま維持されます。(iOS8→iOS9にアップデートしたiPadを初期化しても、OSのバージョンはiOS9のままです。)
後述するオークションやフリマサービスに出品する場合、購入者からiOSのバージョンを聞かれることもあるので、間違いのないよう、初期化前にきちんと確認しておきましょう。
SIMカードを取り出す
iPad2のCellularモデル(3Gモデル)を使っている方は、内部に入っている通信用のSIMカードを抜き忘れないように注意しましょう。
仮に解約済みのものであっても、抜いておくほうが無難です。
Wi-Fiモデルをお使いの方は、SIMカードスロットがないので、この作業は不要となります。
補足:Cellular(3G)モデルとWi-Fiモデルの見分け方
iPadには、携帯電話回線を使って外でもデータ通信ができるCellular(3G)モデルと、Wi-Fi環境下でしか通信できないWi-Fiモデルの2種類があります。
見分け方はとても簡単。
本体の背面(縦にした時に上または下になる部分の縁)に、白や黒で塗られたプラスチックの大きなパーツが埋め込まれていれば、それはCellular(3G)モデルです。
逆に、背面が全てアルミで形成されていれば、それはWi-Fiモデルです。
売却先を決める
どこで売るか
iPadを売却する場合、いくつかの方法があります。
それぞれ一長一短があるので、ご自身の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
中古買取店へ売却する
街中やWeb上で店を構えている中古買取店に売却する方法です。
大手の中古買取専門店
郊外などに多い、大手の中古買取&販売専門店へ売却する方法です。
持ち込めば殆どはその場で査定してもらえるので、すぐに売りたい時にも便利。
また、宅配買取サービスを行っている店舗もあるので、忙しい方やお店まで遠いという方は、そちらを使ってみるのも良いでしょう。
中古買取しているPCショップや家電量販店
PCショップや家電量販店のなかには、中古買取部門を設けている所もあります。
こうしたお店の強みは、当然ながらIT機器に精通したスタッフが必ず在籍していること。
また、大手家電量販店系列だと、買い取った商品を再度自社工場に送り清掃やデータ消去などを行っているところもあります。
人気の機種だと最低や最高の買取価格を店頭やチラシで表示している事もあるので、あまり時間のない方は、この情報で売却するお店を絞ることもできるでしょう。
スマートフォンやタブレット専門の中古買取店
最近では、スマートフォンやタブレットの買取を専門にしているお店もあります。
1つ1つのお店は小さい所が多く、場所も都心部に集中しがち。
といっても、宅配買取を行っているところが結構あるので、自宅からお店まで遠いという方でも問題ないでしょう。
筆者も割とこのタイプのお店を使うことが多いのですが、経験上、他のタイプのお店と比べ売却価格が高めに出る傾向があります。(その時々なので、大差がなかったり、こちらの方が安かったりすることも当然ありますが。)
また、殆どのお店がWeb上に買取価格表を提示しているので、それを見ることで持ち込むお店をある程度絞り込むことも可能です。
オークションやフリマサービスを利用する
一昔前は中古売却というとお店へ売りに行くのが定番でしたが、最近ではオークションサイトやフリマサービスを利用する手もあります。
場合によっては、お店で売るよりも高値で売れることもあるので、なかなか侮れません。
ただし、個人間取引になるので、それに関わるリスクには注意が必要です。
また、出品時の写真や文言1つで売却までの所要時間や金額に差が出ることも多いので、どちらかというと上級者向けと言えるでしょう。
ヤフーオークション
ヤフオクの愛称でお馴染み、Web上で取引できるオークションサイトです。
基本な使い方は、商品ごとに締め切りを設定し、それまでに最高値で落札した人へ売却するだけ。
オークションの性質上、途中で出品取り下げを行わなければ、出品時の価格から下がるということはありません。(上がる保証もありませんが。)
難点は、出品するには月額制の有料会員になる必要があることと、設定した締め切り日時まで待つという時間が掛かることでしょうか。
メルカリ
スマートフォン向けアプリを使って、簡単に出品することができるフリーマーケットサービスです。
基本的にスマートフォンのアプリだけで全ての作業を行うので、手軽に簡単に出品することができます。
このサービスの利点は、「らくらくメルカリ便」というサービスを使うことで、売り手も買い手も個人情報を出すことなく、メッセージのやり取りから商品の発送までを行えること。
お金のやり取りもメルカリ経由となるので、相手にこちらの銀行口座を教える必要もなし。
発送もメルカリから「入金完了」のお知らせが届いてからでOKなので、個人間取引にありがちな
- 商品を送ったが入金されない
- 入金したのに商品が送られてこない
といったトラブルは、かなり防ぐことができます。
また、月額利用料も掛からない(売却金額から手数料が引かれる)ので、出品するだけなら無料で使えるのも有り難い限りです。
逆に難点を挙げると、まずは値引きの要請を受けやすいこと。
オークションではなくフリーマケットなので、メッセージで「値下げしてくれませんか?」と送られてくるのは、日常茶飯事です。
しかも、値引きを断ったら別の人が定価で買ってくれたなんてこともあるので、判断が非常に難しいところ。
そういった面倒なやり取りはしたくないという方には向きません。
2つ目の難点は、金額設定をきちんとしないと赤字になってしまうこと。
前述のように、メルカリは売却金額から手数料やらくらくメルカリ便の送料が引かれるシステムなので、これらの金額をきちんと考慮して価格を決めないと、利益が取れなくなってしまったり、もっと酷いと赤字になってしまいます。
といっても、手数料は価格設定時に表示されるので、送料と集荷手数料(集荷サービス利用時のみ)を事前に調べて計算するだけでOKなのですが。
できるだけ高値で売却するための工夫
売却先の目星を付けたら、次は少しでも高く売るために、ちょっとだけ手間を掛けてみましょう。
手間といっても、別に難しいことではありません。
買った時に付いてきたものを用意したり、本体を綺麗にしてあげるだけで良いのです。
外箱や付属品などを用意する
iPadに限らず、何かを売る時に大きな差となりやすいのが、外箱や充電器・取説などの付属品の有無です。
これは買い手の気持ちになってみれば実に簡単なことで、本体だけの中古品より、箱や充電器などがついている方が、お店で売る時に売りやすく、値段も高くしやすくなります。
たかが外箱、たかが充電器などと考えず、できるだけこれらも揃えて売りに出すようにしましょう。
また、これから新しく物を買う時は、可能な限り箱や付属品は保管しておいた方が良いですよ。
本体や付属品を綺麗に拭く
汚れや埃だらけのものより、多少の使用感があっても綺麗な物の方が、当然価格も高くなります。
布でこするだけで落とせるような汚れが付いていただけでも、査定時に減額されてしまうなんてことも。
少しでも高く売るために、今まで頑張ってきたiPad2をしっかり綺麗にして、新たな持ち主の元へ送り出してあげましょう。
掃除のポイント
水分の使用は極力避ける
iPadは当然精密機器なので、水に非常に弱くなっています。
掃除が原因で故障してしまったら、それはただの文鎮。売ることも難しくなり大損してしまいます。
掃除の際、水を使うことは避けるようにしましょう。
液晶画面の掃除
液晶に付いた手垢やちょっとした汚れは、こちらの方法でかなり綺麗になります。
- 液晶用クリーニングペーパー
- 使い捨てのペーパーメガネ拭きに、洗浄液を薄っすらと染み込ませた製品が売られています。
- 大抵は「メガネクリーナー」といった名称ですが、最近はメガネに加えてスマートフォンなどの液晶にも対応した製品が、コンビニや100円ショップなどで売られています。
- 価格も100~500円程度と安価なので、普段使い用としてもおすすめです。
- メガネレンズ用洗浄液
- 100円ショップなどで、メガネ用の洗浄液が販売されています。(ここで使うのは、水に入れるものではなく、目薬のような瓶に入った、メガネのレンズに直接垂らすタイプの洗浄液です。)
- これを液晶のガラス面に1滴垂らし、乾いた布(メガネ拭きが最適)でさっと拭き上げるだけで、簡単に手垢や軽い汚れは落とすことができます。
- ペーパータイプのクリーナーよりも洗浄力が強いのが魅力ですが、液状なのでボタンなどの隙間からiPad内部に入ると、故障の原因となってしまうのが注意点。
- 何度も言いますが、清掃中に故障させては元も子もないので、使う時は気をつけて扱ってくださいね。
- メガネ拭き
- メガネを買ったらついてくるメガネ拭き。
- これが液晶を綺麗にするとき、とても優秀な雑巾となってくれます。
- 流石に手垢はあまり落とせませんが、ちょっとした汚れなら、これで擦るだけで綺麗になることも珍しくありません。
- 今では100円ショップでも簡単に手に入るので、メガネを使っていないという方でも大丈夫。
- ちなみに、携帯ショップの店員さんは、展示機の掃除用にメガネ拭きを持ち歩いていることがよくあります。
その他の箇所の清掃
それ以外の箇所は、メガネ拭きを使って軽く乾拭きする程度にしておきましょう。
無理に洗剤などを使うと、ボタンやパーツの隙間からそれが内部に入り込み、故障を誘発してしまうこともあります。
外箱があれば、それに本体と付属品一式を詰める
iPadを購入した時の外箱が手元に残っていれば、綺麗にした本体や付属品一式をその中に入れて売却しましょう。
入れ方がわからなくなったら、YouTubeやブログなどを検索すると、開封した際の様子を載せている方が居るので、それを参考にすればOK。
中古品なので、新品を開封したときのようにきっちり入れる事はできないと思いますが、可能な限り綺麗に入れておきましょう。
査定する店員さんも人間なので、第一印象で買取価格が変わることもあるかもしれませんからね。
まとめ:頑張ってくれたiPadだから、最後は綺麗に
というわけで、今回は引退したiPad2を売却する場合を例に、初期化の方法や売却価格アップのポイントについてご紹介しました。
今まで頑張ってくれたiPad2。
売却金額アップというのも勿論ですが、その頑張りに報いるためにも、是非綺麗にして送り出してあげたいものです。
そして、新しく迎えたiPadも、それに負けないくらい大切に使ってあげてくださいね。
それでは、快適なiPadライフを♪
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