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完全無料の生成AIおすすめ!文章・画像・音楽がスマホアプリでも

生成AIは、今もすごい速度で進化しています。

文章生成AIでは「ChatGPT」などで有名ですが、画像生成や音楽生成に特化した生成AIもあり、無料で使える生成AIサービスも数多くあります。

無料版では生成できる回数や機能が制限されているものもありますが、かなり高性能な機能が利用可能です。

この記事では無料で使える生成AIを、ジャンルに分けて紹介します。

生成AIとは

生成AIとは、人工知能が新しいコンテンツを生成する技術です。

ディープラーニングや機械学習アルゴリズムを使って、入力データから「パターン」を学習することで、新しいデータを作り出す(生成する)ことができます。

近年になって学習データの増加やコンピューターの計算処理能力が向上したことなどを背景に、AIの精度は急速に上がっており注目されている技術です。

生成AIの種類

「生成AI」とひとくちにいっても、その種類はさまざまです。

ここではアウトプット(生成)できるコンテンツごとに、文章・画像・音楽の3つに分けて紹介します。

文章生成

文章生成AIは与えられたテキストの断片やプロンプトをもとに、AIが新しい文章を作成します。

生成モデルは、「ChatGPT」で知られるOpenAIの「GPTシリーズ」が有名です。最新の「GPT-4モデル」は大量のデータを学習しており、人間のような自然な文章を生成します。

文章生成AIのモデルの用途はさまざまで、チャットボットや記事の執筆支援、ライティング、コピーの作成など、すでに多くの分野で活用されています。

これらのモデルは特定のスタイルの文章を生成することができ、ユーザーごとのニーズに応じたアウトプットも可能です。

画像生成

画像生成AIは、プロンプト(テキストによる指示)などからリアルな画像を生成します。

代表的なサービスには「Midjourney」「Stable Diffusion」などがあります。

指示に従って詳細でユニークな画像を生成することが可能です。例えば、「青い空の下で踊るロボット」というプロンプト(指示文)を与えると、それに合った画像を生成してくれます。

画像生成はデザイン、ゲーム開発、映画制作など、多岐にわたる分野ですでに活用されている技術です。

また、イラストレーターや漫画家が手作業で行う作業を自動化し、効率化するための強力なツールとしても注目されています。

音楽生成

音楽生成AIは、入力データに基づいて新しい音楽を作り出す「作曲AI」です。

「Suno」や「Beatoven AI」などが代表的サービスで、クラシック音楽からポップミュージックまで、さまざまなジャンルの音楽を生成できます。

音楽生成AIはBGMの自動生成ツールとして、また作曲家やミュージシャンの補助ツールとしての活用が可能です。

今まで人間による手作業だったことが効率化され、創作活動を強力にサポートしてくれます。

さらに、特定のスタイルやアーティストに似せた音楽を生成することもできます。

無料で使える生成AI【テキスト・文章】

ここからは、無料で利用できる生成AIをジャンルごとに紹介します。

まずは、無料で使える文章・テキスト系の生成AIを紹介します。

ChatGPT

「ChatGPT」無料生成AIの代表格です。生成AIブームの火付け役ともなった、OpenAIが開発したAIモデルです。

文章・テキストを生成するAIなら、まずはChatGPTを使ってみることをおすすめします。

開発(運営)OpenAI
モデル(バージョン)GPT-4o
日本語入力対応
アプリApp StoreGoogle Play
有料版へのアップデート
有料版の価格20ドル/月(約3,000円)

最新バージョンは「GPT-4o(オムニ)」ですが、こちらは現在、無料でも一部の機能が利用可となっています。

Google Gemini

検索エンジンで有名なGoogleが開発している生成AIが「Gemini(ジェミニ)」です。

元々「Bard」という文章・テキスト系の生成AIでしたが、2024年2月に改称しGeminiとなりました。

開発(運営)Google
モデル(バージョン)Gemini
日本語入力対応
アプリGoogle Play
有料版へのアップデート可能
有料版の価格2,900円/月

GooglehaGPT4.0よりも性能の高いマルチモーダル生成AI(MLLM) を開発し、それを搭載した生成AIがGeminiです。

Geminiは、Googleアカウントを持っていれば無料版で利用できます。(「Gemini Advanced」は有料)

Copilot(旧Bing AIチャット)

Copilot(コパイロット)は、マイクロソフトによって開発された生成AIです。

元になる技術はOpenAIのGPTを採用しており、自然言語処理技術を用いたAIチャットボットでもあります。

「Copilot」はMicrosoftのフォーマットでも利用可能で、ExcelやWordなどと連携して使うことも可能です。

開発(運営)Microsoft
モデル(バージョン)GPT4.0
日本語入力対応
アプリApp StoreGoogle Play
有料版へのアップデートなし
有料版の価格-

Microsoftの検索サービス「Bing」に組み込まれ、元は「Bing AIチャット」という名称でしたが、「Copilot」に改称されました。

Copilotは無料でChatGPTの有料版と同じGPT4.0を利用できます。

SAKUBUN(サクブン)

ライティングに特化した生成AIサービスの「SAKUBUN(サクブン)」も無料で利用できます。

SAKUBUNは、日本企業のNOVEL株式会社が開発したライティングに特化したAIツールです。100種類以上のテンプレートを備えており、ブログ記事や広告文、SNSの投稿などの文章を自動生成することができます。

フリープランは5,000文字までの制限があります。ライティングツールとして利用するなら有料プランへの加入(7日間のトライアル有り)がおすすめです。

開発(運営)NOVEL株式会社
モデル(バージョン)GPT3.5/4.0
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格パーソナルプラン:3,278円/月 (50万文字まで)
スタンダードプラン:10,780円/月(無制限)

ブログライティングなどを代わりに行えるツールで、ペルソナの設定もできるため、Webライティングをしている方におすすめの生成AIです。

※参考サイト:SAKUBUN公式

Transcope

Transcope(トランスコープ)は、Webライティングに特化した生成AIです。

検索キーワードやライバルサイトなどの競合分析を行い、Googleで上位表示されやすいコンテンツを自動生成する機能を搭載しています。

SEOライティングを意識した文章を出力してくれるため、質の高い情報を自動的に作成できます。

開発(運営)シェアモル株式会社
モデル(バージョン)GPT4.0
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格Basic:11,000円/月
Pro:38,500円/月
Enterprise:66,000円/月

無料プランと有料プランが用意されており、無料プランでは4,000文字まで生成できます。

仕事などで本格的に利用する場合は有料プランがおすすめです。

※参考サイト:Transcope公式

無料で使える生成AI【イラスト・画像】

文章と並んで多くのサービスが登場しているのが、画像やイラストを生成できるAIです。

ここからは、無料で使える画像・イラスト系の生成AIを紹介します。

MyEdit

MyEdit(マイエディット)」はオンライン上で画像編集や写真加工ができる生成AIのサービスです。

写真をイラスト風に編集することや、粗い元画像を高画質化するなどの機能を備えています。また、オーディオ編集もできる無料の生成AIサービスとして注目されています。

開発(運営)CyberLink(サイバーリンク)
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格画像編集プラン:580円/月・6,960円/年
画像編集Proプラン:980円/月・11,760円/年
オーディオ編集:980円/月・6,960円/年

生成AIを使うにはクレジット(ポイントのようなもの)が必要で、無料でも毎日「3クレジット」までの利用が可能です。

有料の「画像編集プラン」ではさらに300クレジット、「Proプラン」では500クレジットが毎月付与されます。

生成したコンテンツは商用利用も許可されているので、ビジネス活用も可能です。

Canva

「Canva」はグラフィックデザインのオンラインツールとして人気のサービスですが、AIによる画像生成の機能が搭載されています。

Canva内で使える「マジック生成」や「マジックデザイン」と呼ばれる機能を使えば、高品質な画像を誰でも簡単に生成できます。

写真の加工やイラスト作成をすることや、絵画風、コンセプトアート風など要望に合った画像を生成することが可能です。

開発(運営)Canva
日本語入力対応
アプリなし(Canvaのみ)
有料版へのアップデートなし
有料版の価格11,800円/年

Fotor

Fotor」は、写真編集・デザインの作成・コラージュの作成などできる生成AIサービスです。

開発(運営)エバーイメージイング
日本語入力対応
アプリApp StoreGoogle Play
有料版へのアップデート可能
有料版の価格Pro:999円/月・4,399円/年
Pro+:2,199円/月・9,999円/年

アプリにも対応しているため、スマホで直感的に使えるのもおすすめポイントです。

有料版へのアップデートもでき、年間払いするとかなり半額以上お得になるので、長く使う予定がある方は年間払いがおすすめです。

Copilot | デザイナー(Image Creator)

「Copilot | デザイナー」は、Microsoftが提供している生成AIサーヒス「Copilot(コパイロット)」で使える画像生成の機能です。

Microsoftアカウントがあれば誰でも簡単に画像を生成できます。

開発(運営)Microsoft
日本語入力対応
アプリApp StoreGoogle Play
有料版へのアップデートなし
有料版の価格3,200円/月(Copilot Pro)

「Copilot Pro」はMicrosoft 365と連携する有料プランです。

サービス名の表記が混在してわかりにくいですが、正式名称は「Designerの)「Image Creator」です。

旧「Bing Image Creator」として、Bing IAチャットと連動生成AIサービスでしたが、「Copilot」に改称したタイミングで画像生成AIの名称もかわりました。

PicWish

PicWish」は切り抜きを得意とした生成AIサービスです。

開発(運営)ApowerSoft
日本語入力対応
アプリApp StoreGoogle Play
有料版へのアップデートあり
有料版の価格サブスクリプション・都度課金

会員登録は必要ですが、機能はすべて完全無料で利用できます。

クレジットが足りなくなった場合は課金が必要ですが、サブスクリプションと都度課金の2つの有料プランが用意されています。

スタイルに合わせて使う分だけ利用できるのもおすすめポイントです。

Stable Diffusion XL

「Stable Diffusion(ステーブル・ディフージョン)XL」は、テキストから人物・動物・背景などを生成できる画像系のAIです。

Stability AI(スタビリティ・エーアイ)社が開発した「Stable Diffusion」の最新モデルで、略称「SDXL」です。

開発(運営)Stable Diffusion
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格1,365円/月

「Stable Diffusion XL」の使い方にはWebサイト版とダウンロード版がありますが、このうちWebサイト版は一部の機能を無料で使えます。

無料では生成できる回数などに制限がありますが、最先端の画像生成の精度を実感することができます。

プロンプトは英語のみに対応しており、日本語での指示はできません。

Adobe Firefly

デザインツールなどで知られるAdobe(アドビ)が開発している画像生成AIが「Adobe Firefly」です。

こちらもテキストからさまざまな画像やイラストを生成できます。

開発(運営)Adobe
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格680円/月

Adobe Fireflyの無料版では、月に25クレジット(サービスを使うためのポイント)の利用が可能です。(Adobeアカウントが必要)

生成AIにおいて最も懸念される著作権の侵害ですが、学習データはAdobe Stock登録データ(著作権フリー画像)が基になっているため、著作権侵害リスクが低いことがメリットです。

商用利用も可能ですが、画風などは欧米向けで(基データの傾向によるもの)日本人の感性にはあまり合わないという意見もあります。

DALL・E2

「DALL・E2」はChatGPTを開発したOpenAIの画像系生成AIサービスです。

開発(運営)OpenAI
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格115ドル(15クレジット分)

DALL・E2は、2023年4月6日までに登録したユーザー以外のみ無料のクレジットが15枚/月付与されます。

それ以外のユーザーはクレジットの購入が必要なので注意が必要です。

PicsArt

「PicsArt」は2020年に年間ダウンロードのトップ20に入った人気の画像アプリです。

開発(運営)PicsAtrt
日本語入力対応
アプリApp StoreGoogle Play
有料版へのアップデート可能
有料版の価格850円/月・5,100円/月

商用利用は許可されていますが、著作権に関しては保証はされていないので、商用で利用する場合は控えた方が確実です。

無料で使える生成AI【音楽】

生成AIには、文章・テキスト系や画像・イラスト系以外にも音楽系もあります。

ここからは、音楽を生成できるAIを紹介します。

Sono AI

Sono AI」は誰でも簡単に音楽を生成できるAIサービスです。

開発(運営)Sono
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデートPro Plan:10ドル/月・96ドル/年(月8ドル)
Premium Plan:
30ドル/月・288ドル/年(月24ドル)

無料プランの場合は、商用利用はできませんが、有料プランに加入すれば商用利用も可能です。

歌詞を入力して、スタイルを決めるだけで簡単に音楽を生成してくれます。

beatoven.ai

beatoven.ai」は動画投稿サイトのBGMやポッドキャストのBGMを作るのにおすすめの音楽系の生成AIサービスです。

開発(運営)Mansoor Rahimat Khan・Siddharth Bhardwaj
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格有料プラン:6ドル/月
分単位購入:3ドル

無料プランも用意されていますが、生成した音楽をダウンロードできません。

商用利用する場合は有料プランへの加入が必須なので注意しましょう。

また、商用利用はできますが、生成した音楽の権利は公式にあるので再販売やサブスクでの配信はできないので注意しましょう。

Soundraw

「Soundraw」は曲の長さテンポ、曲調を指定するだけで簡単に音楽を作れる生成AIサービスです。

開発(運営)Soundraw
日本語入力対応
アプリなし
有料版へのアップデート可能
有料版の価格アーティストプラン:29.99ドル
クリエイタープラン:16.99ドル

無料版では、無制限で音楽を生成できますが、ダウンロードはできないため商用で利用する場合は、有料版への加入が必要です。

生成AIを利用する際のリスク

では、生成AIを利用する上で理解しておくべきリスクを紹介します。

権利侵害リスク

生成AIを利用して商用利用する上でもっとも理解しておくべきリスクは、権利侵害のリスクです。

生成AIが生成したコンテンツであっても、他の人が創り出したコンテンツに類似していると権利侵害で訴えられる可能性があります。

商用利用可能となっていても、他の人の権利まで担保されているかはその生成AIサービスによります。

商用で利用しない場合でも、権利侵害のリスクは伴うので、現代で生きていく上で理解しておきましょう。

情報漏洩リスク

生成AIに個人情報を入力してしまうことで、生成AIが学習をして個人情報の漏洩リスクも上昇します。

特に、個人を特定されるリスクのある住所や勤め先、通学している学校などは身の危険にも直結します。

遊び半分でも個人情報を入力しないように注意しましょう。

誤情報の生成リスク

生成AIはまだ完全な情報を生成できるわけではありません。

画像や音楽などのクリエイティブな部分では情報に正誤はありませんが、文章やテキスト系では誤情報を生成してしまうリスクも伴います。

仕事に生成AIを取り入れる場合は、誤情報を生成していないかなどファクトチェックは必須です。

「誤っている情報を生成しているかも?」と常に念頭において利用しましょう。

まとめ

無料で使える生成AIを文章・画像・音楽等ジャンルに分けて紹介してきました。

ChatGPTが登場していらい、多くの生成AIサービスが誕生しています。

法整備も進めば、著作権に関しても取り締まりが強化されて、今後は仕事をする上でも生成AIと共存していくことが予想できます。

まだまだ生成AIというジャンル自体成長過程にあります。

興味のある方は、今のうちからさまざまな生成AIに触れて時期に訪れる時代に備えてみてはいかがでしょうか。