生成AIで最も有名なChatGPTは文章を無料で生成できることは有名です。
あまり知られていないかもしれませんが、文章以外にも画像や音楽を無料で生成できます。
この記事では、無料で使えるさまざまな生成AIジャンルに分けて紹介します。
無料で使える生成AI【テキスト・文章】
まずは、無料で使える文章・テキスト系の生成AIを紹介します。
ChatGPT
文章・テキスト系の無料生成AIの第一人者と言っても過言ではないのが、「ChatGPT」です。
文章・テキスト系の生成AIを使いたいと思ったら、まずChatGPTから使ってみるのがおすすめです。
開発(運営) | OpenAI |
モデル(バージョン) | GPT3.5 |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | App Store・Google Play |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 2,700円/月(ウェブ) 3,000円/月(アプリ) |
残念ながら、無料版では最新のGPT4.0に対応していませんが、導入として使ってみるにはアプリもあるので非常に使い易くおすすめです。
Google Gemini
Googleは「Bard」という文章・テキスト系の生成AIを開発しました。
2024年2月に名称がGoogleのAIの名称がGeminiに統一され今は、Geminiとして運用されています。
開発(運営) | |
モデル(バージョン) | Gemini |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 2,900円/月 |
Geminiでは、GPT4.0よりも優れているマルチモーダル生成AI(MLLM) を開発し搭載した生成AIをリリースしました。
無料版はGoogleアカウントを持っていればウェブから簡単にアクセスできます。
Bing AIチャット
Microsoftも文章・テキスト系の生成AI「Bing AIチャット」を開発しています。
ブラウザの検索エンジンのBingに生成AIチャットを実装したのがBing AIチャットです。
開発(運営) | Microsoft |
モデル(バージョン) | GPT4.0 |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | App Store・Google Play |
有料版へのアップデート | なし |
有料版の価格 | - |
Bing AIチャットは、無料でChatGPTの有料版と同じGPT4.0を利用できます。
Bingの検索エンジンとGPT4.0を掛け合わせ「マイクロソフトプロメテウスモデル(Microsoft Prometheus)」と称しています。
Norton AI
アンチウイルスソフトのNortonでも生成AI機能が備わっています。
基本無料で使えるわけではありませんが、無料トライアル期間が設けられているので、お試しなら無料で使えます。
開発(運営) | Norton |
モデル(バージョン) | 不明 |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | App Store・Google Play |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 8ドル/月 |
※参考サイト:Norton公式
SAKUBUN
ライティングに特化した生成AIサービスの「SAKUBUN」も無料で利用できます。
フリープランは、5,000文字までと制限はあるので、ライティングツールとして利用するなら有料プランへの加入(7日間のトライアル有り)がほぼ必須です。
開発(運営) | NOVEL株式会社 |
モデル(バージョン) | GPT3.5/4.0 |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | パーソナルプラン:3,278円/月 スタンダードプラン:10,780円/月 チームプラン:33,000円/月 |
ブログライティングなどを代わりに行えるツールで、ペルソナの設定もできるので、ウェブライティングをしている方におすすめの生成AIです。
※参考サイト:SAKUBUN公式
Transcope
「Transcope」もウェブライティングに特化した生成AIです。
簡単な質問に回答してもらうくらいなら他の生成AIで十分ですが、文章を書くことに重きを置くならAIライティングをできる生成AIがおすすめです。
開発(運営) | シェアモル株式会社 |
モデル(バージョン) | GPT4.0 |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | Basic:11,000円/月 Pro:38,500円/月 Enterprise:66,000円/月 |
無料プランと有料プランが用意されており、仕事として使う場合は有料プランへの加入がおすすめです。
無料プランでは4,000文字まで生成できるので、それ以上に利用する場合は有料プランに加入しましょう。
※参考サイト:Transcope公式
無料で使える生成AI【イラスト・画像】
文章・テキストと並んで多くの生成AIサービスが登場しているのが画像・イラストです。
ここからは、無料で使える画像・イラスト系の生成AIを紹介します。
MyEdit
「MyEdit」は写真をイラスト風に編集したり、画像の高画質化などの画像編集だけでなく、音声編集もできる無料の生成AIサービスです。
開発(運営) | サイバーリンク |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 写真のみ:880円/月・6,960円/年 音声のみ:480円/月・,680円/年 写真+音声:1,280円/月・9,240円/月 |
有料版にアップデートすれば、AIが0からイラストやシーンを生成することもできます。
生成したコンテンツは商用利用も許可されているので、SNSだけでなくビジネスでも活用できます。
マジックデザイン
「マジックデザイン」はウェブデザインツールのCanva内で使える生成AIです。
開発(運営) | Canva |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし(Canvaのみ) |
有料版へのアップデート | なし |
有料版の価格 | ー |
マジックデザインはベータ版なのでまだ残念ながら日本では利用できません。
Fotor
「Fotor」は、写真編集・デザインの作成・コラージュの作成などできる生成AIサービスです。
開発(運営) | エバーイメージイング |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | App Store・Google Play |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | Pro:999円/月・4,399円/年 Pro+:2,199円/月・9,999円/年 |
アプリにも対応しているため、スマホで直感的に使えるのもおすすめポイントです。
有料版へのアップデートもでき、年間払いするとかなり半額以上お得になるので、長く使う予定がある方は年間払いがおすすめです。
Bing Image Creator
「Bing Image Creator」はBing IAチャットと連動できるマイクロソフトが開発した画像系生成AIサービスです。
開発(運営) | Microsoft |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | App Store・Google Play |
有料版へのアップデート | なし |
有料版の価格 | ー |
BingアプリとMicrosoftアカウントがあれば誰でも簡単に画像を生成できます。
Bing Image Creatorで生成した画像は商用利用できないので、ビジネスなどで使う場合アは他の生成AIを使いましょう。
PicWish
「PicWish」は切り抜きを得意とした生成AIサービスです。
開発(運営) | ApowerSoft |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | App Store:Google Play |
有料版へのアップデート | あり |
有料版の価格 | サブスクリプション・都度課金 |
会員登録は必要ですが、機能はすべて完全無料で利用できます。
クレジットが足りなくなった場合は課金が必要ですが、サブスクリプションと都度課金の2つの有料プランが用意されています。
スタイルに合わせて使う分だけ利用できるのもおすすめポイントです。
Stable Diffusion XL
「Stable Diffusion XL」は、テキストから人物・動物・背景などを生成できる画像系のAIです。
開発(運営) | Stable Diffusion |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 1,365円/月 |
ローカル版や制限ありのブラウザ版なら無料で利用できます。
商用利用も可能なので、ビジネスに取り入れたい方は有料版へのアップデートがおすすめです。
Adobe Firefly
「Adobe Firefly」は世界トップクラスで使われているデザインツールのAdobeが開発した画像系生成AIです。
開発(運営) | Adobe |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 680円/月 |
基本は無料で利用できますが、生成する画像の数が多い方はプレミアムプランへの加入をおすすめします。
また、生成AIにおいて最も懸念される著作権の侵害ですが、生成するがぞは著作権フリーになっているデザインやAdobe Stockに登録されているデータを基にしています。
著作権侵害を気にすることなく商用利用できるの動画投稿やビジネスにもおすすめです。
DALL・E2
「DALL・E2」はChatGPTを開発したOpenAIの画像系生成AIサービスです。
開発(運営) | OpenAI |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 115ドル(15クレジット分) |
DALL・E2は、2023年4月6日までに登録したユーザー以外のみ無料のクレジットが15枚/月付与されます。
それ以外のユーザーはクレジットの購入が必要なので注意が必要です。
PicsArt
「PicsArt」は2020年に年間ダウンロードのトップ20に入った人気の画像アプリです。
開発(運営) | PicsAtrt |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | App Store:Google Play |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 850円/月・5,100円/月 |
商用利用は許可されていますが、著作権に関しては保証はされていないので、商用で利用する場合は控えた方が確実です。
無料で使える生成AI【音楽】
生成AIには、文章・テキスト系や画像・イラスト系以外にも音楽系もあります。
ここからは、音楽を生成できるAIを紹介します。
Sono AI
「Sono AI」は誰でも簡単に音楽を生成できるAIサービスです。
開発(運営) | Sono |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | Pro Plan:10ドル/月・96ドル/年(月8ドル) Premium Plan: 30ドル/月・288ドル/年(月24ドル) |
無料プランの場合は、商用利用はできませんが、有料プランに加入すれば商用利用も可能です。
歌詞を入力して、スタイルを決めるだけで簡単に音楽を生成してくれます。
beatoven.ai
「beatoven.ai」は動画投稿サイトのBGMやポッドキャストのBGMを作るのにおすすめの音楽系の生成AIサービスです。
開発(運営) | Mansoor Rahimat Khan・Siddharth Bhardwaj |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | 有料プラン:6ドル/月 分単位購入:3ドル |
無料プランも用意されていますが、生成した音楽をダウンロードできません。
商用利用する場合は有料プランへの加入が必須なので注意しましょう。
また、商用利用はできますが、生成した音楽の権利は公式にあるので再販売やサブスクでの配信はできないので注意しましょう。
Soundraw
「Soundraw」は曲の長さテンポ、曲調を指定するだけで簡単に音楽を作れる生成AIサービスです。
開発(運営) | Soundraw |
日本語入力 | 対応 |
アプリ | なし |
有料版へのアップデート | 可能 |
有料版の価格 | アーティストプラン:29.99ドル クリエイタープラン:16.99ドル |
無料版では、無制限で音楽を生成できますが、ダウンロードはできないため商用で利用する場合は、有料版への加入が必要です。
生成AIを利用する際のリスク
では、生成AIを利用する上で理解しておくべきリスクを紹介します。
権利侵害リスク
生成AIを利用して商用利用する上でもっとも理解しておくべきリスクは、権利侵害のリスクです。
生成AIが生成したコンテンツであっても、他の人が創り出したコンテンツに類似していると権利侵害で訴えられる可能性があります。
商用利用可能となっていても、他の人の権利まで担保されているかはその生成AIサービスによります。
商用で利用しない場合でも、権利侵害のリスクは伴うので、現代で生きていく上で理解しておきましょう。
情報漏洩リスク
生成AIに個人情報を入力してしまうことで、生成AIが学習をして個人情報の漏洩リスクも上昇します。
特に、個人を特定されるリスクのある住所や勤め先、通学している学校などは身の危険にも直結します。
遊び半分でも個人情報を入力しないように注意しましょう。
誤情報の生成リスク
生成AIはまだ完全な情報を生成できるわけではありません。
画像や音楽などのクリエイティブな部分では情報に正誤はありませんが、文章やテキスト系では誤情報を生成してしまうリスクも伴います。
仕事に生成AIを取り入れる場合は、誤情報を生成していないかなどファクトチェックは必須です。
「誤っている情報を生成しているかも?」と常に念頭において利用しましょう。
まとめ
無料で使える生成AIを文章・画像・音楽等ジャンルに分けて紹介してきました。
ChatGPTが登場していらい、多くの生成AIサービスが誕生しています。
法整備も進めば、著作権に関しても取り締まりが強化されて、今後は仕事をする上でも生成AIと共存していくことが予想できます。
まだまだ生成AIというジャンル自体成長過程にあります。
興味のある方は、今のうちからさまざまな生成AIに触れて時期に訪れる時代に備えてみてはいかがでしょうか。