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PS3エミュレータはRPCS3が最強?PCの推奨スペックと設定法

PS3でプレイ可能なエミュレータは「RPCS3」のみです。PCの推奨スペックと設定を紹介します。Android/iosにはPS3エミュレータはまだありません。またPS1やPS2で使えるエミュレータを複数紹介すると共にPCで遊べる環境を解説します。

PS3エミュレータ「RPC3」の特徴

RPCS3はPS3のエミュレータとして最も知名度が高く、高性能・高機能といわれています。
2023年までの実績を見ると、実に7割以上というゲームが問題なく動いていると報告されていますので、その実力の高さがうかがえますね。

このSteamは日本語未対応で、英語に弱い日本人としては日本語対応にしてほしいと希望者もいると思いますが、未対応であっても日本で人気のエミュレータなのですから、その人気がわかるでしょう。
Steamは日本語で利用できませんが、ゲームを簡単に始めることができるという大きな魅力も持っています。
またもともと画質のいいPS3のゲーム画像が、Steamによってさらに美しく臨場感あふれるものとなるのです。

必要スペックについても、それほど激しい動きのゲームでなければ専用のグラフィックボードも必要ありません。
使い勝手がよくゲームをより楽しくしてくれるのがSteamというわけですね。

PS3エミュレータ「RPCS3」の使い方(PC編)

現在PS3のエミュレータでプレイが可能なのはこの「RPCS3」のみとなっています。「RPCS3」は発表されて以来頻繁に改良がされており、PS3のゲームのうち半数近くが作動するようになっているのです。まずはそんな「RPCS3」のPCでの使い方を説明します。

PS3エミュレータのスペックで推奨されているもの

PS3エミュレータであるRPCS3ですが、公式で推奨されているスペックは以下の通りです。

・CPU:Intel Quad-core以上、TSX-NI(Haswell)以上、  AMD Hexa-core(Ryzen)以上
・メモリ:8GB以上
・グラフィックボード:Vulkun対応のNVIDIA製/AMD製
・OS:Windows7以降、Linux、BSD 全て64bit版

ソフトによって動作環境は変わるため、上記のスペックが揃えば完璧というわけではありませんがある程度は問題なく使用できるかと思います。動作環境に合わせてスペックも調整してくださいね。

ダウンロード方法

「RPCS3」を利用するにあたって、まずはダウンロードが必要です。このエミュレータを使用するためにはランタイムとRPCS3自体とPS3のファームウェアが必要になります。それぞれのダウンロード方法を説明しましょう

Visual C++のダウンロード

「RPCS3」は「Microsoft Visual C++」というソフトで作られたソフトであるため、「Microsoft Visual C++」で作られたソフトを動作させるデータをインストールしなければなりません。既にダウンロードしたことのある方はこの項目は必要ありません。

「Microsoft Visual C++」はこちらのurlからダウンロードできます。→  Microsoft Visual C++ こちらのページに飛び、x64とあるものをダウンロードしてください。

  • Microsoft Visual C++のダウンロードとインストール手順
    x64をインストールしこのアプリが変更を加えることを許可しますと表示されたらはいを選択
    インストール完了

RPCS3のダウンロード

「RPCS3」のダウンロードは簡単で、PS3エミュレータ「RPCS3」などと検索して公式サイトにアクセスしてください。公式サイトの左下Download for windowからダウンロードできます。ダウンロード後解凍すると起動できるはずです。

  • Windows版ダウンロードとインストール手順
    公式サイトからダウンロード 公式サイトはこちら → RPCS3
    ダウンロードした「rpcs3-vx.x.x-xxx-xxx_win64.zip」を展開
    展開したフォルダの中の「rpcs3.exe」を選択
    「I have read the Quickstart guide」と「Do not show again」にチェックを付けてContinueをクリック
    RPCS3が起動する

PS3 Firmwareの導入

このPS3 Firmwareの導入は重要ですので絶対に忘れないでください。

playstationのファームウェア こちらのページにアクセスし、右下のAGREE AND DOWNLOAD NOWをクリックしてダウンロードしましょう。

  • PS3 Firmwareのダウンロードとインストール手順
    ダウンロードした「PS3UPDAT.PUP」というファイルをRPCS3上で選択する
    インストール完了

 

初期設定

RPCS3を起動する前にまずBiosを設定します。本体フォルダーの中に新規フォルダーを作成し名前を「Bios」に変更しましょう。この中にPS3のBiosを移動させておくのですが、やり方は後述します。初期設定の手順は以下の通りです。

まず、RPCS3を起動して、初回起動設定を開きます。すると、言語選択画面が出ると思いますのでデフォルト(日本語)を選択、「次へ」をクリックしましょう。次にグラフィックやコントローラーの設定画面になりますが、後で設定しますので何もせずに「次へ」をクリックしてください。「Bios Romを選択」と出たらさっき作成した「Bios」フォルダーを選択し該当のBiosを選択し、設定は完了です。

【PS3】ソフトの吸い出し方法

まず、この作業にはPS3-disc-dumperを利用します。PS3-disc-dumperのサイトにアクセスしたら、「PS3-disc-dumper.net472.gui_3.0.1zip」を選択し、ダウンロードしてください。注意点としては、ファイル名に「win64」と書かれたものを選択することです。

次に、吸い出しの作業に入ります。あらかじめPS3のディスクを挿入しておいて「PS3-disc-dumper」を起動してください。すると設定画面が出てきますので[Brouse]>[Output folder]、保存先「IRD Cache Folder」でokをクリックすると吸い出しが開始されます。「PS3-disc-dumper」のフォルダの中に「PS3_GAME」フォルダが出来たら吸い出し完了です。

RPCS3の各種設定

次はRPCS3の各種設定を行いましょう。各種設定を行うことでより快適な状態でPS3のソフトのプレイができます。

ゲーム起動設定

まずはゲームを読み込みましょう。「ファイルの選択」から起動したいゲームの「PS3_GAME」フォルダーを選択してください。すると、ウインドウがたくさん出てきます。「システム構成モジュール」を読み込んでいる最中ですのでバツを押して消してしまわないようにしてください。これらの処理が全て完了するとゲームが起動されるはずです。

ゲームデータ移行

PS3である程度ゲームを進めてしまっている場合にも、そのデータをPS3エミュレータ「RPCS3」に移行可能です。大まかには、PS3からUSBにセーブデータを保存しましょう。そのUSBをパソコンに接続し「RPCS3」に保存するとゲームデータの移行ができます。次にUSBへのセーブデータの保存の仕方を説明します。

まず、USBフラッシュドライブを用意してください。PS3の本体にそのUSBメモリを接続したら、ホーム画面でセーブデータ管理を選択します。そこでコピーしたいセーブデータを選択し、△ボタンを押して、コピーを選択、コピー先にUSB機器を選択してください。あとはコピーしたUSBを別のPS3に接続し、ホーム画面でセーブデータ管理からUSB機器を選択、先ほどコピーしたセーブデータをPS3本体にコピーするとUSBへの保存は完了です。

CPU設定

「RPCS3」ではCPUの各種設定が可能です。これによってゲームによっては高速化したり動作が軽くなる可能性があります。基本的にはデフォルトで問題はないですが、プレイするゲームに合わせて色々設定してみるのもいいでしょう。不具合が起きたときにもCPU設定をいじることで改善が見られるかもしれません。メニュー内にある[configuration]>[CPU]を選択すると、CPU設定画面が表示されるのでそこから設定してください。

グラフィック設定

グラフィックの設定をすると高画質を再現することができます。「RPCS3」では4Kや8Kはもちろん、10Kなども設定可能です。設定画面にはメニュー>CONFIGURATION>GPUで移行できます。4Kや8Kに設定したいときには、GPU設定画面のRedolution Scaleを調節しましょう。この項目を300%にすると4Kに、600%にすると8Kに、800%にすると10Kになります。

サウンド設定

サウンドを設定することで高音質を楽しむことができます。聞こえない、音割れ、途切れるといった問題も設定で解決することが可能です。メニュー内CONFIGURATIONからAudioでサウンド設定画面に飛べますので、ここから希望や好み、解決したい問題に合わせてサウンドオプションを設定してください。

コントローラー設定

メニュー内にあるPADSからコントローラーの設定もできます。キーボードのキーを使用している人は「Keyboard」、PS4のコントローラーを使う人は「DualSock 4」を、XboxコントローラーなどXInput対応のコントローラーを使用している人は「XInput」、MMJoysstick対応のコントーローラーなら「MMJoystick」を選択すればokです。全て設定完了したら左下のSAVEボタンを押して設定完了してください。

アップデート方法

RPCS3では自動更新機能がないため、手動で更新しなければいけません。最新版のRPCS3を旧型のRPCS3に上書き保存にすることで、更新ができます。エラーが起きる可能性もゼロではありませんので心配な方は1から入れ直してください。

Android/ios版のPS3エミュレータはない

ここまではPCでのPS3エミュレータ使用方法を紹介してきました。でも外や、パソコンを起動するのがめんどくさい、なんて時でもAndroid端末でPS3がプレイできたら...と思うことがありませんか。残念ながら携帯端末でプレーできるPS3エミュレータはありません。そこで代替方法になりうるリモートでのプレー方法をお教えします。

リモートでプレーは可能

PS3とPS4にリモートプレイ機能が備わっています。しかし、対応しているタイトルは20タイトル程しかありません。また、スマホは非対応でPSPかPS Vitaしか対応していません。どうしてもスマホでプレイしたい場合は「RPCS3」をPCで起動してスマホからリモート接続するしかなさそうです。しかし、PS2ではスマホ用のエミュレータが実用的に動くようになってきているのでPS3でもそのうちスマホ用エミュレータが開発されるかもしれません。

リモート設定方法

PC側に「Remotr」というリモートデスクトップアプリをダウンロードします。インストール完了後、アカウント設定画面が表示されますのでメールアドレスと任意のパスワードを設定してください。次にスマホ側でも「Remotr」をインストールし、先程設定したメールアドレスとパスワードでアカウントにサインインしてください。これでお使いのPCが選択できればリモート接続完了です。

 

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