台湾メディアの「DigiTimes」は、現在「iPhone 12 Pro Max」で限定の、センサーシフト方式の光学式手ブレ補正機能が、今年後半全ての「iPhone 13」モデルに搭載されると報じました。
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光学式手ブレ補正機能用のVCM増産へ!
VCM(ボイスコイルメーター:注1)メーカーは、主に上半期には「Android端末」向けの出荷を行う慣例です。
大方の予測では、今年9月にも発表・発売されると言われる、全ての新型iPhone 13に「センサーシフト方式」の光学式手ブレ補正機能が搭載されるとのことから、下半期にはVCMは増産体制に入るようです。
注1:スピーカーの原理を応用した技術。磁界中の稼働コイルが手ブレ方向と逆に、瞬時に動くことでブレを打ち消す機能を実現する部品。
VCM生産能力を40%引き上げを指示?
DigiTimesでは、すでに1月にこの噂を流していましたが、この報道により、iPhone 13モデルが量産に向けて動き出したことをさらに裏付ける格好となりました。
多くの信頼できる情報筋からも、iPhone向けの強い需要に対応するために、VCMは今年後期には、30〜40%の生産能力の引き上げを指示されていると言われています。
iPhone 12 Pro Maxで初登場した最新技術を次世代の全機種へ搭載!
Apple社では、「iPhone 12 Pro Max」のワイドレンズに、初めてセンサーシフト方式の手ブレ補正機能を搭載しました。
この技術は、レンズの代わりにカメラのセンサーを安定させることで、より優れた手ブレ補正と写真品質の向上を実現します。
「デジタル一眼レフカメラ」に匹敵するiPhoneのカメラ!
「これまでは、センサーシフト方式の光学式手ブレ補正は、デジタル一眼レフカメラにしか搭載されていませんでした。」、とApple社のウェブサイトは説明しています。
iPhoneを使えば、公園で子供を追いかけながらビデオを撮影することも可能。でこぼこ道で、iPhoneを窓から出して撮影するときでも、これまでにない正確で素早い手ブレ補正が得られる、 としています。
スマホカメラの性能向上もそろそろ踊り場!?
スマホを選ぶ基準として、「カメラの性能」をあげる人は少なくありません。SNS利用では必須ですし、手軽に写真撮影を趣味にしたい方にとって「カメラ」は重要な要素です。
Apple社のiPhoneは元々、カメラの性能には定評があり、事実現在でもトップレベルと言って過言ではないでしょう。androido系のスマホでも、各社の「ハイエンド」レベルのスマホでは、画素数も含め行くところまで行った感があります。
そうなってきますと、使い手にとっては「瞬間を逃さず撮れる」ことは重要な要件となってきます。この点から、次期のiPhone 13全機種が強力な「手ブレ補正」を搭載するのはApple社のマーケティングの卓見とも言えそうです。
まとめ
iPhone 13モデルでは、リアカメラの段差が若干大きくなることが予想されますが、これはセンサーの大型化やその他のカメラの改良に対応するためと思われます。
スマートフォンのカメラはもはや、一眼レフに追いつき、凌駕するほどのパフォーマンスを発揮する時代に突入しました。
source:MacRumors