メールを返したり、Twitterを楽しんだり、1日の多くの時間を手の上で過ごすiPhone。そんなiPhoneが手から地面へダイビング!しかも、画面が映らなくなっちゃったら…。今回は、そんな割と起こりがちなケースについて解説します。
ストラップ廃止の功罪
ガラケーの時代には当たり前に存在した「ストラップホール」。
iPhoneではこれが搭載されていないので、「iPhoneに変えた途端、落としやすくなった」なんて経験のある方も多いのではないでしょうか?
そして、不幸にも落ちた時に当たり所が悪く、拾い上げるとiPhoneの画面が真っ暗になってしまったという経験をされた方も、少なからずいらっしゃると思います。
この記事では、そんな時の対処法について、ケース別にご紹介します。
今まさにiPhoneを落としてしまったというあなたも、まずはゆっくり深呼吸して、心を落ち着かせてからこの記事を読んでみてくださいね。
この記事の目次
1.充電してみる
ここからは、画面が映らなくなってしまった原因を探っていきます。
まず初めにやることは、iPhoneをLightningケーブルに繋いで、充電器やモバイルバッテリーで充電してみましょう。
もし何かのショックで電源が落ちてしまっただけなら、これで少し待っていれば復旧するはずです。
これでも状況が変わらなければ、2へ進んでください。
2.iPhoneを強制再起動させる
充電しても変化がない場合、以下の方法でiPhoneを強制再起動してみましょう。
- 電源ボタンとホームボタンを同時に長押し→Appleマークが出たら離す
ソフトウェア的な問題の場合、多くはこの段階で解決します。
これでも状況が変わらなければ、3へ進んでください。
3.電源が本当に入っているか確認する
iPhoneの画面が真っ暗のまま沈黙している場合、2つの原因が考えられます。
- ソフトウェア的な問題で上手く表示できていない
- iPhone内部の液晶関係の部品が故障している
- iPhone内部のそれ以外の部品が故障している
この原因を切り分けるには、別の電話からそのiPhoneに電話を掛けてみましょう。
もし、画面が表示されなくても着信音やバイブレーションが鳴るようであれば、故障箇所は液晶関係の部品のみとなります。
逆に、ここで全く反応しない場合は、それ以外の場所も重大な故障が発生してしまっている可能性が高いでしょう。
4.iTunesでバックアップを取る
3までの手順で解決できなかった場合、原則としてApple窓口での修理対応となります。
ですが、その前にiPhoneに残ったデータのバックアップを取っておきましょう。
- (注)iPhone本体の故障箇所によっては、バックアップが取れない場合もあります。
iTunesでのバックアップ方法(windows版iTunes 12.4.3の場合)
- PCでiTunesを起動させ、iPhoneをLightningケーブルで接続します。
- windows版ではメニューバーの「コントロール」の下辺りにiPhoneのマークが出ますので、それをクリック。
- 画面中段「バックアップ」の項目内にある、「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れる。
→このパスワードを忘れるとデータを復旧できなくなるので、必ず忘れないように気をつけてください。 - 同じ項目ないの「今すぐバックアップ」をクリックしてバックアップを開始する。
復元方法
- PCでiTunesを起動させ、iPhoneをLightningケーブルで接続する。
- バックアップを取る際と同様に、iPhoneマークをクリックする。
- 画面中段の「バックアップ」から「バックアップを復元」を選択
- パスワードを訊かれるので、バックアップ時に使ったパスワードを入力。
- iPhoneの復元作業が始まるので、そのまま完了まで暫し待つ。
5.Appleの修理窓口に問い合わせる
故障にかぎらず、iPhoneのアフターサービスは全てAppleとその認定修理店が担当しています。
よく勘違いされがちですが、iPhoneを買った携帯キャリアのショップに行っても、修理受付はしてもらえません。
どれだけゴネても出来ないものはできませんので、無駄足を踏むこと無く、最初からAppleの窓口に問い合わせてみましょう。
Appleサポート窓口
https://getsupport.apple.com/
こちらの窓口では、電話やチャット、メールで修理などについて相談することができます。
まずは、ここに連絡をして対処方法を確認し、必要な手続きを行ってください。
6.修理対応になったらどうなるの?
iPhoneを修理する場合、対処方法は以下の中から好きなものを選ぶことが出来ます。
Apple Storeのジーニアス・バーへ持ち込む(要予約)
全国数カ所のApple Storeに併設された修理窓口「ジーニアス・バー」へ持ち込む方法です。
店舗が少ないことや、iPhone以外の製品にも対応している関係で混み合っていますが、Appleのサポート窓口から予約を取ることが可能です。
なお、故障状況によっては即日では解決せず、預かり修理となる場合もありますので注意してください。
Apple正規サービスプロバイダーの店舗へ持ち込む
Appleでは、全国のApple取扱店の一部を正規サービスプロバイダーとして認定し、修理業務の代行などを認めています。
Apple Storeが遠いという場合は、前述のサポート窓口で近隣の正規サービスプロバイダーを紹介してもらうと良いでしょう。
なお、こちらの場合も混み合っていたり、預かり修理になる場合もあるので注意が必要です。
専用の宅配便でAppleの修理窓口へ送る
近くに対応できる店舗がない場合は、専用の宅配便でAppleの修理窓口へiPhoneを送ることが出来ます。
こちらの手配はサポート窓口でやってくれるので、集荷希望日を伝え、当日宅配便のドライバーさんにiPhoneを渡すだけです。
なお、この方法では修理に日数が掛かり、その間は代替機なしとなる可能性があります。
エクスプレス交換サービスを利用する(有料)
最後にご紹介するのは、Appleから整備済みの新しいiPhoneを事前に送ってもらい、それと交換で故障したiPhoneを宅配ドライバーさんに回収してもらえる方法です。
簡単にいえば、故障したiPhoneをAppleが動作を確認した新古品と交換する形になるので、すぐに新しいiPhoneを使いはじめることができます。
なお、このサービスは原則有料ですが、一部無料になるケースもあるようなので、サポート窓口に連絡した際に確認されると良いでしょう。
補足:非正規修理店はお勧めできません
Appleが認定していない非正規の安価な修理店も、現在では街中に多く存在します。
しかし、こうした店舗で修理をしてしまうと、その後はAppleからの保証を一切受けられなくなってしまいます。
つまり、もし仮にお使いのiPhoneにリコールが発生したとしても、交換してもらえないということになるのです。
また、過去には非正規店でホームボタンを修理したiPhoneがエラーを起こして起動できなくなったり、touch IDの機能が制限されるといったケースもありました。
とっくにサポートの終了した古い機種を使っているなら兎も角、現在でもAppleがサポートしている機種を使っているなら、非正規店は基本的にお勧めできません。
使う場合は自己責任で、何が有っても泣かない、文句を言わない覚悟が必要です。
まとめ:わかりづらいように思えて、実はシンプルなAppleの修理サービス。
というわけで、今回はiPhoneの画面が表示されないケースを元に、その場での対処方法や修理窓口への連絡方法などをご紹介しました。
Appleの修理システムは、一見するとわかりづらいのですが、よくみると実にシンプルなことに気付きます。
また、メーカー側と直接やり取りする分、無駄な時間が発生しにくいので、そういう意味でもユーザーフレンドリーな設計といえるでしょう。
でも、できれば故障なしで次の機種変更まで乗り切りたいもの。
ストラップホールの付いたケースやゴム加工のされたケースもありますので、まずはそうした簡単にできる予防策から始めてみては如何でしょうか?
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